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第三話 救出
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「すみません、ほんの少しで良いんです。お時間は取らせません。少しお話し聞かせてもらうだけでよいんです」
雛子は良さそうに見えて実は安物のスーツを身にまとった男性に疲弊していた。
お断りして、追い払ってしまいたいが、否定する言葉を挟む隙間を雛子は見つけられない。
今日は以前大学のお友達が面白かったとおすすめをしていた映画を、雛子は見に行ってみた。
物語はとても素晴らしく面白い物であったと思うが、それだけだった。
正直、雛子にとっては、映画を見ずとも小説や漫画を読むだけで充分すぎると感じられた。
映画は動くため、活字や絵では体感できない迫力があるかもしれないが、人込みやら現地へ向かうやら考えると、雛子にとってはデメリットの方が勝っている気がするのだ。
その映画の帰り、雛子は道を歩いていると、先ほどのスーツ姿の男性に呼び止められていた。
芸能界に興味がないかとか、今お話しをあちらで聞いてもらえるだけで記念品もプレゼントとか、そのように言われるが雛子には全く興味がない。
芸能界に入れば、先ほどのような映画に出たり、観劇で歌ったり踊ったりと華々しい未来がある一方で、水着撮影のようなものまで沢山あったはずだ。
未来の華々しさよりも、目の前のうさん臭さが強すぎて、とても一緒に行きたいとは思えない。
そういえば、最近似たようなことがあったなと雛子は記憶を思い起こす。
元さんと呼ばれていた老人と共に、飲食店へ行ったあの日と似ている。
似ている筈なのに、なぜ、こうも感じ方が変わるのか。
雛子が現実逃避をしている中、男性のセールストークは続いている。
周りは特に気に留めた様子もなく、人々はさらさらと流れていく。
「あ、こんな所に居たっすね。探したっすよ」
どうすればよいのだろうかと、途方に暮れていた雛子の方へ、突然、人懐っこい声がかけられた。
誰だろう? 雛子がそう思ったのと同じように思ったのか、雛子へ猛烈にセールスをしていた男性も声の主の方へ視線を向ける。
そこには、以前、雛子が元作によって連れられて行った食堂の店主の男性の姿があった。
「待ってても待ち合わせ場所に来ないから心配したっす。というか、そちらは? お知り合いっすか?」
後半は若干、冷えた口調で彼はセールスの男性に問うていた。
「ああ、彼氏さんですか? いえね彼女さんが魅力的ですから、芸能界に入れるんではないかと思いましてね。いやあ、彼氏さんもかなり男前ですね。良ければお二人ご一緒にあちらでお話しを……」
「いや、そういうの迷惑なんで、他当たってもらえますか」
彼は、セールスに向かって冷たく言い放つと、「さあ行こう」と雛子の手をつかみ、ずんずんと歩き始めた。
しばらく進んでセールスから十分に距離を取ると、彼はつかんでいた手を放し、雛子の方へ向いた。
「急に掴んで連れ立って申し訳なかったっす。でも、困っているように見えたんで話しかけてみたんすけど」
彼は不安そうに雛子の顔色を窺っていた。
「いえ、うまく断れなくて困っていたんです。なので助かりました」
雛子がそう答えると、ほっとした様子で彼は「そっか、なら良かったっす」と答えた。
「あの手の輩は話を聞くそぶりをこちらが見せると一生放してくれなくなるっす。毅然とした態度で追い払うのが大切っすよ」
そういった後、少し気まずそうに彼は言葉を付け足した。
「あー……。もしかしてなんすけど、元さん結構強引に連れてきちゃいましたかね。この前?」
この前と言えば、彼のお店で食事をさせてもらった時の事だろう。
正直に答えるべきかあいまいに答えるべきか。
雛子が悩んでいるのを感じたのか、雛子が返事をする前に彼は言葉をつないできた。
「元さん悪い人じゃないんすよ。だから、あまり気を悪くしないでもらえると助かるっす。って元さんと他人の俺が言うのも変な話かもっすけど」
雛子は、「いえ」とあいまいに返事をする。
今日の彼は黒色づくめではなかった。
寒色の長袖シャツとクロップドパンツ。
スニーカーも黒ではなく白で、今日は忍者スタイルというわけではなさそうだ。
店舗に居た時も別に忍者スタイルを意識していたわけでは無いのであるが……。
そして、左手には本屋のロゴが印字された手提げの紙袋を持っていた。
「あ、これっすか?」
雛子の視線に気が付いたのか、彼は紙袋から一冊の本を取り出して見せた。
「今日は店休みだから本屋によってきて買ったんすけど、料理のレシピ本っす。新しい料理や今の料理の改良になんか使えないかなと思って買ってみたっす」
そう言って見せてくれた本は『簡単お手軽でも豪華!』という本だった。
「ほかにも料理関係の本、結構買ったんすよ。ちょっと調子に乗って買いすぎちまったっす。てか、その本なんか気になるんすか?」
「え?」
「いや、なんか熱心に表紙を見ているような気がしたっすから」
「あ、いえ、その。以前本屋さんで気になった本だったので」
雛子の婚約者であった東郷真司に婚約破棄を言い渡されたその日。
そして目の前にいる彼の料理屋に料理を食べに行ったその日。
その時になぜか気になった本がまた雛子の目の前にあった。
ふと、あの日に食べたトンカツの事を思い出す。
「おお、そうなんすか。料理好きなんすか?」
「え? あ、いえ。そういうわけでは」
別に料理は好きでも嫌いでもない。
雛子にとって料理とは、しなければいけないときに、必要に応じて行う教養のような物の筈である。
雛子はこのような本を読まずともそれなりの物は作ることができる。もちろんトンカツも作ることができる。
でも、なぜだろうか。あの日、雛子が食べたトンカツは、彼女には絶対に作ることができない。雛子はなぜかそう思った。
「あのトンカツ、とても美味しかったので、それを思い出して」
「ん?」
私は急に何を言っているんだろう。雛子は混乱した。
でも、なぜだか勝手に言葉が出てきてしまったのだ。
いつもの自分らしくない。変な感じだと雛子は戸惑う。
「本当っすか? 気に入ってくれてたなら嬉しいっす」
雛子の戸惑いに、彼は気が付いていなさそうだ。
空に輝く太陽に負けない位の笑顔で彼は答えた。
「あ、ていうか、こんなところに引き留めて申し訳ないっす。木陰とはいえ暑いっすよね」
「あ、いえ、私こそ長く引き留めてしまって」
「そうだ、もしよかったら、今から店に来ないっすか?」
雛子は解散の流れかと思っていたが、目の前の彼からの提案に驚いた。
「いや、料理褒められて、ちょっと舞い上がっちまったんす。暑いし冷たい物でもご馳走します。もちろんこの後予定が無ければっすけど」
「えーと……」
相手はせっかくの休日なのだ。家族であっても、ある程度の意識が必要なのに。まして、他人の社交辞令を真に受けるべきではない。
かつての婚約者である真司に言われた「疲れてるんだ察してくれよ」という言葉がちらりと雛子の脳裏をかすめる。
そもそも相手はこの前知りあったばかりのほぼ他人である。
雛子の常識で考えるなら、絶対にお断りするべきだ。でも……。
彼から預かった料理本を、しわにならない程度の力で抱え込むと、雛子は彼に返事をした。
「じゃあ、その、お言葉に甘えても?」
どうして、そう答えたのか雛子にも分からない。
いつもの雛子ならきっとお断りしただろう。
もしかしたら暑い中話をして、自分が思っている以上に、冷たいものに惹かれたのかも知れない。
それとも単純に夏の暑さで頭がおかしくなってしまったのだろうか。
雛子は小さな感情揺らぎを感じて、相手の顔を見ることができなかった。
「よし、じゃあ決まりっす。行こう」
明るい声が雛子の耳に届いた。相手の表情はうかがい知れない。
そう行って彼は歩き始めようとして、「あ!」と声を上げると振り返ってきた。
「本渡しっぱなしだったっす、すまないっす。それから、俺、高篠春樹って言うっす」
「私は、西園寺雛子と申します。本、すみません。少し皴になってないかしら」
雛子は、春樹に本を返しながら軽く目視で確認した。
見た所、問題はなさそうだが、万が一傷をつけていたら代金を支払おうと、雛子は心に思った。
雛子は良さそうに見えて実は安物のスーツを身にまとった男性に疲弊していた。
お断りして、追い払ってしまいたいが、否定する言葉を挟む隙間を雛子は見つけられない。
今日は以前大学のお友達が面白かったとおすすめをしていた映画を、雛子は見に行ってみた。
物語はとても素晴らしく面白い物であったと思うが、それだけだった。
正直、雛子にとっては、映画を見ずとも小説や漫画を読むだけで充分すぎると感じられた。
映画は動くため、活字や絵では体感できない迫力があるかもしれないが、人込みやら現地へ向かうやら考えると、雛子にとってはデメリットの方が勝っている気がするのだ。
その映画の帰り、雛子は道を歩いていると、先ほどのスーツ姿の男性に呼び止められていた。
芸能界に興味がないかとか、今お話しをあちらで聞いてもらえるだけで記念品もプレゼントとか、そのように言われるが雛子には全く興味がない。
芸能界に入れば、先ほどのような映画に出たり、観劇で歌ったり踊ったりと華々しい未来がある一方で、水着撮影のようなものまで沢山あったはずだ。
未来の華々しさよりも、目の前のうさん臭さが強すぎて、とても一緒に行きたいとは思えない。
そういえば、最近似たようなことがあったなと雛子は記憶を思い起こす。
元さんと呼ばれていた老人と共に、飲食店へ行ったあの日と似ている。
似ている筈なのに、なぜ、こうも感じ方が変わるのか。
雛子が現実逃避をしている中、男性のセールストークは続いている。
周りは特に気に留めた様子もなく、人々はさらさらと流れていく。
「あ、こんな所に居たっすね。探したっすよ」
どうすればよいのだろうかと、途方に暮れていた雛子の方へ、突然、人懐っこい声がかけられた。
誰だろう? 雛子がそう思ったのと同じように思ったのか、雛子へ猛烈にセールスをしていた男性も声の主の方へ視線を向ける。
そこには、以前、雛子が元作によって連れられて行った食堂の店主の男性の姿があった。
「待ってても待ち合わせ場所に来ないから心配したっす。というか、そちらは? お知り合いっすか?」
後半は若干、冷えた口調で彼はセールスの男性に問うていた。
「ああ、彼氏さんですか? いえね彼女さんが魅力的ですから、芸能界に入れるんではないかと思いましてね。いやあ、彼氏さんもかなり男前ですね。良ければお二人ご一緒にあちらでお話しを……」
「いや、そういうの迷惑なんで、他当たってもらえますか」
彼は、セールスに向かって冷たく言い放つと、「さあ行こう」と雛子の手をつかみ、ずんずんと歩き始めた。
しばらく進んでセールスから十分に距離を取ると、彼はつかんでいた手を放し、雛子の方へ向いた。
「急に掴んで連れ立って申し訳なかったっす。でも、困っているように見えたんで話しかけてみたんすけど」
彼は不安そうに雛子の顔色を窺っていた。
「いえ、うまく断れなくて困っていたんです。なので助かりました」
雛子がそう答えると、ほっとした様子で彼は「そっか、なら良かったっす」と答えた。
「あの手の輩は話を聞くそぶりをこちらが見せると一生放してくれなくなるっす。毅然とした態度で追い払うのが大切っすよ」
そういった後、少し気まずそうに彼は言葉を付け足した。
「あー……。もしかしてなんすけど、元さん結構強引に連れてきちゃいましたかね。この前?」
この前と言えば、彼のお店で食事をさせてもらった時の事だろう。
正直に答えるべきかあいまいに答えるべきか。
雛子が悩んでいるのを感じたのか、雛子が返事をする前に彼は言葉をつないできた。
「元さん悪い人じゃないんすよ。だから、あまり気を悪くしないでもらえると助かるっす。って元さんと他人の俺が言うのも変な話かもっすけど」
雛子は、「いえ」とあいまいに返事をする。
今日の彼は黒色づくめではなかった。
寒色の長袖シャツとクロップドパンツ。
スニーカーも黒ではなく白で、今日は忍者スタイルというわけではなさそうだ。
店舗に居た時も別に忍者スタイルを意識していたわけでは無いのであるが……。
そして、左手には本屋のロゴが印字された手提げの紙袋を持っていた。
「あ、これっすか?」
雛子の視線に気が付いたのか、彼は紙袋から一冊の本を取り出して見せた。
「今日は店休みだから本屋によってきて買ったんすけど、料理のレシピ本っす。新しい料理や今の料理の改良になんか使えないかなと思って買ってみたっす」
そう言って見せてくれた本は『簡単お手軽でも豪華!』という本だった。
「ほかにも料理関係の本、結構買ったんすよ。ちょっと調子に乗って買いすぎちまったっす。てか、その本なんか気になるんすか?」
「え?」
「いや、なんか熱心に表紙を見ているような気がしたっすから」
「あ、いえ、その。以前本屋さんで気になった本だったので」
雛子の婚約者であった東郷真司に婚約破棄を言い渡されたその日。
そして目の前にいる彼の料理屋に料理を食べに行ったその日。
その時になぜか気になった本がまた雛子の目の前にあった。
ふと、あの日に食べたトンカツの事を思い出す。
「おお、そうなんすか。料理好きなんすか?」
「え? あ、いえ。そういうわけでは」
別に料理は好きでも嫌いでもない。
雛子にとって料理とは、しなければいけないときに、必要に応じて行う教養のような物の筈である。
雛子はこのような本を読まずともそれなりの物は作ることができる。もちろんトンカツも作ることができる。
でも、なぜだろうか。あの日、雛子が食べたトンカツは、彼女には絶対に作ることができない。雛子はなぜかそう思った。
「あのトンカツ、とても美味しかったので、それを思い出して」
「ん?」
私は急に何を言っているんだろう。雛子は混乱した。
でも、なぜだか勝手に言葉が出てきてしまったのだ。
いつもの自分らしくない。変な感じだと雛子は戸惑う。
「本当っすか? 気に入ってくれてたなら嬉しいっす」
雛子の戸惑いに、彼は気が付いていなさそうだ。
空に輝く太陽に負けない位の笑顔で彼は答えた。
「あ、ていうか、こんなところに引き留めて申し訳ないっす。木陰とはいえ暑いっすよね」
「あ、いえ、私こそ長く引き留めてしまって」
「そうだ、もしよかったら、今から店に来ないっすか?」
雛子は解散の流れかと思っていたが、目の前の彼からの提案に驚いた。
「いや、料理褒められて、ちょっと舞い上がっちまったんす。暑いし冷たい物でもご馳走します。もちろんこの後予定が無ければっすけど」
「えーと……」
相手はせっかくの休日なのだ。家族であっても、ある程度の意識が必要なのに。まして、他人の社交辞令を真に受けるべきではない。
かつての婚約者である真司に言われた「疲れてるんだ察してくれよ」という言葉がちらりと雛子の脳裏をかすめる。
そもそも相手はこの前知りあったばかりのほぼ他人である。
雛子の常識で考えるなら、絶対にお断りするべきだ。でも……。
彼から預かった料理本を、しわにならない程度の力で抱え込むと、雛子は彼に返事をした。
「じゃあ、その、お言葉に甘えても?」
どうして、そう答えたのか雛子にも分からない。
いつもの雛子ならきっとお断りしただろう。
もしかしたら暑い中話をして、自分が思っている以上に、冷たいものに惹かれたのかも知れない。
それとも単純に夏の暑さで頭がおかしくなってしまったのだろうか。
雛子は小さな感情揺らぎを感じて、相手の顔を見ることができなかった。
「よし、じゃあ決まりっす。行こう」
明るい声が雛子の耳に届いた。相手の表情はうかがい知れない。
そう行って彼は歩き始めようとして、「あ!」と声を上げると振り返ってきた。
「本渡しっぱなしだったっす、すまないっす。それから、俺、高篠春樹って言うっす」
「私は、西園寺雛子と申します。本、すみません。少し皴になってないかしら」
雛子は、春樹に本を返しながら軽く目視で確認した。
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