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第1章~全ての原因は魔王の所為だった~
第10話 断罪の始まり、1人の領主の終わり
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町に戻るとドロップが上機嫌で影の中に潜り込んでいった。 そのまま立ち去っていこうとすると、自警団の隊長に呼び止められた。
『お前たちが初めに持ってきた山賊たちの賞金がまだ渡してなかったからな、受け取ってくれ。 あとこれは、少ないかもしれないが食料と水にあと周辺の地図だ。 それと支部長からの伝言を預かっている、意味が分からないが伝えればすぐに分かると言っていたからそのまま言うぞ』
(俺は昔してきた事で、まだ赤が混じっている。 だから、それをこの町で償わせてもらっている。 せめて黄色一色になるまでお前たちにはまだ会う訳にはいかないだろう。 全てが終わり、顔を平気で見せ合える時が来たなら、お前も俺もまた彼女も青になっているといいな) 『以上だ』
支部長は自分たちが何処に行っていたのか、気付いていた様だった。 あと【カルマ】を所持している事も伝言から分かる、だが何故自分も所持している事にも気付けたのだろう? いずれ分かる時が来るだろう、あらかた片が付いた時には彼には本部まで来てもらわないとならないのだから・・・。
夕飯を自警団の人達を済ませると、夜半に2人でそっと町を離れていった。 明け方に町を出ると嘘を言って・・・。 夕飯を食べている時に、隊長や冒険者の幾名かが名前を教えようとしてきたが断った。 2人に名を知らせる事で、関わりが有ると見られれば周辺の町や軍隊が先日の様に町の外に陣取るのではなく直接攻め込んでくる可能性だってある。 全てが終わるまでは、自分達が立ち寄った所為で起きた悲劇の被害者であって欲しかった。 地図のお陰で迷う事なく1番近い目的に向かう事が出来た。
道中では色々な旅の者や冒険者と当然すれ違うが、既にその時点から断罪の旅は始まっている。 黄色が混ざっている者には忠告をして・・・青の者には旅の安全を祈り・・・そして、赤に染まっている者にはその場での死を与えている。 旅の途中の断罪を行う中で気付いたのが、自分が杖で発した水の玉は役割を終えるまで任意の場所に留めておく事が可能だった。 数百人を溺死させた際は、ただ垂れ流すだけだった水の玉も対象の顔にぶつけた所で静止させれば、即製の処刑場となった。 たったバケツ1杯分ほどの水が顔から離れず苦しみながらこの世を去る。 理不尽かもしれないが、赤に染まるまで自らが行ってきた罪の方が理不尽に違いなかった。
旅立ってから幾日か過ぎ、最初の目的地に到着した。 周辺で1番大きな領主の街だ、偶然最も近い場所に在っただけなのだが周辺の中で理不尽が横行し罪が満ち溢れている場所だったから好都合だ。 街の外周を囲む城壁を守る守備兵や、入り口の門番達が既に赤く染まっている。 本当に腐りきった連中ばかりの様だ。 さあ、断罪を始めよう。 目に映る範囲の赤に染まった者達に、断罪(水の玉)を放ち殺す。 無表情のままその死体さえ踏み越える2人の異常さに、周辺に居た善良な方達が恐怖の顔を浮かべるがそれさえ気にせず声を上げ2人は叫んだ。
「わたしは元勇者にして、断罪者のヤマト! これよりこの街に居る全ての罪有る者達に断罪を与える!」
「わたくしは元・魔王にして聖魔! セシル! 断罪者を守護しその行いを見守り、そしてその行いの罪と罰を共に全てを受け入れる!」
街の城壁をセシルがその瞬間に氷の壁で覆いつくした、誰も逃がさない為だ。 次に一区画ずつ細かく分断し断罪の時間が始まった・・・。 街の外周に近い平民層の区画は断罪される様な者はほとんど居なかった。 ほとんどであって断罪を受けるべき事をしていた者はやはり存在したのが少し悲しかった。 街の中心部、領主の館に近づくほど赤の度合いが徐々に増していく・・・。 この街の冒険者支部に立ち寄ったら受付の女性はもちろんの事なんと支部長を含めた全員が真っ赤に染まっていたので容赦無く退場してもらった、この世から。 苦しみ叫ぶ声が街の中を覆う恐怖の時間も残すは領主の館のみとなっていた。 館の周囲を私兵達が武装して待ち構えていたが、その中の1人が自分に向かって歩み寄り目の前で跪くとこう告げてきた。
『わたしはこれまで自らの保身の為に、他の者達と同じ事を行ってきました。 罪の自覚は有ります。 手を煩わせる真似は致しませんので、速やかに死を賜ります様お願いします』
その瞬間、この者のオーラが薄い赤から黄色一色に変わるのを見た。 本心から罪を償おうとする事で神様の行っていた贖罪の機会を、この者がたった今得たという事だろう。
「おまえはいまこの瞬間に贖罪の機会を得た。 死は与えない、これより先は辛く苦しいものとなるがその罪をこの街の中で償っていくがいい・・・」
そう告げると、涙を流しながらそれを受け入れてくれた。 ・・・っがその様子を見ていた他の私兵の連中はそう言えば助かると思った様で次々と近寄り同じ台詞を吐くが与えられた物は断罪のみだった。 残った私兵1人に今後の街の治安を頼み館の中へ入ると執事やメイド達が驚いた様子で逃げ惑っていた。 何も知らずにきた者、罪の自覚の有る者、罪に自ら関わる者それぞれに相応しい言葉や断罪を与え1つの部屋の扉を開けた時中に居たのは10才くらいの小さな女の子だった。
『何者ですか!? 汚らわしい! 早くこの部屋から立ち去りなさい!』 部屋の隅を見ると、同じ位の年の少年が裸にされた上に縛り上げられムチの痕が生々しく残っている。
『早くこのオモチャでまた遊びたいから、この部屋から出て行きなさいな』 この年で黒ずんだ赤に染まっている・・・救い様は既に無かった。 セシルに少年にシーツを被せる様に言うと少女に断罪を与えるとその死体を持ち部屋を出た。 最後に残っていた領主と妻は娘の死体を見せられると醜くも命乞いを繰り返したが、赤から黄色に変わる事も無く娘の後を追わせてやるだけだった。
『お前たちが初めに持ってきた山賊たちの賞金がまだ渡してなかったからな、受け取ってくれ。 あとこれは、少ないかもしれないが食料と水にあと周辺の地図だ。 それと支部長からの伝言を預かっている、意味が分からないが伝えればすぐに分かると言っていたからそのまま言うぞ』
(俺は昔してきた事で、まだ赤が混じっている。 だから、それをこの町で償わせてもらっている。 せめて黄色一色になるまでお前たちにはまだ会う訳にはいかないだろう。 全てが終わり、顔を平気で見せ合える時が来たなら、お前も俺もまた彼女も青になっているといいな) 『以上だ』
支部長は自分たちが何処に行っていたのか、気付いていた様だった。 あと【カルマ】を所持している事も伝言から分かる、だが何故自分も所持している事にも気付けたのだろう? いずれ分かる時が来るだろう、あらかた片が付いた時には彼には本部まで来てもらわないとならないのだから・・・。
夕飯を自警団の人達を済ませると、夜半に2人でそっと町を離れていった。 明け方に町を出ると嘘を言って・・・。 夕飯を食べている時に、隊長や冒険者の幾名かが名前を教えようとしてきたが断った。 2人に名を知らせる事で、関わりが有ると見られれば周辺の町や軍隊が先日の様に町の外に陣取るのではなく直接攻め込んでくる可能性だってある。 全てが終わるまでは、自分達が立ち寄った所為で起きた悲劇の被害者であって欲しかった。 地図のお陰で迷う事なく1番近い目的に向かう事が出来た。
道中では色々な旅の者や冒険者と当然すれ違うが、既にその時点から断罪の旅は始まっている。 黄色が混ざっている者には忠告をして・・・青の者には旅の安全を祈り・・・そして、赤に染まっている者にはその場での死を与えている。 旅の途中の断罪を行う中で気付いたのが、自分が杖で発した水の玉は役割を終えるまで任意の場所に留めておく事が可能だった。 数百人を溺死させた際は、ただ垂れ流すだけだった水の玉も対象の顔にぶつけた所で静止させれば、即製の処刑場となった。 たったバケツ1杯分ほどの水が顔から離れず苦しみながらこの世を去る。 理不尽かもしれないが、赤に染まるまで自らが行ってきた罪の方が理不尽に違いなかった。
旅立ってから幾日か過ぎ、最初の目的地に到着した。 周辺で1番大きな領主の街だ、偶然最も近い場所に在っただけなのだが周辺の中で理不尽が横行し罪が満ち溢れている場所だったから好都合だ。 街の外周を囲む城壁を守る守備兵や、入り口の門番達が既に赤く染まっている。 本当に腐りきった連中ばかりの様だ。 さあ、断罪を始めよう。 目に映る範囲の赤に染まった者達に、断罪(水の玉)を放ち殺す。 無表情のままその死体さえ踏み越える2人の異常さに、周辺に居た善良な方達が恐怖の顔を浮かべるがそれさえ気にせず声を上げ2人は叫んだ。
「わたしは元勇者にして、断罪者のヤマト! これよりこの街に居る全ての罪有る者達に断罪を与える!」
「わたくしは元・魔王にして聖魔! セシル! 断罪者を守護しその行いを見守り、そしてその行いの罪と罰を共に全てを受け入れる!」
街の城壁をセシルがその瞬間に氷の壁で覆いつくした、誰も逃がさない為だ。 次に一区画ずつ細かく分断し断罪の時間が始まった・・・。 街の外周に近い平民層の区画は断罪される様な者はほとんど居なかった。 ほとんどであって断罪を受けるべき事をしていた者はやはり存在したのが少し悲しかった。 街の中心部、領主の館に近づくほど赤の度合いが徐々に増していく・・・。 この街の冒険者支部に立ち寄ったら受付の女性はもちろんの事なんと支部長を含めた全員が真っ赤に染まっていたので容赦無く退場してもらった、この世から。 苦しみ叫ぶ声が街の中を覆う恐怖の時間も残すは領主の館のみとなっていた。 館の周囲を私兵達が武装して待ち構えていたが、その中の1人が自分に向かって歩み寄り目の前で跪くとこう告げてきた。
『わたしはこれまで自らの保身の為に、他の者達と同じ事を行ってきました。 罪の自覚は有ります。 手を煩わせる真似は致しませんので、速やかに死を賜ります様お願いします』
その瞬間、この者のオーラが薄い赤から黄色一色に変わるのを見た。 本心から罪を償おうとする事で神様の行っていた贖罪の機会を、この者がたった今得たという事だろう。
「おまえはいまこの瞬間に贖罪の機会を得た。 死は与えない、これより先は辛く苦しいものとなるがその罪をこの街の中で償っていくがいい・・・」
そう告げると、涙を流しながらそれを受け入れてくれた。 ・・・っがその様子を見ていた他の私兵の連中はそう言えば助かると思った様で次々と近寄り同じ台詞を吐くが与えられた物は断罪のみだった。 残った私兵1人に今後の街の治安を頼み館の中へ入ると執事やメイド達が驚いた様子で逃げ惑っていた。 何も知らずにきた者、罪の自覚の有る者、罪に自ら関わる者それぞれに相応しい言葉や断罪を与え1つの部屋の扉を開けた時中に居たのは10才くらいの小さな女の子だった。
『何者ですか!? 汚らわしい! 早くこの部屋から立ち去りなさい!』 部屋の隅を見ると、同じ位の年の少年が裸にされた上に縛り上げられムチの痕が生々しく残っている。
『早くこのオモチャでまた遊びたいから、この部屋から出て行きなさいな』 この年で黒ずんだ赤に染まっている・・・救い様は既に無かった。 セシルに少年にシーツを被せる様に言うと少女に断罪を与えるとその死体を持ち部屋を出た。 最後に残っていた領主と妻は娘の死体を見せられると醜くも命乞いを繰り返したが、赤から黄色に変わる事も無く娘の後を追わせてやるだけだった。
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