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ナイトは馬に乗ってやって来る
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リーダー格の男がせせら笑った。
「あ? 俺たちは女を渡せと言ったんだ。お前じゃ穴が足りねぇよ」
「ギャハハハ」
こいつらの下品な笑い声で、イヴがぐずり始めた。
早く終わらせなければ……。
「俺は元男娼だ。この中の誰よりも、男の体を知ってる」
男は「元男娼」という言葉に眉をピクリと動かした。
そしてニチャアとみだりがましい笑みを浮かべた。
「そりゃあ、あつらえ向きってもんだなぁ」
俺は男へ近づいた。
「俺なら女と違って体力もある。たったこれくらい、日が昇るまでに終わる」
「おい! そのババアを離してやれ」
ナタリーが地面に突き飛ばされるようにして解放された。
「ジューン、ダメだよ!」
ナタリーは自分を守るために俺が犠牲になったと思っている。
「大丈夫」
ナタリーだけじゃない。
皆を守れるなら……。
こういう卑劣なヤツの相手なら、散々やって来たんだ。
男は俺の全身を舐め回すように見て
「服を脱げ」
と命令した。
……ここでするのか?
皆が見ている前で?
コイツは徹底的に辱めるつもりなんだ。
だが、拒めば要求はさらにエスカレートするだろう。
「分かった」
ゆっくりと上着のボタンを外す。
震えるなと思えば思うほど、手に余計な力が入る。
この緊張と動揺を絶対に悟られてはいけない。
男は忍耐力が欠如していた。
「もういいっ! 俺がやってやる!!」
まだボタンを外す途中だというのに、男が獣のように襲いかかってきた。
俺は四つん這いにさせられ、男が後ろから覆いかぶさる。
俺の視線の先には、目を伏せている皆がいた。
頼む、見ないでくれ……!
男は無理やり俺のケツを露出させると、自分はズボンを穿いたまま硬くなったソレを押し当てた。
「目つぶってねぇで見てろ。お前らのためにこいつはケツを犯されるんだ! ヘヘヘ、お前も興奮してきただろ? ヒクヒクさせてやがる」
さらに
「終わったらおめぇらの好きにしろ!」
と低俗なムード作りに専念している。
何人かの女は涙を流している。
あんなに元気だったジューンが、こんな格好をさせられてんだから無理もないな。
「今すぐぶち込んでやるからな!!」
男がズボンを脱ぎ、今にも下劣極まりない先端が触れそうになった時――。
「その者から離れろっ!!!!!!」
この声はハンス!
俺は四つん這いのまま、声のした方を見た。
馬に乗り青白く光る剣を携えたハンスがこっちに向かってくる。
ハンスを視認したのは男も同じだ。
良い所を邪魔された男は、そそくさとズボンを穿き
「お前ら!! ぶっ殺せ!!」
と命じ、自らもハンスと戦うため錆び付いた剣を持った。
安堵感と喜びで慌ててズボンを穿く俺に
「ジューン大丈夫かい?」
「早くこっちへ!!」
などと心配する声が挙がった。
俺は自分が大丈夫だと説明する余裕もなく、戦うハンスを目に焼き付けた。
あれは聖なる剣だよな?
やっぱりハンスに似合うと思ってたんだ!
こんなに良いタイミングで迎えに来やがって!!
ハンスはたった1人で何人もの荒くれ者をいなした。
軽ろやかな身のこなしで、一斉攻撃も荒くれ者同士の自滅を誘っている。
だが、リーダー格の男は他より多少はデキるヤツらしい。
ハンスが攻撃をいなした隙を付く攻撃を仕掛ける。
圧倒的な人数差を利用した戦術で、ハンスに逆風が吹く。
俺も一緒に戦おう!
鍬の扱いなら慣れたものだ!!
だが
「お前は来るな!!」
とハンスに言われるし
「危ないよジューンっ!」
とナンシーからも止められた。
1対1なら絶対にハンスが勝つんだ……!
せめて雑魚の相手をしてくれる人がいれば……。
ドコドコドコドコと多くの馬が駆ける音が近づく。
「皆さーん、助けに来ましたよー! 特にご婦人方は安全なところで見ててねー」
フレデリクだ!!
ソール騎士団が揃ったことで、人数差による不利がなくなった。
初めて見たソール騎士団の戦闘は、チームワークがよく取れている。
いつもチャラいフレデリクは、戦場ではハヤブサのように素早い動きで戦場を駆け巡る。
騎士たちはお互いの適度な距離を取りながら、戦場を自由に動き回る。
時には劣勢になった仲間を補助をして、時には自分が主役とばかりに雄叫びをあげて突進する。
雑魚を仲間たちに任せて、男と対峙したハンスは、
「俺はお前を許さない」
と怒り心頭だ。
男はソール騎士団に制圧されつつあるのを肌で感じながら
「お高くとまった騎士には、実践で培った剣は重いぜ?」
と強がっている。
ハンスの剣術こそ、実践で磨かれたものだ!
「はぁあああっ!」
ハンスは男の剣先を恐れず、真正面から斬りに行った。
「ひえええええええっ」
男はその気迫に腰を抜かし、蛇に睨まれた蛙のように情けない姿を晒した。
ハンスは男にトドメを刺さずに
「お前らは各地を転々と荒らし回る賊だな? 正当な裁きを受けてもらう」
と男の目ギリギリに剣を突き付けた。
「ひゃい……」
さっきまでイキがっていた男の、こんな間抜けな返事を誰が想像しただろう。
ソール騎士団が一丸となったことで、俺たちは誰も怪我をせず恐怖から解放された。
「皆さーん。もう大丈夫ですよ! オレの美しさで頭がクラクラしちゃったご婦人は声をかけてね!」
捕縛された荒くれ者たちは、王宮に連行されるんだそうだ。
ナタリーが俺に耳打ちした。
「もしかして、ジューンが話してた騎士って……」
「はい、彼がハンスです!」
堂々とした恋人宣言に、女たちは手を口元に当て、男たちはへへっとバツが悪そうにニヤケた。
俺はハンスの元へ駆け寄った。
「あ? 俺たちは女を渡せと言ったんだ。お前じゃ穴が足りねぇよ」
「ギャハハハ」
こいつらの下品な笑い声で、イヴがぐずり始めた。
早く終わらせなければ……。
「俺は元男娼だ。この中の誰よりも、男の体を知ってる」
男は「元男娼」という言葉に眉をピクリと動かした。
そしてニチャアとみだりがましい笑みを浮かべた。
「そりゃあ、あつらえ向きってもんだなぁ」
俺は男へ近づいた。
「俺なら女と違って体力もある。たったこれくらい、日が昇るまでに終わる」
「おい! そのババアを離してやれ」
ナタリーが地面に突き飛ばされるようにして解放された。
「ジューン、ダメだよ!」
ナタリーは自分を守るために俺が犠牲になったと思っている。
「大丈夫」
ナタリーだけじゃない。
皆を守れるなら……。
こういう卑劣なヤツの相手なら、散々やって来たんだ。
男は俺の全身を舐め回すように見て
「服を脱げ」
と命令した。
……ここでするのか?
皆が見ている前で?
コイツは徹底的に辱めるつもりなんだ。
だが、拒めば要求はさらにエスカレートするだろう。
「分かった」
ゆっくりと上着のボタンを外す。
震えるなと思えば思うほど、手に余計な力が入る。
この緊張と動揺を絶対に悟られてはいけない。
男は忍耐力が欠如していた。
「もういいっ! 俺がやってやる!!」
まだボタンを外す途中だというのに、男が獣のように襲いかかってきた。
俺は四つん這いにさせられ、男が後ろから覆いかぶさる。
俺の視線の先には、目を伏せている皆がいた。
頼む、見ないでくれ……!
男は無理やり俺のケツを露出させると、自分はズボンを穿いたまま硬くなったソレを押し当てた。
「目つぶってねぇで見てろ。お前らのためにこいつはケツを犯されるんだ! ヘヘヘ、お前も興奮してきただろ? ヒクヒクさせてやがる」
さらに
「終わったらおめぇらの好きにしろ!」
と低俗なムード作りに専念している。
何人かの女は涙を流している。
あんなに元気だったジューンが、こんな格好をさせられてんだから無理もないな。
「今すぐぶち込んでやるからな!!」
男がズボンを脱ぎ、今にも下劣極まりない先端が触れそうになった時――。
「その者から離れろっ!!!!!!」
この声はハンス!
俺は四つん這いのまま、声のした方を見た。
馬に乗り青白く光る剣を携えたハンスがこっちに向かってくる。
ハンスを視認したのは男も同じだ。
良い所を邪魔された男は、そそくさとズボンを穿き
「お前ら!! ぶっ殺せ!!」
と命じ、自らもハンスと戦うため錆び付いた剣を持った。
安堵感と喜びで慌ててズボンを穿く俺に
「ジューン大丈夫かい?」
「早くこっちへ!!」
などと心配する声が挙がった。
俺は自分が大丈夫だと説明する余裕もなく、戦うハンスを目に焼き付けた。
あれは聖なる剣だよな?
やっぱりハンスに似合うと思ってたんだ!
こんなに良いタイミングで迎えに来やがって!!
ハンスはたった1人で何人もの荒くれ者をいなした。
軽ろやかな身のこなしで、一斉攻撃も荒くれ者同士の自滅を誘っている。
だが、リーダー格の男は他より多少はデキるヤツらしい。
ハンスが攻撃をいなした隙を付く攻撃を仕掛ける。
圧倒的な人数差を利用した戦術で、ハンスに逆風が吹く。
俺も一緒に戦おう!
鍬の扱いなら慣れたものだ!!
だが
「お前は来るな!!」
とハンスに言われるし
「危ないよジューンっ!」
とナンシーからも止められた。
1対1なら絶対にハンスが勝つんだ……!
せめて雑魚の相手をしてくれる人がいれば……。
ドコドコドコドコと多くの馬が駆ける音が近づく。
「皆さーん、助けに来ましたよー! 特にご婦人方は安全なところで見ててねー」
フレデリクだ!!
ソール騎士団が揃ったことで、人数差による不利がなくなった。
初めて見たソール騎士団の戦闘は、チームワークがよく取れている。
いつもチャラいフレデリクは、戦場ではハヤブサのように素早い動きで戦場を駆け巡る。
騎士たちはお互いの適度な距離を取りながら、戦場を自由に動き回る。
時には劣勢になった仲間を補助をして、時には自分が主役とばかりに雄叫びをあげて突進する。
雑魚を仲間たちに任せて、男と対峙したハンスは、
「俺はお前を許さない」
と怒り心頭だ。
男はソール騎士団に制圧されつつあるのを肌で感じながら
「お高くとまった騎士には、実践で培った剣は重いぜ?」
と強がっている。
ハンスの剣術こそ、実践で磨かれたものだ!
「はぁあああっ!」
ハンスは男の剣先を恐れず、真正面から斬りに行った。
「ひえええええええっ」
男はその気迫に腰を抜かし、蛇に睨まれた蛙のように情けない姿を晒した。
ハンスは男にトドメを刺さずに
「お前らは各地を転々と荒らし回る賊だな? 正当な裁きを受けてもらう」
と男の目ギリギリに剣を突き付けた。
「ひゃい……」
さっきまでイキがっていた男の、こんな間抜けな返事を誰が想像しただろう。
ソール騎士団が一丸となったことで、俺たちは誰も怪我をせず恐怖から解放された。
「皆さーん。もう大丈夫ですよ! オレの美しさで頭がクラクラしちゃったご婦人は声をかけてね!」
捕縛された荒くれ者たちは、王宮に連行されるんだそうだ。
ナタリーが俺に耳打ちした。
「もしかして、ジューンが話してた騎士って……」
「はい、彼がハンスです!」
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