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第47話 砦に来た懐かしい客人
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「どうするべきなんだ!?今の俺じゃあ、あの女に勝てる気がしない!何か良い方法は無いのかよ!?」
ぶつけようの無い怒りを声に出してしまう。俺の心境を理解してくれているのだろうか?皆も静かに俺が納まるのを待っていてくれた。何も良い手立てが思い浮かばないまま時間が過ぎていく。どれ位時間が過ぎただろうか、扉をノックする音が聞こえるとフォレットちゃんが入ってきた。
「お義兄ちゃん、お客様が来ているけど入って貰ってもいいかな?」
「お客さんが?こんな辺鄙な場所に来る様な人に心当たりは無いけどな・・・」
そんな事を言っていると、その客人が部屋に通された。
「ヒドいですよ、誘二さん。俺達の事、すっかり忘れていましたよね?」
「あ、ライト!?ごめんごめん、しばらく会ってなかったから忘れてたよ」
「はっきり言ってくれますね、そこら辺が誘二さんの俺達でも真似出来ない部分ですけど」
「何だか全く褒められてる気がしないんだが?」
「気にしなくて良いですよ、ところでそちらの方は?」
「ああ、会うのは初めてになるな。こちらはミザリーさん、訳有ってこの砦で匿う事になったが元魔王様だ」
「魔王!?」
ライトが突然剣を鞘から抜いた、俺はそれを見てライトへ忠告する。
「ライト、くれぐれも言っておくが彼女は俺の家に来ている大切な客人だ。それに彼女を保護したのは聖光教会、両方を敵にするつもりか!?」
それを聞いたライトは剣を鞘に収めると頭を下げて詫びを言った。
「すいませんでした、最終的な目的の人物にこんな場所で出会う事になるとは思わなかったもので。つい、取り乱してしまいました」
ミザリーさんが、最終的な目的って何を言っているんだコイツ?
「それにさっきも言ったが、元魔王だからな。今、魔国はとある女に乗っ取られてしまい彼女は何とか聖光教会まで逃げ延びて助けを求め、この砦に匿う事になったのだから」
「なるほど、それで魔国の様子がおかしかった訳ですね。納得しました」
「おい、ライト!お前、魔国に行ったのか!?」
「ええ、今日こちらに来たのも魔国の住人が何か意識を奪われたかの様な状態になっていたので魔王が住民を操ろうとしているのかと思い相談に来た訳です」
「実際は違うけどな、しかし何でお前達が魔王の所へ行かなくちゃならないんだ?」
魔王に対する過剰な反応といい、何か隠してる様だからストレートに聞いてみる事にした。
「それは、俺が勇者だからです」
「なんだ、そうだったのか。お前が勇者ね・・・って勇者!?だってステータスには冒険者としか」
「それはステータス偽装の護符のお陰です、勇者と分かると利用しようとする輩も出ますからその防衛策です」
「そういう理由なら仕方ないな、じゃあ再度聞くがお前から見て彼女は倒すべき相手に見えるか?」
ライトは言葉に悩んでいるみたいだったが、上手くまとまった様で語りだした。
「前に誘二さんが言っていた通りでした、どうやら俺達は片方だけの一方的な正義を信じてきていただけみたいです。魔王と聞いて反応してしまいましたが、話し合いで解決する事だって可能だと今なら思えます。それに・・・」
「それに?」
ライトの様子が少しおかしい、何か照れ臭そうにしている。
「肌の色が多少違っても、こんなに美しい女の子に剣を向けてしまった自分が凄く恥ずかしいんですよ。ハハハハ・・・!」
面と向かって美しいと言われてミザリーさんも顔を思わず赤くしていた。
「俺に出来る事なら何でも協力します!誘二さんは、これから魔国に向かうのですよね!?」
「あ、ああ、そうなんだが少しどころかかなり厄介なんだよ現状」
「何か問題でも有るのですか?」
「ああ、実はな・・・」
それから小一時間の間、ライト達に魔国を乗っ取った女が元神だという事やピートを恨んでいる事、今の俺の力では勝てそうも無い事等を教えた。
「今の状況はこんな感じだ、あの女を倒す方法が見つからない。何か良い方法は無いかライト?」
「誘二さん・・・それ、本気で言ってます?」
「本気に決まっているだろう!何でこんな状況で嘘を言えるんだ!」
「いや・・・俺達同様にすっかり忘れている様ですけど、あの3本の旗を使えば良いだけでは?」
「え!?」
「だって女の動きが早いのなら赤い旗で止めれば良いだけですし、その前に黄色の旗を振れば動きも鈍くなりますよね?」
「だけど、あの女の前までに立ちはだかる者達はどうすればいいんだよ!?」
「赤い旗で動きを止めて縄で縛り上げればそれで済むのでは?」
「・・・・・・それで倒しちゃっていいの?」
「その女のシナリオに従う義務は無いのでは?使える物は何でも使うのが誘二さんらしさだと思いますが」
「なあ、ピートにミザリーさん。これで上手くいった場合、どうする?」
『いや、どうするって言われても・・・』
「先程まで泣いたりしていたシリアスな空気を返して下さいって心境ですね」
「じゃあ、この方法でやりますか」
「そうですね・・・反則とか卑怯だと言われかねませんが、やむを得ませんね」
「何だか妙な空気になってしまったが、ライトお前のお陰で魔国を解放出来そうだ」
「そうなるのでしたら、偶然とはいえ来た甲斐が有りました。全てが無事終わりましたら、ミザリーさんにお願いがあるのですが?」
ライトが急にミザリーさんにお願いを切り出した、何を言うつもりだ?
「私にお願いとは何でしょうか?」
ライトは意を決した顔で大きな声で叫んだ!
「ミザリーさん!あなたに一目惚れしました、俺と付き合って下さい!!」
勇者が元魔王に突然交際を申し込む、冗談みたいな展開が目の前で起きていた。
ぶつけようの無い怒りを声に出してしまう。俺の心境を理解してくれているのだろうか?皆も静かに俺が納まるのを待っていてくれた。何も良い手立てが思い浮かばないまま時間が過ぎていく。どれ位時間が過ぎただろうか、扉をノックする音が聞こえるとフォレットちゃんが入ってきた。
「お義兄ちゃん、お客様が来ているけど入って貰ってもいいかな?」
「お客さんが?こんな辺鄙な場所に来る様な人に心当たりは無いけどな・・・」
そんな事を言っていると、その客人が部屋に通された。
「ヒドいですよ、誘二さん。俺達の事、すっかり忘れていましたよね?」
「あ、ライト!?ごめんごめん、しばらく会ってなかったから忘れてたよ」
「はっきり言ってくれますね、そこら辺が誘二さんの俺達でも真似出来ない部分ですけど」
「何だか全く褒められてる気がしないんだが?」
「気にしなくて良いですよ、ところでそちらの方は?」
「ああ、会うのは初めてになるな。こちらはミザリーさん、訳有ってこの砦で匿う事になったが元魔王様だ」
「魔王!?」
ライトが突然剣を鞘から抜いた、俺はそれを見てライトへ忠告する。
「ライト、くれぐれも言っておくが彼女は俺の家に来ている大切な客人だ。それに彼女を保護したのは聖光教会、両方を敵にするつもりか!?」
それを聞いたライトは剣を鞘に収めると頭を下げて詫びを言った。
「すいませんでした、最終的な目的の人物にこんな場所で出会う事になるとは思わなかったもので。つい、取り乱してしまいました」
ミザリーさんが、最終的な目的って何を言っているんだコイツ?
「それにさっきも言ったが、元魔王だからな。今、魔国はとある女に乗っ取られてしまい彼女は何とか聖光教会まで逃げ延びて助けを求め、この砦に匿う事になったのだから」
「なるほど、それで魔国の様子がおかしかった訳ですね。納得しました」
「おい、ライト!お前、魔国に行ったのか!?」
「ええ、今日こちらに来たのも魔国の住人が何か意識を奪われたかの様な状態になっていたので魔王が住民を操ろうとしているのかと思い相談に来た訳です」
「実際は違うけどな、しかし何でお前達が魔王の所へ行かなくちゃならないんだ?」
魔王に対する過剰な反応といい、何か隠してる様だからストレートに聞いてみる事にした。
「それは、俺が勇者だからです」
「なんだ、そうだったのか。お前が勇者ね・・・って勇者!?だってステータスには冒険者としか」
「それはステータス偽装の護符のお陰です、勇者と分かると利用しようとする輩も出ますからその防衛策です」
「そういう理由なら仕方ないな、じゃあ再度聞くがお前から見て彼女は倒すべき相手に見えるか?」
ライトは言葉に悩んでいるみたいだったが、上手くまとまった様で語りだした。
「前に誘二さんが言っていた通りでした、どうやら俺達は片方だけの一方的な正義を信じてきていただけみたいです。魔王と聞いて反応してしまいましたが、話し合いで解決する事だって可能だと今なら思えます。それに・・・」
「それに?」
ライトの様子が少しおかしい、何か照れ臭そうにしている。
「肌の色が多少違っても、こんなに美しい女の子に剣を向けてしまった自分が凄く恥ずかしいんですよ。ハハハハ・・・!」
面と向かって美しいと言われてミザリーさんも顔を思わず赤くしていた。
「俺に出来る事なら何でも協力します!誘二さんは、これから魔国に向かうのですよね!?」
「あ、ああ、そうなんだが少しどころかかなり厄介なんだよ現状」
「何か問題でも有るのですか?」
「ああ、実はな・・・」
それから小一時間の間、ライト達に魔国を乗っ取った女が元神だという事やピートを恨んでいる事、今の俺の力では勝てそうも無い事等を教えた。
「今の状況はこんな感じだ、あの女を倒す方法が見つからない。何か良い方法は無いかライト?」
「誘二さん・・・それ、本気で言ってます?」
「本気に決まっているだろう!何でこんな状況で嘘を言えるんだ!」
「いや・・・俺達同様にすっかり忘れている様ですけど、あの3本の旗を使えば良いだけでは?」
「え!?」
「だって女の動きが早いのなら赤い旗で止めれば良いだけですし、その前に黄色の旗を振れば動きも鈍くなりますよね?」
「だけど、あの女の前までに立ちはだかる者達はどうすればいいんだよ!?」
「赤い旗で動きを止めて縄で縛り上げればそれで済むのでは?」
「・・・・・・それで倒しちゃっていいの?」
「その女のシナリオに従う義務は無いのでは?使える物は何でも使うのが誘二さんらしさだと思いますが」
「なあ、ピートにミザリーさん。これで上手くいった場合、どうする?」
『いや、どうするって言われても・・・』
「先程まで泣いたりしていたシリアスな空気を返して下さいって心境ですね」
「じゃあ、この方法でやりますか」
「そうですね・・・反則とか卑怯だと言われかねませんが、やむを得ませんね」
「何だか妙な空気になってしまったが、ライトお前のお陰で魔国を解放出来そうだ」
「そうなるのでしたら、偶然とはいえ来た甲斐が有りました。全てが無事終わりましたら、ミザリーさんにお願いがあるのですが?」
ライトが急にミザリーさんにお願いを切り出した、何を言うつもりだ?
「私にお願いとは何でしょうか?」
ライトは意を決した顔で大きな声で叫んだ!
「ミザリーさん!あなたに一目惚れしました、俺と付き合って下さい!!」
勇者が元魔王に突然交際を申し込む、冗談みたいな展開が目の前で起きていた。
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