四人で話せば賢者の知恵? ~固有スキル〈チャットルーム〉で繋がる異世界転移。知識と戦略を魔法に込めて、チート勇者をねじ伏せる~

藤ノ木文

文字の大きさ
173 / 254

165話 ヴァッツゼノンの勇者

しおりを挟む
 昼食後、リビングにはまったりとした空気が流れ、皆がそれぞれくつろいでいる。
 3日間とはいえ鬼の様なシゴキで早朝から昼までは武器を振り回し、午後は魔法の練習と濃密な時間を過ごしているのだ、食休みくらいはのんびりしたい。
 していたいのだが、今に限っては出来なかった。
 シンくんが帝都に到着し、今朝の6時、〈シン時間〉で言えば夕方の6時には勇者お披露目会が催されるとのこと。
 時間的には向こうはもう深夜帯で、お披露目会は既に終了している。
 チャットルームに行ってもシンくんから直接報告を受けることは無いかもだが、代わりにレンさん達から聞けるはずだ。

 シンくんの国で呼び出された勇者がまともだったらいいんだけど……。

 これまでの経験と修行の成果はその日の内に報告している。
 いくら何でも呼ばれたばかりで右も左も分からない様な勇者相手に後れはとらないと信じながら、俺はチャットルームに接続した。

 ピロン♪

《トシオがチャットルームに入室しました》

『ただいマジカル☆』
『おかえリア・リラックス☆』
『おか……何かのネタか?』
『『魔法少女まいん☆マギマッスル』』
『知らんな』

 いい年こいた大人とは思えない挨拶を大福さんと交わすと、レンさんが信じられないことをのたまいやがった。

『筋肉至上主義のレンさんが、まいん☆マギマッスルを観ていない、だと……?』
『レンさん、それはもったいないことしたな』
『と言うと?』
『だって、萌え萌えな女の子が理想の筋肉を得られるという伝説のアイテム〈BMPビューリホーマッソープロティーン〉求めて魔法で変身し、世紀末覇者みたいな顔と肉体で殴り合い奪い合うマッスルバトルアニメデスヨ?』
『毎度食事シーンで、ホンマにあるメーカーのプロテインが一般家庭の食卓にさらっと置かれとんのが不自然過ぎて逆におもろかったで』
『なん……だと……? 俺はそんな神アニメを見逃していたと言うのか!?』
『今期から始まったアニメやしね』

 ふり絞る様に出された声は、ものすごい絶望感を醸し出していた。

 まだ観てもいないアニメを神認定するのもどうなんだ?

『レンさんこっちに来る前辺りはなかなかチャットにINして来なけえへんかったやろ? せやからつい話しそびれてもうたわ』
『あの頃か、エターナルアースオンラインのサービス開始までに取り組んでいた仕事を片付けておきたかったんでな。くそっ、元の世界に戻りたくなってしまったではないか』
『メールとかでメッセージだけでも残しとけばよかったね』
『せやな』

 今更言っても詮無き事だけど。
 あ、そうだ、私にいい考えがある。

『オ客サン、貴方ノ手元ニハ遠見ノ宝珠ガ有リマスネ? ソレニダンジョンコアノ魔力ヲ用イレバアラ不思議、元居タ世界ガ写シ出サレルデハアリマセンカー』
『つまり、この世界に居ながらにしてアニメが見れるということか? ねこさん天才かよ!』
『いや待て落ち着けレンさん騙されとるで、ダンジョンコアの魔力をそんなことに使こてどないすんねん』
『確かにアニメ一本を見るには割の合わんコストが発生しかねんな』
『ちっ、気付きやがったか』
『いや誰だって気付くやろ』
『せやろか?』
『せやで』
『せやな』
『せやせや』

 3人でネットスラング〝せやな〟の定型文を言い合ったところで本来の目的を思い出す。

 そうだった、シンくんのことをすっかり忘れてたや。
 確かなんとかゼノンって国が呼び出した勇者にはもう会っているはずなのだが。

『ところでシンくんは?』
『それがまだ戻らんのだ』
『せやけど、一度は戻って来たんやろ?』
『あぁ、丁度3時間前にな。だが〝勇者に会ったが心配するな〟と言い残しそれっきりだ』

 レンさんの沈んだ口調からシンくんを心配している気配がうかがえる。

『勇者の顔を見て尚〝心配すんな〟か……』
『なら本当に大丈夫なのかもね』

 大福さんの言葉に俺が気休めを口にするも、連絡が途切れて3時間も前だ、安心なんて出来ないだろう。
 レンさんにとっては年の離れた弟の様な存在なだけに、不安も募るというものだ。

『妙に思わせぶった口ぶりなだけに、本当に心配する必要はないのだろうが、どうしても気になってな』
『案外ワシらの知ってる奴が呼ばれとったりしてな』
『確かに、可能性としてはありえなくもない話しだ』
『それかシンくんの身内って可能性もあるかもね』

 2人が召喚されたであろう勇者の予測をし始めたので、俺も可能性を提示する。

シンあいつの身内か……、両親と弟が1人、あとは近所の親戚にシンと同い歳のみおって女の子、それと二十歳になる俺の妹の綾香あやかか。ちなみにシンの親父さんと弟の健吾けんごは特撮オタクで叔母さんは典型的な教育ママ、澪は根はいい子だが見た目がその辺に居るギャルで萌えオタのシンとは極めて相性が悪い。逆に俺の妹はシンを溺愛していると言っても過言ではない程のショタ萌え女だ」
『おかん以外全員汚染されとるやないかい』
『ははっ、否定はできんぞ親類縁者ども、特に我が妹よ!』

 大福さんが身もふたもないことを言ってしまうと、レンさんも全肯定しやがった。

 てか大福さん的にギャルは汚染物なんか……。
 まぁそれは兎も角、レンさんしかいない時に意味あり気に言ってたみたいなので、親類縁者の線が濃厚か?
 こういうのは面白い方が良いので、俺としては親父さんと弟以外の血縁者が来いとつい願ってしまう。

『それら以外にもシチュエーション的に愉快な奴が来たりしてな』
『ほなツンデレ美少女勇者に振り回されるシンくん』
『か、勘違いしないでよね、別にあんたのために戦うんじゃないんだから! なによその女、私が居るのにベタベタしないでよっ!』
『恋人がいるシンくんには有難迷惑やな』
『いや、あいつはツンデレ萌えも備えている。案外両手に華で喜びそうなシチュエーションかもしれんぞ』

 俺のツンデレ演技に大福さんがツッコミ、レンさんが真面目ぶった口調で思案する。
 レンさんにかかればシンくんの性癖なんぞまるはだかだ。

『んじゃぁ年下美少女勇者に迫られ妹萌えや後輩萌えに目覚めるシンくん』
『元同年代好きの更なる|境地か』
『シンくんなだけにやな』
『年上と年下のサンドウィッチやぁ~』
『どっかのグルメリポーターみたいになっとるがな』

 俺とレンさんのくだらない軽口に、大福さんが更にツッコミ。
 こうなると大福さんがツッコミ役に回ってくれるので会話が弾む。

『病んデレ勇者に愛されて追い回されるシン』
『ヤンデレの私が異世界に勇者として呼ばれたら、私好みの美少年が居た! だけどそいつには彼女が居たので男の子を殺して私も死ぬ!』
『web小説モノみたいなタイトルになっとるで』

 レンさんの案にタイトルをつけると、大福さんが冷静なツッコミが飛んできた。
 
『病弱勇者が役に立たなさ過ぎて悶絶するシン』
『すまないねぇシンくん、ワシがこんな身体なばかりに、けほっけほっ。それは言わない約束だよおじいさん。こうしてシンくんは勇者の病気(エヘン虫)を治す薬を探しに各地を奔走するのであった』
『ヴァッツゼノン帝国とやらも滅亡待ったなしだな』
『まぁそれはそれでおもろいけどな。てかなんでさっきからストーリー仕立てなんや?』

 そんな下らない冗談を言い合いながら、それぞれがこれだと言う人物を予想し終えたところで、チャットルームにいつもの間の抜けた電子音がなる。
  
 ピロン♪

《シンゴがチャットルームに入室しました》

『『『おっ』』』
『ただいまー』
『おかえりやで』
『おーかー』
『待っていたぞシン。それで、勇者はどうだったんだ?』
『それがですね、聞いて驚かないでくださいよ?』

 レンさんの問いに、戻ってきたばかりのシンくんが思わせぶりに間を取りもったいぶった。
 その口調が既に〝これから凄い事を言います〟と言わんばかりである。
 増々俺達の予想通りな可能性が出てきやがったが、反面〝あ、これはすべる奴や〟と悪い予感が脳裏に過る。

『なんと、勇者として居たのは――――鬼灯ほおずきさんでした!』
『マジかぁ……』
『ホンマかいな……』
『お、おう……』
『いやぁ本当に僕もビックリし――』
『全員外れでしたとさ』
『一番無難な所が来てしまったな』
『普通過ぎておもろないなぁ』
『ましたよ……あれ?』

 溜めに溜めたその口ぶりからは、レンさんの言う通り最も無難で、大福さんの言うように面白みの無い回答が出されてしまった。
 3人のやれやれ感しかないテンションに、シンくんが1人取り残される。

『なに? どういうことです?』
『いやなに、お前を待っている間にどんな奴が来たかを3人で予想していたのだが……。俺はてっきり綾香が現れ、勇者の立場を利用してお前を手籠めにする騒動があると予想していた』
『ワシはシンくんのお母さんが来て城に軟禁されるに十億ジンバブエドルやったで』
『俺は澪って子が来てわがまま放題してシンくんが振り回されるって話しが聞きたかった』
『……あ、あんたら僕が不安に駆られながら勇者のお披露目パーティに出席したって時になにやってるんだ!? それにもし澪や母さんなんかに来られたら、念願の異世界生活が台無しじゃないか!?』
『え、それを踏まえた上での予想やで?』

 珍しく敬語じゃないシンくんに、大福さんがさも当たり前であるかのように返す。

 でも『大丈夫だから心配するな』とレンさんに言い残したのはシンくんなんだよなぁ。

『あと綾香姉さんが来たらどうしてそんなことになるんだよ?!』
『なんだ、シンは気付いていなかったのか? 綾香がお前のことが好きなのを』
『え、そうなの!? 会っても不機嫌そうな顔をしてすぐ居なくなるし、気が付くと物陰から睨まれてたりするしで、てっきり嫌われているのかと……』
『溺愛しすぎてお前の前で醜態を晒すのを堪えた状態がそれなんだがな』
『そうなの!? 綾香さんに避けられ続けたのが原因で年上の女性が苦手になったのに!』
『そうだったのか、とんだ裏目だったな妹よな』

 シンくんの衝撃と言うよりも残念なカミングアウトに、レンさんが呆れながら遠く離れた妹に語り掛けた。

 好き過ぎたのが裏目に出ちゃうとか切ないなぁ……。
 しかし、呼び出された鬼灯さんは実家が個人経営の定食屋で、自身も厨房に立つ料理人。

『シンくんの所に鬼灯さんが行ったということは、レンさんが呼び出して食の向上を目指すなんてことが出来なくなった訳だ』
『なっ、俺が密かに計画していた食文化改善計画がねこさんにバレているだと!?』
 
 思ったことを口にしたら、本当に計画していたようだった。

『あ、そうか、これで僕も和食が食べられるようになるんだ。……ねぇねぇ兄貴、今どんな気持ち? ねぇどんな気持ち?』

 先程の鬱憤を晴らすかのように、日頃善良なシンくんとは思えないほどの悪意に満ちたねぇどんな気持ち?が炸裂した。

 うわぁ、リアルガチなNDKをしてる場面に初めて遭遇したわ。
 でもこれがシンくんの親離れならぬ兄貴離れ。
 こうして少年は傷つき汚れ、そして大人へと成長していくのである。

『そうだな……』
『アニキ?』
『一言で言い表すなら〝殴りたい〟、二言で言うなら〝すごく殴りたい〟だ』
『マーマイトでも食べてろ♪」

 ピロン

《シンゴがチャットルームから退出しました》

『……よし、殺す』
『『なんでやねん』』

 清々しく爽やかなレンさんの宣言に、俺と大福さんのツッコミが見事に重なった。

 食べ物が絡むと人は鬼にも悪魔にもなるんだなぁとなんとなく思ったが、まぁどうせ明日になれば元サヤであろう。


 その翌日、シンくんが中々戻ってこなかった理由が『皆が集まってからの報告の方が反応も良いかなと思って』とのことだった。

 もしもやって来ていたのが親類縁者だった場合はレンさんにしかウケ無いだろうから、レンさんだけの時にさっさと話しているか。
 そこを読み間違えたのが予想を外した大きな原因という訳だ。

 なんて斜め上な反省をしていると、『そんなくだらない事で皆を心配させるな』とレンさんの氷刃の様な声によるマジ説教が長々と続き、そこに大福さんが頃合いを見て割って入り『この世界はワシらでもいつ命を落とすかもわからんのやさかい、そんな冗談はもうしたらあかんで?』とやんわりとたしなめ終息に導いた。

 その後、シンくん経由で鬼灯さんの話を伺うと、料理人と言ってもしょせんは街の小さな飯屋の次期店主。
 味噌や醤油などの調味料なんかは自作できるはずもなく、食材や調味料は普段使っている物とは違うため、日本食と言っても簡単なものしか作れないのだとか。
 それでもレンさんがダシの取り方や代替品を必死に聞き出し、米(パサパサして美味しくない)と卵焼きにコロッケなどでどうにか日本の食卓に並びそうな物を再現することができたと涙ながらに教えてくれた。

 おちゃめな弟に食事に国家運営にと、レンさんも大変だなぁ。

 ……はぁ、カレーライスうめぇ。
しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...