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転生~旅立ちの章
2人だけの秘密の場所
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収穫祭の騒動から数日が過ぎました、あの時教会に居た人達は私が飛び出した後で何が有ったのかを教えてくれません。きっとスキル名が伏せられていた事に驚いているのだと思います。それとあの冒険者崩れの方達がどうなったかというと残念ながら発見出来ていません、恐らく綺麗さっぱり吹き飛んだと思うのであの連中に酷い目に遭わされる人はもう出ないでしょう。
(リリアの味見をしようだなんて考えなければ長生き出来たかもしれないのに・・・)
あとラクスィの村で変わった事といえば、私が創った鳥さん達が自主的に村の周囲を見回る様になり悪い人達が近付くと村に着く前に撃退してくれるようになりました。
ドゴォーン! 今日も遠くから爆発音が響き渡る、村の人を傷つけたり騙そうと考えている人はフンによる爆撃を受けて退場していきます。どこから退場するのかは敢えて言いません、知っても意味が無いからです。
村に小さな(?)変化を起こしつつあるセラは現在1大決心をしながら教会へ向かっていた。リリアを秘密基地に招待するつもりなのだ。
「リリア、きっと驚くだろうな」
足取りも軽やかに教会に到着すると勢い良く正面の扉から中に入った。
「こんにちわ、リリア居る~?」
しかし、中には誰も居なかった。普段はトマス小父さんが居る筈なのにおかしいな?すると教会の裏の方から声がするのでセラは祭壇下の隠し通路を通って裏庭に回る事にした。
「よし、そのまま障壁を展開したまま息を止めるんだ!」
「むむむむ・・・!」
「回復や浄化のスキルでは魔力を強化出来ない、お前が更に上の力を目指したいのならこの障壁を持続させる練習を毎日欠かさずする事。良いね?」
「はい、ありがとうございます父さん」
どうやらリリアはトマス小父さんから自分の魔力を上げる方法を学んでいたみたいだ。自身の魔力が上がればそれだけ早く回復出来る様になり、より大勢の人の命を救う事が出来る。タシムの父親テヘロを救えた事がリリアに回復術師への道を決断させたのかもしれない。
「リリア、少しだけ時間良いかな?駄目なら明日また来るけど」
「あ、セラいらっしゃい!ねえ父さん、少しだけセラとお出かけしてきても良い?」
「ああ良いよ、ただしくれぐれもセラ様に失礼の無いようにね」
「は~い」
トマス小父さんは何故か収穫祭の後から私の事をセラ様と呼ぶようになりました、その理由をリリアはもちろんうちのパパとママにもお話してくれません。年上の人から様付けで呼ばれるのに慣れていないので背中が痒くなりそうですが、しばらくすれば元に戻るだろうと考える事にしました。
「今日はね、リリアが凄くびっくりする物を見せてあげようと思うんだ」
「えっ!何々、なにを見せてくれるの!?」
リリアが興味を示してくれたので、誰にも見つからない様に村の外れの空き家に向かいます。
「ねえセラ、ここ空き家だよ?この中にびっくりする物を隠してあるの?」
「う~んと、ちょっとだけ違うかな。でも他の人には見られたくないの、私とリリアだけの秘密の場所にしておきたいから」
「私達だけの秘密の場所って何だかドキドキするかも」
「でしょ?じゃあ私の手を握って、こうしないと一緒に中に入れないから」
リリアと手を繋ぐとセラは大きく息を吸ってスキル名を口にする。
「姿を見せて、私だけの秘密基地」
ウィーン。 目の前に自動ドアが現れて左右に開く、たったこれだけでもリリアは目が飛び出そうになる位驚いていた。
「凄い凄い!目の前に急に扉が現れた、これがセラの言っていた秘密の場所?」
「そう、でもこれ実は私のスキルで作り出した物なのよ」
「スキル!?これってセラのスキルなの?」
「だから他の人には秘密にしておかないといけないの、でもリリアだけは特別。だって私の大切な友達だから」
(ここを上手く利用して、大人達に見つからずにアレやコレやするんだものね)
ゾクッ! リリアの背筋に悪寒が走った、最近特に増えてきた気がする。
(セラと一緒に時に何故か最近寒気をよく感じるのだけど、きっと気のせいよね?)
リリアの戸惑いに気付かないセラは先に居住区画から案内する事にした。薄いピンク色の自動ドアを抜け広いリビングに入るとリリアは目を輝かせた。
「何この広い部屋!?教会の礼拝堂の半分近くある、しかも台所まで一緒になっているの?」
「そうなの、でも驚くのはこれからよ。左右に3つずつ扉が有るでしょ?これ、全部で6人が自分だけの部屋として使える様になっているの。私は左奥の部屋に荷物を入れ始めているからリリアも好きな部屋に荷物を入れておくと良いわよ。このスキルを上手く使えば宿で泊まったり野宿をする心配は無くなるわ」
「・・・本当に凄いスキルね、秘密にしておかないといけない理由が良く分かったわ」
その後、奥の大浴場を案内したセラはリリアと2人で思う存分入浴を楽しんだ。そして普段絶対に出来ない事をしようとリリアに提案する。
「ねえリリア、このまま私の部屋で一緒にお昼寝しない?普段じゃ裸のままで歩くとママに叱られちゃうけど、ここなら誰も見ていないからいけない事も一杯出来るわよ」
「何も身に着けないで歩くのって凄く恥ずかしいけど、確かに今はセラと2人きりだものね。折角だし、いけない事一杯しちゃおうか!」
大浴場を出た2人はバスタオルも羽織らずに並んで歩く、隣を歩くセラの視線が何だかいやらしい。
(セラの目、村の井戸で行水している時に向けてくる大人達の視線に何だかよく似てる。でも同じ女の子の筈なのにセラに見られていると思うだけで身体が熱くなってくるのは何故?)
セラに感化され始めているのかは不明だが、リリアも少しずついけない世界に足を踏み入れようとしていた・・・。
(リリアの味見をしようだなんて考えなければ長生き出来たかもしれないのに・・・)
あとラクスィの村で変わった事といえば、私が創った鳥さん達が自主的に村の周囲を見回る様になり悪い人達が近付くと村に着く前に撃退してくれるようになりました。
ドゴォーン! 今日も遠くから爆発音が響き渡る、村の人を傷つけたり騙そうと考えている人はフンによる爆撃を受けて退場していきます。どこから退場するのかは敢えて言いません、知っても意味が無いからです。
村に小さな(?)変化を起こしつつあるセラは現在1大決心をしながら教会へ向かっていた。リリアを秘密基地に招待するつもりなのだ。
「リリア、きっと驚くだろうな」
足取りも軽やかに教会に到着すると勢い良く正面の扉から中に入った。
「こんにちわ、リリア居る~?」
しかし、中には誰も居なかった。普段はトマス小父さんが居る筈なのにおかしいな?すると教会の裏の方から声がするのでセラは祭壇下の隠し通路を通って裏庭に回る事にした。
「よし、そのまま障壁を展開したまま息を止めるんだ!」
「むむむむ・・・!」
「回復や浄化のスキルでは魔力を強化出来ない、お前が更に上の力を目指したいのならこの障壁を持続させる練習を毎日欠かさずする事。良いね?」
「はい、ありがとうございます父さん」
どうやらリリアはトマス小父さんから自分の魔力を上げる方法を学んでいたみたいだ。自身の魔力が上がればそれだけ早く回復出来る様になり、より大勢の人の命を救う事が出来る。タシムの父親テヘロを救えた事がリリアに回復術師への道を決断させたのかもしれない。
「リリア、少しだけ時間良いかな?駄目なら明日また来るけど」
「あ、セラいらっしゃい!ねえ父さん、少しだけセラとお出かけしてきても良い?」
「ああ良いよ、ただしくれぐれもセラ様に失礼の無いようにね」
「は~い」
トマス小父さんは何故か収穫祭の後から私の事をセラ様と呼ぶようになりました、その理由をリリアはもちろんうちのパパとママにもお話してくれません。年上の人から様付けで呼ばれるのに慣れていないので背中が痒くなりそうですが、しばらくすれば元に戻るだろうと考える事にしました。
「今日はね、リリアが凄くびっくりする物を見せてあげようと思うんだ」
「えっ!何々、なにを見せてくれるの!?」
リリアが興味を示してくれたので、誰にも見つからない様に村の外れの空き家に向かいます。
「ねえセラ、ここ空き家だよ?この中にびっくりする物を隠してあるの?」
「う~んと、ちょっとだけ違うかな。でも他の人には見られたくないの、私とリリアだけの秘密の場所にしておきたいから」
「私達だけの秘密の場所って何だかドキドキするかも」
「でしょ?じゃあ私の手を握って、こうしないと一緒に中に入れないから」
リリアと手を繋ぐとセラは大きく息を吸ってスキル名を口にする。
「姿を見せて、私だけの秘密基地」
ウィーン。 目の前に自動ドアが現れて左右に開く、たったこれだけでもリリアは目が飛び出そうになる位驚いていた。
「凄い凄い!目の前に急に扉が現れた、これがセラの言っていた秘密の場所?」
「そう、でもこれ実は私のスキルで作り出した物なのよ」
「スキル!?これってセラのスキルなの?」
「だから他の人には秘密にしておかないといけないの、でもリリアだけは特別。だって私の大切な友達だから」
(ここを上手く利用して、大人達に見つからずにアレやコレやするんだものね)
ゾクッ! リリアの背筋に悪寒が走った、最近特に増えてきた気がする。
(セラと一緒に時に何故か最近寒気をよく感じるのだけど、きっと気のせいよね?)
リリアの戸惑いに気付かないセラは先に居住区画から案内する事にした。薄いピンク色の自動ドアを抜け広いリビングに入るとリリアは目を輝かせた。
「何この広い部屋!?教会の礼拝堂の半分近くある、しかも台所まで一緒になっているの?」
「そうなの、でも驚くのはこれからよ。左右に3つずつ扉が有るでしょ?これ、全部で6人が自分だけの部屋として使える様になっているの。私は左奥の部屋に荷物を入れ始めているからリリアも好きな部屋に荷物を入れておくと良いわよ。このスキルを上手く使えば宿で泊まったり野宿をする心配は無くなるわ」
「・・・本当に凄いスキルね、秘密にしておかないといけない理由が良く分かったわ」
その後、奥の大浴場を案内したセラはリリアと2人で思う存分入浴を楽しんだ。そして普段絶対に出来ない事をしようとリリアに提案する。
「ねえリリア、このまま私の部屋で一緒にお昼寝しない?普段じゃ裸のままで歩くとママに叱られちゃうけど、ここなら誰も見ていないからいけない事も一杯出来るわよ」
「何も身に着けないで歩くのって凄く恥ずかしいけど、確かに今はセラと2人きりだものね。折角だし、いけない事一杯しちゃおうか!」
大浴場を出た2人はバスタオルも羽織らずに並んで歩く、隣を歩くセラの視線が何だかいやらしい。
(セラの目、村の井戸で行水している時に向けてくる大人達の視線に何だかよく似てる。でも同じ女の子の筈なのにセラに見られていると思うだけで身体が熱くなってくるのは何故?)
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