召喚勇者は魔王と放浪する事になりました。

いけお

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第3章~この世界を改めて理解する旅路~

第49話 2手に分かれて行動開始、そしてお騒がせ師匠達まで現れた。

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「4人共、戦力的に物凄く跳ね上がったからここらで2手に分かれないか?自分達3人は空を飛んで国の反対側から赤の連中を始末する。お前達はこのまま4人で1つずつ町や村を陥落させながら進んだ方が効率も上がると思うんだ」

2人以上でも過剰戦力過ぎる自分・セシル・桃の3人に加えて与えた魔道具のお陰でこちらも異常に強くなり過ぎた初鹿野達4人。固まれば万に1つどころか兆に1つも負ける事は無いが、それでは効率も良くはならない。それは到着するのが遅れた町で死なずに済む筈の人を見捨てた事にもなるだろう。やるのなら最善の方法を出来る限り取っていく。あと神についても説明しておいた方がいいな。おそらくこの国でも神が暗躍してた可能性が高い筈だ。

「分かれる前に大事な話が有る、お前達4人もそれぞれ神を信仰しているかもしれないが実はこの世界の人や物を創造した神々は全て善良な訳では無い。一部は人の姿になってこの世界に降り立ち特等席から人同士の争いや殺される場面を見物したり、女を犯して飽きたら殺す・・・みたいな事をやる神も悲しい事だが居る。そこでMAPを上手く利用して、神の中でも赤・黄・青を見分けて殺す事が可能だ。神喰らいのスキルがそれだ。以前に兵士達の赤等の選別法を教えたがそれを神でもやればいいだけだ。自動回復を得た4人なら常時MAPを出しておく事も出来る様になっている筈だが、赤の神をもし見つけたら躊躇無く殺せ。でないと、後で更なる被害を呼ぶぞ」

4人の顔に緊張が走る、先日の戦いで3人が生き残った事を知る者は居ない。他の者は全て死んだからだ。悪いが4人には陽動になってもらう、神の連中は反対側の国境を越えて逃げようとするだろうからそれを討ちながらこちらは進んでいけばいい。

別れ際に4人の様子を見ると、面白そうな予感がしてきた。恵林は緊張からか向嶽の手を握り向嶽は少し顔を赤くしている。そして、文殊は西広門田の事が気になる様で相談するフリをしながら西広門田に身を寄せている。西広門田は好意に今は気付いてない様だがいずれ気付くだろう。4人と合流した時にどうなっているかが楽しみだ。

4人と別れると自分達は3人は一気に高度を上げながら上昇して、塩山の反対側の国境を目指した。国境手前の上空に近づいた時に、こちら側の塩山の隣の国の名を思い出した。

「そういえば、セシル。こちらから塩山の国境を越えると隣の国って鞍馬達の向かった勝沼じゃなかったっけ?」

「たしかその様な国の名前だった筈ですが桃さん、勝沼とはどの様な国なのですか?」

「え~とですね。面積的には初鹿野と田野を合わせた位の大きさですが、国内は4つの州に分かれておりそれぞれに領主がおります。本州で国王が治めている【勝沼】とその親族が領主となっている【祝(いわい)】【菱山(ひしやま)】【東雲(しののめ)】の3つの州が有ります。ここ塩山と隣接しているのは【東雲】になりますね」

領主3人に国王1人か、良い政をしていて欲しいな。塩山が終わったら次は勝沼だったりしたら目も当てられない。

国境手前まで来たので高度を落とし始めると、眼下に戦いの物と思われる煙が立ち昇っているのが見えた。塩山は勝沼にも侵攻していたのか!? 急ぎ向かうと、様子がおかしい・・・塩山の兵士と勝沼の兵士が平原の中央に向かい双方突進しているが中央から何者かが攻撃をして吹き飛んでいる。爆発の煙は中央に居る何者かの仕業だったのか・・・まあ、何者かは大体予想は出来ていたがやっぱり当たっていた。鞍馬達だ

「お前ら、こんな場所で何やってるんだ!?」

鞍馬達の横にそのまま降下する。

「お~ヤマトじゃねえか~!? 凄く久しぶりに感じるが元気してたか?」

「元気にはしているが、何でこんな風に2国の兵士と戦っているんだ!?」

「いやさ~最初に立ち寄った勝沼の本州の大善の町に戻って旅を再開していたらな、町の広場で(奴隷の働きが悪いから見せしめに何人か罰として殺す)っとか自分勝手な事を抜かす奴が居たから『悪さを止めるのはそちらだよ』っと軽くデコピンしてやったんだわ」

あ、これダメな奴だ絶対フラグ立てたとみた鞍馬は。

「そうしたら、自分のステータスが極限まで上がっていたのすっかり忘れてたからそいつの頭が吹き飛んじゃってさ。おまけにそいつが国王の甥っ子だったらしくて只今俺と御影は重罪人として勝沼の全兵士から追われていま~っす♪」

「一応聞いておくけど・・・デコピンした相手って赤だったの?」

「お~赤だったよ、1週間に1度は同じ様に奴隷を見せしめと称して殺して楽しんでいた様だからな。それでここ塩山に逃げ込もうとしたらさ、今度は塩山は勝沼が攻めてきたと勘違いしたらしく双方が俺達目掛けて突進してくるから返り討ちにしてる所にお前らが来たって訳だ」

「俺達もこの塩山を今滅ぼす為に動いていて、とある4人組と分かれて反対側の国境から挟撃しようとしていたのに既に騒ぎを起こしているから予定が台無しだ」

「悪りい悪りい!まあ、なんだかんだ言ってまた5人が揃ったんだ。まずはこの周りの連中を片付けてから馬車の中の屋敷で一休みしようぜ~!あと野宿もままならなた生活が続いたから、御影の奴もかなりご立腹してるから声を掛ける時は気を付けろよ」

「ボソッ・・・・どうしてこの人たちは私と鞍馬くんの邪魔ばかりするのかしら。ジークさんやエダさんの様に早く2人の子供を作りたいと願って、夜の回数を増やそうと思っていた矢先だっていうのに」

うわぁ~子作りの邪魔をされたから怒っているのか。一応、周囲の兵士達はっと良かった全員赤だ。この調子じゃ黄色や青も混ざっていても容赦無く攻撃しそうだ御影さん・・・。

「あんた達!いい加減私と鞍馬くんの邪魔をするのはやめろ~!!!!!」

御影さんは右手を頭上に掲げた、すると空の上から無数の真っ赤に焼けた岩が降ってきた!

ポーン♪ お知らせの電子音と共にアナウンスが流れた。

(ヤマト・セシル・桃の3人は、【メテオシャワー】を覚えました)

へ~今のスキルはメテオシャワーって言うのか・・・ん!?スキルを覚えたって事は1度は喰らわないと覚えられないから、まさか、まさか・・・。見ると鞍馬が合掌して無言で頭を下げて謝っている。後で覚えていろよ、鞍馬~!!!!!

こうして、御影の放ったメテオシャワーは自分達3人も容赦無く巻き込み周辺の塩山と勝沼の兵士達を消し去った。だが御影は耐え切っている自分達に更にもう1度仕掛けてこようとするので、鞍馬からハリセンを借りたセシルが御影の後頭部をぶっ叩いて気絶させると急ぎ馬車に乗り込みその場を後にした。この場に残ると、また双方の国の兵士と戦う羽目になるから・・・。
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