復讐のためオークに転生した元いじめられっ子、魔王を牝犬にして飼う。【R18】

いけお

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明るい未来の終わりと悪夢の始まり

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 ブラウスのボタンを外していた苅屋 光輝(かりや こうき)は、ブラウスの隙間から見える薄桃色のブラを見て、思わず唾を飲み込んだ。

「……見ないで、恥ずかしい」

 心の色を読み取ったのか鳳 舞依華(おおとり まいか)は頬を染めながら、両手で顔を隠す。
 欲望のままに突き進みたい衝動に駆られるが、苅屋はそれを懸命に我慢してブラの上から舞依華の胸に触れた。

「……あっ」

 苅屋の手の感触を感じ取ったのか、舞依華は控えめな声で反応する。
 優しく円を描くように触れていると、彼女の息が少しずつ熱を帯びてきた。

「少しずらすよ」

 苅屋はブラに手をかけると、布を上にずらす。
 着やせするタイプなのだろうか?
 舞依華の胸は彼の想像よりも大きく、その先端はわずかに突起していた。

 何も言わずに両手で胸を揉みはじめる苅屋、舞依華も時折甘い声をあげる。
 それと同時に揺れる胸の先、今ではすっかり尖っている乳首が彼を誘惑した。
 この誘惑に抗えるわけもなく、苅屋は蜜を吸いにきた蝶になった気分で彼女の乳首を吸い始める。

「ああっ、だめ! 強く吸わないで」

 強い刺激に堪えきれず舞依華は苅屋の頭を離そうとしたが、その手を逆に振り払い彼はなおも彼女の乳首を舌で転がす。

「……はぁっ、はぁ、はぁ」

 全身の力が抜けすっかり大人しくなった舞依華の、火照った顔を見た苅屋は彼女の下腹部に手を伸ばした。
 スカートの内側、ショーツ越しに秘部に触れた彼はあることに気付く。

(濡れてる)

 指先で感じたかすかな湿り気、それは舞依華が苅屋の愛撫で感じていた証拠だ。
 スカートを脱がし彼女に足を広げさせると、舞依華は羞恥のあまり涙を浮かべる。
 それに気付かないふりをしながらショーツを脱がそうとした苅屋は、その布に付着した血の痕を見て我にかえった。



「ごめん、このまま押し流されていたら俺も櫻木の奴と同じになっていた。 綺麗な状態に戻すから、ちょっとだけ我慢して」

 そう言いながら苅屋は舞依華の腹の上に手を置くと、櫻木から使えないと言われた自分の能力を口にする。

「清掃再生(クリーンリサイクル)」

 黄緑の光に包まれた舞依華は子宮内に溜まっていた、不快な存在が無くなっていくのを感じた。
 またベルサの街で櫻木に犯された際の、膣内の痛みも引いていく。
 不思議そうな表情を浮かべる彼女に苅屋は、自身の力を説明した。

「これはかけられた相手が不快に感じるものを取り除き、それが原因で傷ついた身体を再生させる効果がある。 櫻木の奴に出された精液も無くなるし、奪われた処女膜も再生している筈だ。 鳳さん、君は汚れていない。 清らかな身体のままだよ」

 襲いかかりたい気持ちを抑えながら再び服を着せようとした苅屋の手を、舞依華は強く掴む。
 驚く苅屋に舞依華は、これまでずっと秘めていた気持ちを吐露した。

「待って、やめないで。 私……苅屋くんになら、初めてをあげても良いよ?」

「鳳さん、本気かい!? 状況が状況だからパニックになっているだけだよ、もう少し落ち着いて考えよう。 後悔してからじゃ遅いから……」

「私、クラスでいつも1人で居たでしょ? 1人でずっと、同級生達の心の色を見て暇を潰すのが日課だった。 でもねいつしか伊勢谷くんと一緒に遊んでいる、あなたの心の色を見るのが楽しみになっていたの」

 苅屋は、こちらの世界に呼ばれる前を思い出してみる。
 たしかに伊勢谷と遊んでいる最中に、どこからか視線を感じることがあった。
 それがまさか舞依華のものであったとは、苅屋は動揺を隠せない。

「純粋で明るい好意的な色、伊勢谷くんと一緒にいるあなたの色に私は惹かれたわ」

 舞依華は自らショーツを下ろすと、苅屋がよく見えるように秘部を指で広げながら彼との肉体の繋がりを求める。

「ねえ、苅屋くんのを私の中に入れて。 初めては、好きになった人に捧げたいの」

「本当に……俺で良いの?」

 目を閉じてゆっくりと頷く舞依華、苅屋は急いでズボンとパンツを脱ぐとペニスを取り出し彼女の膣口にあてがった。

「いくよ?」

 舞依華が小さく頷く。
 彼女の願いを叶えようと腰に力を込めた時、背後から小さく声をかけられた。

「万事、お前らの思い通りにいくはずが無いだろ? お前の役目は終わりだ」

(えっ!?)

 振り向いた苅屋が見たものは、何者かの大きな口。
 そして声をあげる間もなく頭をかみ砕かれた彼は、舞依華を守る約束を果たせずにこの世を去ることとなった……。



(?)

 想い人の肉棒が秘部に触れたままいつまでも挿入されないことに、舞依華は不安をおぼえる。
 そして好きだった人の色。
 苅屋を示していた色が消え去っているのに気付いた時、自分の上に醜い豚の化け物が跨がっていた。

「きゃあああああああっ! 苅屋くん、苅屋くんどこ!?」

 混乱しながら周りに手を伸ばす舞依華、すると手に何やら温かい液体の感触が。
 手の先には、首を失った苅屋の死体が転がっていた……。

「鳳 舞依華、俺が死ぬほど苦しんでいた時も、お前には視えていたんだな? 貴様には、何も見えない世界こそお似合いだ」

 その声と同時に、腕の太さほどもあるペニスが彼女の処女膜を破る。
 襲いかかった痛みの大きさに、声をあげることすら出来ない。
 そして舞依華の瞳から、完全に色が失われた。

「なに、何が起きたの? なにも……なにも見えない。 あなた、私に一体何をしたというの!?」

「お前の色を視る力、たったいま俺が奪った。 俺と同じだけの苦痛を、お前もその身体で味わうと良い!」

「い、いやぁあああああ!」

 舞依華の叫び声が、林の中に響き渡る。
 だが闇と化した世界から返ってきたのは、知らない女性が発した声。

「ディザイア様、この女も性処理用の道具として扱うのですか?」

「いや、コイツはあとで部下のオーク共の苗床にする。 50人近いオークの相手を毎日すれば、あそこもガバガバになっているかもしれないがな。 ハハハハハッ!」

 何も見えない恐怖と化け物となった元同級生の性欲の捌け口にされる恥辱、舞依華は櫻木に犯された時よりも辛い時間を味わうのだった。
 ディザイアの吐精を子宮で感じた舞依華は、やっと解放されると安堵する。

 しかしディザイアが口にした言葉を聞いた瞬間、悪夢が再び彼女に襲いかかった。

「清掃再生(クリーンリサイクル)」

 子宮に溜まった精液が無くなり、処女膜が再生される。
 両足を担ぎ上げるように抱えたディザイアが、舞依華の耳元で呟いた。

「今日はあと何回、俺に処女を捧げることが出来るかな?」

 3回目の処女を散らした舞依華の悲痛な叫びが、ディザイアには甘美な音色として聞こえてくる。

「ほら、もっと叫べ。 誰かに助けを求めてみろ! お前はもう人間じゃない、豚の化け物を産むために生かされるだけの、ただの苗床だ」

 この日、舞依華は世界の半分と人間として人生を同時に失った……。
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