駿河ノ国妖怪物語 ~知られざる妖怪ワールド~

やまねとも

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章4 おれたちの戦いはこれからだ!

異世界召喚二度目 ミニスカナースどこ?どこここ

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槍道場へ顔をだし、しばし槍の稽古に励む。

型をなぞり只管に突くべし引くべしなぞるべし!


「師匠、おれの槍レベルいくつくらいになりましたかね、結構イケてるのでは?」

「素人に毛が生えたレベルだな、タヌキすら相手取るのは難しいだろう」

厳しい意見ですよ、打ち合いとかも許されていないし、先は長そうであるなぁ、頑張ろう。


ポンコツのルリ様を受け取り、三島の自宅に帰る。

イノシシ罠は相変わらず変化はない、近辺には居ないのかもなぁ。

ルリ様とのオサンポはビクビクしながらでなくても良いのかもしれないな!

でも怖いのは怖いのだ、安心したころにブスッと来たらイヤだからね!

おいらとてもよわい妖怪だもの。


将来のハーレム要員とチャット&知り合いへのコミュニケーションをしたあと、アウトドアブログを更新して眠りに就く。

ブログ内容が意外に充実してきたなー。

本当の目的である異世界転移の方は、当初の予定とは全然違うルートに進んでいるっぽいけど。


ルリ様は土間に横になってずいぶん前からグースカ寝ています。

俺も寝袋の上に転がる、お布団買ってもいいかもしれんないな、長居するつもりはなかったので家具が少ないのだ。

スポンジ製のマットレスでも買ってくるか。

タオルケットをひっかぶり寝ることにする。 

「おやすみなさい」



なぜか急に意識が覚醒した。

どこだここ、妙に清潔なフロアで目を覚ます。

病院かな?ひょっとして妖怪なのに脳溢血で倒れたとか?

でも普通ベッドの上とかに寝かされれてるものだよね?直床だったんですけどぉ。


はっ!? これは非常事態では? 


ナース!ナース!ミニスカナース! 

いや、呼び方変わったんだっけ、えーっと、えーっと思い出せんぞ。

そうだ看護師!ミニスカ看護師はどこですか!なんか呼ぶのに語呂の悪い看護師はどこですか!

イケメンお兄さんの看護師でも構いません!


うごぉ!? そうだったニンゲンの病院で調べられるのマズいんじゃないのか?

妖怪コア見つかったら大変だぞ。 

逃げるか!妖怪コアをオンにして、ロ・クターズフェイトを唱えようとするが発動できない。

ファッキン!意味が分からんぞ!何故に呪文スキルが使えないのだ。


ならば妖怪ウォッチの隠密機能発動からの逃亡だ、って腕にはめてた妖怪ウォッチが無ぇ!

どうなってるんだ、謎の機関にさらわれて監禁されてるとか?

今の俺ってばスッポンポンじゃねーか。


俺は妖怪だけど、ニンゲンと変わらない力しかないし、攻撃手段といえばタックル位だ。

妖怪的な攻撃手段としては、あるといえばある。

妖怪コア暴走からの自爆。
「馬鹿! 自爆するやつがあるか。自爆は最後の武器だ。われわれは妖怪互助会だ!」ってスルガちゃん様に怒られそう、やめとこっと。


それにしてもどこのバカだよ、スルガちゃん様に見つかったら滅ぼされるぞ?

スルガちゃん様が作った妖怪互助会は、暴力に彩られた正々堂々な妖怪組織なのだ。

誘拐とか許されるわけがないんだな。「力こそが正義なのだ!」正面からぶつかってこいやヴォケが!


まさか異世界転移にあったのか?二度目だぞ。

どうもニンゲン界ではない気がする。

すると、神界への召喚ってやつか? 女神が出てきたりするのか?

また拉致られてしまったのか。ドチクショウ!


今回も出迎えなしと来ている。

呼びつけた以上なにか用があるんだろう。

相手が何を要求してくるのか知らないが、舐められてるな。



交渉って知ってるかい?

最低2名以上から行われる、主張のぶつけ合いだ。


主に、手紙や会話で行われることが多い。


下々の者にて行われる小さな交渉には、代理人がたてられることもあるが。

交渉とは基本、当事者の同士が行う。

代理人を立てることは大変失礼にあたるのだ。


なぜ直接トップが顔を出さないのか?それは、見下しているからに他ならない。



交渉には必要なものがある。

それは何かを求めていて、それに対する対価を提示し、話し合いにより双方利益を得ることが目的である。


これは同程度の価値を持っている同士が行うことが大前提だ。


一方的なものは命令であり、交渉ではない。



以上のことを踏まえて今回の状況を整理してみよう。

突然拉致られた。

見下している証拠だ。

事前連絡もなかった。交渉ではないな。


目を覚ました場所が地べただ。

金銀宝石に彩られた天蓋付きの寝床で、果物てんこ盛りのバスケットが枕元にあり。

側付きに美人の巨乳猫耳メイドが配置されていたなら、まだわかる。


だが、何もない空間の床に地べたに放り込まれている。


出迎えすらなく放置である。

檻に入れられているわけではないが、不自由だ。

非常に不快だ。


完全に見下してやがる。命令か戦いがお望みなのであろう。


舐めやがってコレだけでブッ殺されても文句は言えんぞ。

ここが何処なのか知らんが拉致は二度目だ。

相手が誰であろうとも、
前回通り、初手全力ブッパ!!!


歓待の文化すら無い文化水準の低い相手には、相応しい対応と言える。


話し合いなど戦いが終わったあとで十分だ。


「力こそが正義である」駿河ちゃん様の言葉にもある。

哲学の到達点、まさに真理。宇宙の法と言えよう。



目の前に石碑が現れた、なにこれ、宇宙大作戦みたいなチープな演出ですね。

戒名のようなものが刻まれている。

俺の墓ってことか?

言うことを聞かなければ、即、墓穴に放り込むぞという脅しだろう。


それにしても粗末な墓石だ。

番組に予算が下りなかったのがありありとわかりますよ。

ゲシゲシ蹴ってやる。せめてピカピカに磨かれた御影石にしろ!


お?意外に堅いな、発泡スチロール製かと思ってたわ。


『やめんか!』オッサンヴォイスの念話で怒られる。

念話ってことは妖怪かぁ…おバカさんも居たもんだね。


『どこのバカかしらんが、とっとと解放しろウスラ禿げめ!』


強がっておく。

なめられるのが一番恥ずべきことだ、妖怪説明会でもイケメン先生が言っていた。

ほんと何もない部屋だよね。椅子すらないとか徹底してるわー。椅子で殴りかかることもできそうにない。


いつ最後の時が来るかもわからない、死は突然やって来る、

なんせ俺は「すごくよわい」妖怪だからな!


だが、何もできずに好き放題されるのは、気に食わん!妖怪の矜持に反する。

スルガちゃん様の語録の載ってる妖怪互助会発行:妖怪大百科にも書いてあった「戦いには情けは無用。全力で叩き潰せ!」は有名な言葉だ。

子供向けの絵本化もしているらしい。

自爆の覚悟は決まった。

妖怪コアを臨界まで発動!


しょうがねぇな!やったらぁぁッ!

『さぁかかってこい。未婚で無職でハーレム未作成なオレだが、妖怪として最後にひと花咲かせたろうやんけ!』

石碑に向かって七三の構えでポーズを決めてみた。

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