召喚勇者は魔王と放浪する事になりました。

いけお

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第3章~この世界を改めて理解する旅路~

第26話 最初の国と隣国、さらに隣の国の名前をようやく知りました。

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ストーンとミディアと分かれて、セシルと2人で旅を始めてから数ヶ月。 ようやく隣国との国境までやってきた。 旅をしながら色々と聞いていく中で、この最初の国の名が【日川】だと知る事が出来た。 元々の国の名の由来は魔族との衝突で夥しい血が三日間も川を染めた事から【三日血川】だったらしいがが徐々に短くなり現在の【日川】になったとの事。

「三日血川が国の名で無くて良かったよね、セシル」

「ええ、そうねあなた」

「ただ・・・この日川って名も自分の居た世界を連想しちゃう部分が有ってちょっと困惑気味だったりする」

「どんなところがですの?」

「いやね、自分の居た日本って国では毎年年始の時期にあるスポーツの国一番を決める大会が有るんだけど、その日川って名前を使ったどこかの学校が二十数年間連続で出場したって記録が有ったのを思い出しちゃったんだよね」

「流石に偶然でしょ?」

「おそらくそうだけどね、まあ何にせよ最初の国の名前も分かったし、次は隣の国の名を覚えて後は隣の国に吸収されちゃったけどさらに隣に国の名も覚える事にするよ」

「町の名前も、その時々で覚えていきましょうねあなた」

「覚えるの苦手なんだよね~まあ、時間はたっぷり有るからきっと覚えられるよ」

そんな話をセシルとしながら、国境の関に近づくと隣国の兵士達が自分達に気付き一斉に敬礼してきた! 周囲の旅人や冒険者がこちらを振り向きかなり目立つ・・・これは勘弁してほしかった!

「ちょっとちょっと! 敬礼しなくていいから堂々としていて・・・お願い」

『いえ! 我が国から賊達を一掃しさらに隣の国まで吸収させて豊かにした帝王と女帝に敬礼しない事の方が不敬の極みです!』

「もうホテル街の経営は国に委ねたし、自分達の事はもう帝王や女帝と呼ばなくてもいいよ。 ヤマト・セシルで呼んでくれた方が逆に有り難い」

『分かりました! ヤマト様! セシル様!』

「おいおいでいいから、様も付けないでヤマトさんって感じで呼べる様になってね・・・」

『はっ!』

再度、敬礼された。 今度は最敬礼だよ、余計目立ってきたから話を変えた方が良さそうだ。

「ところで、自分は出来る限りこの世界の国や人の名を聞かない様にしてきたんだけど、この国の名前を今更になっちゃうけど聞いてもいいかな?」

『はっ! この国の名は【初鹿野】と言います! この前、吸収された隣国は【田野】という名でした』

ついでに更に隣の国の名前も知る事が出来たラッキー♪

『そういえば先日の選挙で財務長官をされておりました(武田)様が首相に、財務副長官をされておりました(真田)様が副首相に就任されました。 ヤマト様と面識も有る筈ですので、お時間がございましたら首相官邸に行かれてみては如何でしょうか?』

「わかった、ありがとう。 何か縁が有ったらまた会おう」

『ありがとうございます! わたくし、この関の警備隊長をしております栖雲と申します。 以後、お見知りおきを』

警備隊長の名前も知る事が出来た、最近人見知りっていうかコミュ障気味になってたからこんな何気ない会話も非常に有り難い。 それにしても、自分達と関わった成果のお陰か財務関係の2人が首相と副首相になっていたとはね・・・。 どこかで会う機会も有るだろうし、まずはこの【初鹿野】を回ってみて知らなかった場所とか見えてなかった所を探してみよう。

ポーン♪ お知らせの電子音と共にカードからアナウンスが流れた。

(ストーン様より伝言メッセージが届いております)

ストーンに渡した黒光りするカードには、特殊機能が付いていてこうして同じ黒光りカード同士で友人設定を結んでおくと多少の言葉を録音して相手に伝える事が出来るのだ。 非常に便利な機能だが、冒険者カードには無い。 理由はその機能を与えてもお釣りがくる位のご利用金額の実績を自分とセシルは作ってあるからだった。 まずは再生してみるか・・・。

「お~い! ヤマト、セシル元気か!? 俺と御影も相変わらず元気だ! 俺達はようやく隣の【勝沼】の国の大善って町に着いた。 【日川】の方は、支部の元部下達と至る所で出会って囃し立てられるから早めに出てきちまった。 そっちも生存報告がてら、時々はメッセージを送ってこいよ! またな!」

(メッセージは以上です)

ストーンも相変わらず元気そうで何よりだ、しかしストーンは自分達の前だとミディアさんの本当の名の御影で呼んでいるよな。 そういえばミディアさんの本当の名の苗字をまだ聞いてなかった・・・。 また出会った時にでも聞けばいいや。

目的も無いしまずは今夜の泊まる場所でも探しに近い町まで、のんびりセシルと話しながら進もうかと思った矢先甲高い声が聞こえてきた。

『きゃあ! お願い、誰か助けて~!!』

セシルと声のする方へ走っていくと、そこには服があちこち破かれ半裸となった若い女性と・・・。

『これからオレ達と一杯楽しむんだから、大人しくしたほうが身の為だぜ~!?』

某世紀末漫画に出て来る様なヒャッハーさんが大勢居たのでした。
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