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ブレサの赤い霧(その3)
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「きゃあっ!? 早希ちゃん助けて!」
「ちょっとアンタ、美加からすぐに離れなさい!」
安原 早希(やすはら さき)と親友の植田 美加(うえだ みか)は、薬の効果が切れたところをディザイアのクローン2体に襲われた。
力の差は歴然だったがこの時の2人の場合、さきほどまでの行為で疲れ切っていた所為もあり簡単に拘束される。
どこまでも反抗的な早希を大人しくさせようと、あとからやってきたクローンが懐から1枚の写真を取り出した。
「うごくな、下手に抵抗するとこの写真をバラまくぞ。 これがバレたら、表を一歩も歩けなくなるんじゃないかな?」
それは2人が行為に耽っているところを撮影したもの、クローンはこの写真を使い脅迫するつもりである。
だがこちらのクローンの思惑も、見事に外れてしまった。
「ちょっと! あなた、そんな便利なモノを持っているの!? その美加の恥ずかしいところが写った写真、くれるのなら好きにしてくれて構わないわ!」
「早希ちゃんズルイ! 私だって早希ちゃんの写真が欲しい、ねえ私の身体を好きにしても良いから、その代わりに写真を複写してちょうだい」
(おいおいマジかよ!? 困惑するどころか、逆に欲しがりだしたぞコイツら)
写真1枚欲しさに、自ら身体を差し出そうとする2人。
結局犯ることは同じなのだと判断したクローン達が2手に分かれると、早希の相手をすることとなったクローンに注文を付けてきた。
「ねえ、あなた。 私に入れる前に、美加の処女を奪ってきてくれないかしら?」
「はい?」
「っで、美加の相手をするあなた。 彼女に入れる前に、私の処女を奪って頂戴」
言っている意味が分からず困惑するクローン2体、すると早希があきれ顔で2体に説教し始める。
「良いこと? あなた達は私達の分身なの、私の血が付いた性器で美加を犯せば私が美加を犯していることにもなるの。 そして私は美加に犯される……混ざり合った血はやがて2人の愛の結晶へと姿を変える」
(いや……、産まれるのはオークのガキだぞ)
思わず心の中で、ツッコミを入れてしまうクローン。
発想が斜め上をいきすぎて、クローン達はついていけそうもない。
2人の膣口にクローンがペニスをあてがうと、早希達は手に持っていたマジックでクローンの額に書かれていた、くろ~んの文字に二重線を引く。
「おい、何をするつもりだ!?」
「良いからおとなしくして!」
女2人に気圧されて、身動き取れなくなるクローン達。
2人が二重線の上にそれぞれ、早希・美加とお互いの名前を書き記す。
「これでアナタは私、早希になったわ」
「アナタは美加、よろしくね美加」
(ちがう……、これ絶対に違う!)
2人を襲おうとしたことを、クローン達は後悔し始めた。
だが仮に本体や他のクローンが襲いかかっても、結局同じことになっただろう。
クローン(早希)とクローン(美加)は与えられた役目を果たすべく、本来の相手とは違う女の膣内へ半分萎えかけたペニスを沈ませた……。
「痛い! でも私の美加への愛は、こんなものではないわ。 血が全体に絡むまで、しっかりかき回しなさい」
「私だって負けないんだから! 私の愛(破瓜の血)がこれだけの訳ないわ、もっと傷口を広げるようにねじ込むのよ!」
破瓜の血の量でお互いの愛の深さを示そうとする2人、クローン達は逆にドン引きしてすっかり冷めた状態である。
『こいつらの相手をするの面倒臭くなってきたから、さっさと膣内に出してトンズラしないか?』
『俺もそう思った、何かイヤな予感がする』
早希と美加に聞こえないように小声で話すクローン達、だがこの会話は彼女達にもしっかりと聞こえていた。
丹念にペニスに血を塗してから相手を入れ替えるクローン、一方の早希と美加の方は2人だけで盛り上がっている。
「美加、私の愛を受け取ってちょうだい」
「うん。 早希ちゃんの愛、私の中に一杯ちょうだい。 代わりに私の愛で、早希の中も満たしてあげる」
「……美加」、「……早希」
(まだ途中だけど、帰っても良いですか?)
一旦離れようとしたクローンの腰を掴んで、挿入をせがむ2人。
これでは、どちらが襲っている側なのか分からない。
覚悟を決めて根元まで挿入した瞬間、感極まったのか早希と美加は同時に達し絶頂を極める。
色々と負けた気持ちにさせられたクローン達は、せめてもの意地を見せようと絶頂からまだ下りてこない2人を果敢に責め立てた。
悦びの声をあげて啼く2人、だが口から出るのはお互いの名前だけ……。
敗北感に打ちひしがれながら、クローン達はなおも腰を振る。
この2人を孕ませることでしか、自分達の存在価値を示せない気がしたからだ。
「このまま中にだすぞ」
「良いわ、美加の愛を早くちょうだい」
「醜いオークのガキを孕むが良い!」
「違うわ。 私と早希ちゃん、2人の子どもよ」
(だから違うと言っているだろうが!?)
クローン達はツッコミを入れるのとほぼ同時に、大量の精を膣内へ解き放つ。
お互いの手を握りながらそれを受け止めた2人の顔は、どこか恍惚としていた。
長い射精を終えたクローン達が急いでこの場を離れようとすると、ものすごい力で元の場所へ引きずり戻される。
2体の首にはいつの間にか、首輪とリードが付いていた……。
「お、お前ら……一体何をした!?」
「だめよ美加、そんな言葉遣いで喋っちゃ。 あなたは美加の愛の象徴なのだから、一生離さないわ」
どこか別の世界を見ている早希の視線に、クローン(美加)は背筋が凍り付く。
「うふふ、私達は偶然だけど同じ力を手に入れてるの。 それは愛する者が逃げようとした時に、首輪とリードが現れて相手を束縛するって力。 私達は絶対に逃げないけど、あなた達は違うでしょ? だからこうして、私達だけのモノにするの……」
舌舐めずりしながら近づいてくる2人、身の危険を感じた2体は恥も外聞も捨てて助けを乞う。
「……誰か、誰か助けてくれ~!!」
しばらくして救援にやってきたクローンや、他の用事を全て終えて最後に到着したディザイアが見たものは、女2人に犯されて情けない声をあげている2体のクローンの姿だったのである……。
この2体を貰うことを条件に降伏してきた2人に対して、ディザイアは二つ返事で了承しクローン(早希)とクローン(美加)は、彼女達の恋人(代用品)となることが正式に決まった。
当然クローン2体からは怨嗟の声が出たが、それを本体は無視する。
のちに側近の前でディザイアは、こう話したらしい。
「あの2人は、マジでヤヴァイ。 クローンをお互いに見立てるなんて、正気の沙汰じゃない。 あれの相手をするくらいなら、クローン2体の恨みを買う方がマシだ」
クローン2体の献身(犠牲)により、彼女達のさらなる犠牲者が増えることだけはなんとか避けられた……。
「ちょっとアンタ、美加からすぐに離れなさい!」
安原 早希(やすはら さき)と親友の植田 美加(うえだ みか)は、薬の効果が切れたところをディザイアのクローン2体に襲われた。
力の差は歴然だったがこの時の2人の場合、さきほどまでの行為で疲れ切っていた所為もあり簡単に拘束される。
どこまでも反抗的な早希を大人しくさせようと、あとからやってきたクローンが懐から1枚の写真を取り出した。
「うごくな、下手に抵抗するとこの写真をバラまくぞ。 これがバレたら、表を一歩も歩けなくなるんじゃないかな?」
それは2人が行為に耽っているところを撮影したもの、クローンはこの写真を使い脅迫するつもりである。
だがこちらのクローンの思惑も、見事に外れてしまった。
「ちょっと! あなた、そんな便利なモノを持っているの!? その美加の恥ずかしいところが写った写真、くれるのなら好きにしてくれて構わないわ!」
「早希ちゃんズルイ! 私だって早希ちゃんの写真が欲しい、ねえ私の身体を好きにしても良いから、その代わりに写真を複写してちょうだい」
(おいおいマジかよ!? 困惑するどころか、逆に欲しがりだしたぞコイツら)
写真1枚欲しさに、自ら身体を差し出そうとする2人。
結局犯ることは同じなのだと判断したクローン達が2手に分かれると、早希の相手をすることとなったクローンに注文を付けてきた。
「ねえ、あなた。 私に入れる前に、美加の処女を奪ってきてくれないかしら?」
「はい?」
「っで、美加の相手をするあなた。 彼女に入れる前に、私の処女を奪って頂戴」
言っている意味が分からず困惑するクローン2体、すると早希があきれ顔で2体に説教し始める。
「良いこと? あなた達は私達の分身なの、私の血が付いた性器で美加を犯せば私が美加を犯していることにもなるの。 そして私は美加に犯される……混ざり合った血はやがて2人の愛の結晶へと姿を変える」
(いや……、産まれるのはオークのガキだぞ)
思わず心の中で、ツッコミを入れてしまうクローン。
発想が斜め上をいきすぎて、クローン達はついていけそうもない。
2人の膣口にクローンがペニスをあてがうと、早希達は手に持っていたマジックでクローンの額に書かれていた、くろ~んの文字に二重線を引く。
「おい、何をするつもりだ!?」
「良いからおとなしくして!」
女2人に気圧されて、身動き取れなくなるクローン達。
2人が二重線の上にそれぞれ、早希・美加とお互いの名前を書き記す。
「これでアナタは私、早希になったわ」
「アナタは美加、よろしくね美加」
(ちがう……、これ絶対に違う!)
2人を襲おうとしたことを、クローン達は後悔し始めた。
だが仮に本体や他のクローンが襲いかかっても、結局同じことになっただろう。
クローン(早希)とクローン(美加)は与えられた役目を果たすべく、本来の相手とは違う女の膣内へ半分萎えかけたペニスを沈ませた……。
「痛い! でも私の美加への愛は、こんなものではないわ。 血が全体に絡むまで、しっかりかき回しなさい」
「私だって負けないんだから! 私の愛(破瓜の血)がこれだけの訳ないわ、もっと傷口を広げるようにねじ込むのよ!」
破瓜の血の量でお互いの愛の深さを示そうとする2人、クローン達は逆にドン引きしてすっかり冷めた状態である。
『こいつらの相手をするの面倒臭くなってきたから、さっさと膣内に出してトンズラしないか?』
『俺もそう思った、何かイヤな予感がする』
早希と美加に聞こえないように小声で話すクローン達、だがこの会話は彼女達にもしっかりと聞こえていた。
丹念にペニスに血を塗してから相手を入れ替えるクローン、一方の早希と美加の方は2人だけで盛り上がっている。
「美加、私の愛を受け取ってちょうだい」
「うん。 早希ちゃんの愛、私の中に一杯ちょうだい。 代わりに私の愛で、早希の中も満たしてあげる」
「……美加」、「……早希」
(まだ途中だけど、帰っても良いですか?)
一旦離れようとしたクローンの腰を掴んで、挿入をせがむ2人。
これでは、どちらが襲っている側なのか分からない。
覚悟を決めて根元まで挿入した瞬間、感極まったのか早希と美加は同時に達し絶頂を極める。
色々と負けた気持ちにさせられたクローン達は、せめてもの意地を見せようと絶頂からまだ下りてこない2人を果敢に責め立てた。
悦びの声をあげて啼く2人、だが口から出るのはお互いの名前だけ……。
敗北感に打ちひしがれながら、クローン達はなおも腰を振る。
この2人を孕ませることでしか、自分達の存在価値を示せない気がしたからだ。
「このまま中にだすぞ」
「良いわ、美加の愛を早くちょうだい」
「醜いオークのガキを孕むが良い!」
「違うわ。 私と早希ちゃん、2人の子どもよ」
(だから違うと言っているだろうが!?)
クローン達はツッコミを入れるのとほぼ同時に、大量の精を膣内へ解き放つ。
お互いの手を握りながらそれを受け止めた2人の顔は、どこか恍惚としていた。
長い射精を終えたクローン達が急いでこの場を離れようとすると、ものすごい力で元の場所へ引きずり戻される。
2体の首にはいつの間にか、首輪とリードが付いていた……。
「お、お前ら……一体何をした!?」
「だめよ美加、そんな言葉遣いで喋っちゃ。 あなたは美加の愛の象徴なのだから、一生離さないわ」
どこか別の世界を見ている早希の視線に、クローン(美加)は背筋が凍り付く。
「うふふ、私達は偶然だけど同じ力を手に入れてるの。 それは愛する者が逃げようとした時に、首輪とリードが現れて相手を束縛するって力。 私達は絶対に逃げないけど、あなた達は違うでしょ? だからこうして、私達だけのモノにするの……」
舌舐めずりしながら近づいてくる2人、身の危険を感じた2体は恥も外聞も捨てて助けを乞う。
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しばらくして救援にやってきたクローンや、他の用事を全て終えて最後に到着したディザイアが見たものは、女2人に犯されて情けない声をあげている2体のクローンの姿だったのである……。
この2体を貰うことを条件に降伏してきた2人に対して、ディザイアは二つ返事で了承しクローン(早希)とクローン(美加)は、彼女達の恋人(代用品)となることが正式に決まった。
当然クローン2体からは怨嗟の声が出たが、それを本体は無視する。
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