スライムばかり食べてた俺は、今日から少し優雅な冒険者生活を始めます。

いけお

文字の大きさ
65 / 84

第65話 いずれ未来の子だくさん?

しおりを挟む
今回得られた能力=【精力増強】・【運動性&生命力向上(オタマジャクシ限定自動発動)】


(・・・・何、このオタマジャクシ限定って能力?)

しかも自動発動かよ!? 大勢の子供たちに囲まれる未来しか思い浮かばない。5人の女性を妻に迎えようとしているのだ、5人同時におめでたとなる可能性は非常に高い・・・。

「ハジメ様、ブラックバグズを喰ってどんな能力を得たのじゃ?」

考え込んでいるハジメを見てランが興味深そうに聞いてくる、セシリアやサリーネ達も聞き耳を立てているので内心では興味を示しているのだろう。ハジメは正直に話すことにする。

「得られた能力は【精力増強】・【運動性&生命力向上(オタマジャクシ限定自動発動)】、2つ目の方は俺だけなのか男だけしか得られないのか良く分からんな。女性が食べるとどうなるかは喰ってみないと・・・っておい!」

ガツガツガツガツ・・・! 急にミリンダが焼いたブラックバグズを食べ始めた、突然の出来事にハジメだけでなく近くに居たマリアも止める事が出来ない。無くなるとハジメに再度焼いてもらい食べ続ける事20分、ようやくミリンダの手が止まった。



「はぁはぁ、得られる能力が分かりました・・・。得られる能力は【排卵誘発(自動発動)】、私達も食べればハジメとの子を産める可能性が高まります」

(あ、これダイナスの6日目午後と同じ展開になりそうだ)

ランが駐屯している魔族軍の全兵士に向け命令を与える。

「皆の者、今すぐ周辺に居るブラックバグズをかき集めてくるのだ!こやつを男女で喰う事で子宝に恵まれ易くなる様だ、父上にも早く孫を抱かせてやりたい。協力を頼む」

ランの命令を聞くと同時に魔族軍の兵士の中でもブラックバグズを食べ始める輩が出てしまった、よほど子供が欲しいとみえる。なので目の前で堂々と行われる命令違反をランやカルーラは黙認するしかない、そうなると逆に燃え始めるのがセシリア達女性陣だ。

「こうなったら、誰が先にハジメさんの子を作るか競争ですね」

サリーネが身体をほぐし始める。

(おい、話が飛びすぎているぞ)

「妻として迎えられる順番では最後ですが、子供を作る競争では負けません!」

マリアも気合を入れて腕まくりまでしている。

(俺の体力や意思は完全に無視ですか?)

「へへ~ん、いつの世も弱肉強食。ハジメの子を先に作るのは私じゃ~!」

フライングでブラックバグズの奪い合いに飛び出していくラン、出遅れた事に気付いたセシリア・サリーネ・マリアの3人も走り去って行った。呆然と見ているハジメの肩をミリンダが掴んだ。

「ハジメ様、以前から私は大の為に小を切り捨てても構わないと言っておりましたよね?」

「は、はいそうです」

「何故、私が急にブラックバグズを食べたと思いますか?」

「まさか・・・・」

ハジメの額に脂汗が流れる、ミリンダはニッコリと微笑みながら残酷な答えを返す。

「ハジメ様の返事で女性にも似たような能力を得られると確信したからです、ハジメ様との子を作れるという大事の前では妻としての順番などという小事には構っておれません。幸い、4人共ハジメ様から離れてしまいましたので安心して連れ出せますね」

シュン! 何か微かに音が聞こえたかと思うとハジメの首には極細の鋼線が巻かれていた。

「さてとちょっとだけ2人で人目に付かない場所へ移動しましょう、無論拒否権は無いですよハジメ様♪」

こうしてミリンダは他の女性達との子作り競争に1歩先んじる事に成功したのだった・・・。



「ミリンダさんずるいです!ハジメを連れ出すだなんて」

「くっ!よもや私が弱肉強食の世界で負けるとは」

「私もミリンダ姉さんの様にもっと積極的にいかないと」

「次は私に順番を・・・・いえ、何でもありません」

セシリア達から非難されながらも満面の笑みを浮かべるミリンダの顔はツヤツヤテカテカしている。魔族軍の駐屯地で繁殖していたブラックバグズはたった半日で全て胃袋に収まりGの問題は解決した。しかし、ハジメは最後に罰が当たる事をすっかり忘れていた。

「ブラックバグズが居なくなって良かったですわね、婿殿」

「そうだね、これでキングブラウンスライムに集中出来るよ」

「では婿殿、最後に言い残しておきたい事は何か有りますか?」

「えっ!?」

振り返った瞬間、ハジメは大事な場所をアーシュラさんに蹴り上げられていた。

「・・・・・・グフッ」

ドサッ 一瞬で白目を剥いてその場に倒れるハジメ、本気で蹴られていれば身体はバラバラになっていた筈なので手加減はされていたのだろう。お仕置きを済ませたアーシュラさんは次に牙を向けたのが夫の魔王カルーラだった。

「さて、あなた。そろそろ私、3人目が欲しいのよね」

カルーラが冷や汗を流し始める、しかもヤケに怯えている。

「どうやらあの虫には子宝に恵まれる能力を得られるみたいなの、探して食べてきて頂戴あなた」

「お、おい今すぐか!?」

「今すぐよ、キングブラウンスライムは婿殿達に任せておけば良いから私達はその間子作りに励みましょ」

走り去っていくカルーラに手を振って見送るとアーシュラは気付かれない様に赤く染まった頬を隠した。

「私が苦手な事を気付いていたくせに皆に黙っていた罰よ」

魔王の子供と孫が同い年になる可能性が非常に高くなりそうだった・・・。
しおりを挟む
感想 242

あなたにおすすめの小説

勇者辞めます

緑川
ファンタジー
俺勇者だけど、今日で辞めるわ。幼馴染から手紙も来たし、せっかくなんで懐かしの故郷に必ず帰省します。探さないでください。 追伸、路銀の仕送りは忘れずに。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜

鮒捌ケコラ
ファンタジー
入学式から3週間目にして『退学」を言い渡された。 (早くない?RTAじゃないんだからさ。) 自分で言うのもアレだけど、入学してからは結構真面目に通ってた。 けど、どうやら教員の不況を買ってしまったらしい。 幸か不幸か、退学まで1週間の執行猶予が与えられた。 けど、今更どう足掻いても挽回する事は不可能だろうし、 そもそも挽回する気も起こらない。 ここまでの学園生活を振り返っても 『この学園に執着出来る程の魅力』 というものが思い当たらないからだ。 寧ろ散々な事ばかりだったな、今日まで。 それに、これ以上無理に通い続けて 貴族とのしがらみシミッシミの薬師になるより 故郷に帰って自由気ままな森番に復職した方が ずっと実りある人生になるだろう。 私を送り出した公爵様も領主様も、 アイツだってきっとわかってくれる筈だ。 よし。決まりだな。 それじゃあ、退学するまでは休まず毎日通い続けるとして…… 大人しくする理由も無くなったし、 これからは自由気ままに、我儘に、好き勝手に過ごす事にしよう。 せっかくだし、教員達からのヘイトをカンストさせるのも面白そうだ。 てな訳で……… 薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。 …そう息巻いて迎えた執行猶予満了日、 掲示板に張り出された正式な退学勧告文を 確認しに行ったんだけど…… どういう事なの?これ。

婚約破棄して廃嫡された馬鹿王子、冒険者になって自由に生きようとするも、何故か元婚約者に追いかけて来られて修羅場です。

平井敦史
ファンタジー
公爵令嬢ヘンリエッタとの婚約破棄を宣言した王太子マルグリスは、父王から廃嫡されてしまう。 マルグリスは王族の身分も捨て去り、相棒のレニーと共に冒険者として生きていこうと決意するが、そんな彼をヘンリエッタが追いかけて来て……!? 素直になれない三人の、ドタバタ冒険ファンタジー。 ※「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。 与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。 そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。 「──誰か、養ってくれない?」 この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

処理中です...