(3話完結短編)俺は海賊王になる!! ~船酔い王子の冒険~

三毛猫 ポチ

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後編 決着!

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 エストは必至になって考えながら呪文を立て続けに唱えているが、いつのまにか雨が降り出し、風も相当強くなって、船も激しく揺れている。オリオールは嘔吐してないのは立派だけど、実際には船酔いする以前に、目の前の死の恐怖が船酔いを凌駕しているとしか思えないほど必死になって剣を振るっている!

(・・・私も本物の暗黒騎士ダークナイトと対戦するのは初めてだけど、たしか神官学校の授業の実習で暗黒騎士ダークナイト相手の模擬戦をやった事があるけど、あの時は指導役の剣士の剣に聖属性の力を与え、その剣が白銀に煌めいた。それは兄様の剣が輝いたのと同じだけど、その剣士の剣が暗黒騎士ダークナイトに触れた時、暗黒騎士ダークナイトの鎧から飛び散って・・・ちょ、ちょっと待って!)

 エストは『ハッ!』という表情になって『不可視の呪文クリアシールド』の詠唱を途中でやめてしまった。オリオールは新しい盾が目の前に現れると思っていたから、盾が現れなかったから咄嗟にかわして致命傷は免れたが、それでも左肘を浅く切られた。致命傷には程遠いが、嵐の海を漂う船の上で、嵐のような暗黒騎士ダークナイトの攻撃を凌がねばならず、右腕や腿、脇腹や頬に次々と傷を受けた。
 このままだといずれ致命傷を受けるとオリオールは直感した!だが、ここで気を抜いたら全身を切り刻まれてジ・エンドだから必死になって漆黒の剣を防ぎ続けた!

「・・・そ、そうか、分かった!そういう意味だったんだ!!」

 エストはそう叫ぶとポケットから最後の飲み薬ポーションを取り出し、それを一気に飲んだ!それと同時に左手を法衣ローブの内ポケットに突っ込んだ!その左手を出した時に握られていたのは・・・巻物スクロールだ!

 オリオールは必至になって剣を弾き返したが、疲労で剣を振るう力が落ちてきた。懸命に剣を弾き返したが、眼前はガラ空きだ!
 そのガラ空きの眼前に漆黒の剣が迫る!オリオールは「やばい!」と直感したがもう間に合わない!

【大海原の女神ダンファームリンの名において命じる、盾よ、我が友を守れ!】

 エストが力強く『不可視の盾クリアシールド』の呪文を唱えた時、漆黒の剣はオリオールに触れる寸前で弾き返された!

 エストは巻物スクロールを一気に開くと、それを空高く放り投げた!!

 その瞬間、オリオールの剣が輝いた!

「兄様!そいつは暗黒騎士ダークナイトじゃあない!!」
「どういう事だ!」
「詳しい事は後で!今がチャンスです!!」
「分かった!」

 オリオールは懸命に歯を食いしばって暗黒騎士ダークナイトの懐に飛び込んだ!

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 オリオールが気合の声と共に暗黒騎士ダークナイトの横を駆け抜けた時、漆黒の鎧が火花を上げ、その途端、暗黒騎士ダークナイトはぐらついた!

「はあ!?どういう事だあ?」
「兄様!そいつは聖騎士パラディンです!」
「嘘だろー!!」
「見た目は暗黒騎士ダークナイトだけど、鎧の属性は聖属性、つまり聖騎士パラディンなのです!その証拠に鎧は白銀の火花を上げます!これは鎧が聖属性を帯びている証拠ですし、闇属性を与えた剣の攻撃を受けたら相当なダメージを受けました!!」
「そうだったのか!」
「早く!巻物スクロールの効果時間は呪文の半分しかありません!!」
「謎が解ければもう怖くないぜ!!」

 オリオールは勇気百倍、歓喜の表情で暗黒騎士ダークナイト、いや聖騎士パラディンに斬りかかって行った!聖騎士パラディンも必死に反撃するが、オリオールの攻撃を受けるたびに動きが鈍っていく。とうとう聖騎士パラディンはヨロヨロと腕を振り上げるほどまでに動きが鈍くなったが、その聖騎士パラディンが剣を振り上げた瞬間、オリオールが渾身の力を込めて両手で剣を突き出しながら飛び込み、漆黒の鎧の胸元に剣を突き刺した!

 漆黒の鎧がぶち抜かれた時、聖騎士パラディンは動きを止めた・・・

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ・・・」

 オリオールは肩で息をしながら剣を引き抜いた時、聖騎士パラディンは仰向けに倒れて、鎧も粉々になって甲板に飛び散った。

 エストはオリオールの元へ駆け寄った。
「・・・兄様、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、と言ってやりたいけど、ホントのホントでぶっ倒れそうだぜ」
「すぐに『治癒ヒール』を使います、と言ってみたいけど『悪魔の刻印デビルズスタンプ』がまだ消えてないから無駄ですね」

 エストは「はーー」とため息をついたけど、その時、嵐の空から一筋の光が船に降り注いだ!

 オリオールもエストも眩しさのあまり、思わず手で目を覆ったほどだが、その光が収まった時、オリオールとエストは再び絶句した!

 なぜなら・・・ついさっきまで嵐が吹き荒れた海だったのに、いつの間にか穏やかな快晴の海になっていたからだ!
 しかも・・・目の前には2人の人物が立っていたのだ!

 一人は白銀に煌めく甲冑を纏った騎士だけど、兜の類は一切つけてないから顔もハッキリ分かるが壮年の男性だ。左腰にはマントに隠れてよく見えないが、長剣ロングソードを吊るしているようだ。しかもこの位置からでも魔法の波動の凄まじさが分かるほどだ。
 もう一人は・・・腰まであるブロンドヘアーを靡かせた女性だ。しかも絶世の美女としか表現できないくらいの美しい女性で、オリオールもエストも瞬きをするのも忘れるくらいに見惚れているほどだ。

 その絶世の美女がニコッと微笑んだから、オリオールは思わずたじろいだ。

「・・・我が名はダンファームリン。あなたがた人間が『大海原の女神』と呼んでいる者です」

 その絶世の美女、ダンファームリンがそう言った時、思わずエストは片膝をついて畏まってしまったし、オリオールもエストに倣って慌てて片膝をついた。
 ダンファームリンは微笑みながら二人にゆっくりと近付き右手でオリオールの左肩を、左手でエストの右肩にそっと触れた。

「・・・わたしはあなたたちの魂の力を認めました。我が永遠の従者アバーヴサスピションが約束した通り、あたたちに女神の力を少しだけですが分け与えます」

 それだけ言うとダンファームリンは2人の肩から手を離した。
 それと同時に再び空から眩いばかりの光が差し込み、思わずオリオールもエストも手で目を覆ったが、その光の中、女神ダンファームリンの声が聞こえた。
「・・・あなたがた2人には女神の加護を与えます。これがあればいついかなる時でも魔を打ち払い、光り輝く勇気が与えられます。我がしもべオリオールには女神の聖剣を、同じく我がしもべエスティメイトには『降臨アドヴェント』の力を与えます。その力は一代限りの物ですが、その使い方はあなた方に委ねます・・・」

 ダンファームリンの声が聞こえなくなったのと同じくして光も収まり、オリオールとエストが手を放した時には女神ダンファームリンと従者アバーヴサスピションの姿はもう見えなかった。

 オリオールは自分の目の前に1振りの長剣ロングソードが鞘ごと置かれている事に気付いて、それを右手で持ったけど凄まじいまでの波動で肌がビリビリするほどだ。
「・・・兄様、それ、ほぼ間違いないなく兄様の魂で作られた、兄様しか使えない聖剣ですよ」
「『俺にしか使えない聖剣』?何だそりゃあ?」
「聖剣とは本来、神が認めた者の魂を剣に封じ込める事で作られるって知ってましたか?」
「それってマジ?」
「ええ。現存する聖剣や宝具の大半は聖人や最高司祭級の人物が、自分の寿命を悟った時に自らの魂を剣や宝具に封じることで作られた物なのです。言い換えれば、自らを道具に変えて後世の人の役に立つよう、姿を変える事なのです。でも、その聖剣は兄様の魂を使って作られた剣、すなわち兄様の分身です」
「マジかよ!?」
「だから、他の人が使おうとしても剣が握る事を拒否します。試しに私にその剣を握らせて下さい」
「いいよ」

 オリオールはエストに聖剣を渡そうとしたのだが、エストは両手を使って懸命に握ろうとしても剣が絶対に握らせない。オリオールも最初はエストが遊んでると思ってたくらいだけど、エストが脂汗を掻きながら必死になっているところを見たら、エストが言ってる事を信じるしかなくなった。
「・・・俺の手にはシックリくる。俺以外に握らせる事を剣自身が拒否しているという事か・・・」
「そういう事です。言い換えれば、兄様はこれからの人生の全てを試される訳です」
「どういう事だ?」
「その聖剣は兄様の魂に共感すればするほど、力を増していくでしょうけど、逆に兄様が聖剣に相応しくない振舞いをすればするほど、聖剣は兄様に共感しなくなりますから、タダの魔法の剣よりも弱くなりますよ」
「勘弁してくれよお」
「その代わり、兄様は大海原の女神の加護を受けましたから、恐らく海の上では無敵でしょう。地上では女神の加護の力は海の上ほど及びませんが、それでも闇を打ち払い、勇者として振舞うには十分でしょうね」
「俺は海賊王の息子だぞ。それが勇者として振舞えてって事かあ?」
「仕方ないですよ。もしかしたら伝説の海賊王ミードが悪徳商人から巻き上げた財産を全部民衆に分け与えたとか、悪逆非道の国王を懲らしめていたという言い伝えも、海賊王というイメージを壊さないように振舞いつつ、正義を振りかざしていたのかもしれませんね」
「そうかもな」
「私もダンファームリン様から『降臨アドヴェント』の力を授かりました。最高司祭級の人でも神の魂を自らの肉体に受け入れると、その反動で死に至る事も珍しくありませんが、恐らく海の上でダンファームリン様の魂を私の中に降臨させれば、私は女神の力を100パーセントの力で振るえますよ」
「嘘だろ!神々の大戦の時には、神は地上を切り裂いて4つの大陸を作ったという言い伝えがあるけど、あんな力を使えるようになるのかよ!?」
「私だって実際に試さないと分からないわよ。それに、女神の力を使えても肉体が耐えられるかは別問題ですから、下手に使うと魂ごと肉体が吹き飛ぶから、いわば『諸刃もろはの剣』に等しいですよ」
「うへー、俺だったら恐ろしくて使う気になれねえぞ」
「だから『諸刃もろはの剣』だって言ったでしょ?でも、最高司祭級の人でも使える人が殆どいない『降臨アドヴェント』は、見方を変えれば最終兵器リーサルウェポンを手に入れたも同然ですからね」
「エストには、勝利の女神と破壊の女神が同時に宿ったのと同じだな」
「兄さまー、せめて『究極の攻撃兵器であり、同時に究極の宝具』とでも言い直してくださいよお」
「わりーわりー」
「それより兄様、船酔いは?」
「えーとー、その事なんだけど、さっきから全然大丈夫」
「うっそー」
「ホントだよー」

 オリオールはニコッと振り向いたけど、そのオリオールの胸元にあった禍禍しいまでの模様は消えていた。

 いつの間にか穏やかな快晴の海も消えて無くなり、地下空間に戻っていた。しかも颯爽と大海原を疾走していた帆船も元の難破船の姿に戻っていた。

 2人は黙って難破船から飛び降りた。

「・・・エスト、俺は海賊団『スカットル』をこの手に取り戻して海賊王になる!」
「兄様、その意気です」
「エストはどうする?」
「私は兄様に永遠の忠誠を誓いますよ。何でも申し付けて下さい」
「おいおいー、まるでプロポーズだぞ。俺の方が恥ずかしくなるけど、よくそんな事を言えるよなあ」
「私は本気の本気ですよ」
「はあ!?」

 オリオールは思わずエストの顔をマジマジと見てしまったけど、そのエストはオリオールの目を真っ直ぐに見ている。オリオールが見ても、いや誰が見ても、エストは冗談を言ってるように見えない!
「はああああーーー・・・とりあえず、その話は当面保留にさせてくれ。アンブッシュ海の覇者スカットルといえども、世界の海を股にかける程の力はない。俺がスカットルを取り戻し、伝説の海賊王ミードのように世界の海を制した時、お前を海賊王の妻にする!」
「それでいいわ。私は兄様が世界一の海賊王になれるよう、かげ日向ひなたに兄様を補佐していきます」
「頼んだぜ!」
「任せて下さい!」

 2人はそう言い合うと、互いに腕を組みながら歩き始めた・・・

 2人の進むべき道は平たんではなく苦難を極めたが、互いに手を取り合い、時には喧嘩もしたけど、少しずつ前へ進んだ・・・

 2人が本当の意味で並んで立つようになるのは、この日の出来事から20年も先の事であった。
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みんなの感想(1件)

藍条森也
2022.09.09 藍条森也

 名誉のためにヘタレががんばる。定番ですけどやはり、いいですね。

2022.09.16 三毛猫 ポチ

感想ありがとうございます。ベタな短編作品ですが、読んで頂けて嬉しいです。

解除

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