49 / 58
49.縄跳びと予期せぬギミック
しおりを挟む
まだ見ぬ裏口に興味はあったのだが、サムがサッサと荷車を取りに行ってしまったので諦めるしか無い。
「サムが戻るまで先ほどの続きを……。」
どうやらマルカはまだボクのバンブーダンスを見たいらしいが、ここは大広間なので、また竹をガンガンやっていたらメリアに叱られるかもしれない。
「う~ん、今度は音が鳴らない遊びをやろう。何があるかな?」
先ほどレーネが持ってきた諸々の道具や材料を眺めたが、さっきバンブーダンスで使った竹以外はロープしか無かった。
「これで遊ぶ遊びかあ……?」
ロープを使った遊びって何かあるだろうか?……。
う~ん、投げ縄とか?
ボクがム~ンと考え込んでいるとテレサはロープを手に取ると、端っこを両手で持って振り回し、その内側を潜る様に飛び跳ねる。
あれは、縄跳びか?
ああ、そうか!縄跳びが出来る。
「縄跳びをしよう!テレサ!」
ボクはそう言って縄跳びをしているテレサの縄の中に飛び込む。
「おっと?」
全然びっくりした様子じゃ無いけれど、テレサはわざとらしく驚いた様な顔をした。
いや、完全に誘ってたじゃん。
「アハハ、楽しいね~。」
ピョンピョンと飛び跳ねているとなんだか楽しくなってきた。
だけど、なんだか縄の速さが遅い。
もっと早い方が跳びやすいだろう。
「テレサ、もっと速く。」
「わかりました。」
テレサはそう言うと縄を回す速さを少しずつ速くしていくがまだまだいけそうだ。
「アハハ、もっともっと~。」
ボクがそう言うと、縄が空気を切る音がヒュンヒュンと言う音からヒュッヒュッと変わり、ピュンピュンと音は鋭くなっていくがあまり速くなった様に見えない。
跳び縄の太さの関係かもしれない。
というかテレサなんてロングスカートでも余裕で跳んでいる。
しかし、跳んだり着地したりしても裾が広がったりしないなんて、あのスカートはどういう構造をしてるんだろう?聞いてみようかな?
などと考えていると大広間の玄関側の壁が大きく開いた。
いや、動いて開口部になったということは、ボクが壁だと思っていた部分は扉だったということだろう。
大広間の壁面、縦横3メートルくらいの壁一面が片開きの扉の様に外向きに開いたのだ。
「おお~!」
「危ないっ!」
「よそ見は危ないです。」
ボクの感嘆の声とマルカの警告、落ち着いたテレサの声がカブる。
おっといけない、まだ縄跳びの途中だったんだ。
「怪我はありませんか?痛く無いでちゅか?」
マルカが駆け寄ってきてボクの無事の確認をする。
「テレサ!あなた、あんなに速く振り回して!危ないでは無いですか!」
ボクの無事が確認できた途端、怒ったマルカがテレサに食ってかかる。
「飛んでおりましたよ?」
だが、マルカの怒りなど全く気にした様子も無くテレサは答える。
「あなたはっ!」
「マルカ、大丈夫だよ。ボク、跳べたよ?全然危なく無かったよ?それよりも、アッチ行こう。ね?」
実際、音の割に縄の速さは全然問題無かったし、ボクは早く開いた壁の所に行きたかったので、マルカを見上げて裾を摘んでウィンクをする。
と、マルカは、
「んもう、ご主人様、仕方ないですわね~。」
と、二ヘラと笑ってボクについてきた。
マルカは怒っていてもボクがブリっ子する様に言うとその怒りは大体収まる。
う~ん、チョロい。
「でも、ホラ、サムが荷車を曳いて入ってきましたわ。あの竹で遊びましょう。」
え?いや、ボクはあの壁が見てみたいんだけど?
と、思ったが、サムが大広間に荷車を曳き入れると、開いていた壁は元の様に音もなく閉じてしまった。
ああ~、閉じちゃった。
あんな大きな扉、どうやって動いてたんだろう?
閉じた扉の横にレーネが居たが、あんな分厚くて大きな扉をレーネ一人で開け閉めしたとは思えない。
ギミックのトコロ、もっとよく見たかったなあ。
「サムが戻るまで先ほどの続きを……。」
どうやらマルカはまだボクのバンブーダンスを見たいらしいが、ここは大広間なので、また竹をガンガンやっていたらメリアに叱られるかもしれない。
「う~ん、今度は音が鳴らない遊びをやろう。何があるかな?」
先ほどレーネが持ってきた諸々の道具や材料を眺めたが、さっきバンブーダンスで使った竹以外はロープしか無かった。
「これで遊ぶ遊びかあ……?」
ロープを使った遊びって何かあるだろうか?……。
う~ん、投げ縄とか?
ボクがム~ンと考え込んでいるとテレサはロープを手に取ると、端っこを両手で持って振り回し、その内側を潜る様に飛び跳ねる。
あれは、縄跳びか?
ああ、そうか!縄跳びが出来る。
「縄跳びをしよう!テレサ!」
ボクはそう言って縄跳びをしているテレサの縄の中に飛び込む。
「おっと?」
全然びっくりした様子じゃ無いけれど、テレサはわざとらしく驚いた様な顔をした。
いや、完全に誘ってたじゃん。
「アハハ、楽しいね~。」
ピョンピョンと飛び跳ねているとなんだか楽しくなってきた。
だけど、なんだか縄の速さが遅い。
もっと早い方が跳びやすいだろう。
「テレサ、もっと速く。」
「わかりました。」
テレサはそう言うと縄を回す速さを少しずつ速くしていくがまだまだいけそうだ。
「アハハ、もっともっと~。」
ボクがそう言うと、縄が空気を切る音がヒュンヒュンと言う音からヒュッヒュッと変わり、ピュンピュンと音は鋭くなっていくがあまり速くなった様に見えない。
跳び縄の太さの関係かもしれない。
というかテレサなんてロングスカートでも余裕で跳んでいる。
しかし、跳んだり着地したりしても裾が広がったりしないなんて、あのスカートはどういう構造をしてるんだろう?聞いてみようかな?
などと考えていると大広間の玄関側の壁が大きく開いた。
いや、動いて開口部になったということは、ボクが壁だと思っていた部分は扉だったということだろう。
大広間の壁面、縦横3メートルくらいの壁一面が片開きの扉の様に外向きに開いたのだ。
「おお~!」
「危ないっ!」
「よそ見は危ないです。」
ボクの感嘆の声とマルカの警告、落ち着いたテレサの声がカブる。
おっといけない、まだ縄跳びの途中だったんだ。
「怪我はありませんか?痛く無いでちゅか?」
マルカが駆け寄ってきてボクの無事の確認をする。
「テレサ!あなた、あんなに速く振り回して!危ないでは無いですか!」
ボクの無事が確認できた途端、怒ったマルカがテレサに食ってかかる。
「飛んでおりましたよ?」
だが、マルカの怒りなど全く気にした様子も無くテレサは答える。
「あなたはっ!」
「マルカ、大丈夫だよ。ボク、跳べたよ?全然危なく無かったよ?それよりも、アッチ行こう。ね?」
実際、音の割に縄の速さは全然問題無かったし、ボクは早く開いた壁の所に行きたかったので、マルカを見上げて裾を摘んでウィンクをする。
と、マルカは、
「んもう、ご主人様、仕方ないですわね~。」
と、二ヘラと笑ってボクについてきた。
マルカは怒っていてもボクがブリっ子する様に言うとその怒りは大体収まる。
う~ん、チョロい。
「でも、ホラ、サムが荷車を曳いて入ってきましたわ。あの竹で遊びましょう。」
え?いや、ボクはあの壁が見てみたいんだけど?
と、思ったが、サムが大広間に荷車を曳き入れると、開いていた壁は元の様に音もなく閉じてしまった。
ああ~、閉じちゃった。
あんな大きな扉、どうやって動いてたんだろう?
閉じた扉の横にレーネが居たが、あんな分厚くて大きな扉をレーネ一人で開け閉めしたとは思えない。
ギミックのトコロ、もっとよく見たかったなあ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
スーパー忍者・タカシの大冒険
Selfish
ファンタジー
時は現代。ある日、タカシはいつものように学校から帰る途中、目に見えない奇妙な光に包まれた。そして、彼の手の中に一通の封筒が現れる。それは、赤い文字で「スーパー忍者・タカシ様へ」と書かれたものだった。タカシはその手紙を開けると、そこに書かれた内容はこうだった。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる