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合間の話1
3.やはり聖女様だった(ベルトルド)
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「チャーリー先輩。ライザ様を困らせるような嘘は言わないでください。ライザ様の治療は完璧だったから、後遺症なんて残るはずはないです」
巡回治療に向かう皆さんが馬車に乗り込むのを待つ間、俺はチャーリーに文句を言った。俺に後遺症が残っているとチャーリーが嘘を言ったため、ライザ様がとても驚いて、俺を治療してくれようとしたのだ。もちろんライザ様の治療に落ち度はなく、俺の怪我は完治している。
ライザ様が俺のことを気遣ってくれたのはとても嬉しかったが、彼女に悲しそうな顔をさせたチャーリーは許せない。
「悪かったって。ライザ様には申し訳ないことをしたと思っている。でも、後遺症というのは嘘ではないぞ。お前の様子は明らかのおかしいだろう? いわゆる恋の病というやつだな」
チャーリーは突然何を言い出すんだ?
「お、俺はライザ様に、け、懸想などしていない!」
「誰も相手はライザ様なんて言っていないけどな。やっぱり、想う相手はライザ様なのだな」
チャーリーは納得したように一人で頷いている。
「ち、違います! ライザ様は俺なんかが想いを寄せて良いような方ではない。誰よりも清らかで気高く、優しくて美しい。その上信じられないほど素晴らしい聖魔法の使い手なのだぞ。まさしく女神様がこの世に舞い降りてきたような方なんだ。俺のような男が好意を抱くなど、許されるはずがない」
「それ、ちょっと卑屈すぎだ。お前だって優秀な騎士だろう? この王都の治安を担っているんだからな。いくら相手が聖女様だからって想うぐらい許されるって」
チャーリーは気軽にそう言うが、そんなことはない。ライザ様は俺にとって高嶺の花過ぎて、そのお姿を見ることさえ許されない気がする。
「巡回診療の人たちが馬車に乗り終えた。治療院までしっかりと護衛しないとな。ライザ様に気を取られて、護衛を疎かにするなよ」
チャーリーは俺をからかうようにそう言うと、軽やかに馬に乗った。
「わかっている。ライザ様はこの命に代えても守り抜く」
そんなことは言われなくてもわかっている。ライザ様やその同僚の方々を危険にさらすようなことは絶対にしない。
薬草採集の時はライザ様に見惚れていたためにライザ様を危険な目に遭わせた。そんな失態は二度と犯さない。
そんな話をしていると、ライザ様たちの出発の準備が調ったようなので、俺も馬に跨った。
チャーリーが先頭を走り、二台の馬車を間に挟んで俺が殿を務めることになっている。
二台の馬車がゆっくりと走り出す。俺は大きく深呼吸をして愛馬の手綱をゆるく引いた。
本日向かう予定の治療院は、あまり治安の良くない西地域にある。ライザ様に何かあったら大変なので、絶対に油断はできない。ライザ様を守ることが俺の使命なのだ。
西地区の入り口辺りに着くと、いきなり十人ほどの人相の悪そうな男たちが現れたので、剣を抜こうとしたが、
「襲撃は中止しだ!」
頭目らしい男がいきなり叫んだ。
「だけどお頭、金がかかってそうな馬車だし、護衛もたった二人だけだぜ。通行料くらいは貰っておけばいいんじゃないか?」
「馬鹿を言うな! あの護衛騎士を見ろ。あいつはあのベルトルドだ。あんな奴とやりあっていたら、命がいくつあっても足りない。さっさと行くぞ」
頭目はなぜか俺の顔を知っているらしく、おとなしく去っていった。
それ以外は何事もなく、無事に治療院へ着くことができた。
治療院では、俺たち騎士も力仕事を手伝うことになっている。歩けない患者を運んだり、痛みのために暴れる患者を押さえつけたりするのが主な仕事だ。そんな仕事をする俺たちにも、医師が着るような白い上着が渡された。
悪人を捕まえたりするのは慣れているが、怪我人や病人と接するのは初めてだ。少し緊張する。
「力の出しすぎには注意しろ。いくら患者が暴れたからといって、おまえみたいな馬鹿力が思い切り力を入れると、更に怪我や病気を悪化させかねない」
過去にも巡回治療の護衛騎士を勤めたことがあるチャーリーから、そんな注意を受けた。
「気をつけます」
馬鹿力なんてちょっと失礼だとは思うが、確かに怪我人や病気人を俺のせいで悪化させると大変なので、力の入れ具合には気をつけなければならない。
「それでは治療を始めますので、よろしくお願いいたします」
本日の主任医師であるライザ様が看護師や薬師、それに俺たちに向かって頭を下げる。そして、治療が始まった。
治療院にも簡易な聖魔法が使える医師が常駐している。軽微な病気や怪我は彼らだけで治療可能だ。だからこそ、宮廷医師団の巡回治療で診る患者は重病人や重傷人である。
最初の患者は、煉瓦工場の見習い工で、酷い火傷を負っていた。煉瓦を焼く窯に落ちたらしく、両脚の皮膚がめくれて体液がにじみ出ている。火傷の部分は真っ赤になっているところと白くなっているところがまだらになっていた。本当に痛そうで、直視に耐えられないほどだ。
薬師が痛み止めを飲ませている。ライザ様は辛そうに唇を噛んでいた。
しばらくすると、ライザ様はその美しい右手を、見習い工の火傷のため白くなっている脚の部分に置いた。
「うぅう」
触れられただけで激痛が走ったのか、うめき声を上げて手でライザ様を払おうとした見習い工を、力を入れすぎないように気をつけながら何とか押さえつけた。
ライザ様は辛そうな表情のまま、聖魔法を何度も唱えた。
溶け落ちたようになっていた皮膚がゆっくりと再生していく。
「い、痛い! 痛い!」
見習い工はあまりの痛さに暴れようとするが、脚には力が入らないらしく、上半身を拘束することで抑えることができた。
やはりライザ様の聖魔法は惚れ惚れするほどに素晴らしい。あれほど酷かった火傷が美しい皮膚に変化していくのだ。
しかし、酷い火傷に直接手を触れながらの治療は何と過酷なのだろうか。
ライザ様の顔色は明らかに良くない。しかし、弱音を吐いたりはしなかった。
ただ真摯に火傷に向き合っている。
二番目の患者は痩せ衰えた老婆だった。腹の中にできものができて、下血があるとのこと。
肋骨の浮いた老婆の腹に手を添えるライザ様。老婆はあまり意識がなく、痛みも感じなくなっているようだ。
ライザ様の手が老婆の腹部をゆっくりと撫でるように上下する。
老婆の顔色には血色が戻ってきたような気がした。
三番目の患者は、暴れ馬を止めようとした馬丁だった。馬に蹴られて全身に骨折を負ったのだ。薬草採集の時に俺が負った怪我はかなり酷いものだったが、この馬丁はそれ以上だった。
騎士であり死体も見たことがある俺でさえ、目を背けたくなる。それでもライザ様は逃げることなく治療を進めていく。
俺は巡回治療の護衛騎士を務めることにより、ライザ様の素晴らしさを目の当たりにした。そして、彼女こそ本物の聖女様なのだと実感していた。
巡回治療に向かう皆さんが馬車に乗り込むのを待つ間、俺はチャーリーに文句を言った。俺に後遺症が残っているとチャーリーが嘘を言ったため、ライザ様がとても驚いて、俺を治療してくれようとしたのだ。もちろんライザ様の治療に落ち度はなく、俺の怪我は完治している。
ライザ様が俺のことを気遣ってくれたのはとても嬉しかったが、彼女に悲しそうな顔をさせたチャーリーは許せない。
「悪かったって。ライザ様には申し訳ないことをしたと思っている。でも、後遺症というのは嘘ではないぞ。お前の様子は明らかのおかしいだろう? いわゆる恋の病というやつだな」
チャーリーは突然何を言い出すんだ?
「お、俺はライザ様に、け、懸想などしていない!」
「誰も相手はライザ様なんて言っていないけどな。やっぱり、想う相手はライザ様なのだな」
チャーリーは納得したように一人で頷いている。
「ち、違います! ライザ様は俺なんかが想いを寄せて良いような方ではない。誰よりも清らかで気高く、優しくて美しい。その上信じられないほど素晴らしい聖魔法の使い手なのだぞ。まさしく女神様がこの世に舞い降りてきたような方なんだ。俺のような男が好意を抱くなど、許されるはずがない」
「それ、ちょっと卑屈すぎだ。お前だって優秀な騎士だろう? この王都の治安を担っているんだからな。いくら相手が聖女様だからって想うぐらい許されるって」
チャーリーは気軽にそう言うが、そんなことはない。ライザ様は俺にとって高嶺の花過ぎて、そのお姿を見ることさえ許されない気がする。
「巡回診療の人たちが馬車に乗り終えた。治療院までしっかりと護衛しないとな。ライザ様に気を取られて、護衛を疎かにするなよ」
チャーリーは俺をからかうようにそう言うと、軽やかに馬に乗った。
「わかっている。ライザ様はこの命に代えても守り抜く」
そんなことは言われなくてもわかっている。ライザ様やその同僚の方々を危険にさらすようなことは絶対にしない。
薬草採集の時はライザ様に見惚れていたためにライザ様を危険な目に遭わせた。そんな失態は二度と犯さない。
そんな話をしていると、ライザ様たちの出発の準備が調ったようなので、俺も馬に跨った。
チャーリーが先頭を走り、二台の馬車を間に挟んで俺が殿を務めることになっている。
二台の馬車がゆっくりと走り出す。俺は大きく深呼吸をして愛馬の手綱をゆるく引いた。
本日向かう予定の治療院は、あまり治安の良くない西地域にある。ライザ様に何かあったら大変なので、絶対に油断はできない。ライザ様を守ることが俺の使命なのだ。
西地区の入り口辺りに着くと、いきなり十人ほどの人相の悪そうな男たちが現れたので、剣を抜こうとしたが、
「襲撃は中止しだ!」
頭目らしい男がいきなり叫んだ。
「だけどお頭、金がかかってそうな馬車だし、護衛もたった二人だけだぜ。通行料くらいは貰っておけばいいんじゃないか?」
「馬鹿を言うな! あの護衛騎士を見ろ。あいつはあのベルトルドだ。あんな奴とやりあっていたら、命がいくつあっても足りない。さっさと行くぞ」
頭目はなぜか俺の顔を知っているらしく、おとなしく去っていった。
それ以外は何事もなく、無事に治療院へ着くことができた。
治療院では、俺たち騎士も力仕事を手伝うことになっている。歩けない患者を運んだり、痛みのために暴れる患者を押さえつけたりするのが主な仕事だ。そんな仕事をする俺たちにも、医師が着るような白い上着が渡された。
悪人を捕まえたりするのは慣れているが、怪我人や病人と接するのは初めてだ。少し緊張する。
「力の出しすぎには注意しろ。いくら患者が暴れたからといって、おまえみたいな馬鹿力が思い切り力を入れると、更に怪我や病気を悪化させかねない」
過去にも巡回治療の護衛騎士を勤めたことがあるチャーリーから、そんな注意を受けた。
「気をつけます」
馬鹿力なんてちょっと失礼だとは思うが、確かに怪我人や病気人を俺のせいで悪化させると大変なので、力の入れ具合には気をつけなければならない。
「それでは治療を始めますので、よろしくお願いいたします」
本日の主任医師であるライザ様が看護師や薬師、それに俺たちに向かって頭を下げる。そして、治療が始まった。
治療院にも簡易な聖魔法が使える医師が常駐している。軽微な病気や怪我は彼らだけで治療可能だ。だからこそ、宮廷医師団の巡回治療で診る患者は重病人や重傷人である。
最初の患者は、煉瓦工場の見習い工で、酷い火傷を負っていた。煉瓦を焼く窯に落ちたらしく、両脚の皮膚がめくれて体液がにじみ出ている。火傷の部分は真っ赤になっているところと白くなっているところがまだらになっていた。本当に痛そうで、直視に耐えられないほどだ。
薬師が痛み止めを飲ませている。ライザ様は辛そうに唇を噛んでいた。
しばらくすると、ライザ様はその美しい右手を、見習い工の火傷のため白くなっている脚の部分に置いた。
「うぅう」
触れられただけで激痛が走ったのか、うめき声を上げて手でライザ様を払おうとした見習い工を、力を入れすぎないように気をつけながら何とか押さえつけた。
ライザ様は辛そうな表情のまま、聖魔法を何度も唱えた。
溶け落ちたようになっていた皮膚がゆっくりと再生していく。
「い、痛い! 痛い!」
見習い工はあまりの痛さに暴れようとするが、脚には力が入らないらしく、上半身を拘束することで抑えることができた。
やはりライザ様の聖魔法は惚れ惚れするほどに素晴らしい。あれほど酷かった火傷が美しい皮膚に変化していくのだ。
しかし、酷い火傷に直接手を触れながらの治療は何と過酷なのだろうか。
ライザ様の顔色は明らかに良くない。しかし、弱音を吐いたりはしなかった。
ただ真摯に火傷に向き合っている。
二番目の患者は痩せ衰えた老婆だった。腹の中にできものができて、下血があるとのこと。
肋骨の浮いた老婆の腹に手を添えるライザ様。老婆はあまり意識がなく、痛みも感じなくなっているようだ。
ライザ様の手が老婆の腹部をゆっくりと撫でるように上下する。
老婆の顔色には血色が戻ってきたような気がした。
三番目の患者は、暴れ馬を止めようとした馬丁だった。馬に蹴られて全身に骨折を負ったのだ。薬草採集の時に俺が負った怪我はかなり酷いものだったが、この馬丁はそれ以上だった。
騎士であり死体も見たことがある俺でさえ、目を背けたくなる。それでもライザ様は逃げることなく治療を進めていく。
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