駿河ノ国妖怪物語 ~知られざる妖怪ワールド~

やまねとも

文字の大きさ
11 / 164
章1 異世界へ行くには、どうすればいいですか?

道場への入門と、くっころの気配

しおりを挟む
罠にはくっころイノシシ型女騎士はかかってなかった。


本日のご予定は、図書館での情報収集と、剣術道場への入門である。


車へと乗り込み図書館へと向かう。

道すがら近所の確認も行ってみたが、怪しげな建物や濃い霧が発生したりする気配がない。

思ってた静岡と違う!サイレントヒルなのにガッカリだ。

まだSAGA県のほうが期待できたかもしれんな。転移予定ポイントがあるから、そのうち行くけど。


到着した図書館は、まぁ普通、オトンが学生の時は冷暖房ギュンギュン効かせる施設であったらしい。

夏は凍えるような寒さ、冬は汗ばむほどの暑さの極端な空調を効かせていたとのこと。

それに比べると、ここは普通と言わざるを得ない。

蔵書はこれまた普通。

若干昭和臭を漂わせる前世紀に製本されたと思しき本があったりする、司書さんの趣味かな?

こういう古い本に載ってる料理とかのほうがいいのかも。

通販サイトでは絶版してるようだが。


料理研究家の書いた「俺流」の本は無視する。

やつらはいわば素人なのだ。(主人公の偏見であり、実在の人物とは異なります。関係ありません)


エネチケーの本日の料理か、こういうのがいいな。

奥様が毎日食卓へ向かうためのローテーションを意識したつくりになっている。

これはいいものだ。鍋料理が多いのもいい、特殊な機材や材料が必要なのは異世界で再現できないだろう。


次に人体と動植物の解剖図鑑を探す。

本を探しながら気づいた、人体のひみつ系の本格的な本はメチャ高ェ…

動物はそうでもないね。


えーと…人間に関しては関節と臓器の位置と神経に関することがわかればいいか。

JC向けに書かれた優しい表現の本を候補にした。これなら卒倒しないだろう。

動物のは割と安くてよさげなものがあったので、これも候補へ入れておく。


アウトドア向けの「食べられるもの」「食べられないもの」の見分け方が書かれた良書も発見。


手に入れた本は女神を監視しつつ、学習する予定だ。


司書さんにお礼をいって図書館を後にした。


帰り道に剣術道場へ挨拶しに行く。

入門自体はインターネットで宣伝していたので、電話連絡にて伝えてある。

お土産は首都圏で手に入れた饅頭詰め合わせもので、嫌な顔されると困るのでスポンジケーキタイプと団子タイプの両方だ。

どちらも嫌いな人は少ないだろう。


道場の先生は、ムキムキタイプではなく、細かった。


世間話をいろいろした。

全国行脚のカメラマンで田舎に本拠構えましたと伝えておく。

嘘ではないからな!カメラマンのカメラが監視カメラであってもだ!


「ひと月ほど、頻繁に通い基礎を覚えたいこと、その後は仕事都合で不定期になる可能性があります」と伝えておく。


静岡県で手に入れたワサビ入り饅頭は気に入られたようだ。

現地の人ほど、現地で作られるお土産は食べたりしないものだから新鮮だったのだろう。


あいにくと美人でボインの師範代はいなさそうであった。

美人でボインのメイド師範代に挟まれたい。全身を。


自宅に戻ると、くっころ罠の餌が食われていた。


居るのか?ヤツが!!!
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

巻き込まれた薬師の日常

白髭
ファンタジー
神に選ばれ、魔素の循環する界へと送り込まれたのは――現代の薬師。 剣も魔法も扱えない彼が憑依したのは、戦闘力ゼロの商人見習いの少年だった。 彼の武器は、知識と経験。商品を生み出し、人脈を築き、産業を広げていく。 「居場所を見つけたい」その願いが、やがて世界を変える力となる。 これは、一人の薬師が紡ぐ研究と開発、そして成長の物語。 【カクヨムでも掲載しています】 表紙は紹介文をもとに、ai【adobe firefly】で作成したものです。(参考程度に……)

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

処理中です...