召喚勇者は魔王と放浪する事になりました。

いけお

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第2章~出来ればあの日に戻りたい~

第13話 2人は支配者(何の?)となり、ついにキレて2人をシバく者現る!

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隣の国に逃げてきてから、もう10年近く経っていた。
2人は何時の間にか、この国の夜の支配者となっていた・・・いやマジで。

「なあ、そろそろ第3ホテル街の売上げが落ちてきているから巡回に行くか? 社長」 「ええそうね、わたくし達が行く事を事前に公表しておけば事前の予約も入るからよろしいのではなくて? 会長」

会長のヤマトと社長のセシルはベッドの中でこんな会話をしていたが、ふいにヤマトは天井に向かいこう告げた。

「お~い! ドロップ! 明日から2人でとりあえず第3ホテル街に何日か巡回に行く事にしたけど、ミストに何か伝えておきたい事有るか~?」

(では娘にはママとパパの代わりに、ご主人様と従業員の皆さん並びにお客様方をきちんと守っておいでくださいねってお伝え下さい。 あと離れていても愛していますよとも)

「ははは、まだまだ子離れ出来そうにないお母さん水龍だなドロップは」

(子供を持てばきっとこうなりますよ、ご主人様達も・・・)

ドロップは天井裏に隠れている訳ではなく、今2人が寝泊りしている住居を兼ねたホテルの上空で従業員やお客様方の安全を守っていたのである。

ここは、この国の首都に程近い平原の真ん中に突如現れるホテル群 通称 第1ホテル街 である。 10数個並ぶホテル全てがヤマト達の所有物、いや他にも第2・第3と続くホテル街を築き上げたのもヤマトとセシルの両名である。

今や両名はこの国において知らぬ者の無い夜の帝王・夜の女帝である。
こうなるきっかけになったのはおよそ6年前、山賊達の追い剥ぎをする様になってから4年が過ぎようとしていた頃だった・・・。

追い剥ぎ生活を始めて4年が過ぎる頃、この国から賊が消滅した。 賊を続けるよりも、真っ当な生活に戻った方がよっぽど稼いで暮らしていけると緊急会議を開き可決、そのまま首都に職や技能研修の相談に押しかけた結果、ヤマトとセシルの現金を得る手段が無くなってしまった。

それまでに有る程度っとは言っても、一財産を稼いでいた2人はまず小さな宿を始めた。 始めた理由も何となくよりも結構不純な動機ではあったが・・・。

「なあ従業員を何人か雇ってさ、まずは小さな宿でも始めないか?」 「どうなさいましたの急に? 別に働かなくても何年も遊んで暮らせるお金は有るでしょうに」「いや、ほらさ・・・これまでにも何回かさ2人の夜の声がうるさいって宿の主から文句言われた事が有っただろ? 実際に宿出された事も有るし、昼間からうるさい!って」「そういえば有りましたわね、わたくし達はお客様だったのに失礼しちゃいますわね」「だからさ俺達がその宿の主だったら、どれだけ声を出したとしても追い出されないし文句も言われる心配も無いからさ」「まあ!それは名案ね!すぐに手頃な建物を探しましょう!」 こんな理由からで有るが、これが帝王・女帝の道の始まりでもあった。

とりあえず2人は街の中にある3階建て程の小さな建物を購入し、宿の営業を始めたが思ったよりも客足が伸びず閑古鳥が鳴いてもおかしくない状態まで落ち込んでいた。 それで、どうせ部屋も空いているからと昼夜問わず窓を開けたまま夫婦性活に励んでいるとその内にカップルの宿泊が増えてきた。 アノ声がたとえ洩れたとしても文句を言われたり追い出されたりしないという若い男女がこれまでに悩んでいた性の問題を知らずに解決していた事に気付いた2人はこう思った。

『それ専門の宿を始めたら凄く儲かるんじゃね?』

そこからは本当に行動が早かった! 街の中心部に有ると入る所を見られ目立つので、主都に程近い郊外で多少人目に付きづらい場所に人手を雇い急ピッチで6階建てで50部屋近くある宿を築かせた。 そうしてまずは街の中に居るカップル20組近くに声を掛けてモニターとして無料で宿泊させると
1週間後には50部屋のほとんどが常に埋まる大盛況ぶりを見せた。 またこの建物を建てる際にわざと壁を一般の宿よりも薄く作らせて隣の声が聞こえやすくする様に施させた。 まあ、つまり隣のアノ声を聞くと更に盛り上がってくるカップルに配慮したって事だ。 あっという間に建物を建てる際に使った費用を回収し2個目の建物を建てようか考えていた際に有る問題点にぶち当たった。 従業員の成り手が、思ったよりも来なかったのである。

「わたし、ラブホテルで働いているの!」 なんて自慢げに話すのが居ないのと同様に、そんな宿で働いているのを知られたくないとの気持ちが大きかったらしい。 お客で利用する分は一向に構わないらしいが・・・・。 そこでヤマトは新たなヒラメキを発揮する!

「だったら、カップルを住み込みで働かせてみるのが良くね?」

そうして、まず最初の宿で6組のカップルに働いてもらってみた。 待遇は【日当の他に宿内の食事3食提供、また担当している階のどれか1室をその日の気分で変えて使用しても良い】という物だった。 これが非常にウケた、ベッドメイクさえきちんと行っておけば毎晩この人気の宿の1室を使い放題出来るのである。 家だと家族に声を聞かれたりする心配が有るがここではそんな心配は無用! 隣の声を聞いて更に盛り上がって盛大にベッドを汚したとしても自分達で綺麗にすれば良いだけなのである。 非常に好評だったので、2個目の宿も即採用したら瞬く間に従業員で働かせてもらえないか?という相談が多数着た。 主に駆け落ち中のカップルだったりしたが・・・。

2店舗目も順調に稼動していく中で、セシルがこんな事を言い出した。

「ねえ、あなた。 どうせならここを風俗街にしたらどうかしら? 男性用と女性用を作ってここに隣接させてみたら面白いかもしれないわよ」 女性用? 一瞬不思議に思い聞いてみると

「一般的なのは男性がお金を払って、店に居る女性に一晩の夜の相手をしてもらっているでしょ? 反対に女性がお金を払って、店に居る男性に一晩の夜の相手をしてもらうって寸法よ♪ ついでに朝まで居てもまだ一緒に居たい場合は2つの宿のどちらかに更に延長で宿泊可能にすれば・・・」

たしかに面白いかもしれないな、ヤマトは本気でそう思い始めた。 どうせ元々は山賊から奪ったお金だ、派手に使ってコケても良いじゃないか。 また2人で野宿性活したって良い事だし・・・。

そうしてセシルの進言通りに男性用と女性用の店をオープンさせると、これまた大当たり! この国で堂々とそんな性風俗の店を開いた奴など居なかったからだ。 この風俗街の噂を聞きつけて近隣からも押し寄せる様になると、酒も飲める飲食店等もついでに出して細かく売り上げを伸ばしていくのであった。 

そうして数年の後に完成形となり、呼ばれる様になったのが 第1ホテル街 である。

その後2人は第2・第3とホテル街の候補地を探していく中で1匹のはぐれ水龍と出会う。 それがドロップと結ばれ2匹の水龍の子供を授かり子供達が第2と第3の上空でホテル街の治安維持に貢献する事となる。

ちなみに冒頭の第3を護るミストが次女(?)で第2を護るレインは長女(?)である。

2人が帝王・女帝と呼ばれる所以はこれだけでない。 2人はこの国の・・・いや近隣諸国の魔道具の発達に物凄い貢献を果たしたのである。(性的な意味の魔道具でだが)

まずヤマトであるが・・・神罰の杖が何時の間にか ペ○の杖 になり雷ではなくてローションを出す様までに堕ちた。 それを樽に詰め込みホテル街の各部屋や各風俗店に置くと空前の大ブームを引き起こした。 ローション入りの樽は国外からも問い合わせが来る様になり2人の夜の経済的な基盤を更に強固にする基となった。 次にセシルの方は女性向けの夜の魔道具を幾つか提案、1人身の女性や普段お目に掛からない魔道具で彼女にアンナ事コンナ事をしてみたい男性のハートを鷲掴みしたのである。 主に売れた魔道具が小さな卵型で魔力を込めると貯めた魔力が尽きるまで振動するタイプだったそうだ。 お陰でこの国の魔道具を作る職人の収入も増加し、国の主な税収が性風俗絡みというとんでもない現象にまで至ってしまったのである。 

話は戻り、第3ホテル街に向かう朝となった時に従業員の1人が部屋をノックしてきた。

『おはようございます、会長と社長の2人に会いたいと面会希望の方がお見えになりましたので応接室までお通ししております』

「こんな朝早くから誰だろう? いつもの国の財務関係の方なのかい?」

『いいえ、身なりの立派な冒険者の様です』

「分かった、今行くよありがとう」

そうしてセシルと2人で応接室の扉を開けると、まず失礼の無い様に頭を下げ挨拶をした。

「お待たせして申し『てめえら、いいかげんにしやがれ~!!!!!!!!!!!』

スパン! スパーン! 瞬時に距離を詰められると2人はいきなり頭をハリセンで叩かれた!

「いたっ!」「ア痛~!!」 よく見るとHPが1000も減っている。 初めて受けたダメージがハリセンによるモノとは思ってもみなかった。

涙目状態の顔を上げると目の前に立っていたのは・・・・・鬼の形相の前の国で土下座して謝った冒険者ギルドの支部長さんでした。
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