【R18】嘘がバレたら別れが待っている

鈴元 香奈

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SS:浴場で欲情する

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 章の体は見惚れてしまうほどに美しいと凪は思う。
 その若き肉体を拘束して自由を奪い、そして彼を犯す。凪にとって、その行為はかなり背徳的であり、まるで罪人《つみびと》になったような気分になる。
 それでも、章の肌にスポンジを這わす度に、凪は彼が欲しくなる。それは肉欲というよりも、所有欲に近いかもしれない。

 支配され続けた辛い過去を消し去るように、優しい繋がりを求める凪。章で自分を満たしたい。そして、章に誰よりも快感を与えたい。
 凪はそんな思いを抱きながら、手にボディソープの泡をつけて、章の股間を、固くなっている一物や柔らかい袋をそっと洗っていく。

 どんなに凪の体を欲しても触れることさえ叶わず、章はただ与えられる快楽を待ち望んで、大人しく凪に体を洗われていた。
 目の前には全裸の凪。見え隠れする彼女の秘部が章を誘っているようだ。白く細い指が緩やかに勃ち上がったものを刺激する。それだけで、章は声を発しそうになる。

 章の眼の前には形のいい凪の乳房が晒されている。
『触れたい』
 章の本能はそう告げていた。
『凪を壊したくない』
 もう一つの本能が凪を恐れている。
 手首を拘束する手かせの感覚だけが、章に理性をもたらしていた。
 
 章の全身が泡にまみれると、次に凪は章に見せつけるように自らの身体を洗っていく。彼女は少し足を開いて、自身の股間に泡のついた指を持っていく。そんな凪を章は欲望をはらんだ目で一心に見つめていた。その視線の熱さが凪の体を疼かせる。

 
「ねぇ、このまましようか?」
 凪はそう言いながら、章の体についた泡をシャワーで洗い流す。
「凪の誕生日なのだから、凪の好きなようにすればいい」
 章は凪に何も与えてやることができない。飢えた動物のように、極上の餌を与えられるのをただ待っているだけだ。餌を貪る場所など、章にとって関係ない。


「今夜の章は私のものなのよね」
 章を座らせたまま挿入すると二人の顔が近くなる。凪はその距離感に憧れていた。しかし、章は凪を手で支えることができないので、転倒しないように気をつけなければならない。自身が床で打撲することより、急に角度が変わって章の勃起した男根を傷つけてしまうことの方が凪は怖かった。
「俺は何時でも凪のものだから」
 章は熱のこもった目で凪を見上げていた。確実に欲情しているだろう。それでも、おとなしく待っている章が愛おしくてたまらないと凪は思う。

 早く一つになりたい。今すぐ。凪はもう待てないと思った。
「私も章のものよ。少し、待っていて」
 凪はコンドームとバスタオルを取りに走った。

 
 
 浴室に戻った凪は、章をバスタオルの上に脚を伸ばして座らせる。そして、彼の腿にまたがり、両膝をバスタオルの上に置いた。
 凪は左手を壁につけて体を固定してから、ゴムをつけた章のものを右手で自身の膣口に導く。そして、ゆっくりと腰を落としていった。
 章の息が荒くなっていく。その口を凪が唇で塞ぐと、章は夢中で凪の唇を貪った。

 章の全てを自らの中に収めた凪は、両手を壁について、緩やかに動き始めた。倒れないように慎重に。
 それでは刺激が足らなかったのか、章が腰を突き上げる。
「あぁ。章、深いの」
 章のものはまるで凪の最奥をえぐるように動いている。
 凪はたまらず、壁から手を離して章に抱きついた。
「うぅ、気持ちいい」
 それはどちらの声なのだろうか? 二人の濡れた肌がまるで引き合うように隙間なく触れ合ってる。
 凪の膣からは章の腿を流れるほど蜜が溢れていた。
「いいの」

 浴室では凪の嬌声がよく響いた。それがとても恥ずかしくて、それでも止めることができない。
 彰からは横の壁に張られた大きな鏡がよく見えた。凪の上気した横顔も、白い項も確認できる。
 いつもと違う場所。いつもより距離が近い体位。浴室に響く卑猥な水音と嬌声。章はそれらに煽られ、上り詰めていく。
 章を抱きしめながら、凪もまた今までにないほどの快感を得ていた。
 章の息が荒くなる。彼は腰を浮かせて何度も凪を突き上げ、凪は抑えきれない嬌声を漏らす。
 凪は章を追い詰めるように激しく上下に動く。
 二人の動きが合わさって、お互いを絶頂へと導いていった。

 凪の中で一層体積を増した章のものから、勢いよく精液が飛び出す。コンドームに阻まれで凪の中に放たれたわけではないが、凪ははっきりと章の精液の熱さを感じ取っっていた。

「はぁ、はぁ」
 二人の息は荒い。
 凪はゆっくりと章のものを自身から引き抜き、ゴムを外す。
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