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序章
宴
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ー前章までのあらすじ!ー
システム解放した筒井君!余裕で他の冒険者を倒す事に成功!その代わりにギルドが滅茶苦茶に!?でも、ここで筒井君のお得意のスキルを使ってみると!?なんと!前のギルドより新しくなったギルドが完成!街民達も盛り上がって宴も始まる!?そして、謎の1人の冒険者もいるよ!頑張って筒井君!
前章で使用したスキル説明
[トリック・サイド]
トリック・ダウンと似た技で瞬時に横に動く事が出来るスキル。横に動ける範囲は3m~5mとなっている
[改善ノ陣]
物を修復、改善する時などに使用する魔法
使用対象の建物の周りには円形の魔法陣が構成され、「修繕」「修復」「改善」する事が出来る
ー新たな仲間ー
「んじゃまあ!素晴らしい冒険者様も来てくれましたし!この!ギルドも新しくしてくれた冒険者様のための宴を始めます!」
ゲラルトが大きな声を上げると
「乾杯!!!」
「かーんぱーい!!!!」
街民達は皆ゲラルトの声に続き乾杯をしました
「いやはや、凄い広いなぁ!」
「そうだよな!ここまで広いギルドはここの街にしか無いだろ!」
街民達はギルドを眺めながら酒を飲んでました
「でも!ここのギルドを素晴らしく改善してくれた冒険者・・・えぇと名前なんだっけ?」
「あ、筒井と言うものです」
筒井が申し訳無さそうに言うと
「冒険者様!そんなにかしこまらなくて良いんですよ!」
「いやぁ、別にただちょちょいと直した位ですし・・・?」
「何言ってんのよ!筒井!」
レマが筒井の背中を思い切り叩きながら言うと
「痛ェ!?な、レマ!?お前何してって・・・え?お前酔ってるの?」
筒井がレマの顔を見ると少し頬が赤くなっていました
「あはは~そんな訳無いでしょ~えへへ~」
「え・・・ちょ!?ゲラルトさん!?」
筒井がゲラルトを探そうと辺りを見回すと
「え~と、あ!居た!ゲラルトさん!」
「え?どこですかな?筒井様!?」
「ここです!ここ!ってやべぇ広く作り過ぎたな・・・」
「あぁ!いました!・・・それで!筒井様!何かありましたか!」
「いや・・・そういえば聞き忘れたんだが、この国の酒の飲める年齢って決まってるのか?」
「はい!勿論決まってますよ!お酒が飲める年齢は20歳となっております!」
この国の酒の飲める年齢も日本と同じなのか・・・
「おぉ、そうかなるほど・・・てことはあいつ20は越してるのか!?」
「いえ、先程身分証明書を提出されまして、16歳だということを確認しましたよ、多分あれは場酔いでは無いですかね・・・?」
「ば、場酔いかよ・・・」
そうだよな、身長が155cmでまだ小柄だったから20歳を越している訳無いか・・・
「でも、彼女、レマ様は・・・今日が誕生日だったらしいですよ」
「え?今日が誕生日だったのか・・・」
筒井が知らないのもその筈、まだあって1日も経っていないからです
「おや?知らなかったのですか?」
「アハハ・・・実は・・・まだ会って1日も経って無いんですよ」
「えぇ!?そうなのですか!?」
「はい・・・まぁ、偶然出会ってしまいましてね・・・(絶対、現実世界の話をしたって信じっこ無いからやめとこ)」
「はぁ・・・それはまたまた偶然的な出会いでしたね」
ゲラルトが感心した様に言うと
「えぇ、あいつが旅のアドバイスをしてくれたりして良い奴なので連れてきてしまいました・・・」
「そうですか、でもあなたが気に入ったのであれば最後まで旅に連れて行ってはあげては?」
ゲラルトが筒井に問いかけると
「ええ、そのつもりですよ守ってあげるって約束したので」
「そうですか!それは彼女も喜んでくれますよ!いやぁ、筒井様は「良い」人ですな!」
「アハハ・・・ありがとうございます・・・」
その瞬間、ウィンドウが開きました
ー筒井様の善人力が上がりましたー
1200000%→1250000%
これによりステータスが変化致します
筒井 義虎 Lv.1
HP 3750000
MP 6250000
力 11250000
速さ 8750000
賢さ 16250000
幸運 20000000
技 6250000
魔力 1250000
習得スキル
無し
このステータスに至る必要金額は100万G(ガル)
日本円の場合「1000万」となっております
「えぇ・・・1000万・・・?」
「?どうかされましたか?」
「あぁ、いやなんでもないんです!」
「(また善人力が上がった・・・しかもステータスがアップした、しかもあの最強ステータスに到達する金額は100万ガル?必要なのか・・・)」
筒井が悩んでいると
「そういえば、あの冒険者さっきから寝ていませんか?」
「ん?」
ゲラルトが指を指した方向を見ると皆、酒や料理などを食べているのにも関わらず1人フードを被り、床に突っ伏してる人がいました
「あれ?あいつ確かギルドを直す際にいたような・・・」
「あぁ!思い出しましたよ!」
「筒井様がギルドを直そうとした時に寝ていた冒険者ですよ!」
「あー・・・いたな」
そう言うと、筒井はその冒険者に近付くと
「おーい、大丈夫か?」
筒井が声をかけると
「ふへへーもう食べられ・・・ハァッ!?」
「大丈夫・・・か?」
筒井が不安げにまた声を掛けると
「ふぇっ!?あ!あぁ大丈夫だ・・・」
冒険者が声を整えると
「えーと、確か・・・」
「シンだ、確かギルドを直してくれた人だよな?凄いじゃないか」
「あぁ・・・ありがとう」
「しかも、直しただけじゃなくうるさい冒険者達も追い払ってくれるとは・・・」
「あいつらを追い払ったのはついでだよ」
「フッ、でもありがたいと思ってるよ皆マナーの悪い冒険者には困ってたからな」
「へぇ、そうだったのか」
「あぁ、ゲラルトさんがとてもな。あれこれギルドでのマナーを作ったがあいつらは聞く耳を持たなかったよ」
「ふぅん・・・まぁ、あれだけ騒いでたら聞く耳を持たない訳だ」
筒井がギルドでの出来事を振り返ると荒れに荒れているギルドの光景を思い出しました
「それで、そちらさんはどちらまで行くんだ?」
シンが筒井に尋ねると
「うーん、まだ決めてないんだよな」
「そうか、じゃあ街を転々として歩くってのはどうだい?」
「あぁ、それは良いかもな」
「冒険者だったら冒険をしなきゃな、それとここでやり残したことは無いか?」
「え?やり残した事?・・・あ」
筒井がある事を思い出すと
「受付の女性はいるか?」
シンに尋ねると
「確か入口の方にいたよ、あのデカい扉だ」
「そうか、ありがとうな」
筒井がシンに背を向け、入口の方に向かいます
「面白い人だな・・・あの人」
「えぇ、そうでしょう!シンさん!」
「っ!ゲラルトさん、いつの間に・・・」
「今さっきですよ。それで筒井様が気に入りましたか?」
「うーん、まぁそうだね。気に入ったよあの方は面白い人だ」
「・・・そうですか」
ーーーーーーーーーー
「あ、受付の方でしたよね」
「え?あぁ、そうよ」
「あ、それならこのモンスターを見てくれます?」
「ん?どれどれ?」
筒井が「収納袋」を取り出し見せようとした時
「あ、ちょっと待ってくれます?」
「ん?どうかしたの?」
筒井が辺りを見回すと
「あ、あの広場が良いかな」
少し歩いた所にある広場に行くと、人がバラバラといましたが、そこまで多くない人だかりでした
すると
「皆さん!少し僕から離れててください!」
筒井が大声を出し、広場にいる人達に声をかけます
「ん?おい、あれって」
「あぁ、例の冒険者だぜ!」
「なんだ、なんだ?」
離れる所か筒井の周り半径15mを囲うような状態になってしまいました
「うーん、まあこれくらい離れてくれればいいか」
「それじゃあ、受付の方!ちょっとこいつを見てください!」
そう言うと、筒井は収納袋に手を入れ小さくなっている「オールウェポン」を取り出し手前に投げました。
筒井が少し後退りすると
「何を出したんだ・・・?」
「さぁ?小さい何かだったような?」
「なんで、受付の人を呼んだんだ?」
チラホラと小さい声で疑問が飛び交っていましたが
「来たッ!」
筒井が言葉を出すと
突然、小さかった「オールウェポン」が伸びたり縮んだりを繰り返し始めました
「な、なんだッ!?」
街民が目の前の物が突然伸び縮みを繰り返しているので動揺し始めました
そんな中、受付の女性は呆然として「オールウェポン」を見ていました
「あ、あれはもしかして!?」
女性が声を上げた瞬間
「オールウェポン」が元の姿に戻りました
「ふぅ、これで1件落着」
「な、なんだあのモンスター・・・?」
「見た事無いぞ、あんなデカいの」
街民が疑問の声をあげると
「あぁ、やっぱり分からないのね流石バックボスだ」
筒井が感心していると
「そ、それは!オールウェポン!?」
「え?」
受付の女性がオールウェポンの側まで寄ると
手には古い紙を持っていました
「?それは?」
筒井が女性に声をかけると
「あ、これはギルドに貼られていたクエストの紙よ」
「でも、すごい古い物そうですね」
「えぇ、私がここに着くずっと前から貼ってあった物らしいわ」
「へぇ、そんな物が・・・それでその紙とこのオールウェポンに関係が?」
「やっぱりね、これがオールウェポンだったのね」
「この紙を見て」
「ん?」
紙の内容は
オールウェポンの討伐
ーの紙を見てーれたS級の冒険者は是非討伐してくれーいか?オールウーーンの討伐はとても難しーが技能値がーてーもなく上ーるそうだ!あーはガルが沢山手に入ーぞ!大きさおよそ15m、見た目紅い恐竜の様な感じ。では、頼んだ
依頼者 ーーー・ーーーー
「紅い恐竜、大きさ15m。驚く程にピッタリだな」
「ですよね?ここまでピッタリだと・・・」
「何か、言葉じゃなくて絵では描いてないんですかね?」
「無いですね・・・依頼はこれしか無いですしこのオールウェポンは1度も見た事無いですし」
「うーん、何か分かるものがあればいいのだが」
そう言い、スキルを確認していると
「ん?これは?」
スキル「エナサーチ」
スキル「サーチ」よりも遥かに索敵能力が上がったスキル、モンスターのイメージ図、保有スキル、HP、MP、獲得経験値&武器経験値、モンスター名が表示されます
「スキルは凄いな・・・何とか分かりそうですよ」
「え?本当に?」
「ええ、見ててください」
筒井が自信満々に言うと、倒れたオールウェポンの前に立ち
「「エナサーチッ!」」
そう発すると
モンスターに赤外線センサーが当てられました
「おお、凄いな」
赤外線センサーは一瞬でモンスターの大きさなどを読み取りセンサーが姿を消すと筒井の目の前に検査結果が表示されました
「お、出たでた」
「見せて下さい!」
女性が筒井の横に立つと表示されたのは
No.10000「オールウェポン」
Lv.98
HP 99999999
MP 0
攻撃力 850000
速さ 300000
防御力 369000
魔力 0
賢さ 125000
「なっ!?この体力は・・・」
「はぁ、強そうですね」
「強そうって!?この体力はそこら辺にいるボスのHPを軽々と超えているわ!本当にこんな奴がいるなんて・・・」
「まあ、倒してしまいましたが」
筒井がどうでも良さそうに言うと
「こんな奴良く倒せたわね・・・でもあなたのあのステータスだったら納得できるわ」
「どうも、あれまだそんな本気じゃないんだけど・・・」
筒井が小声で答えると
「とりあえず、どうしましょう・・・依頼主の名前はかすれて読めないし、報酬の額は・・・いくらになるのかしら・・・」
女性があたふたしてると
「あ、別に報酬は良いですよ」
「え?」
驚いた顔をしてる女性
「で、でもこんなモンスター1匹しかいませんよ?こんなチャンス滅多に無いかもしれませんよ?」
「別に良いですよ、突然こんなモンスター出されて驚かせてしまいましたし。あと、お金はまだ持てるけど・・・今はいらないかな?」
筒井があっさりいらないと言うと
「さ、左様ですか。ではこのモンスターはどうしましょうか?」
「あーこいつで武器は作ることは出来るか?」
「このモンスターで、ですか?それでしたら・・・」
女性が辺りを見回すと
「ジェニー!ジェニーはいますか!」
ジェニーという名前を呼んでいると
「はーい!ここでーす!」
15歳位の少女でオレンジ色の髪、身長は148cmの子が女性の前に来ると
「こんばんは!ギルドのお姉さん!」
「はい、こんばんは!こちらギルドを直してくれた冒険者、筒井様よ」
「うわぁ~!この方がギルドを直してくださったんですね!」
「初めまして!私、師匠の元で武器を作ったりしてます!ジェニーと言います!よろしくお願いします!」
「あぁ、よろしく。もしかして・・・武器屋で働いているの?」
「はい!師匠に憧れていて、絶賛修行中です!」
「(この国はいくつから働けるんだろう・・・)」
自分が住んでいた日本と、この世界の法律が違うことを考えていると
「それでジェニー、師匠はどこ?」
「あ!師匠はお酒を飲んでぶっ倒れてましたよ!」
「ぶっ倒れるくらい飲んだのか・・・」
「ええ!師匠は宴や祭りの時にはいつもぶっ倒れてますね!」
ジェニーが笑顔でとんでもないことを言っていると
「うーん、じゃあ武器屋に行けるのは明日かな?」
「そうですか・・・じゃあ今夜は宿で泊まった方が良さそうですね」
「ええ、そうですね。あ、レマさんを探さなきゃいけないのでは?」
あ、と声を出す筒井
「あいつそういえば、場酔いしてそれからどこへ・・・ちょっと探して来ます!」
「ええ、よろしくね」
「いってらっしゃーい!」
2人に見送られ、ギルドに戻る筒井
「えーと、レマはどこへ・・・あ」
ギルドの中を見回し、探していると
「あっ!筒井様!」
声のする方を見ると、そこにはゲラルトがいました
「ゲラルトさん!あの、レマは?」
「あぁ・・・レマ様ならさっき宿の方へ向かいましたね」
「宿?自分から?」
「はい、先程「疲れたから寝まーす!おやすみなさーい!」って、場酔いってすごいのね・・・」
「あいつ、そんなキャラじゃないだろ・・・」
「じゃあ、分かりました。レマの宿に僕も泊まりますので、僕はこれで」
「はい!わかりました!筒井様!」
「では私もこれで失礼致します、明日は武器屋に行かれるのでしたね?」
「えぇ、一応この武器を見てもらおうと思って」
「分かりました、ジェニーと師匠には話を通しておきますので。」
「ありがとうございます、では」
「ありがとな!冒険者さん!」
「ありがとうございます!」
街民が再び筒井に拍手を送ると
筒井は照れながら宿の方へ向かいました
その歩く筒井を見るかのようにフードを被った人がいました
「筒井義虎、彼ならあそこを救ってくれる・・・」
はい!どうも!こんにちは!こんばんは!ノア2ndです!大変お待たせ致しました!マジで遅くなりました!すみません!大会があったので遅れてしまいました・・・次回の更新も早めにしたいと思っています!では次章でお会いしましょう!
システム解放した筒井君!余裕で他の冒険者を倒す事に成功!その代わりにギルドが滅茶苦茶に!?でも、ここで筒井君のお得意のスキルを使ってみると!?なんと!前のギルドより新しくなったギルドが完成!街民達も盛り上がって宴も始まる!?そして、謎の1人の冒険者もいるよ!頑張って筒井君!
前章で使用したスキル説明
[トリック・サイド]
トリック・ダウンと似た技で瞬時に横に動く事が出来るスキル。横に動ける範囲は3m~5mとなっている
[改善ノ陣]
物を修復、改善する時などに使用する魔法
使用対象の建物の周りには円形の魔法陣が構成され、「修繕」「修復」「改善」する事が出来る
ー新たな仲間ー
「んじゃまあ!素晴らしい冒険者様も来てくれましたし!この!ギルドも新しくしてくれた冒険者様のための宴を始めます!」
ゲラルトが大きな声を上げると
「乾杯!!!」
「かーんぱーい!!!!」
街民達は皆ゲラルトの声に続き乾杯をしました
「いやはや、凄い広いなぁ!」
「そうだよな!ここまで広いギルドはここの街にしか無いだろ!」
街民達はギルドを眺めながら酒を飲んでました
「でも!ここのギルドを素晴らしく改善してくれた冒険者・・・えぇと名前なんだっけ?」
「あ、筒井と言うものです」
筒井が申し訳無さそうに言うと
「冒険者様!そんなにかしこまらなくて良いんですよ!」
「いやぁ、別にただちょちょいと直した位ですし・・・?」
「何言ってんのよ!筒井!」
レマが筒井の背中を思い切り叩きながら言うと
「痛ェ!?な、レマ!?お前何してって・・・え?お前酔ってるの?」
筒井がレマの顔を見ると少し頬が赤くなっていました
「あはは~そんな訳無いでしょ~えへへ~」
「え・・・ちょ!?ゲラルトさん!?」
筒井がゲラルトを探そうと辺りを見回すと
「え~と、あ!居た!ゲラルトさん!」
「え?どこですかな?筒井様!?」
「ここです!ここ!ってやべぇ広く作り過ぎたな・・・」
「あぁ!いました!・・・それで!筒井様!何かありましたか!」
「いや・・・そういえば聞き忘れたんだが、この国の酒の飲める年齢って決まってるのか?」
「はい!勿論決まってますよ!お酒が飲める年齢は20歳となっております!」
この国の酒の飲める年齢も日本と同じなのか・・・
「おぉ、そうかなるほど・・・てことはあいつ20は越してるのか!?」
「いえ、先程身分証明書を提出されまして、16歳だということを確認しましたよ、多分あれは場酔いでは無いですかね・・・?」
「ば、場酔いかよ・・・」
そうだよな、身長が155cmでまだ小柄だったから20歳を越している訳無いか・・・
「でも、彼女、レマ様は・・・今日が誕生日だったらしいですよ」
「え?今日が誕生日だったのか・・・」
筒井が知らないのもその筈、まだあって1日も経っていないからです
「おや?知らなかったのですか?」
「アハハ・・・実は・・・まだ会って1日も経って無いんですよ」
「えぇ!?そうなのですか!?」
「はい・・・まぁ、偶然出会ってしまいましてね・・・(絶対、現実世界の話をしたって信じっこ無いからやめとこ)」
「はぁ・・・それはまたまた偶然的な出会いでしたね」
ゲラルトが感心した様に言うと
「えぇ、あいつが旅のアドバイスをしてくれたりして良い奴なので連れてきてしまいました・・・」
「そうですか、でもあなたが気に入ったのであれば最後まで旅に連れて行ってはあげては?」
ゲラルトが筒井に問いかけると
「ええ、そのつもりですよ守ってあげるって約束したので」
「そうですか!それは彼女も喜んでくれますよ!いやぁ、筒井様は「良い」人ですな!」
「アハハ・・・ありがとうございます・・・」
その瞬間、ウィンドウが開きました
ー筒井様の善人力が上がりましたー
1200000%→1250000%
これによりステータスが変化致します
筒井 義虎 Lv.1
HP 3750000
MP 6250000
力 11250000
速さ 8750000
賢さ 16250000
幸運 20000000
技 6250000
魔力 1250000
習得スキル
無し
このステータスに至る必要金額は100万G(ガル)
日本円の場合「1000万」となっております
「えぇ・・・1000万・・・?」
「?どうかされましたか?」
「あぁ、いやなんでもないんです!」
「(また善人力が上がった・・・しかもステータスがアップした、しかもあの最強ステータスに到達する金額は100万ガル?必要なのか・・・)」
筒井が悩んでいると
「そういえば、あの冒険者さっきから寝ていませんか?」
「ん?」
ゲラルトが指を指した方向を見ると皆、酒や料理などを食べているのにも関わらず1人フードを被り、床に突っ伏してる人がいました
「あれ?あいつ確かギルドを直す際にいたような・・・」
「あぁ!思い出しましたよ!」
「筒井様がギルドを直そうとした時に寝ていた冒険者ですよ!」
「あー・・・いたな」
そう言うと、筒井はその冒険者に近付くと
「おーい、大丈夫か?」
筒井が声をかけると
「ふへへーもう食べられ・・・ハァッ!?」
「大丈夫・・・か?」
筒井が不安げにまた声を掛けると
「ふぇっ!?あ!あぁ大丈夫だ・・・」
冒険者が声を整えると
「えーと、確か・・・」
「シンだ、確かギルドを直してくれた人だよな?凄いじゃないか」
「あぁ・・・ありがとう」
「しかも、直しただけじゃなくうるさい冒険者達も追い払ってくれるとは・・・」
「あいつらを追い払ったのはついでだよ」
「フッ、でもありがたいと思ってるよ皆マナーの悪い冒険者には困ってたからな」
「へぇ、そうだったのか」
「あぁ、ゲラルトさんがとてもな。あれこれギルドでのマナーを作ったがあいつらは聞く耳を持たなかったよ」
「ふぅん・・・まぁ、あれだけ騒いでたら聞く耳を持たない訳だ」
筒井がギルドでの出来事を振り返ると荒れに荒れているギルドの光景を思い出しました
「それで、そちらさんはどちらまで行くんだ?」
シンが筒井に尋ねると
「うーん、まだ決めてないんだよな」
「そうか、じゃあ街を転々として歩くってのはどうだい?」
「あぁ、それは良いかもな」
「冒険者だったら冒険をしなきゃな、それとここでやり残したことは無いか?」
「え?やり残した事?・・・あ」
筒井がある事を思い出すと
「受付の女性はいるか?」
シンに尋ねると
「確か入口の方にいたよ、あのデカい扉だ」
「そうか、ありがとうな」
筒井がシンに背を向け、入口の方に向かいます
「面白い人だな・・・あの人」
「えぇ、そうでしょう!シンさん!」
「っ!ゲラルトさん、いつの間に・・・」
「今さっきですよ。それで筒井様が気に入りましたか?」
「うーん、まぁそうだね。気に入ったよあの方は面白い人だ」
「・・・そうですか」
ーーーーーーーーーー
「あ、受付の方でしたよね」
「え?あぁ、そうよ」
「あ、それならこのモンスターを見てくれます?」
「ん?どれどれ?」
筒井が「収納袋」を取り出し見せようとした時
「あ、ちょっと待ってくれます?」
「ん?どうかしたの?」
筒井が辺りを見回すと
「あ、あの広場が良いかな」
少し歩いた所にある広場に行くと、人がバラバラといましたが、そこまで多くない人だかりでした
すると
「皆さん!少し僕から離れててください!」
筒井が大声を出し、広場にいる人達に声をかけます
「ん?おい、あれって」
「あぁ、例の冒険者だぜ!」
「なんだ、なんだ?」
離れる所か筒井の周り半径15mを囲うような状態になってしまいました
「うーん、まあこれくらい離れてくれればいいか」
「それじゃあ、受付の方!ちょっとこいつを見てください!」
そう言うと、筒井は収納袋に手を入れ小さくなっている「オールウェポン」を取り出し手前に投げました。
筒井が少し後退りすると
「何を出したんだ・・・?」
「さぁ?小さい何かだったような?」
「なんで、受付の人を呼んだんだ?」
チラホラと小さい声で疑問が飛び交っていましたが
「来たッ!」
筒井が言葉を出すと
突然、小さかった「オールウェポン」が伸びたり縮んだりを繰り返し始めました
「な、なんだッ!?」
街民が目の前の物が突然伸び縮みを繰り返しているので動揺し始めました
そんな中、受付の女性は呆然として「オールウェポン」を見ていました
「あ、あれはもしかして!?」
女性が声を上げた瞬間
「オールウェポン」が元の姿に戻りました
「ふぅ、これで1件落着」
「な、なんだあのモンスター・・・?」
「見た事無いぞ、あんなデカいの」
街民が疑問の声をあげると
「あぁ、やっぱり分からないのね流石バックボスだ」
筒井が感心していると
「そ、それは!オールウェポン!?」
「え?」
受付の女性がオールウェポンの側まで寄ると
手には古い紙を持っていました
「?それは?」
筒井が女性に声をかけると
「あ、これはギルドに貼られていたクエストの紙よ」
「でも、すごい古い物そうですね」
「えぇ、私がここに着くずっと前から貼ってあった物らしいわ」
「へぇ、そんな物が・・・それでその紙とこのオールウェポンに関係が?」
「やっぱりね、これがオールウェポンだったのね」
「この紙を見て」
「ん?」
紙の内容は
オールウェポンの討伐
ーの紙を見てーれたS級の冒険者は是非討伐してくれーいか?オールウーーンの討伐はとても難しーが技能値がーてーもなく上ーるそうだ!あーはガルが沢山手に入ーぞ!大きさおよそ15m、見た目紅い恐竜の様な感じ。では、頼んだ
依頼者 ーーー・ーーーー
「紅い恐竜、大きさ15m。驚く程にピッタリだな」
「ですよね?ここまでピッタリだと・・・」
「何か、言葉じゃなくて絵では描いてないんですかね?」
「無いですね・・・依頼はこれしか無いですしこのオールウェポンは1度も見た事無いですし」
「うーん、何か分かるものがあればいいのだが」
そう言い、スキルを確認していると
「ん?これは?」
スキル「エナサーチ」
スキル「サーチ」よりも遥かに索敵能力が上がったスキル、モンスターのイメージ図、保有スキル、HP、MP、獲得経験値&武器経験値、モンスター名が表示されます
「スキルは凄いな・・・何とか分かりそうですよ」
「え?本当に?」
「ええ、見ててください」
筒井が自信満々に言うと、倒れたオールウェポンの前に立ち
「「エナサーチッ!」」
そう発すると
モンスターに赤外線センサーが当てられました
「おお、凄いな」
赤外線センサーは一瞬でモンスターの大きさなどを読み取りセンサーが姿を消すと筒井の目の前に検査結果が表示されました
「お、出たでた」
「見せて下さい!」
女性が筒井の横に立つと表示されたのは
No.10000「オールウェポン」
Lv.98
HP 99999999
MP 0
攻撃力 850000
速さ 300000
防御力 369000
魔力 0
賢さ 125000
「なっ!?この体力は・・・」
「はぁ、強そうですね」
「強そうって!?この体力はそこら辺にいるボスのHPを軽々と超えているわ!本当にこんな奴がいるなんて・・・」
「まあ、倒してしまいましたが」
筒井がどうでも良さそうに言うと
「こんな奴良く倒せたわね・・・でもあなたのあのステータスだったら納得できるわ」
「どうも、あれまだそんな本気じゃないんだけど・・・」
筒井が小声で答えると
「とりあえず、どうしましょう・・・依頼主の名前はかすれて読めないし、報酬の額は・・・いくらになるのかしら・・・」
女性があたふたしてると
「あ、別に報酬は良いですよ」
「え?」
驚いた顔をしてる女性
「で、でもこんなモンスター1匹しかいませんよ?こんなチャンス滅多に無いかもしれませんよ?」
「別に良いですよ、突然こんなモンスター出されて驚かせてしまいましたし。あと、お金はまだ持てるけど・・・今はいらないかな?」
筒井があっさりいらないと言うと
「さ、左様ですか。ではこのモンスターはどうしましょうか?」
「あーこいつで武器は作ることは出来るか?」
「このモンスターで、ですか?それでしたら・・・」
女性が辺りを見回すと
「ジェニー!ジェニーはいますか!」
ジェニーという名前を呼んでいると
「はーい!ここでーす!」
15歳位の少女でオレンジ色の髪、身長は148cmの子が女性の前に来ると
「こんばんは!ギルドのお姉さん!」
「はい、こんばんは!こちらギルドを直してくれた冒険者、筒井様よ」
「うわぁ~!この方がギルドを直してくださったんですね!」
「初めまして!私、師匠の元で武器を作ったりしてます!ジェニーと言います!よろしくお願いします!」
「あぁ、よろしく。もしかして・・・武器屋で働いているの?」
「はい!師匠に憧れていて、絶賛修行中です!」
「(この国はいくつから働けるんだろう・・・)」
自分が住んでいた日本と、この世界の法律が違うことを考えていると
「それでジェニー、師匠はどこ?」
「あ!師匠はお酒を飲んでぶっ倒れてましたよ!」
「ぶっ倒れるくらい飲んだのか・・・」
「ええ!師匠は宴や祭りの時にはいつもぶっ倒れてますね!」
ジェニーが笑顔でとんでもないことを言っていると
「うーん、じゃあ武器屋に行けるのは明日かな?」
「そうですか・・・じゃあ今夜は宿で泊まった方が良さそうですね」
「ええ、そうですね。あ、レマさんを探さなきゃいけないのでは?」
あ、と声を出す筒井
「あいつそういえば、場酔いしてそれからどこへ・・・ちょっと探して来ます!」
「ええ、よろしくね」
「いってらっしゃーい!」
2人に見送られ、ギルドに戻る筒井
「えーと、レマはどこへ・・・あ」
ギルドの中を見回し、探していると
「あっ!筒井様!」
声のする方を見ると、そこにはゲラルトがいました
「ゲラルトさん!あの、レマは?」
「あぁ・・・レマ様ならさっき宿の方へ向かいましたね」
「宿?自分から?」
「はい、先程「疲れたから寝まーす!おやすみなさーい!」って、場酔いってすごいのね・・・」
「あいつ、そんなキャラじゃないだろ・・・」
「じゃあ、分かりました。レマの宿に僕も泊まりますので、僕はこれで」
「はい!わかりました!筒井様!」
「では私もこれで失礼致します、明日は武器屋に行かれるのでしたね?」
「えぇ、一応この武器を見てもらおうと思って」
「分かりました、ジェニーと師匠には話を通しておきますので。」
「ありがとうございます、では」
「ありがとな!冒険者さん!」
「ありがとうございます!」
街民が再び筒井に拍手を送ると
筒井は照れながら宿の方へ向かいました
その歩く筒井を見るかのようにフードを被った人がいました
「筒井義虎、彼ならあそこを救ってくれる・・・」
はい!どうも!こんにちは!こんばんは!ノア2ndです!大変お待たせ致しました!マジで遅くなりました!すみません!大会があったので遅れてしまいました・・・次回の更新も早めにしたいと思っています!では次章でお会いしましょう!
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妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
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「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
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聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
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※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
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☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
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