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第二話「あっ、このリアル・ゾンビゲーム、クソゲーだったわ!」
Chapter 1、青との平屋生活・開始
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たまには女らしく、男に身を守られているのもいいものだ。
わたしはこのゾンビにまみれの世界で、久しぶりに男性の腕の中、安眠をむさぼった。
昨日知り合った青とわたしは、すでにこうして性的な意味で寝る仲だ。
ゾンビが好き過ぎるせいか、死後にゾンビゲーらしき世界に転生したらしいわたしは、色々あって仲間に死なれたりはぐれたりして一人だった。
つまりソロプレイ状態なのに、昨日うっかりゾンビの密集地帯のコンビニに入ってしまい、建物から出るに出られない状態になった。
そこへモンキーという小型バイクに乗って通りかかったのが、今、隣でスヤスヤ寝ている青という青年だった。
そのまま流れで彼の住居へ連れていかれると、そこには黒という少年もいた。
ランダム発生する、ゾンビの大群が生存者を目指して集合する現象から、同一地域にずっといるのは危険そうなのに。
驚くべきことに彼らはその小さな木造平屋に、もう三ヶ月以上逗留しているという。
それが可能な理由は黒の説明によると、青に備わっているチートな特殊能力のおかげらしい。
まず、青はゾンビに噛まれてもゾンビにならない。
ゾンビは青に攻撃する時、ワンテンポ遅れる。
そして一番のチートスキルはゾンビに避けられるという特性。
普通は生きた人間がいるとゾンビは本能的に近づいてくる。
ところが青の場合はその逆で、彼を中心にじょじょにゾンビが遠ざかっていく。
つまり彼が長居すればするほど、その地域は安全地帯になるという。
おまけに青は特別に身体能力にも恵まれ、戦闘力もバカ高い!
身長190cm前後ある長いリーチと、神がかった素早い身のこなしで、ナイフ一つで無双できるのだ。
実際わたしを助けた時も、彼の得物はサバイバルナイフ一本だった。
以前の連れは繊細過ぎて戦闘では使い物にならなかったので、頼りになる強い仲間ができたことは嬉しい。
おまけにイケメンである(ここ大事)。
青は少年の面影を残した色素の薄い美形なのだ。
エッチの技術に関してはさほど上手くはないが、わたしは下になるより上に乗るほうが好きなので問題ない。
実際、乗りがいのある引き締まった物凄くいい身体をしているし、素直な性格で言えば何でもしてくれるので、昨夜もかなり楽しめた。
年齢も私より一歳上でちょうどいいし、この世界で彼ほど理想的な恋人がいるだろうか。(反語)
「晶……、先に起きてたの……」
目覚めたそばから青はわたしの裸の腰に片腕を絡め、熱い唇を肩口に押し当ててきた。
「昨夜は最高だった。晶、物凄く可愛かった」
最高とか可愛いとか、青はいちいち表現の仕方がむず痒い。
でもこの甘ったるさ以外はパートナーとして最高だし、しばらく一緒に暮らしてみよう……。
――というわけで、平屋生活二日目。
窓から外を見ても、ゾンビの陰一つ見えない。
「見事になんにもする事が無いわね」
「昨日、食料調達してきましたもんねぇ」と、黒。
「はーっ、暇、退屈!」
――平屋生活三日目。
「なんか、面白いことないかなー」
「トランプでも一緒にします?」と、黒。
「あはは、冗談でしょう?」
私はゴロっと床に転がりふて寝した。
――平屋生活四日目。
「あーーーー、近場をパトロールにしてきたけど、本当にこのあたりゾンビいないよね?」
「なんで怒ってるんですか?」と、黒。
――平屋生活五日目……つまり今日。
わたしはふと訊いてみたくなった。
「ねえ、青ってゾンビ殺すの好き?」
わたしはこのゾンビにまみれの世界で、久しぶりに男性の腕の中、安眠をむさぼった。
昨日知り合った青とわたしは、すでにこうして性的な意味で寝る仲だ。
ゾンビが好き過ぎるせいか、死後にゾンビゲーらしき世界に転生したらしいわたしは、色々あって仲間に死なれたりはぐれたりして一人だった。
つまりソロプレイ状態なのに、昨日うっかりゾンビの密集地帯のコンビニに入ってしまい、建物から出るに出られない状態になった。
そこへモンキーという小型バイクに乗って通りかかったのが、今、隣でスヤスヤ寝ている青という青年だった。
そのまま流れで彼の住居へ連れていかれると、そこには黒という少年もいた。
ランダム発生する、ゾンビの大群が生存者を目指して集合する現象から、同一地域にずっといるのは危険そうなのに。
驚くべきことに彼らはその小さな木造平屋に、もう三ヶ月以上逗留しているという。
それが可能な理由は黒の説明によると、青に備わっているチートな特殊能力のおかげらしい。
まず、青はゾンビに噛まれてもゾンビにならない。
ゾンビは青に攻撃する時、ワンテンポ遅れる。
そして一番のチートスキルはゾンビに避けられるという特性。
普通は生きた人間がいるとゾンビは本能的に近づいてくる。
ところが青の場合はその逆で、彼を中心にじょじょにゾンビが遠ざかっていく。
つまり彼が長居すればするほど、その地域は安全地帯になるという。
おまけに青は特別に身体能力にも恵まれ、戦闘力もバカ高い!
身長190cm前後ある長いリーチと、神がかった素早い身のこなしで、ナイフ一つで無双できるのだ。
実際わたしを助けた時も、彼の得物はサバイバルナイフ一本だった。
以前の連れは繊細過ぎて戦闘では使い物にならなかったので、頼りになる強い仲間ができたことは嬉しい。
おまけにイケメンである(ここ大事)。
青は少年の面影を残した色素の薄い美形なのだ。
エッチの技術に関してはさほど上手くはないが、わたしは下になるより上に乗るほうが好きなので問題ない。
実際、乗りがいのある引き締まった物凄くいい身体をしているし、素直な性格で言えば何でもしてくれるので、昨夜もかなり楽しめた。
年齢も私より一歳上でちょうどいいし、この世界で彼ほど理想的な恋人がいるだろうか。(反語)
「晶……、先に起きてたの……」
目覚めたそばから青はわたしの裸の腰に片腕を絡め、熱い唇を肩口に押し当ててきた。
「昨夜は最高だった。晶、物凄く可愛かった」
最高とか可愛いとか、青はいちいち表現の仕方がむず痒い。
でもこの甘ったるさ以外はパートナーとして最高だし、しばらく一緒に暮らしてみよう……。
――というわけで、平屋生活二日目。
窓から外を見ても、ゾンビの陰一つ見えない。
「見事になんにもする事が無いわね」
「昨日、食料調達してきましたもんねぇ」と、黒。
「はーっ、暇、退屈!」
――平屋生活三日目。
「なんか、面白いことないかなー」
「トランプでも一緒にします?」と、黒。
「あはは、冗談でしょう?」
私はゴロっと床に転がりふて寝した。
――平屋生活四日目。
「あーーーー、近場をパトロールにしてきたけど、本当にこのあたりゾンビいないよね?」
「なんで怒ってるんですか?」と、黒。
――平屋生活五日目……つまり今日。
わたしはふと訊いてみたくなった。
「ねえ、青ってゾンビ殺すの好き?」
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