26 / 59
恋の自覚
しおりを挟む
「ミッシェル·····クロード王子と万事上手くいっているようで、よかったな。バレたら殺されるとばかり思っていたよ。おや、ミッシェルだいぶ顔が赤いね?熱のせいかな?」
トム先生の後をついて、ペンギンがペタペタ入室してきて「クエっ!」と鳴いた。
トム先生はペンギンに目配せし、頷くと「使獣よ我に力を」と言った。
ミカは、おでこがヒンヤリ冷たくなるのを、感じた。どうやらペンギンの使獣の力は、冷却させる力のようだ。
ミカは、ほてった頭がクールダウンされていくのを感じながら考えた。
(クロードは本気なのだろうか·····それにしても、いきなりキスって!?こんな時には、この歳で恋愛経験ゼロの自分が悔やまれる!高校時代とかに告白された時に勉強が忙しいからと断るんじゃなかったなぁ·····好きかどうかってキスしたいかどうかなの!?え、そうなの?!)
熱のせいか頭が働かず、混乱するミカをよそに手際よく診察していたトム先生が言った。
「うーん。これは感染症とかではなくて、知恵熱に近いね。ミッシェル、かなり無理したね?·····ミカエルのフリをするのはとても頑張ってるのは分かるけど、昔から無理すると熱が出るのだから、気をつけなきゃダメだよ?·····無理するのと頑張るの違いって分かるかい?」
「え?無理するのと、頑張るの違いですか?·····えーっと。『ベストを尽くすこと』が頑張ることで、『ベストを越えて尽くすこと』が無理すること·····とかですかね?」
「そうだね。その通りだ。そして、ベストを越えたかどうかは、カラダが教えてくれる。もっとカラダの声に耳を傾けて、キャパを越えそうな時は早めに休むことが重要だよ。なんでも自分でやろうとしないで、もっと周りを頼るんだよ?」
「はい·····気をつけます·····」
トム先生の言葉は、前世からの自分にも当てはまる耳の痛い話だった。
(確かに、早朝起きて馬に乗ったり、深夜に学園をうろついたり、ミッシェルの体に負荷をかけすぎたんだろうなぁ·····)
「たぶん1日ゆっくりすれば、明日にはすっかり回復すると思うよ。熱だけで他の症状も無いようだし、薬もいらないね。·····じゃあ、私はもう行くからね。今日はゆっくり休むんだよ。」
トム先生がそう言って、部屋を出ていった。
ミカは明日には治るという言葉に安心し、目を閉じるとすぐに眠りについた。
次にミカが目を開けた時には、窓の外はすっかり夕焼けになっていた·····。
ミカはカラダがとても楽になっているのを感じた。おでこを触ってみたが、すっかり熱も下がっているようだ。
「よかった·····もう、治ったみたいだ。ダルを迎えに行かなくちゃ·····それにしても、どこからが夢だったのかよく分からないな·····もしや、クロードに告白されたのは夢だったのかな·····」
ベッドから起き上がってミカが伸びをしていると、ノックされクロードの声が聞こえた。
「ミカ?起きているか?体調は大丈夫か?·····ダルを連れてきたから、開けてくれないか?」
ミカが扉を開けると、クロードの腕の中にいたダルがぴょんとミカに飛びうつった。クロードは右手に食事の載ったトレー、左手にダルを抱えてくれていたようだ。
「ミカー!大丈夫だったウサか?熱出したと聞いたウサ!」
「うん。ありがとう。大丈夫だよダル!なかなか迎えに行けなくてゴメンね!クロード連れてきてくれてありがとう!」
「ああ·····だいぶ顔色が良くなったな。よかった·····。でも、まだ無理しない方がいい。念の為、ベッドで横なっていてくれ。アニタさんに作ってもらった夕食を持ってきたから、そこで食べるといい」
「ありがとうクロード!本当にカラダが弱っている時に優しくしてもらうと、心にしみるなぁ。アニタさんにも今度会った時にお礼を言わなきゃ。·····夕食はオニオングラタンスープとトマトジュースか!うーん、美味しそうな匂い!!いただきますっ!」
「よかった·····食欲も戻ってるようだな·····」
「うん!お陰様ですっかり熱も下がり、体調は回復したよ。明日にはいつも通り生活できると思う!」
「そうか·····よかった。でも、まだ病み上がりだろうから、無理しないでくれ。何かあったら私を頼ってくれ。」
心配そうな表情のクロードの言葉に、ミカはとても心が温まるのを感じた。
「ありがとうクロード!本当に助けられたよ!」
「ミカの役に立てたのなら、私も嬉しいよ」
クロードの優しく微笑む表情に、ミカは胸に愛しさが溢れるのを感じた。
ミカはそんな自分の感情に戸惑いながら、食事を食べる事に集中した。
ミカの食べ終えた食器のトレーを片付けた後、クロードがベッドに座り、ミカに近づいてきたので、クロードの石鹸のような清潔感ある少し甘い体臭にミカはドギマギした。
ヒンヤリしたクロードがミカのおでこに触れた。
「熱はもう下がったようだな。よかった·····」
「なんだ、熱はかるのか、よかった·····」
「·····先程は体調悪い中、動揺させて悪かった·····あの後、反省した。もう体調悪い中、無理に迫るようなことはしないから安心してくれ·····」
「·····うん。ありがとう·····」
(あれはやっぱり夢ではなかったのか·····ということは、告白の返答しなくてはだよね?!)
動揺するミカの心を察したのか、クロードがトレーを持ちながら静かに言った。
「返答はゆっくりでもいい。·····私の気持ちはずっと変わらない。長居して悪かったな。ゆっくり休んでくれ。おやすみ。」
「あ·····ありがとう!クロード!おやすみ!」
クロードが部屋を出たのと同時に、ダルが話しかけてきた。
「クロードと一緒に夕飯食べてきたけど、ミカが食べてるの見たらまたお腹すいてきたウサ·····にしても!クロードが言っていた返答って何のことウサか!?」
ミカは自分の脳内の整理も兼ねて、ダルに一部始終を説明することにした。
話を聞いて、ダルがのんきそうに言った。
「好きかどうかなんて、すぐ分かるウサ」
「え!?どうすれば?」
「例えば、ボクならば好きな物と言えばニンジンだウサ。目を閉じてニンジンを想像するウサ。他の食材も思い浮かべてみる。·····ニンジンを思い浮かべた時が、1番心がウキウキする!つまり、ニンジンが1番大好きって事ウサ!」
「そんな、食べ物と同レベルでいいのかな·····」
「ともかく、やってみるウサ!ミカ、目をつぶるウサ!じゃあ、ボクが人の名前を言うから思い浮かべるウサ·····えーっと。ジェス・ドーベル!·····キース・フェレ!·····フィン・ジャーブル!·····クロード・イグル!···············どうウサか?その顔だと、自覚したみたいウサな·····」
ミカはクロードを想像した瞬間に、他の人を想像した時にはなかった、苦しいような切ないような愛しいような感情が胸に溢れるのを感じた。
(·····これが、好きって事か·····うわぁ。どうしよう。アラサーにして10歳も年下の子に初恋とか、恥ずかしすぎるのでは?!)
ミカは顔が真っ赤になるのを、止められなかった。
トム先生の後をついて、ペンギンがペタペタ入室してきて「クエっ!」と鳴いた。
トム先生はペンギンに目配せし、頷くと「使獣よ我に力を」と言った。
ミカは、おでこがヒンヤリ冷たくなるのを、感じた。どうやらペンギンの使獣の力は、冷却させる力のようだ。
ミカは、ほてった頭がクールダウンされていくのを感じながら考えた。
(クロードは本気なのだろうか·····それにしても、いきなりキスって!?こんな時には、この歳で恋愛経験ゼロの自分が悔やまれる!高校時代とかに告白された時に勉強が忙しいからと断るんじゃなかったなぁ·····好きかどうかってキスしたいかどうかなの!?え、そうなの?!)
熱のせいか頭が働かず、混乱するミカをよそに手際よく診察していたトム先生が言った。
「うーん。これは感染症とかではなくて、知恵熱に近いね。ミッシェル、かなり無理したね?·····ミカエルのフリをするのはとても頑張ってるのは分かるけど、昔から無理すると熱が出るのだから、気をつけなきゃダメだよ?·····無理するのと頑張るの違いって分かるかい?」
「え?無理するのと、頑張るの違いですか?·····えーっと。『ベストを尽くすこと』が頑張ることで、『ベストを越えて尽くすこと』が無理すること·····とかですかね?」
「そうだね。その通りだ。そして、ベストを越えたかどうかは、カラダが教えてくれる。もっとカラダの声に耳を傾けて、キャパを越えそうな時は早めに休むことが重要だよ。なんでも自分でやろうとしないで、もっと周りを頼るんだよ?」
「はい·····気をつけます·····」
トム先生の言葉は、前世からの自分にも当てはまる耳の痛い話だった。
(確かに、早朝起きて馬に乗ったり、深夜に学園をうろついたり、ミッシェルの体に負荷をかけすぎたんだろうなぁ·····)
「たぶん1日ゆっくりすれば、明日にはすっかり回復すると思うよ。熱だけで他の症状も無いようだし、薬もいらないね。·····じゃあ、私はもう行くからね。今日はゆっくり休むんだよ。」
トム先生がそう言って、部屋を出ていった。
ミカは明日には治るという言葉に安心し、目を閉じるとすぐに眠りについた。
次にミカが目を開けた時には、窓の外はすっかり夕焼けになっていた·····。
ミカはカラダがとても楽になっているのを感じた。おでこを触ってみたが、すっかり熱も下がっているようだ。
「よかった·····もう、治ったみたいだ。ダルを迎えに行かなくちゃ·····それにしても、どこからが夢だったのかよく分からないな·····もしや、クロードに告白されたのは夢だったのかな·····」
ベッドから起き上がってミカが伸びをしていると、ノックされクロードの声が聞こえた。
「ミカ?起きているか?体調は大丈夫か?·····ダルを連れてきたから、開けてくれないか?」
ミカが扉を開けると、クロードの腕の中にいたダルがぴょんとミカに飛びうつった。クロードは右手に食事の載ったトレー、左手にダルを抱えてくれていたようだ。
「ミカー!大丈夫だったウサか?熱出したと聞いたウサ!」
「うん。ありがとう。大丈夫だよダル!なかなか迎えに行けなくてゴメンね!クロード連れてきてくれてありがとう!」
「ああ·····だいぶ顔色が良くなったな。よかった·····。でも、まだ無理しない方がいい。念の為、ベッドで横なっていてくれ。アニタさんに作ってもらった夕食を持ってきたから、そこで食べるといい」
「ありがとうクロード!本当にカラダが弱っている時に優しくしてもらうと、心にしみるなぁ。アニタさんにも今度会った時にお礼を言わなきゃ。·····夕食はオニオングラタンスープとトマトジュースか!うーん、美味しそうな匂い!!いただきますっ!」
「よかった·····食欲も戻ってるようだな·····」
「うん!お陰様ですっかり熱も下がり、体調は回復したよ。明日にはいつも通り生活できると思う!」
「そうか·····よかった。でも、まだ病み上がりだろうから、無理しないでくれ。何かあったら私を頼ってくれ。」
心配そうな表情のクロードの言葉に、ミカはとても心が温まるのを感じた。
「ありがとうクロード!本当に助けられたよ!」
「ミカの役に立てたのなら、私も嬉しいよ」
クロードの優しく微笑む表情に、ミカは胸に愛しさが溢れるのを感じた。
ミカはそんな自分の感情に戸惑いながら、食事を食べる事に集中した。
ミカの食べ終えた食器のトレーを片付けた後、クロードがベッドに座り、ミカに近づいてきたので、クロードの石鹸のような清潔感ある少し甘い体臭にミカはドギマギした。
ヒンヤリしたクロードがミカのおでこに触れた。
「熱はもう下がったようだな。よかった·····」
「なんだ、熱はかるのか、よかった·····」
「·····先程は体調悪い中、動揺させて悪かった·····あの後、反省した。もう体調悪い中、無理に迫るようなことはしないから安心してくれ·····」
「·····うん。ありがとう·····」
(あれはやっぱり夢ではなかったのか·····ということは、告白の返答しなくてはだよね?!)
動揺するミカの心を察したのか、クロードがトレーを持ちながら静かに言った。
「返答はゆっくりでもいい。·····私の気持ちはずっと変わらない。長居して悪かったな。ゆっくり休んでくれ。おやすみ。」
「あ·····ありがとう!クロード!おやすみ!」
クロードが部屋を出たのと同時に、ダルが話しかけてきた。
「クロードと一緒に夕飯食べてきたけど、ミカが食べてるの見たらまたお腹すいてきたウサ·····にしても!クロードが言っていた返答って何のことウサか!?」
ミカは自分の脳内の整理も兼ねて、ダルに一部始終を説明することにした。
話を聞いて、ダルがのんきそうに言った。
「好きかどうかなんて、すぐ分かるウサ」
「え!?どうすれば?」
「例えば、ボクならば好きな物と言えばニンジンだウサ。目を閉じてニンジンを想像するウサ。他の食材も思い浮かべてみる。·····ニンジンを思い浮かべた時が、1番心がウキウキする!つまり、ニンジンが1番大好きって事ウサ!」
「そんな、食べ物と同レベルでいいのかな·····」
「ともかく、やってみるウサ!ミカ、目をつぶるウサ!じゃあ、ボクが人の名前を言うから思い浮かべるウサ·····えーっと。ジェス・ドーベル!·····キース・フェレ!·····フィン・ジャーブル!·····クロード・イグル!···············どうウサか?その顔だと、自覚したみたいウサな·····」
ミカはクロードを想像した瞬間に、他の人を想像した時にはなかった、苦しいような切ないような愛しいような感情が胸に溢れるのを感じた。
(·····これが、好きって事か·····うわぁ。どうしよう。アラサーにして10歳も年下の子に初恋とか、恥ずかしすぎるのでは?!)
ミカは顔が真っ赤になるのを、止められなかった。
12
あなたにおすすめの小説
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる