異世界に飛ばされた警備員は持ってた装備で無双する。

いけお

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第19話 呪いを解く方法を模索する男

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翌朝、朝食を済ませると俺はバルド・シルフィ夫婦の住む家に向かった。そしてお土産としてオークの肉20個を渡すと、シルフィに昨日行ったオークの砦で出会ったネームドモンスターの女性について話した。

「とても信じがたい事ですね、不死となった上にオークキングとクイーンを産み落とす身体になる呪いとは」

「自分もそう思います、ですが事実彼女はその部屋に鎖に繋がれていて、キングとクイーンを倒さない限り部屋の扉は現れないのです」

「なあ、誘二。そこまでお前が入り込む必要が有るのか?」

「無いかもしれない、だけど昨日俺が殺したキングとクイーンは彼女の言っている事が正しければ、本来は人として産まれてくる筈だった。俺は知らずに人を殺していた事になる、だから呪いを解く方法を見つけて今の俺の様な気持ちになる奴が出てこない様にしたい」

「まあ、お前が納得するまでとことんやれば、それは必ず何かしらの結果に導かれるさ。だが、シルフィも知らないとなると調べる事が出来る所はどこか在ったかな?」

「誘二さん、例えばその方の呪いが2つ重なって掛かっていた場合も考えておりましたか?」

「どういう事ですか、シルフィさん?」

「今考えられるのは、キングとクイーンを産み落とす身体になる呪いともしくはを掛けられている場合です」

「呪いと祝福は全くの別物なのかな?」

「はい、全く違います。呪いは闇の力を用いますが祝福は光の力を使います。そして・・・呪いは相手を恨む気持ちや殺したい気持ちなどを糧に強度を増し、反対に祝福はその人を愛する気持ちや幸せを願う気持ちを糧に強度を増すのです」

「死ぬ事を許さない と 死なないで欲しい では確かに願う中身が真逆だ」

「ただ、そう考えますと今回の場合は不死の呪いを掛けられていると考えて良いかもしれません」

「その理由は?」

「不死にまでその効果が強化されてしまう程の強い感情は、負の感情の方がなりやすいからです。そして、同じ負の感情を持つ者同志が集まる事で不死性を持たせるまでの呪いに強化する事も容易くなります」

「仮に祝福で不死性を持たせるには、途方も無い人を集める必要が出てきます。そして、それだけの人を集められる存在は英雄・勇者・聖女・聖人の類になると思います。ただ、それ程の人物が失踪したとか幽閉されたって記録が私の記憶する限り無いので、今回はやはり不死の呪いを掛けられたとみて良いかと」

「そうすると、の2つの解除方法を探せば何とかなりそうだね」

「両方ともかなり難しい物になると思いますよ」

「構わないって、それを今から気にしてる様だったらおそらく呪いを解いてやる事は出来ない。どうやれば、解く事が出来るのか?それを模索し続けていけば、必ず最後には答えにいく筈だから」

俺は呪いを解く為の足がかりになりそうな情報を聞く事が出来たので、バルス・シルフィ夫婦の家を後にした。そして、一旦弧狐亭に戻ろうと広場に向かい歩いていると、ライト達4人が町の外に向かい歩いている所に出くわした。

「よお、ライト。元気そうだな、今日もこれから4人で狩りに行くのか?」

「あ、誘二さんこんにちわ。そうですね、時間も既に昼近いので町の近くで盾の受け流しや、敵の攻撃を避けながら攻撃を加える練習をしようと考えています」

「練習するのは良い事だ、ただ残念だったな。俺がサポートしたのが知られちゃったから折角ドルグを倒したのにBランクに昇格出来なくて」

「ああ、構いませんよ。それでもBランクが見える位置に来ましたからね。誘二さんのお陰です、有難うございました。ところで、誘二さんは今日はお休みなのですか?」

「いやね、先日オークの砦に行った時に呪いに掛けられている人を見つけてしまってね。その呪いを解く方法がないか、さっきまでシルフィさんに聞きに行っていたんだよ」

「そうだったんですか、ちなみにその呪いとはどの様なものか、差し支え無ければ教えて頂いてもいいですか? 一応、自分も光の技を幾つか会得していますから」

「そういえば、この間の狩りで剣に光を集めて攻撃する技を使っていたよな。カッコ良かったぞ!」

「誘ニさん! あまり大声を出されると聞かれてしまうので静かに!?やっぱりまだ恥ずかしいので、あの技は」

「ははは、悪かった悪かった。さっきも話していた呪いなんだがな、2つある。1つは不死になる呪い、そしてもう1つがオークキングとオーククイーンを産み落とす身体になる呪いだ」

「オークキングとオーククイーンですって!?」

「お前らも声が大きい、大きい!」

「あ、すいませんでした。もしかして、オークの砦に行かれたのですか?多分、1人で」

「うん、1人でキングとクイーンも倒したよ。そしてリポップを待っていようとしていたら扉が現れてさ、中に入ったらそのさっきの2つの呪いを掛けられた女性が、ネームドモンスターの扱いで鎖に繋がれ幽閉されていたって訳だ」

「あそこへ1人で行こうって考える所が凄いですよ、話を戻しますが不死になる呪いですがもしかしたら解除出来るかもしれませんよ」

「その方法を知っているのか!?」

「おそらく【浄化】を使えば、解除出来ると思います。【浄化】はアンデッド等の不死の身体を持つモンスターをこの世から消し去る為の物、ゾンビやグール達は死んだ後に不死の呪いを受けたと考えればその女性に【浄化】を掛け続けることで呪いを解く事が出来るかもしれません」

「ライト、お前は【浄化】を覚えているのか!?」

「あいにくと、自分には適正がなくて覚える事が出来ませんでした。けれど、もしかしたらシルフィさんだったら適性が有るかもしれません。町の東の先にある『不死の洞窟』の奥に在る聖光教会を訪ねてみるのは如何でしょうか?」

「不死の洞窟って名前が付くって事はやっぱり・・・出るの?」

「はい、出ちゃいますね。ゾンビにグールにスケルトン、おまけにゴースト等も」

「俺、今回の件から手を引こうかな・・・」

「急にどうしたんですか!?・・・もしかして、アレですか?」

「うん、多分そのアレ」

俺、交 誘二は幽霊やゾンビの類が逃げ出したくなる位苦手です・・・・。
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