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同居人は、変な女。(ディーダ視点)
第22話 初めてもらった俺だけの(2)
頭が色々と追いつかない。
もしかしてさっきの今でもう服を作ったのかよ、とか。これ俺のやつなのかよ、とか。
俺たちがいない間にこいつはどんな顔をして生地を選んで、どんな事を思いながら塗ったのか、とか。色んな思考が頭を巡る。
別に嬉しくなんてない。
くれるってんなら貰うだけど、ただそれだけだ。
別に、心の奥からジワリと染み出すような何かの存在に戸惑ったりなんてしていない。
どこかで知っている様な気がする反面、初めて抱くような気もするこの感覚に、胸をギュッと鷲掴みにされてどうしていいか分からない訳でも、もちろんない。
「洗濯の間に、二人で一緒に先程の布屋さんから今日の晩御飯の材料を取ってきて欲しいのですが……」
どうでしょう? と伺いを立ててくる彼女の声を尻目に貰った服をギュッと握る。
俺たちにこんなものを渡すくせに、さっき俺たちを触って汚れた手を拭ったままの服には、擦り付けたような泥の跡が付きっぱなしだ。
頭を掻かずにはいられない。
自分の事はまるで後回し。なのに、どこか申し訳なさげに眉尻を下げて聞いてくるとかホント、何なんだこいつは。
思わず「はぁーっ」と深いため息も出た。
そう、これは別に他意はない。
ただ単に、借りを作ったままっていうのも何だかちょっと落ち着かないし、そもそも飯の材料を置き去りにしたのは俺らだし、早く飯食いたいし。
だから仕方がなく、本当に仕方がなくなんだ。
裾を腹からめくり上げて、服を脱ぐ。
慌てた声で「中で着替えてください!」と言われたので仕方がなく住処の中に入って、さっさと服にそでを通して、さっきの店までノインと二人、俺たちは無言で要望に従ってやった。
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