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63話 第一階層
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下り通路を降りると出たてホカホカなアイテムが散乱し、それが外で大量に落ちている物と変わらない事から、ここで待ち伏せていたのもゴブリンと断定する。
アイテム回収は手の空いている者に任せてあるが、たいした物は落ちていないので放置を命じて先へと進む。
ランタンと魔法の明かりが闇を払い、5×5メートルの土っぽい通路には異臭や謎の骨が落ちている。
しばらく歩くと通路はまた水平に戻り、壁や床が青緑色に光を発して幻想的な雰囲気を出している通路に出た。
それと同時に〈サーチエネミー〉に大量の敵対反応が広域に配置されているのが解る。
おまけに先程まであった異臭や骨がきれいさっぱり消えていた。
まるで異星人の遺跡みたいだな。
まぁ宇宙や銀河レベルで繋がってたりするとあながち間違ってはいないのかもしれない。
サーチエネミーは階層ごとに反応する仕組みなのかな?
先程カーチェ達に言った〝ゴブ1匹いたら30匹は~〟の話が現実味を帯びたので、気分が少しぐんにょりする。
他にも変化と言えば、1×1メートルほど通路幅が広がっていた。
「ここからが、迷宮の始まりに、なりまましゅ…!」
「へーそうなんだ」
俺の直ぐ前を歩くフィローラが、手に持っていたランタンの火を落とす。
「もう火を点けなくても良いの?」
「ひゃい、迷宮はずっと光ってましゅので、ランタンなどの光源が必要ありましぇん」
「こ、ここは洞窟部分が比較的短かいですが、場所によっては迷宮の第一層よりも遥かに長い場合があるそうです……」
フィローラに次いでセシルが補足を入れてくれる。
「迷宮に行く際は、必ず魔法以外の光源を多めに持ち込むのが鉄則ですね」
「なるほど、だからクサンテはアレだけ光源を買い込んだのか」
隣りのリシアに相槌を打つ。
しかし、壁が光ってるとか面白いなぁ。
電気を流して間接照明でも点けてるみたく、魔力でも流れているのかな?
道なりに歩いていると、道が二つに分岐していた。
「まって、こっちから複数の声と音が聞こえる」
「右からも微かだが音がするぞ」
「りょうか~い、まずは左に進むわよ」
カーチェとユーベルトが耳を凝らしながら皆に注意を促すと、前方のPTを任せているレスティーが指示を出す。
俺の〈サーチエネミー〉も、左にに239以上、反対の右側の奥に40匹の魔物の反応を示しているので警告をはっする。
「左に239、右に40匹は居るぞ」
「いやん、さっきより全然多いじゃない」
「魔物の反応がそこに集中してる。アレッシオのマナチャージを使うつもりで一気に行ってくれ」
「わかったわ、じゃぁトシオちゃんには右のを任せるわよん」
「おけおけ、戦闘が始まったら後方にファイヤーウォールで塞ぐから。それと、オカンみたく〝トシオちゃん〟言うな」
「わかったわよトシオちゃん♪」
後ろ手をひらひらと振りながら揶揄うレスティーに、苦笑いしか浮かばない。
あれは絶対に直す気無いな。
にしても、ユーベルトもカーチェ並みに索敵能力が高そうだな。
索敵は神経を使う作業だし、二人を並べるより交替で索敵させた方が良いかもしれない。
そんな構想を思い浮かべていると、直ぐに大広間の様な開けた空間に出た。
円形の大広間に居るは居るはゴブリンの群れ。
緑色の肌をした小学校高学年くらいの子供ほどの背丈の魔物だ。
ゴブリンキングLv34
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
ゴブリンシャーマンLv28
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
ゴブリンシャーマンLv23
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
金属や鳥の羽で飾りつけた偉そうなゴブリンが2匹と、いびつな玉座に座る他の個体よりも二回りは大きな1匹。
それを守るように小鬼がうじゃうじゃと集まっている。
そこにウィザードの〈属性強化〉と〈範囲拡大〉スキルによって強化されたレスティーのフレアストームの火柱が立ち上がると、有象無象のゴブリンの群れを焼き払った。
「君に~~さっさぁげる~~~~僕の~僕の心はぁ~~スぅパぁぁぁ~ぁ~ク~~~っ♪」
無詠唱なのを良い事に、アーヴィンが詠唱とは関係のない謎の歌で盛り上がりながらリュートをかき鳴らし、ライトニングブラストを乱射する。
無秩序に打ち込まれるライトニングブラストが、ゴブリンシャーマンの飲み込み炭化させた。
いきなり自分達の巣に現れ、歌いながら魔法を乱射する変な奴に殺された魔物達には同情を禁じ得ない。
後方からは俺の張ったファイヤーウォールに阻まれ挟撃できないゴブリン達が、キーキーと喚いていたのでもう一枚ファイヤーウォールを奴らの後ろに追加し、そのまま壁を動かして炎でサンドして差し上げた。
後ろのゴブリンに気を取られ、再び前を向いた時にはゴブリンキングはいびつな玉座と共に上半身を炭化させていた。
なむなむ。
「階層ボスって割には大したことないな」
「なに言ってるの、今のは階層ボスじゃないわよ」
「そうなのか?」
ユーベルトがゴブリンキングが所持していたぼろっちい鉄のロングソードを拾いながらぼやくと、レスティーがすかさず否定した。
「違うんだ」
「はい……、ボスの部屋には金属製の門で閉ざされているそうです……」
「部屋に入るとボスが魔法陣から出てくるみたいでふよ」
「そうなんだ、ありがとね」
セシルとフィローラが教えてくれたので、二人の頭を順に撫でてあげる。
リシアやクク達と同じ感覚でつい撫でてしまったことに、撫でてから気がつくも、気付かないふりをして戦利品をあさっているユーベルト達に目を向け視線を逸らした。
会社でやったら絶対セクハラで訴えられて首&慰謝料が発生する事案なだけに、冷や汗ダラダラだ。
視界の片隅で確認するも、二人は別段騒ぐ様子を見せなかった。
表情が良く見えないため、実際はのところどうなのかはわからないが。
カーチェが玉座の付近から財宝箱の様な物を見つけ、罠が無いのを確認してから回収すると、俺は先程のカーチェとユーベルトを索敵の要として2人を分けた2PT構想案を首脳陣に提案する。
アドバイザー的な立ち位置でフィローラとともにセシルも混じえた。
「ユーベルトの索敵能力がカーチェと遜色が無いなら、同時に使うのはもったいないと思うんだけど」
「そうですね、休憩班を真ん中に挟んで進軍するとかにすれば、それだけPT全体の気疲れも減ると思われます」
「それは良いね。戦闘時だけ全員参加、あと大広間とかに出たらその2PTに別れて挟むとかできるし」
「どうせならぁ、戦うときだけ非戦闘班を作るのも良いかもねん」
「戦闘時のみ3PTか、その場合だとカーチェには外れてもらうとして、迷宮内で走り回ることが出来ないユニスもそちに加わって後ろから援護射撃をしてもらうか」
「面目ありません」
「ん、何言ってんの? むしろケンタウロスだからこそ他の弓使いより有利なんじゃないか」
自分の体型から来る不甲斐無さを詫びるユニスだが、人馬ならではの利点の方が大きい気がする。
「普通の人より背が高いのは利点であって欠点じゃない。それだけ視界が広いって事だからね」
「確かにそうでしゅね」
「頼りにしてるよ」
「は、はい!」
ユニスはボウライダーのパッシブスキルである〈流鏑馬〉の効果で、動作中でも安定した射撃が可能。
称号の【狙撃手】にある狙ったターゲットに必中する固有スキル〈心眼〉があるため多少の無茶な姿勢からでも攻撃を当てることは可能である。
ただし、ターゲットに狙いをつけて射撃しないといけないので、極端な例としては後ろを向いて撃つなんて無茶は出来ない。
進軍時の第1PTはカーチェ、クク、トト、セシル、俺、リシア、フィローラ、メリティエ。第2PTはユーベルト、アーヴィン、レスティー、ユニス、、ミネルバ、アレッシオ、クサンテとした。
戦闘時はそこからユニス、カーチェ、セシル、フィローラ、メリティエが第3PTとして後方支援に回ることとなった。
なので、HP管理の意味でも実際のPT分けもその3PTで構成に変更した。
第1PTを先頭に大広間から元来た分かれ道に戻り、進軍を再開。
散発的に現れるゴブリンを仕留めながら先へと進むと、通路を塞ぐように大扉が姿を現した。
「ボスの間です……」
「へーここが……、何か事前情報や注意することとかはある?」
「扉を開けると直ぐ大広間になっています……。開門と同時に階層ボスも第二階層に続く門の前に出現します……。階層ボスを倒せば第二階層への扉が開く仕組みです……。他には特に注意はありませんが、通常よりも能力が強化されているので気を付けてください……」
「わかった、ありがとうセシル。皆、入ったら直ぐに3PTに別れるぞ。第1PTが正面を受け持つ。第2PTはボスの横に回りこんで圧力をかけてくれ。第3PTは他のPTの後ろに隠れて様子見、ユニスの判断で動いてくれ。行くぞ!」
重厚な扉を押し開き、階層ボスの間へと足を踏み入れた俺達の前20メートル先に見える第二階層へと続く門。
その手前に禍々しい魔方陣が黒い光を発して描かれていくと、吹き上がる煙と共にそれは姿を現した。
「出るぞ……!」
ゴブリンキングLv1
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
「……えい(フレアアロー」
「ギギーィ!?」
俺投げた灼熱の矢がゴブリンキングの胸部に突き刺さると盛大に炎上。
ゴブリンキングはあっさりと粒子散乱していった。
ベリルライト鉱石 邪鬼の牙 ゴブリンキングカード(アクティブスキル〈プロボック〉使用可能)
「さ、第二階層へ進もうか」
アイテムを回収後、俺達は開いた第二階層への扉を潜り、下り通路を降りていった。
ギギーィじゃねぇよ。
演出過多にも程があるわ。
先程の緊張感を返せと言いたい。
アイテム回収は手の空いている者に任せてあるが、たいした物は落ちていないので放置を命じて先へと進む。
ランタンと魔法の明かりが闇を払い、5×5メートルの土っぽい通路には異臭や謎の骨が落ちている。
しばらく歩くと通路はまた水平に戻り、壁や床が青緑色に光を発して幻想的な雰囲気を出している通路に出た。
それと同時に〈サーチエネミー〉に大量の敵対反応が広域に配置されているのが解る。
おまけに先程まであった異臭や骨がきれいさっぱり消えていた。
まるで異星人の遺跡みたいだな。
まぁ宇宙や銀河レベルで繋がってたりするとあながち間違ってはいないのかもしれない。
サーチエネミーは階層ごとに反応する仕組みなのかな?
先程カーチェ達に言った〝ゴブ1匹いたら30匹は~〟の話が現実味を帯びたので、気分が少しぐんにょりする。
他にも変化と言えば、1×1メートルほど通路幅が広がっていた。
「ここからが、迷宮の始まりに、なりまましゅ…!」
「へーそうなんだ」
俺の直ぐ前を歩くフィローラが、手に持っていたランタンの火を落とす。
「もう火を点けなくても良いの?」
「ひゃい、迷宮はずっと光ってましゅので、ランタンなどの光源が必要ありましぇん」
「こ、ここは洞窟部分が比較的短かいですが、場所によっては迷宮の第一層よりも遥かに長い場合があるそうです……」
フィローラに次いでセシルが補足を入れてくれる。
「迷宮に行く際は、必ず魔法以外の光源を多めに持ち込むのが鉄則ですね」
「なるほど、だからクサンテはアレだけ光源を買い込んだのか」
隣りのリシアに相槌を打つ。
しかし、壁が光ってるとか面白いなぁ。
電気を流して間接照明でも点けてるみたく、魔力でも流れているのかな?
道なりに歩いていると、道が二つに分岐していた。
「まって、こっちから複数の声と音が聞こえる」
「右からも微かだが音がするぞ」
「りょうか~い、まずは左に進むわよ」
カーチェとユーベルトが耳を凝らしながら皆に注意を促すと、前方のPTを任せているレスティーが指示を出す。
俺の〈サーチエネミー〉も、左にに239以上、反対の右側の奥に40匹の魔物の反応を示しているので警告をはっする。
「左に239、右に40匹は居るぞ」
「いやん、さっきより全然多いじゃない」
「魔物の反応がそこに集中してる。アレッシオのマナチャージを使うつもりで一気に行ってくれ」
「わかったわ、じゃぁトシオちゃんには右のを任せるわよん」
「おけおけ、戦闘が始まったら後方にファイヤーウォールで塞ぐから。それと、オカンみたく〝トシオちゃん〟言うな」
「わかったわよトシオちゃん♪」
後ろ手をひらひらと振りながら揶揄うレスティーに、苦笑いしか浮かばない。
あれは絶対に直す気無いな。
にしても、ユーベルトもカーチェ並みに索敵能力が高そうだな。
索敵は神経を使う作業だし、二人を並べるより交替で索敵させた方が良いかもしれない。
そんな構想を思い浮かべていると、直ぐに大広間の様な開けた空間に出た。
円形の大広間に居るは居るはゴブリンの群れ。
緑色の肌をした小学校高学年くらいの子供ほどの背丈の魔物だ。
ゴブリンキングLv34
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
ゴブリンシャーマンLv28
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
ゴブリンシャーマンLv23
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
金属や鳥の羽で飾りつけた偉そうなゴブリンが2匹と、いびつな玉座に座る他の個体よりも二回りは大きな1匹。
それを守るように小鬼がうじゃうじゃと集まっている。
そこにウィザードの〈属性強化〉と〈範囲拡大〉スキルによって強化されたレスティーのフレアストームの火柱が立ち上がると、有象無象のゴブリンの群れを焼き払った。
「君に~~さっさぁげる~~~~僕の~僕の心はぁ~~スぅパぁぁぁ~ぁ~ク~~~っ♪」
無詠唱なのを良い事に、アーヴィンが詠唱とは関係のない謎の歌で盛り上がりながらリュートをかき鳴らし、ライトニングブラストを乱射する。
無秩序に打ち込まれるライトニングブラストが、ゴブリンシャーマンの飲み込み炭化させた。
いきなり自分達の巣に現れ、歌いながら魔法を乱射する変な奴に殺された魔物達には同情を禁じ得ない。
後方からは俺の張ったファイヤーウォールに阻まれ挟撃できないゴブリン達が、キーキーと喚いていたのでもう一枚ファイヤーウォールを奴らの後ろに追加し、そのまま壁を動かして炎でサンドして差し上げた。
後ろのゴブリンに気を取られ、再び前を向いた時にはゴブリンキングはいびつな玉座と共に上半身を炭化させていた。
なむなむ。
「階層ボスって割には大したことないな」
「なに言ってるの、今のは階層ボスじゃないわよ」
「そうなのか?」
ユーベルトがゴブリンキングが所持していたぼろっちい鉄のロングソードを拾いながらぼやくと、レスティーがすかさず否定した。
「違うんだ」
「はい……、ボスの部屋には金属製の門で閉ざされているそうです……」
「部屋に入るとボスが魔法陣から出てくるみたいでふよ」
「そうなんだ、ありがとね」
セシルとフィローラが教えてくれたので、二人の頭を順に撫でてあげる。
リシアやクク達と同じ感覚でつい撫でてしまったことに、撫でてから気がつくも、気付かないふりをして戦利品をあさっているユーベルト達に目を向け視線を逸らした。
会社でやったら絶対セクハラで訴えられて首&慰謝料が発生する事案なだけに、冷や汗ダラダラだ。
視界の片隅で確認するも、二人は別段騒ぐ様子を見せなかった。
表情が良く見えないため、実際はのところどうなのかはわからないが。
カーチェが玉座の付近から財宝箱の様な物を見つけ、罠が無いのを確認してから回収すると、俺は先程のカーチェとユーベルトを索敵の要として2人を分けた2PT構想案を首脳陣に提案する。
アドバイザー的な立ち位置でフィローラとともにセシルも混じえた。
「ユーベルトの索敵能力がカーチェと遜色が無いなら、同時に使うのはもったいないと思うんだけど」
「そうですね、休憩班を真ん中に挟んで進軍するとかにすれば、それだけPT全体の気疲れも減ると思われます」
「それは良いね。戦闘時だけ全員参加、あと大広間とかに出たらその2PTに別れて挟むとかできるし」
「どうせならぁ、戦うときだけ非戦闘班を作るのも良いかもねん」
「戦闘時のみ3PTか、その場合だとカーチェには外れてもらうとして、迷宮内で走り回ることが出来ないユニスもそちに加わって後ろから援護射撃をしてもらうか」
「面目ありません」
「ん、何言ってんの? むしろケンタウロスだからこそ他の弓使いより有利なんじゃないか」
自分の体型から来る不甲斐無さを詫びるユニスだが、人馬ならではの利点の方が大きい気がする。
「普通の人より背が高いのは利点であって欠点じゃない。それだけ視界が広いって事だからね」
「確かにそうでしゅね」
「頼りにしてるよ」
「は、はい!」
ユニスはボウライダーのパッシブスキルである〈流鏑馬〉の効果で、動作中でも安定した射撃が可能。
称号の【狙撃手】にある狙ったターゲットに必中する固有スキル〈心眼〉があるため多少の無茶な姿勢からでも攻撃を当てることは可能である。
ただし、ターゲットに狙いをつけて射撃しないといけないので、極端な例としては後ろを向いて撃つなんて無茶は出来ない。
進軍時の第1PTはカーチェ、クク、トト、セシル、俺、リシア、フィローラ、メリティエ。第2PTはユーベルト、アーヴィン、レスティー、ユニス、、ミネルバ、アレッシオ、クサンテとした。
戦闘時はそこからユニス、カーチェ、セシル、フィローラ、メリティエが第3PTとして後方支援に回ることとなった。
なので、HP管理の意味でも実際のPT分けもその3PTで構成に変更した。
第1PTを先頭に大広間から元来た分かれ道に戻り、進軍を再開。
散発的に現れるゴブリンを仕留めながら先へと進むと、通路を塞ぐように大扉が姿を現した。
「ボスの間です……」
「へーここが……、何か事前情報や注意することとかはある?」
「扉を開けると直ぐ大広間になっています……。開門と同時に階層ボスも第二階層に続く門の前に出現します……。階層ボスを倒せば第二階層への扉が開く仕組みです……。他には特に注意はありませんが、通常よりも能力が強化されているので気を付けてください……」
「わかった、ありがとうセシル。皆、入ったら直ぐに3PTに別れるぞ。第1PTが正面を受け持つ。第2PTはボスの横に回りこんで圧力をかけてくれ。第3PTは他のPTの後ろに隠れて様子見、ユニスの判断で動いてくれ。行くぞ!」
重厚な扉を押し開き、階層ボスの間へと足を踏み入れた俺達の前20メートル先に見える第二階層へと続く門。
その手前に禍々しい魔方陣が黒い光を発して描かれていくと、吹き上がる煙と共にそれは姿を現した。
「出るぞ……!」
ゴブリンキングLv1
属性:なし
耐性:なし
弱点:なし
状態異常:なし
「……えい(フレアアロー」
「ギギーィ!?」
俺投げた灼熱の矢がゴブリンキングの胸部に突き刺さると盛大に炎上。
ゴブリンキングはあっさりと粒子散乱していった。
ベリルライト鉱石 邪鬼の牙 ゴブリンキングカード(アクティブスキル〈プロボック〉使用可能)
「さ、第二階層へ進もうか」
アイテムを回収後、俺達は開いた第二階層への扉を潜り、下り通路を降りていった。
ギギーィじゃねぇよ。
演出過多にも程があるわ。
先程の緊張感を返せと言いたい。
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