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第一話 我ら、パイロットフィッシュ!
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「…水合わせも終わり、今日からここが我らの住処となるのか」
「私達とアカヒレ、ほかの魚は…見当たらないわね」
「微生物の存在は、微かに感じるんじゃが…」
ゴールデンアカヒレ一号~三号は、辺りを見渡し、その他の魚がいるのか確認した。
「あっちにアカヒレ達がいるのは、先程から認識している、しかし、他の魚は見当たらない、という事は、我々はパイロットフィッシュとして選ばれたのかも知れん」
一号の言葉に二号が聞き返した。
「パイロットフィッシュ?なにそれ、私達はゴールデンアカヒレよ?」
その言葉に三号は「水槽に微生物を増やすための重要な役割を担う魚が、おもに“パイロットフィッシュ”と呼ばれてるんじゃ」と説明した。
ゴールデンアカヒレはオス二匹とメス一匹で、一号と三号がオス、二号がメスである。
「なにその老人みたいな言葉…ダサいわよ」
「我々は、ほぼ、同時期に生まれた仲間だろう?個体差はそんなにないはずだが…」
「なーに、キャラ設定じゃよ」
「うわぁー恥ずかしい!」
「ところで、我らがパイロットフィッシュというなら、もしかして、主人公は俺なのか?」
「さぁねー、どうかしら?そんな体育会系なあんたに、主人公とか無理だと思うけど」
「おまえだって、女王気質とかあるんじゃないか?」
「あら?私は学者を目指してるの、そんなんじゃないわ」
「わしは教授に憧れている」
「…なんだ、皆、そうなのか、俺は結構、博識な方だと思っている、体育会系じゃないぞ」
「さっき縄張り争いしてたじゃない!」
「それは、その、本能だ!」
一号~三号はそれぞれ、一号は博識、二号は学者、三号は教授に憧れているようだ。
しかし、性格としては、一号は体育会系、二号は女王気質、三号は…年寄り言葉を使いたいだけの“イタい”奴のようだ。
ちなみに、どれも主人公というよりは、パイロットフィッシュとして生きる為の魚である以上、気取りと付いてしまうようだ。
パイロットフィッシュ…この家の新しい水槽の微生物を増やす為に選ばれた魚たちであり、主人公は水が出来上がってからの登場である。
一方、ゴールデンアカヒレが、なんやかんやと喋っていた頃、アカヒレ達も自分達がこの水槽の中で、パイロットフィッシュとして入れられた事に気が付いたらしい。
アカヒレもオス二匹にメス一匹だが、こちらも個性的な者達の集まりだったようだ。
「俺ら、もしかしてゴールデンアカヒレ達と一緒に入れられたが、他の魚はいないようだな、って箏はパイロットフィッシュか」
「そうね、なんか、さっき、体育会系のゴールデンアカヒレが縄張り争いしていて怖かったわ」
「アカヒレとゴールデンアカヒレ、ゴールデンの方は、我々、アカヒレの突然変異によって誕生した、いわゆる改良品種なんだけどな」
オスとメスが話している所を、もう一匹のオス?が割り込んだ。
「さっきのゴールデンアカヒレのオス、良い男だったわ、もぅー、アタシ、襲われるかと思ったー」
「…紛らわしいのが、混ざってるな」
「私はメスよ」
「アタシは今の所、オスとして生まれたけど、なんかこの喋り方が好きなの」
「俺は、紛れもなくオスだ」
アカヒレはオス一匹、メス一匹、オカマ口調のオス一匹、計三匹。
四号がオス、五号がメス、六号が…オカマキャラで生きているらしい。
こちらは、ゴールデンアカヒレと違い、多少なりとも弱々しい個体の三匹のようだ。
「私達、パイロットフィッシュとしての導入ならば、微生物を増やす役割があるのね」
「俺らしか、まだほかの魚がいないからな、微かに微生物の存在を感じる気もするが、まだ、この環境は住みにくいな、俺らが頑張るしかないようだ」
「水質アップ!しなきゃね!アタシ、頑張っちゃう!」
「…やっぱ、紛らわしいな」
「オタサーの姫とか、憧れちゃうー‼どうしましょう!オスに囲まれちゃうわ!」
「私は、絶対にありえないと思う」
「ヤダ!これだからメスったらもぅー」
「いい加減にしてくれ、頭が混乱する」
四号の言葉で二匹は別れて泳ぎ始めたが、五号と六号…オスとメスでありながら、六号のキャラに五号はウンザリしているようだ。
こうして、水槽に魚が入れられ、水が作られていく…。
主人公の出番は、まだ先のようだが、パイロットフィッシュの頑張りと、微生物の頑張りが、水質向上に向かうのである。
これを行うか行わないかで、魚達の住む世界は変わってしまうのだ。
水一つにしても気を使い、水槽立ち上げの為の準備、魚の混泳出来る魚か、混泳出来ない魚かと知る事、パイロットフィッシュ向きの魚かどうかの知識、それらが必要である。
ただ、単純に魚を飼いたいから水槽や水草を買って、魚を買い、ただ水槽に入れればいいという訳ではないようだ。
水槽で魚を買うのは、簡単なようで普通のペットと同じく、下準備、下調べが必要である。
それは全て、生き物の為であるようだ。
第一話 終わり
「私達とアカヒレ、ほかの魚は…見当たらないわね」
「微生物の存在は、微かに感じるんじゃが…」
ゴールデンアカヒレ一号~三号は、辺りを見渡し、その他の魚がいるのか確認した。
「あっちにアカヒレ達がいるのは、先程から認識している、しかし、他の魚は見当たらない、という事は、我々はパイロットフィッシュとして選ばれたのかも知れん」
一号の言葉に二号が聞き返した。
「パイロットフィッシュ?なにそれ、私達はゴールデンアカヒレよ?」
その言葉に三号は「水槽に微生物を増やすための重要な役割を担う魚が、おもに“パイロットフィッシュ”と呼ばれてるんじゃ」と説明した。
ゴールデンアカヒレはオス二匹とメス一匹で、一号と三号がオス、二号がメスである。
「なにその老人みたいな言葉…ダサいわよ」
「我々は、ほぼ、同時期に生まれた仲間だろう?個体差はそんなにないはずだが…」
「なーに、キャラ設定じゃよ」
「うわぁー恥ずかしい!」
「ところで、我らがパイロットフィッシュというなら、もしかして、主人公は俺なのか?」
「さぁねー、どうかしら?そんな体育会系なあんたに、主人公とか無理だと思うけど」
「おまえだって、女王気質とかあるんじゃないか?」
「あら?私は学者を目指してるの、そんなんじゃないわ」
「わしは教授に憧れている」
「…なんだ、皆、そうなのか、俺は結構、博識な方だと思っている、体育会系じゃないぞ」
「さっき縄張り争いしてたじゃない!」
「それは、その、本能だ!」
一号~三号はそれぞれ、一号は博識、二号は学者、三号は教授に憧れているようだ。
しかし、性格としては、一号は体育会系、二号は女王気質、三号は…年寄り言葉を使いたいだけの“イタい”奴のようだ。
ちなみに、どれも主人公というよりは、パイロットフィッシュとして生きる為の魚である以上、気取りと付いてしまうようだ。
パイロットフィッシュ…この家の新しい水槽の微生物を増やす為に選ばれた魚たちであり、主人公は水が出来上がってからの登場である。
一方、ゴールデンアカヒレが、なんやかんやと喋っていた頃、アカヒレ達も自分達がこの水槽の中で、パイロットフィッシュとして入れられた事に気が付いたらしい。
アカヒレもオス二匹にメス一匹だが、こちらも個性的な者達の集まりだったようだ。
「俺ら、もしかしてゴールデンアカヒレ達と一緒に入れられたが、他の魚はいないようだな、って箏はパイロットフィッシュか」
「そうね、なんか、さっき、体育会系のゴールデンアカヒレが縄張り争いしていて怖かったわ」
「アカヒレとゴールデンアカヒレ、ゴールデンの方は、我々、アカヒレの突然変異によって誕生した、いわゆる改良品種なんだけどな」
オスとメスが話している所を、もう一匹のオス?が割り込んだ。
「さっきのゴールデンアカヒレのオス、良い男だったわ、もぅー、アタシ、襲われるかと思ったー」
「…紛らわしいのが、混ざってるな」
「私はメスよ」
「アタシは今の所、オスとして生まれたけど、なんかこの喋り方が好きなの」
「俺は、紛れもなくオスだ」
アカヒレはオス一匹、メス一匹、オカマ口調のオス一匹、計三匹。
四号がオス、五号がメス、六号が…オカマキャラで生きているらしい。
こちらは、ゴールデンアカヒレと違い、多少なりとも弱々しい個体の三匹のようだ。
「私達、パイロットフィッシュとしての導入ならば、微生物を増やす役割があるのね」
「俺らしか、まだほかの魚がいないからな、微かに微生物の存在を感じる気もするが、まだ、この環境は住みにくいな、俺らが頑張るしかないようだ」
「水質アップ!しなきゃね!アタシ、頑張っちゃう!」
「…やっぱ、紛らわしいな」
「オタサーの姫とか、憧れちゃうー‼どうしましょう!オスに囲まれちゃうわ!」
「私は、絶対にありえないと思う」
「ヤダ!これだからメスったらもぅー」
「いい加減にしてくれ、頭が混乱する」
四号の言葉で二匹は別れて泳ぎ始めたが、五号と六号…オスとメスでありながら、六号のキャラに五号はウンザリしているようだ。
こうして、水槽に魚が入れられ、水が作られていく…。
主人公の出番は、まだ先のようだが、パイロットフィッシュの頑張りと、微生物の頑張りが、水質向上に向かうのである。
これを行うか行わないかで、魚達の住む世界は変わってしまうのだ。
水一つにしても気を使い、水槽立ち上げの為の準備、魚の混泳出来る魚か、混泳出来ない魚かと知る事、パイロットフィッシュ向きの魚かどうかの知識、それらが必要である。
ただ、単純に魚を飼いたいから水槽や水草を買って、魚を買い、ただ水槽に入れればいいという訳ではないようだ。
水槽で魚を買うのは、簡単なようで普通のペットと同じく、下準備、下調べが必要である。
それは全て、生き物の為であるようだ。
第一話 終わり
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