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第一章
貞操の危機※
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前世の私は『究極の喪女』だった。
致命的に見た目が不細工なのに愛嬌もなく、異性からは無視かゴミ扱いがデフォ。
当然35年間こんな風に男性から肉体を求めらことなんて一度もない。
というか、悲しいかな前世の私はその「ステージ」にすら立っていなかった。
だから本気でわからないんだけどっ。
こういう風に力づくで迫られた場合は、ど、どうやって、拒否したらいいんだろう!!
このままでは12歳にして非処女になり、皇族に嫁ぐ資格がなくなるのは願ったりとして、神殿へ逃げ込む資格まで失ってしまう。
そうすると双子皇子のルートを潰せても、確実にエルファンス兄様のルートから逃げられなくなってしまう。
それは困る!
凄く困る!
「お兄様っ……! お願いやめて……こんなの駄目です……んぷっ…!」
説得しようとした傍から唇で唇を塞がれ、続きの言葉はモゴモゴという情けない音になってしまった。
さらに口中に容赦無くお兄様の舌が差し込まれてきて、私の舌に絡みついてはきつく吸いあげてくる。
その柔らかいぬめぬめとした慣れない衝撃的な感触に、私は言葉どころか、呼吸まで忘れてしまった。
駄目だ……エルファンス兄様にキスされると、頭の芯がぼーっとして、何も考えられなくなってしまう!
このままだと120%お兄様の思うがまま、されるがままに、乙女の純潔を散らされてしまう!!
それは駄目!
絶対に駄目!!
と、お兄様は熱い呼吸とともに私の唇を甘噛みすると、そのまま唇を下へと移動させ始めた。
「はぁっ…はぁっ……!」
栓をされていた口が自由になり、酸欠気味だった私は激しい呼吸を繰り返す。
そうしている間にも、エルファンス兄様の唇が首筋から胸へと達し、同時に背中のドレスのファスナーがスーッと下される感覚があった。
いけない、脱がされている!
「や……っ」
懸命に身をよじってみたが、覆いかぶさるお兄様の身体の重みと力の強さにまったく歯がたたず、簡単にドレスを剥ぎ取られ、下着姿にむかれてしまう。
ちょ……私っ力なさすぎっ!!
というか、エルファンス兄様ったら異様に手が早いというか、口惜しいほど手馴れてるんですけど!
しかも容赦なく、誰にも触れられたことのない乙女の敏感な部分を唇や手で刺激してくる。
「ひやっ…! あぁっ」
思わず身体をびくっと反応させ、甘いあえぎが口から出てしまう。
さすが男好きのビッチだけあって、フィーネのこの身体、この年にしてやたら感じやすいみたい……。
などと感心しているうちに気がつくと、私はコルセットとショーツだけの下着姿にされていた。
覆う物をなくした年の割には膨らんでいる胸を、顔を熱くしながら自由になった両手で覆い隠す。
真っ白な大腿や肩がむき出しになっていた。
エルファンス兄様はそんな私に馬乗りになった状態で、自分の着ている上衣を脱ぎながら感嘆の溜め息をつく。
「フィー……奇麗だ……」
欲望に潤んだ熱っぽい眼差しで肢体を見下ろされ、私は恐怖と羞恥心にふるふると震えながら、最後とも思える説得を試みる。
「お願い……正気に……戻ってお兄様……こんなの……エルファンス兄様らしくない…!」
対するお兄様は皮肉気な薄笑いを浮かべ、
「俺らしい?お前が俺の何を理解しているのか疑問だが……?」
冷たく問い返し、私の両手を引き剥がすべく、ためらいなく両腕を伸ばしてきた。
「やっ!!お願い…止めてっ…!!」
悲鳴をあげて目を瞑り、お兄様の手を払いのけるために夢中で片手を振り回す。
ところが、がっ、と虚しくその腕も一瞬で捕らえられ――痛いほど握られた手に力を込められた。
「そんなに俺に抱かれるのが嫌か?」
低く強張った声に恐ごわ瞳を開いて見ると、私を見下すエルファンス兄様の顔は暗く引きつっていた。
瞬間、私の胸にズキっとした痛みが走る。
お兄様を傷つけた?
致命的に見た目が不細工なのに愛嬌もなく、異性からは無視かゴミ扱いがデフォ。
当然35年間こんな風に男性から肉体を求めらことなんて一度もない。
というか、悲しいかな前世の私はその「ステージ」にすら立っていなかった。
だから本気でわからないんだけどっ。
こういう風に力づくで迫られた場合は、ど、どうやって、拒否したらいいんだろう!!
このままでは12歳にして非処女になり、皇族に嫁ぐ資格がなくなるのは願ったりとして、神殿へ逃げ込む資格まで失ってしまう。
そうすると双子皇子のルートを潰せても、確実にエルファンス兄様のルートから逃げられなくなってしまう。
それは困る!
凄く困る!
「お兄様っ……! お願いやめて……こんなの駄目です……んぷっ…!」
説得しようとした傍から唇で唇を塞がれ、続きの言葉はモゴモゴという情けない音になってしまった。
さらに口中に容赦無くお兄様の舌が差し込まれてきて、私の舌に絡みついてはきつく吸いあげてくる。
その柔らかいぬめぬめとした慣れない衝撃的な感触に、私は言葉どころか、呼吸まで忘れてしまった。
駄目だ……エルファンス兄様にキスされると、頭の芯がぼーっとして、何も考えられなくなってしまう!
このままだと120%お兄様の思うがまま、されるがままに、乙女の純潔を散らされてしまう!!
それは駄目!
絶対に駄目!!
と、お兄様は熱い呼吸とともに私の唇を甘噛みすると、そのまま唇を下へと移動させ始めた。
「はぁっ…はぁっ……!」
栓をされていた口が自由になり、酸欠気味だった私は激しい呼吸を繰り返す。
そうしている間にも、エルファンス兄様の唇が首筋から胸へと達し、同時に背中のドレスのファスナーがスーッと下される感覚があった。
いけない、脱がされている!
「や……っ」
懸命に身をよじってみたが、覆いかぶさるお兄様の身体の重みと力の強さにまったく歯がたたず、簡単にドレスを剥ぎ取られ、下着姿にむかれてしまう。
ちょ……私っ力なさすぎっ!!
というか、エルファンス兄様ったら異様に手が早いというか、口惜しいほど手馴れてるんですけど!
しかも容赦なく、誰にも触れられたことのない乙女の敏感な部分を唇や手で刺激してくる。
「ひやっ…! あぁっ」
思わず身体をびくっと反応させ、甘いあえぎが口から出てしまう。
さすが男好きのビッチだけあって、フィーネのこの身体、この年にしてやたら感じやすいみたい……。
などと感心しているうちに気がつくと、私はコルセットとショーツだけの下着姿にされていた。
覆う物をなくした年の割には膨らんでいる胸を、顔を熱くしながら自由になった両手で覆い隠す。
真っ白な大腿や肩がむき出しになっていた。
エルファンス兄様はそんな私に馬乗りになった状態で、自分の着ている上衣を脱ぎながら感嘆の溜め息をつく。
「フィー……奇麗だ……」
欲望に潤んだ熱っぽい眼差しで肢体を見下ろされ、私は恐怖と羞恥心にふるふると震えながら、最後とも思える説得を試みる。
「お願い……正気に……戻ってお兄様……こんなの……エルファンス兄様らしくない…!」
対するお兄様は皮肉気な薄笑いを浮かべ、
「俺らしい?お前が俺の何を理解しているのか疑問だが……?」
冷たく問い返し、私の両手を引き剥がすべく、ためらいなく両腕を伸ばしてきた。
「やっ!!お願い…止めてっ…!!」
悲鳴をあげて目を瞑り、お兄様の手を払いのけるために夢中で片手を振り回す。
ところが、がっ、と虚しくその腕も一瞬で捕らえられ――痛いほど握られた手に力を込められた。
「そんなに俺に抱かれるのが嫌か?」
低く強張った声に恐ごわ瞳を開いて見ると、私を見下すエルファンス兄様の顔は暗く引きつっていた。
瞬間、私の胸にズキっとした痛みが走る。
お兄様を傷つけた?
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