駿河ノ国妖怪物語 ~知られざる妖怪ワールド~

やまねとも

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章6 切り開くもの

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やはり、妖怪協力者かいじん用に開発された妖怪力充填式の妖怪ウィングと隠密用のリングを購入しておいたほうがいいだろう。
(隠密用のリングは妖怪ウォッチの隠密機能と同じで、ニンゲン相手には隠れることが可能だが、妖怪センスを持つ相手には丸見えである)


これらは講習を行って初めて購入できるので、暇そうなセルゲイさんに講習をお願いする。

ヤナさんは棚の整理があるのでパスしますとのこと、メンドクサイんだな、わかりますヨ!


セルゲイさんの妖怪ワープで、いつものロシアに立つ。俺たちは妖怪と怪人なのでパスポートは無視だ!

妖怪ウィング講習を行うためだ。

練習用:妖怪ウィングを装着する方法の説明から入る、セルゲイさんは説明がうまいな。

デラックス妖怪ベルトの難読を極める文書怪文書を作った妖怪と同一には思えないよ。

グライダーのような滑空練習から入り、自力での飛行まで持っていく。

一時間位で習得できたようだな、相変わらず物覚えが早い。


翼を得て、自由に空を舞うセンパイビキニアーマーを見る。楽しそうだ。

BLが絡まなければ良い人生を送れたであろう優秀なオッパイかいじんだ。

哀れな…、俺のほほを涙が伝い、ロシアの大地を濡らす。


もう手放せないだろう、妖怪ウィングは超便利アイテムだからな!

利用率がダントツで高い、売れ筋ナンバーワン商品なのだ。


妖怪協力者向けの妖怪ウィングを選ぶ。

妖怪ウィングはデザインが多様なため時間がかかるだろう。

俺がもつ「妖怪ウィングEX限定解除版」を購入するときも厳選に厳選を重ねたものだ。気持ちはわかりますよ。

しばらく掛かりそうなので、白物家電をリストを妖怪ウィンドウへ表示して眺めておく。


しばらくして、パイセンが妖怪ウィングを2つ持ってきた。

小さく可愛らしい天使の羽根タイプと、アニメに出てくるようなゴッツイ見た目のメカニカルタイプだ。

『どっちがいいか迷ってるんだけどー』

こういうときはビシッと言ってやるべきだろう。

『うん、ドッチもダメだね。あっちの悪魔タイプデビルウィングが似合うと思いますよ』

『ドブ川にハマって死んじゃえーっ』

メカニカルなほうにしたようだ。ビキニアーマーに合うのかソレ?


ビキニ☆アーマーを着用させたまま貴金属取引コーナーへ向けて、妖怪ウィングを展開し移動を開始する。

『ねぇ、やっぱり、はずかしいんだけど、探検ルック返してよ』

『地獄の業火で焼却しちゃいましたよ、ここは妖怪ショップだし普通のファッションですよ』

『そうなの? うーん、いや?でも…』

モジモジしながら、周りを見渡し考えるパイセン。

周りにはファンタジールックのお客さんも居るので、そうなのかな?とか思い始めているようだ。


『深く考えたら負けですよ、イベント会場でコスプレとかしたでしょう?』

俺もコスプレさせられたけどな、男の娘用のメイド服とかに…

腐った本の販促のため、色々やらされた悪夢を思い出す。


おもむろに妖怪ポシェットからデラックス妖怪ベルトVer.1.0を取り出す。

こいつは変身ポーズと音声入力しないと発動できないバージョンだ。

照れたら負けなのですよ! 妖怪感あふれる威嚇ポーズか~ら~の!

『ヘン・シン!』

ほ~ら、これでオソロイだよ。怪人同盟とでも呼ぼうか。


『あーっ!自分だけ仮面とかズルい! あたしも仮面ほしい!』

えっ?そこなの?

なるほど、異人さんの「仮面かぶってれば正体がわからない」の理屈か。

本当はバレバレなのに、仮面かぶってヤりたいホーダイのあれだ!

しょうがない、セルゲイさん謹製の高防御力の蝶仮面を貸してあげることにする。


『おほーっ これこれ! コレですよ!』

壁面に設置してある鏡に向けて、オリジナルポーズをキメる痴女…じゃなくって怪人がいます。

仮面をすれば恥ずかしくないタイプのニンゲンだったか、パイセン用の変身ベルト作ってもらおうかな。

ニンジャタイプを隠密用とかにして使い分けるように…いやいやソレだと俺が楽しめない、難しい問題だな!

重大な懸案事項のひとつとしてピックアップしておくことにした。


貴金属取引コーナーに到着。

うわぁ、なにここ、スッゴイ! どこの宝物殿だと思うほどに、綺羅びやかな世界だ。

何故か警備員がいないね、盗まれたりしないのかしら。


取引カウンターへ向かう。

『なにをお求めですか?』

『換金してもらいたいものがあるんです、見てもらっても?』

『はい、こちらへどうぞ』

奥から、もう一体妖怪が現れた。

なにやらフィールドを展開したような気配がある。

『拝見します』

妖怪ポシェットからモグッ支部産の宝箱を取り出し、中の金貨を鑑定してもらうことにした。

手袋を嵌めた職員さんが金貨を鑑定しはじめる。

表面を撫ぜたり、重さを確認したり、妖怪センスを飛ばしたりして鑑定しているようだね。

『なるほど、20金相当ですね。デザインも地球上では見たことがありません』

18金より上だったか。

『詳しく調べてみたいので、お預かりしてもいいですか? 2時間ほどで鑑定が終了すると思います。取引は妖怪ポイントで宜しいですか?』

『日ノ本円への換金も出来たらお願いします。半々くらいで』

現ナマが不足してるし、パイセンへの報酬も必要だろう。

『ギャラクティック☆スルガ銀行の口座はお持ちですか』

スルガちゃん様が運営のトップをしている銀行だな。

もちろん持ってるぜ、妖怪グレードが上がったときに手に入れておいたのだ!

互助会旗の紋章入り金の箔押しオリハルコンカードを提示する。
(オリハルコンはアトランジャーの装甲と同じ材質で丈夫だぞ!)

『確認しました。では、2時間後にお越しください』

よろしくとお願いして貴金属取引コーナーを後にした。
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