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第16話 図書室に寄贈された憐れな本達~前編~
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ガチャッ! 普段、誰も訪れる事の無い図書室の扉を開ける者が居た。2年の須藤 那智、親しい者達からはナッチと呼ばれている。
「さあ、こっちにおいで早智」
「へえ、こんな所に図書室が在ったんだね。お兄ちゃん」
彼に連れられてきたのは妹の須藤 早智、今年この学校に入学した1年生だ。那智は早智の手を引いてカウンターに居る先週決して忘れられない魅惑の時間を与えてくれた先輩の前まで足を運んだ。
「1週間ぶりね、須藤くん。今日はどの様な本をお探しかしら?」
そう言いながら、榊 友子は一緒に連れてきた女の子に目をやった。
「いえ、今日は図書室に本の寄贈をしようと思いまして・・・」
(本の寄贈?お兄ちゃん、学校に寄贈する様な本なんて持ってたっけ?)
早智は読書家でも無い兄の意外な行動を不思議がった。
「本の寄贈をして頂けるのですね有難う御座います、それでは担当者を御呼びしますので少々お待ち下さい」
友子はヘッドセットに指を当てて、誰かと連絡を取っている様だった。そして数分後、図書室の扉が開いた。
「やあ、こんにちわ。君が今回本を寄贈してくれる須藤君だね、俺は3年の支結 契っていうんだよろしく」
「は、初めまして、2年の須藤 那智といいます」
「そんなに緊張しなくて良いよ、それじゃあ早速本の査定に移りたいから友子から教えてもらった事をしてくれないか?」
「・・・・・分かりました」
「?」
兄がいきなり現れた先輩と変なやり取りを始めたので、早智は少しだけ不安になった。
【教導戦記オンラインから確認が入りました、師匠ナッチからあなたに弟子サチのプレゼント申請が申し込まれました。取引を行いますか?】
【YES/NO】
(YES)
【サチを弟子として追加しました。ただいまサチにも師匠変更の通知を送りました】
早智は兄に薦められて始めたゲームからの通知を見てギョッとした。
「お兄ちゃん、師匠の変更ってどういう事!?」
【教導戦記オンラインから通知が入りました、あなたの弟子のサチを確認。指導モードを開始出来ますが始めますか?】
【YES/NO】
(YES)
【これよりサチに対する指導モードに入ります、これより168時間の間直接指導を行えます。弟子のサチにも通知を送りました】
続けて送られてきた通知で早智は更に困惑する。
「何、指導モードって?一体どういう事、お兄ちゃん!?」
「すまない・・・早智。この図書室に寄贈された本とは、お前の事なんだ」
「何ですって!?」
驚きを隠せない早智の顔を見て楽しみながら、契は早速本の登録作業を開始した。
「それじゃあ本の一覧に載せる為の写真の撮影から始めるとしよう、まずは顔写真からだ」
カウンターに座っていた友子が立ち上がりデジカメを取り出した、すると早智の身体が意思と関係無くポスターの貼られていない壁際に向かって動き出した。
(何これ?私の身体、どうなってしまったの!?)
表情を無理やり笑顔に変えられた早智の顔を友子がデジカメで画像を収める。
「それじゃあ、次は全身写真だ。制服と下着を脱いで裸になってもらうよ」
「!?」
早智はこの場を逃げ出そうと試みたが身体が思う様に動かない、それどころか自ら服を脱ぎだした事でパニック状態に陥った。
「慌てる事は無いよ、これからは大勢の人の前で肌を晒し身体を差し出すんだ。今の内に見られる事に慣れておくんだな」
「お兄ちゃん、この人頭おかしいよ!早く助けて!!」
早智の懇願にも耳を傾けず、兄の那智は妹のストリップショーをじっと見つめていた。そして、早智の全身写真を撮り終えた契は早智の耳元で呟く。
「警察や両親に話そうとすれば、この写真が全世界にばら撒かれるんだ。大人しくするんだな」
下唇を噛みながら恥辱に耐えようとしている早智の身体を契は商品に傷が無いか確かめる様に念入りに見て回る。
「ほう、君の妹はまだ経験が無いみたいだな。処女膜が綺麗に残っている、そして乳首や性器も色素の沈着も無く大変美しい。しかし残念な事に胸が少し小さい様だが、その幼い顔立ちと合わせれば貧乳好きの需要も期待出来る。優良書籍として認めようじゃないか」
「本当ですか!?有難う御座います!!」
妹の身体に高評価が付いた事を喜ぶ兄の那智、早智はそんな兄の姿に失望し信じてここまで付いて来てしまった自分の愚かさに後悔した。
「それじゃあ、これが今回の紹介料の40万円だ。次にこれが追加報酬の妹の身体を2時間自由に出来るクーポン券だ」
「40万も頂いて良いのですか!?」
「ああ、君の妹は菜々と同じ位稼いでくれる筈だ。これから俺が一晩中指導するから明日そのクーポンを使ってみてくれ、妹はきっと君が満足するまでその身体を駆使してくれるから」
舌なめずりしながら妹の身体を見る兄の目には既に兄妹の情は無く、種を植え付ける相手にしか見えていなかった。
「あの榊さん、もし榊 友子の本が貸し出し可能であればこのお金で20時間貸して頂けますか?」
「ふふふ、菜々ちゃんを予約しないで私で良いの?」
「はい、ぜひお願いします!」
「気に入ったよ須藤君、友子を20時間と言わず今晩一晩中と明後日から1週間学校外への持ち出しも許可しようじゃないか。それとさっき渡したクーポンの時間も12時間に書き換えておく、妹の膣内に明日の朝から夕方まで存分に種を仕込むと良い。次の本の寄贈にも期待しているよ」
「はい!任せてください」
「・・・・お兄ちゃん」
早智の目に映る兄の姿が涙で歪んでいく、兄と図書委員がその場で服を脱ぎ出すと契の右手が早智の肩に乗せられた。
「さあ奥の司書室で指導を始めるよ、明朝お兄さんに君の生まれ変わった姿を披露しなくちゃならないんだ。気を失ったり眠る時間も与えないから頑張るんだよ、この娼館の新たな仲間に加わった須藤 早智さん」
2人の姿が司書室の奥に消えてドアが施錠される。この瞬間、須藤 早智が歩んできた普通の人間としての人生に幕が下ろされた。
「さあ、こっちにおいで早智」
「へえ、こんな所に図書室が在ったんだね。お兄ちゃん」
彼に連れられてきたのは妹の須藤 早智、今年この学校に入学した1年生だ。那智は早智の手を引いてカウンターに居る先週決して忘れられない魅惑の時間を与えてくれた先輩の前まで足を運んだ。
「1週間ぶりね、須藤くん。今日はどの様な本をお探しかしら?」
そう言いながら、榊 友子は一緒に連れてきた女の子に目をやった。
「いえ、今日は図書室に本の寄贈をしようと思いまして・・・」
(本の寄贈?お兄ちゃん、学校に寄贈する様な本なんて持ってたっけ?)
早智は読書家でも無い兄の意外な行動を不思議がった。
「本の寄贈をして頂けるのですね有難う御座います、それでは担当者を御呼びしますので少々お待ち下さい」
友子はヘッドセットに指を当てて、誰かと連絡を取っている様だった。そして数分後、図書室の扉が開いた。
「やあ、こんにちわ。君が今回本を寄贈してくれる須藤君だね、俺は3年の支結 契っていうんだよろしく」
「は、初めまして、2年の須藤 那智といいます」
「そんなに緊張しなくて良いよ、それじゃあ早速本の査定に移りたいから友子から教えてもらった事をしてくれないか?」
「・・・・・分かりました」
「?」
兄がいきなり現れた先輩と変なやり取りを始めたので、早智は少しだけ不安になった。
【教導戦記オンラインから確認が入りました、師匠ナッチからあなたに弟子サチのプレゼント申請が申し込まれました。取引を行いますか?】
【YES/NO】
(YES)
【サチを弟子として追加しました。ただいまサチにも師匠変更の通知を送りました】
早智は兄に薦められて始めたゲームからの通知を見てギョッとした。
「お兄ちゃん、師匠の変更ってどういう事!?」
【教導戦記オンラインから通知が入りました、あなたの弟子のサチを確認。指導モードを開始出来ますが始めますか?】
【YES/NO】
(YES)
【これよりサチに対する指導モードに入ります、これより168時間の間直接指導を行えます。弟子のサチにも通知を送りました】
続けて送られてきた通知で早智は更に困惑する。
「何、指導モードって?一体どういう事、お兄ちゃん!?」
「すまない・・・早智。この図書室に寄贈された本とは、お前の事なんだ」
「何ですって!?」
驚きを隠せない早智の顔を見て楽しみながら、契は早速本の登録作業を開始した。
「それじゃあ本の一覧に載せる為の写真の撮影から始めるとしよう、まずは顔写真からだ」
カウンターに座っていた友子が立ち上がりデジカメを取り出した、すると早智の身体が意思と関係無くポスターの貼られていない壁際に向かって動き出した。
(何これ?私の身体、どうなってしまったの!?)
表情を無理やり笑顔に変えられた早智の顔を友子がデジカメで画像を収める。
「それじゃあ、次は全身写真だ。制服と下着を脱いで裸になってもらうよ」
「!?」
早智はこの場を逃げ出そうと試みたが身体が思う様に動かない、それどころか自ら服を脱ぎだした事でパニック状態に陥った。
「慌てる事は無いよ、これからは大勢の人の前で肌を晒し身体を差し出すんだ。今の内に見られる事に慣れておくんだな」
「お兄ちゃん、この人頭おかしいよ!早く助けて!!」
早智の懇願にも耳を傾けず、兄の那智は妹のストリップショーをじっと見つめていた。そして、早智の全身写真を撮り終えた契は早智の耳元で呟く。
「警察や両親に話そうとすれば、この写真が全世界にばら撒かれるんだ。大人しくするんだな」
下唇を噛みながら恥辱に耐えようとしている早智の身体を契は商品に傷が無いか確かめる様に念入りに見て回る。
「ほう、君の妹はまだ経験が無いみたいだな。処女膜が綺麗に残っている、そして乳首や性器も色素の沈着も無く大変美しい。しかし残念な事に胸が少し小さい様だが、その幼い顔立ちと合わせれば貧乳好きの需要も期待出来る。優良書籍として認めようじゃないか」
「本当ですか!?有難う御座います!!」
妹の身体に高評価が付いた事を喜ぶ兄の那智、早智はそんな兄の姿に失望し信じてここまで付いて来てしまった自分の愚かさに後悔した。
「それじゃあ、これが今回の紹介料の40万円だ。次にこれが追加報酬の妹の身体を2時間自由に出来るクーポン券だ」
「40万も頂いて良いのですか!?」
「ああ、君の妹は菜々と同じ位稼いでくれる筈だ。これから俺が一晩中指導するから明日そのクーポンを使ってみてくれ、妹はきっと君が満足するまでその身体を駆使してくれるから」
舌なめずりしながら妹の身体を見る兄の目には既に兄妹の情は無く、種を植え付ける相手にしか見えていなかった。
「あの榊さん、もし榊 友子の本が貸し出し可能であればこのお金で20時間貸して頂けますか?」
「ふふふ、菜々ちゃんを予約しないで私で良いの?」
「はい、ぜひお願いします!」
「気に入ったよ須藤君、友子を20時間と言わず今晩一晩中と明後日から1週間学校外への持ち出しも許可しようじゃないか。それとさっき渡したクーポンの時間も12時間に書き換えておく、妹の膣内に明日の朝から夕方まで存分に種を仕込むと良い。次の本の寄贈にも期待しているよ」
「はい!任せてください」
「・・・・お兄ちゃん」
早智の目に映る兄の姿が涙で歪んでいく、兄と図書委員がその場で服を脱ぎ出すと契の右手が早智の肩に乗せられた。
「さあ奥の司書室で指導を始めるよ、明朝お兄さんに君の生まれ変わった姿を披露しなくちゃならないんだ。気を失ったり眠る時間も与えないから頑張るんだよ、この娼館の新たな仲間に加わった須藤 早智さん」
2人の姿が司書室の奥に消えてドアが施錠される。この瞬間、須藤 早智が歩んできた普通の人間としての人生に幕が下ろされた。
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