君は英雄の愛した青い光

うづきあお

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1.青い石

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「君が魔力を吸い上げるという災厄の魔女なのか?」

 そう問われたから、そうかもしれないとジゼルは思う。もう骨と皮だけの体は起き上がる気力すらなく、意識も朧げだ。
 四角く切り取られた牢屋の窓。夢現ゆめうつつのように白んだ朝靄の中、男は鉄格子の間から鎖に繋がれたジゼルに目一杯手を伸ばした。

「君にこれを託す。世界が色を失う前に、どうか受け取ってくれ」

 男の手からころんと落ちたのはガラスのような青い石。ジゼルはなけなしの力で指先に触れた宝石を握りしめた。

 それはもう、百年も前のお話——



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