駿河ノ国妖怪物語 ~知られざる妖怪ワールド~

やまねとも

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章6 切り開くもの

魔族とのお食事会 

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跳躍呪文のリキャストが終わったので互助会本部へ帰還。
互助会窓口へ無事に帰還したことを報告する。

神族コアを回収してきた旨を伝えると、本部に詰めていた幹部が出てきた。
神族コアは特別なエリアに回収することになるらしい、正直1秒ですらも持っていたくない汚物なので、ポリバケツごと渡しておいた。
は~~~スッキリ!スッキリ!!神族コア回収という特大の案件を無事に終了したので気持ちが楽になりました。
既に今日の仕事を終了した気分になっている。

そうだセルゲイさんとヤナさんを誘ってお昼ごはんでも食べに行きますかね!
モグッ支部関連で相談したいこともあることだし。
両名は食事を頻繁に取る必要もない魔族だけど、たまにはいいでしょう。

妖怪テレフォンを使用して御二方に連絡、午後2時くらいなら予定を組めますとのことだったので、それでお願いした。

今から3時間ほどあるな。報告書を書き上げておきましょう。入院中に聞いたヤナさん情報を踏まえて異世界誘拐3度目と4度目の報告書を作成し本部の幹部とスルガちゃん様宛に送信しておいた。
入院直後に送信しておいた報告書とそれほど変わらない内容なので問い合わせもないであろう。

妖怪ショップに向かい、備品を物色する。
現地でのキッチン設備を充実させる必要があるので、キッチンセットを扱う部署にてパンフレットに書かれていた機材の説明を受けた。正直ニンゲン界のキッチンシステムと変わりがないように思える。
電力やガスを使用する部分が妖怪パワーを使用するくらいしか違いがない。
モグッ支部周辺の原住妖怪でも使用可能と思われる充填式カートリッジ方式のものを候補に入れておいた。
今回は1システム導入し様子をみることにする。
問題なければ導入数を増やすことになるだろう。

午後2時近くになったのでセルゲイさんヤナさんペアとの待ち合わせ場所へ向かう。
魔族大百科を開いて魔族の種類を把握しつつ待っていると、御二方が到着。

スルガちゃん様専用席から少し離れたいつものテーブルに座る。
今日は何を食べようかな! ハーフ妖怪1体と魔族2体の合計3体。どんな無茶な注文をしても胃袋へ送り込むことが可能だ。流石にクジラ一頭盛りは無理かもしれないけどね。ちなみに牛一頭盛りは片付けた実績がある。ほとんどヤナさんが食べた。恐るべきロシアン魔族である。

本日もスルガちゃん様のお姿がない、どこかの国へと視察におもむかれたのかもしれない。
スルガちゃん様をどうにか出来るようなイキモノは存在するはずがないので心配はないが、寂しいものがあるな。

今回の食事会はモグッ支部の経費で落とす。
モグッ支部周辺調査の相談という名目だから経費の申請も通るだろう。
経費で落とすとなると不思議なものを注文したくなるのは何故だろう?
そういや以前、セルゲイさんも宇宙食?を注文していたな。
絶対に自分のお金で食べたくないもの…か。 
仙人が食べると言われる『霞定食』、火星人さんが好んで食すと言われる『脳スープ』、吸血種が好む『血ゼリー食べ比べセット』。元ニンゲンとしては『霞定食』以外どれもハードルが高いな。
『霞定食』いっちゃう?カロリー0っぽいんだよなぁ…妙に値段も安いし何だろうねコレ。

『霞っていうのは麻薬の煙のことですよ、辞めておいたほうが良いでしょう』とセルゲイさん。
うわ…そういうことかよ、ありがとうセルゲイさん。でも何故知ってるんですか?

無難に今日のおすすめ定食にしておいた。なんという意気地なしなのオレ。
セルゲイさんは『超炭酸コーラゼリー』、ヤナさんは『クリオネの刺し身』という軽い食事にしたようだ。
変なもの頼もうとしたのはオレだけかー。
うむ、自分のカネではないので変なもん食べようとした馬鹿だった。
食の開拓は徐々に進めていくことにしよう。この食堂の奇異なる食事は元ニンゲンにとっては早すぎる。

セルゲイさん、およびヤナさんが第一回モグッ支部周辺探索に参加している間、おもちゃ・武器コーナーはどうなるんですかと尋ねてみた。
ヤナさんの子孫や眷属さんが手伝うことになっている模様。既に集結しており、商品販売知識を習得したらしい。
商品開発依頼はセルゲイさんへYNS経由で届くことになっているとのこと。
静岡では開発許可の降りない危険な武器開発もモグッ支部では許可を取る必要がないので楽しみですと仰っている。
城にショックウェーブキャノンとか取り付けそうですよね。飛行可能になったりするのかな?
モグッ支部での魔族ライフに夢を膨らませ、御二方は楽しそうにしていた。

食事を終え、席を経とうとしたところで入り口から定位置のテーブルに向かうスルガちゃん様を捕捉。
随分と久々に拝謁したような気がする。連れの方がいらっしゃるようだ、お邪魔をしないほうが良いだろう。軽く会釈しておく。

しかし、気になる。隣にいた御仁は、もしや宇宙からの来訪者か?
以前、妖怪マガジンで読んだ仲良し火星人さんとは違うように見受けられた。
太陽系の宇宙空間に設けられているハイウエイゲート近くの宇宙市役所の職員さんかもしれないな。
入院中に熟読した妖怪大百科、魔族大百科の共に載っていない種族だったので宇宙人さんなのは間違いないと思う。
宇宙人大百科に手を出してみるべきだろうか、有名どころの種族だけでも、とんでもない冊数になっていそうだな。
子供向けの科学絵本『うちゅうのひみつ』辺りから見識を広めていくことにしよう。
辞典や科学資料は駿河語(静岡語)うちゅうひょうじゅんげんごを使用して記述されている。
地元の言葉で本当に良かったよ。

そういえば異世界誘拐4回目の原住民は駿河語ではなかったな、ド☆田舎の惑星なのかもしれんなー。
モグッ支部にビーコンを設置すれば、宇宙のどの星系にあるのか判明するだろう。
位置さえ特定出来てしまえば、妖怪たちもスペースシップを使用して行き来が可能になるはずだ。
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