駿河ノ国妖怪物語 ~知られざる妖怪ワールド~

やまねとも

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章4 おれたちの戦いはこれからだ!

君は静岡に楽園を見る

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『妖怪?妖怪って何?何だ?』

なんか困惑してるみたいだけどどうしたんだ?


『妖怪すら知らんのか、妖怪大百科借りてこい! こんなおバカさんは珍獣としてネットに晒しておかなければいけませんね。カッ!チョワリィ~』
(「カッ」の部分で少し溜めて「チョワリィ~」でヘナヘナって気を抜く発言をするのがベストだよ!)


ウスラ禿げを晒上げるスレを建てるため、妖怪ウィンドウを立ち上げようとしたが起動しなかった。

晒しを恐れているんですかね? 小心者ですね。



『とりあえず静岡に返せ、然るべき手順とルートを通じて連絡しなおしてこい。どこの組織のド底辺かしらんが、常識外れも甚だしい。それともオコサマなのかな?オーヨチヨチ』

『!!!!!!!!!!!!』


おーおーおー何言ってるのかサパーリだけど、怒ってるのはわかりますね。

思念が揺らいでいますよぉ。


『言葉すらも失ったか、サルめ。覚えたてのオナニーでテクノブレイク寸前になっちゃいましたかーッ?』

『!!!!!!!!!!』

さぁ出てこい、姿を見せたその時が、ズル剥けハゲのお前さんが見る最後の世界だ。

バーコードバトラー(バーコード執事、もしくは形容詞)かもしれんがな!

イケメンの俺と心中できる事を喜ぶがいい! BL展開はノーサンキューだっ!


俺の墓だと思っていた石から何か出てこようとしている。

もしかして、これってば転移装置だったのか?

こいつを破壊すればヤツは出てこれんかもしれん…のか?

でも間違っていたら唯の命の無駄撃ちだ。破壊せずにおいてやる。


あ、出てきた。ってデケェよ! 身長57m体重550トンくらいありそう! 


なんて名前の妖怪だよ!妖怪大百科にも載ってなかったぞ?妖怪大事典のほうを参照すべきだったか?

こいつぁ…駿河湾より徒歩五分の青いガレージに格納されているアニメスケール「駿河湾の守護神アトランジャー」より少し小さいくらいか?


ん???なんでだ? いきなり妖怪パワーが使えるようになった気がする!

身に着けていた筈なのに、何故か消えていた、いたれりつくせりの初心者妖怪アイテムも手元に戻っている。

戦闘開始だな。妖怪ウィンドウ起動。撮影開始!


睡眠前に、残念ながらデラックス妖怪ベルトは外していたのが悔やまれる。

くそっ、今こそがヘンシンのチャンスだったのに。

これはセルゲイさんに相談の必要がありそうですね。

心の中でプイキュワにヘンシンしておこう!



自爆キャンセル! そして、妖怪コア:オーバードライヴ! 


いっくぞぉおおお!


『死にさらせ! アブリールゥ!!! そして、エラディケイトォ!!!』

オーバードライ中、ウィズ呪文は即時発動する。

出現途中のズル剥けおっさんはアブリールの発動によって吸収されていく。


普通は様子見で弱い魔法から試していくもんだろうって?

アフォなのですか?命かかってるんですよ?

初手全力にきまっとろうが!

俺ってば「とてもよわい」だから一発貰ったら死ぬんだよォ!



テクノブレイカーであるズル剥けハゲを眺めてみる。

おーおー、いーカンジに「アブリール」に吸い込まれて行ってますなぁ。

何やら叫びながら必死に「アブリール」から抜け出そうとしているが無駄無駄。

ゴーストタイプの妖怪なのかな?実体はなさそうか。

捕まったら最後だ、吸収され尽くすまで抜け出すことは不可能、伊達にLv.7の謎呪文じゃないんだよ。

底辺テクノブレイカーが抜け出せるわけがなかろう。


核熱魔法のエラディケイトも大変元気な感じで周囲へ拡散していく。


妖怪フォースバリアを張っていないので、こっちも危険ではあるんだけど、障壁呪文「コ・ルツ」と「バコ・ルツ」の重ね掛けでなんとかなってる感じだ。


『妖怪スキルを使えるようにするとか、ヌケサク君って呼んでいいかな?ケヒッッ!ケキョケキョキョキョッ』

ヤマネパイセンに教えてもらった山城わらしの笑い声を再現してみる、非常に癇に障る笑い方だ。

俺自身の精神力が削られるので多様は禁物!

こっちのほうが先に倒れそうだ。


追加の呪文を唱える必要があるかもしれないので、妖怪コアはオーバードライヴ状態のままだ。

早く死ねよ、辛いんだよマジで。妖怪コアオフしてぇええええ!

最悪は、自爆の再起動だな。


『何か要求が有ったのだろう?お前が死ぬ前に、お優しい俺様が聞いてやろう。ただし、聞いてやるだけだがな』

何か伝えたがってるようだが、さっぱりわからん。

書面で寄越せ。


『・・・・』最後の方に何か言ってたようだが、ズル剥けハゲは消滅したようだ。

コロンとヤツの妖怪コアが浮いている。触りたくねぇ放っておこう。

妖怪ズル剥けハゲの消滅に伴い、世界が広がった感じがする。初めての感覚だ。

妖怪ウィンドウがレベルアップ報告をしているようだが、朦朧としていて聞き取れない。

ここで倒れるわけにはいかないんだが? 倒れるにしても今後の展開を見てからだ。


倒れるなら、姫ちゃんのオッパイマクラかJKニャンコ娘の悠花先生の膝枕と決めている。

もう少し我慢だ、頑張れ俺。


いまは休みたい、休みたいが安全地帯とは言い難い。

スルガちゃん様、アトランジャー、オッパイ姫ちゃん、JK猫娘悠花先生、イケメン先生、ついでにポンコツルリ様、助けて!


先ほどの何もない部屋が崩壊していく。

ここはどこだ、どこかの地下施設だと思っていたが違うのか?

地平が見えん。わけのわからん空間だ。


それにしても、なんで妖怪ウィングもないのに浮いていられるんだろう。


前にもこんなことがあったな。

とりあえず帰還魔法を唱えてみる。
「ロ・クターズフェイト」

…よかった使える。


妖怪ウィンドウにメッセージらしきものが、いっぱい表示されてるけど確認はあとだ。

マジでしんどい。


再度ここへ戻ってくることもあるかもしれない、先程の大暴れでも何故か残っていた石碑?にコリコリと妖怪互助会の紋章を刻んでおく。

城っぽくはないので、ここには来れないかもな。

できれば来たくないが。

ロ・クターズフェイトの呪文は城や拠点と言える大きめの施設専用なのだ。



妖怪ポシェットがあったら詰め込んでおいた紋章旗を立てるだけで良いんだけどなぁ。

10分後の帰還呪文が発動するギリギリまでかけて妖怪紋章旗の紋章を刻み終わった。


ロ・クターズフェイトの帰還呪文が無事発動し、俺は静岡の妖怪互助会本部前に帰還できた。

何が目的だったか知らんが、拉致から静岡に戻れてよかった。



静岡…いや駿河の国の妖怪互助会本部は、世界のどこよりも安全安心ハナマル一等賞なプレイスなのだ。


世界の終わりが来ても、存在する。生き残れる。


静岡県警は実質宇宙最強の軍隊組織。

そして静岡の平和を守る守護神 超金属オリハルコン製のアトランジャー、うなぎパイ本舗。


まさに静岡は無敵の鋼鉄帝国(スティール・エンパイア)。


俺は、意識を失う寸前に楽園を見た。幸せな世界の縮図であった。


希望の楽園。世界の心の故郷。ふるさと納税するなら静岡。



静岡は、今日も此処に在る。
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