6 / 13
城主1年目
7月その2 後継争い
しおりを挟む
リンに求婚してから早1週間、2人は表面上は変わらない生活を送っている。建物も徐々に完成し町の中は賑わいを見せ始めていた。
リンの提案で先に作った食堂では野郎共が陽気な高笑いをしながら酒に酔っている。フミオは時折その輪に混ざって労をねぎらい、感謝の言葉を添えた。前魔王を倒した憎むべき相手である筈のフミオが今は自分達の道標となっている。今後の魔族の未来を託す為に王女のリンディス様と婚姻を結んで欲しい、そんな声も上がり始めた。
「お待ち下さい、町の統治者としての資質と魔族の後継は別問題です。魔王を継ぐ者はやはり魔族の中から選ぶべきではないでしょうか?」
魔王後継の嘆願書をフミオに贈る件について話し合う場で、それを否定する意見を出す者が現れた。魔族の中で最古参の長老の孫、デミトリウスである。彼は前魔王が倒されるまでリンの許婚候補の筆頭と呼ばれており、魔族の中における発言力もそれなりに持っていた。
「我々を終身労働から救ってもらった事に関しては確かに感謝すべきかもしれない、しかしそれは前魔王様を彼が殺してしまったのが原因だ。彼には我らを救わねばならないだけの罪を犯している、それは町の統治で返せば済む話であって我ら魔族まで統べる必要は無いのだ!」
デミトリウスはその発言力を武器に自分こそがリンを妻に娶り魔族の王となるのに相応しいと声高に叫び始める。当然、フミオやリンの耳にもすぐにその話は届いた。
「デミトリウス、町がまだ完成していないのに何故こんな騒ぎを起こしてしまったの!?」
「それは心外だな、リンディス。僕は魔族の将来の為に誰が最も相応しいか説いているだけじゃないか」
「あなたはただ自分が魔王になりたいだけ、それに私を利用しようとしているのだわ」
「新たな魔王となる者が前魔王の娘を妻に娶るのは、今までも何度も繰り返されてきた事じゃないか!それとも君は父君を殺した相手をまさか愛し始めてしまったとでも言うつもりかい?」
「それはっ!?」
「ならば君が僕の妻となるのに何の問題が有ると言うんだい?」
リンは返答に窮してしまった、迂闊な事を言えばフミオに迷惑を掛けてしまう。沈黙する他無かった。
「問題有るに決まっているじゃないか、この町が完成したら俺の妻になって欲しいと既にプロポーズを済ませてあるんだ。返事を聞く前に横から掻っ攫う真似はしないでもらいたいな」
「フミオ!」
デミトリウスの前にゆっくりとフミオが歩み出た、自分の妻にしたい女性が後継争いの道具として利用されようとしている。外からは分からないがフミオは今静かに怒っていた。
「これはこれは領主様、本日はどの様なご用件で?先程、プロポーズされたとおっしゃいましたが主の立場を悪用して従者を無理やり妻にしようとするのはあまり感心しませんな」
(よくも抜け抜けと!?)
立場を利用しようとしているのはそちらではないか!リンは思わずそう叫びたくなった。
「リン、いやリンディスはもう俺の従者では無いよ。先週、従者の選定を解除してある。そして彼女自らの意思で俺を選んで欲しいと願い、こうして町が完成するのを待っているのさ」
フミオの言葉はデミトリウスの味方となっていた筈の魔族の心まで揺さぶった、デミトリウスの言う通り無理やり妻とする事も出来た筈なのにこの男は従者から解放し王女の意思を尊重するつもりでいる。どちらが魔王として相応しいか、答えが出てしまった気がした。
「フミオ、デミトリウスのお陰で今ハッキリと自分の気持ちに自信が持てたわ。先日の返事をこの場でさせて下さい、あなたからの求婚・・・お受けします。あなたの妻として生涯共に居させて下さい」
オーッ!? 魔族の間から歓声が上がる。
「そんな事は認めない、絶対に認めないぞ!リンディスを妻にして次期魔王となるのは、この僕だ!!」
何て見苦しい真似を続けるのだろうか?デミトリウスに従っていた者達の心は完全に離れていた。
「魔族の王を名乗りたいと言うのなら、勝手に名乗れば良い。俺はこの場を借りて皆に宣言する、これからは魔族の呼称を決して使わない事を」
「それじゃあフミオ、私達を一体何て呼称にするつもりなの?」
「希望を実現させる一族、希実族はどうだろう?王国と戦う以外の道で誰もが幸せに暮らせる希望の居場所を築いてゆこう」
歓声が町中を覆い尽くした、新たな一族を統べる王と妃の誕生を祝う宴の声だ。
これまで従っていた者達にも見離されたデミトリウスはその場に座り呆然としている、フミオはデミトリウスに近づくとこう告げた。
「お前が魔王を名乗る事に反対する者は誰も居ない、これからは新たな魔族の王として導いていくんだな」
「たった1人で何が出来ると言うんだ!?」
デミトリウスは懐に隠し持っていた短剣を取り出すとフミオに襲い掛かる、しかしフミオはその短剣を簡単に掴んで握り潰すと強い口調で言い放った。
「まだ1人じゃないだろうが!未だに終身労働者として城造りに従事させられている魔族の者達が居る、それを救い出すのが魔王を名乗ったお前の責務だ。魔王とは何か、それをよく考えろ」
しかし、フミオの言葉はデミトリウスには届かなかった。砕けた短剣の破片を握るとデミトリウスは自らの喉を切り裂き命を絶つ。
「それが出来るのなら、とっくにやっている。僕は・・・貴様と同じじゃない」
フミオは自決したデミトリウスの亡骸を抱きかかえると、小さく呟いた。
「馬鹿野郎、自決するだけの覚悟が有るのなら俺に助けを求める位出来ただろうが。何故、共に力を合わせる道を選べないんだ?」
「それが分からなかったから、自ら命を絶ったのです。あなたが負い目を感じる必要は有りません、それでも後悔する気持ちを抱くのであれば私が傍で支えますので頼って下さい」
「ああ、頼む。この世界の全ての魔族を希実族として迎え入れるには俺1人の力だけでは駄目だ。皆に改めてお願いしたい、この俺に協力してくれ」
以後、希実族では一族を統べる王の事を希望へ導く王【希導王】と呼ぶ様になりフミオはその初代希導王となった。
リンの提案で先に作った食堂では野郎共が陽気な高笑いをしながら酒に酔っている。フミオは時折その輪に混ざって労をねぎらい、感謝の言葉を添えた。前魔王を倒した憎むべき相手である筈のフミオが今は自分達の道標となっている。今後の魔族の未来を託す為に王女のリンディス様と婚姻を結んで欲しい、そんな声も上がり始めた。
「お待ち下さい、町の統治者としての資質と魔族の後継は別問題です。魔王を継ぐ者はやはり魔族の中から選ぶべきではないでしょうか?」
魔王後継の嘆願書をフミオに贈る件について話し合う場で、それを否定する意見を出す者が現れた。魔族の中で最古参の長老の孫、デミトリウスである。彼は前魔王が倒されるまでリンの許婚候補の筆頭と呼ばれており、魔族の中における発言力もそれなりに持っていた。
「我々を終身労働から救ってもらった事に関しては確かに感謝すべきかもしれない、しかしそれは前魔王様を彼が殺してしまったのが原因だ。彼には我らを救わねばならないだけの罪を犯している、それは町の統治で返せば済む話であって我ら魔族まで統べる必要は無いのだ!」
デミトリウスはその発言力を武器に自分こそがリンを妻に娶り魔族の王となるのに相応しいと声高に叫び始める。当然、フミオやリンの耳にもすぐにその話は届いた。
「デミトリウス、町がまだ完成していないのに何故こんな騒ぎを起こしてしまったの!?」
「それは心外だな、リンディス。僕は魔族の将来の為に誰が最も相応しいか説いているだけじゃないか」
「あなたはただ自分が魔王になりたいだけ、それに私を利用しようとしているのだわ」
「新たな魔王となる者が前魔王の娘を妻に娶るのは、今までも何度も繰り返されてきた事じゃないか!それとも君は父君を殺した相手をまさか愛し始めてしまったとでも言うつもりかい?」
「それはっ!?」
「ならば君が僕の妻となるのに何の問題が有ると言うんだい?」
リンは返答に窮してしまった、迂闊な事を言えばフミオに迷惑を掛けてしまう。沈黙する他無かった。
「問題有るに決まっているじゃないか、この町が完成したら俺の妻になって欲しいと既にプロポーズを済ませてあるんだ。返事を聞く前に横から掻っ攫う真似はしないでもらいたいな」
「フミオ!」
デミトリウスの前にゆっくりとフミオが歩み出た、自分の妻にしたい女性が後継争いの道具として利用されようとしている。外からは分からないがフミオは今静かに怒っていた。
「これはこれは領主様、本日はどの様なご用件で?先程、プロポーズされたとおっしゃいましたが主の立場を悪用して従者を無理やり妻にしようとするのはあまり感心しませんな」
(よくも抜け抜けと!?)
立場を利用しようとしているのはそちらではないか!リンは思わずそう叫びたくなった。
「リン、いやリンディスはもう俺の従者では無いよ。先週、従者の選定を解除してある。そして彼女自らの意思で俺を選んで欲しいと願い、こうして町が完成するのを待っているのさ」
フミオの言葉はデミトリウスの味方となっていた筈の魔族の心まで揺さぶった、デミトリウスの言う通り無理やり妻とする事も出来た筈なのにこの男は従者から解放し王女の意思を尊重するつもりでいる。どちらが魔王として相応しいか、答えが出てしまった気がした。
「フミオ、デミトリウスのお陰で今ハッキリと自分の気持ちに自信が持てたわ。先日の返事をこの場でさせて下さい、あなたからの求婚・・・お受けします。あなたの妻として生涯共に居させて下さい」
オーッ!? 魔族の間から歓声が上がる。
「そんな事は認めない、絶対に認めないぞ!リンディスを妻にして次期魔王となるのは、この僕だ!!」
何て見苦しい真似を続けるのだろうか?デミトリウスに従っていた者達の心は完全に離れていた。
「魔族の王を名乗りたいと言うのなら、勝手に名乗れば良い。俺はこの場を借りて皆に宣言する、これからは魔族の呼称を決して使わない事を」
「それじゃあフミオ、私達を一体何て呼称にするつもりなの?」
「希望を実現させる一族、希実族はどうだろう?王国と戦う以外の道で誰もが幸せに暮らせる希望の居場所を築いてゆこう」
歓声が町中を覆い尽くした、新たな一族を統べる王と妃の誕生を祝う宴の声だ。
これまで従っていた者達にも見離されたデミトリウスはその場に座り呆然としている、フミオはデミトリウスに近づくとこう告げた。
「お前が魔王を名乗る事に反対する者は誰も居ない、これからは新たな魔族の王として導いていくんだな」
「たった1人で何が出来ると言うんだ!?」
デミトリウスは懐に隠し持っていた短剣を取り出すとフミオに襲い掛かる、しかしフミオはその短剣を簡単に掴んで握り潰すと強い口調で言い放った。
「まだ1人じゃないだろうが!未だに終身労働者として城造りに従事させられている魔族の者達が居る、それを救い出すのが魔王を名乗ったお前の責務だ。魔王とは何か、それをよく考えろ」
しかし、フミオの言葉はデミトリウスには届かなかった。砕けた短剣の破片を握るとデミトリウスは自らの喉を切り裂き命を絶つ。
「それが出来るのなら、とっくにやっている。僕は・・・貴様と同じじゃない」
フミオは自決したデミトリウスの亡骸を抱きかかえると、小さく呟いた。
「馬鹿野郎、自決するだけの覚悟が有るのなら俺に助けを求める位出来ただろうが。何故、共に力を合わせる道を選べないんだ?」
「それが分からなかったから、自ら命を絶ったのです。あなたが負い目を感じる必要は有りません、それでも後悔する気持ちを抱くのであれば私が傍で支えますので頼って下さい」
「ああ、頼む。この世界の全ての魔族を希実族として迎え入れるには俺1人の力だけでは駄目だ。皆に改めてお願いしたい、この俺に協力してくれ」
以後、希実族では一族を統べる王の事を希望へ導く王【希導王】と呼ぶ様になりフミオはその初代希導王となった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
狙って追放された創聖魔法使いは異世界を謳歌する
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーから追放される~異世界転生前の記憶が戻ったのにこのままいいように使われてたまるか!
【第15回ファンタジー小説大賞の爽快バトル賞を受賞しました】
ここは異世界エールドラド。その中の国家の1つ⋯⋯グランドダイン帝国の首都シュバルツバイン。
主人公リックはグランドダイン帝国子爵家の次男であり、回復、支援を主とする補助魔法の使い手で勇者パーティーの一員だった。
そんな中グランドダイン帝国の第二皇子で勇者のハインツに公衆の面前で宣言される。
「リック⋯⋯お前は勇者パーティーから追放する」
その言葉にリックは絶望し地面に膝を着く。
「もう2度と俺達の前に現れるな」
そう言って勇者パーティーはリックの前から去っていった。
それを見ていた周囲の人達もリックに声をかけるわけでもなく、1人2人と消えていく。
そしてこの場に誰もいなくなった時リックは⋯⋯笑っていた。
「記憶が戻った今、あんなワガママ皇子には従っていられない。俺はこれからこの異世界を謳歌するぞ」
そう⋯⋯リックは以前生きていた前世の記憶があり、女神の力で異世界転生した者だった。
これは狙って勇者パーティーから追放され、前世の記憶と女神から貰った力を使って無双するリックのドタバタハーレム物語である。
*他サイトにも掲載しています。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
いずれ最強の錬金術師?
小狐丸
ファンタジー
テンプレのごとく勇者召喚に巻き込まれたアラフォーサラリーマン入間 巧。何の因果か、女神様に勇者とは別口で異世界へと送られる事になる。
女神様の過保護なサポートで若返り、外見も日本人とはかけ離れたイケメンとなって異世界へと降り立つ。
けれど男の希望は生産職を営みながらのスローライフ。それを許さない女神特性の身体と能力。
はたして巧は異世界で平穏な生活を送れるのか。
**************
本編終了しました。
只今、暇つぶしに蛇足をツラツラ書き殴っています。
お暇でしたらどうぞ。
書籍版一巻〜七巻発売中です。
コミック版一巻〜二巻発売中です。
よろしくお願いします。
**************
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる