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第二章 森を守れ
第17話-1 作戦失敗
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俺は目を覚ます。どうやら、今の俺はベッドで寝ているらしい。じゃあここはどこだ? うん……? 左腕に点滴が打たれているのが見えるな。どうやら病室らしい。
うっ、何だか気持ち悪い……。吐き気を感じる。どこだか知らないが、とりあえず危険はなさそうだ。なら、少し休むことにしよう。俺は目を閉じる。
記憶が蘇ってくる。そうだ、俺はギンスキーとやり合って、奴のマインド・ブラストで気分が悪くなって……。隊長が救援に来た直後、気絶したんだ。
そこから先がよく思い出せないが、たぶん何らかの方法でホバー・リグに収容され、俺自身はこの部屋に担ぎ込まれたってところだろう。そうだ、戦いはどうなってる?
いかん、眠気が……。
今、俺はボトム・ロックの街の広場にいる。体はY字型の板にはりつけられ、あちこちに釘を打ちこまれている。流血を感じる、だが、不思議と痛みはない。そうか、これは夢……。そしてきっと、悪夢。
広場にはたくさんの人々がいて、俺の様子を見守っている。公開処刑? もしかして、これは俺の公開処刑なのか? 俺は足元を見る、そこに種々の木材が積み上げられているのを見つける。はりつけの刑に加えて火あぶりも追加されている……?
まるで幽霊が登場する時のように、何もない空中からムノグチ市長が現れる。彼は俺の目の前に立ち、言う。
「クロベーくん。オペレーション・オラージュは失敗した。君が立てた作戦は失敗したのだよ」
「それは、なぜ……」
「時間切れということだ。平原部隊は、山の部隊が奇襲を行うまで持ちこたえることができなかった」
「くそっ……」
「戦いに負けた我々は、ケニスに占領され、毎日ひどい思いをしているよ。食料をはじめ、さまざまな物が配給制となり、ケニスの連中には十分な量が配られるのに、我々ボトム・ロックの人間はその半分ほどしかもらえない。このままでは栄養失調だ」
「ケニスのお偉いさんに交渉して、もっともらえばいい」
「奴らはこちらの言い分などきかん。抗議に行けば、その者は捕らえられて処刑される。今の君が処刑されるように、だ」
市長の姿が消える。かわりにメイユー隊長が現れる。
「すべてあんたのせいだよ。あんたのくだらない作戦のせいだ!」
「隊長、すみません……」
彼女の姿が消え、今度はダーカーが出現する。
「クロベー、謝る必要はない。なぜなら、お前は処刑されて失敗の責任をとるのだから」
「おい、助けてくれよ! 友だちだろ!?」
「無理だ。処刑の命令はケニスの政治家が出したんだからな。お前を助ければ俺は殺される、そんなことはできない」
「俺を見殺しにするのか!?」
ダーカーが消え、ケイトさんが出てくる。
「もうこれ以上、何も言わないでください」
「ケイトさん! 助けてください、助けてくれたらあなたの奴隷になったっていい!」
「もう終わりなのです……」
彼女は宙に浮かび上がる。その右手には水差しのような物体が握られている。彼女は俺の顔のあたりに近づき、水差しの中身を頭頂に注ぎ始める。嫌なにおいが俺の鼻を怒らせる。
「うっ、なんだこれ……ガソリン?」
「これならよく焼けますよ。まるでステーキを焼く時のように……」
「やめてください、ケイトさん!」
足元の木々に火がつく。風が吹き荒れ、火をあおる。火はどんどん燃え上がり、俺の体を包み込む。ケイトさんの姿は風の中へと消えていく。業火が俺の体を焼き始め、視界を汚す。
「助けてくれ! 助けてくれぇッ! 誰か、誰か!」
ドラゴンが吠えるような俺の悲鳴が響き渡る……。
俺は目を覚ます。体中、冷や汗でぐっしょりと濡れている。恐ろしい夢だった……。ベッドのそばに立っている誰かが俺に声をかける。
「よう、どうした、クロベー? 大丈夫か?」
どうやらメイユー隊長らしい。返答する。
「えぇ、何とか……」
「うなされてたみたいだな。マインド・ブラストの後遺症だろう、心が疲れているんだ。でも大丈夫、メシ食って安定剤を飲みゃあ治るさ」
「はい」
「それじゃ、早速で悪いけどね。戦いの話をさせてもらうよ」
彼女はベッドのそばにある簡易な椅子に腰かけ、話し始める。
うっ、何だか気持ち悪い……。吐き気を感じる。どこだか知らないが、とりあえず危険はなさそうだ。なら、少し休むことにしよう。俺は目を閉じる。
記憶が蘇ってくる。そうだ、俺はギンスキーとやり合って、奴のマインド・ブラストで気分が悪くなって……。隊長が救援に来た直後、気絶したんだ。
そこから先がよく思い出せないが、たぶん何らかの方法でホバー・リグに収容され、俺自身はこの部屋に担ぎ込まれたってところだろう。そうだ、戦いはどうなってる?
いかん、眠気が……。
今、俺はボトム・ロックの街の広場にいる。体はY字型の板にはりつけられ、あちこちに釘を打ちこまれている。流血を感じる、だが、不思議と痛みはない。そうか、これは夢……。そしてきっと、悪夢。
広場にはたくさんの人々がいて、俺の様子を見守っている。公開処刑? もしかして、これは俺の公開処刑なのか? 俺は足元を見る、そこに種々の木材が積み上げられているのを見つける。はりつけの刑に加えて火あぶりも追加されている……?
まるで幽霊が登場する時のように、何もない空中からムノグチ市長が現れる。彼は俺の目の前に立ち、言う。
「クロベーくん。オペレーション・オラージュは失敗した。君が立てた作戦は失敗したのだよ」
「それは、なぜ……」
「時間切れということだ。平原部隊は、山の部隊が奇襲を行うまで持ちこたえることができなかった」
「くそっ……」
「戦いに負けた我々は、ケニスに占領され、毎日ひどい思いをしているよ。食料をはじめ、さまざまな物が配給制となり、ケニスの連中には十分な量が配られるのに、我々ボトム・ロックの人間はその半分ほどしかもらえない。このままでは栄養失調だ」
「ケニスのお偉いさんに交渉して、もっともらえばいい」
「奴らはこちらの言い分などきかん。抗議に行けば、その者は捕らえられて処刑される。今の君が処刑されるように、だ」
市長の姿が消える。かわりにメイユー隊長が現れる。
「すべてあんたのせいだよ。あんたのくだらない作戦のせいだ!」
「隊長、すみません……」
彼女の姿が消え、今度はダーカーが出現する。
「クロベー、謝る必要はない。なぜなら、お前は処刑されて失敗の責任をとるのだから」
「おい、助けてくれよ! 友だちだろ!?」
「無理だ。処刑の命令はケニスの政治家が出したんだからな。お前を助ければ俺は殺される、そんなことはできない」
「俺を見殺しにするのか!?」
ダーカーが消え、ケイトさんが出てくる。
「もうこれ以上、何も言わないでください」
「ケイトさん! 助けてください、助けてくれたらあなたの奴隷になったっていい!」
「もう終わりなのです……」
彼女は宙に浮かび上がる。その右手には水差しのような物体が握られている。彼女は俺の顔のあたりに近づき、水差しの中身を頭頂に注ぎ始める。嫌なにおいが俺の鼻を怒らせる。
「うっ、なんだこれ……ガソリン?」
「これならよく焼けますよ。まるでステーキを焼く時のように……」
「やめてください、ケイトさん!」
足元の木々に火がつく。風が吹き荒れ、火をあおる。火はどんどん燃え上がり、俺の体を包み込む。ケイトさんの姿は風の中へと消えていく。業火が俺の体を焼き始め、視界を汚す。
「助けてくれ! 助けてくれぇッ! 誰か、誰か!」
ドラゴンが吠えるような俺の悲鳴が響き渡る……。
俺は目を覚ます。体中、冷や汗でぐっしょりと濡れている。恐ろしい夢だった……。ベッドのそばに立っている誰かが俺に声をかける。
「よう、どうした、クロベー? 大丈夫か?」
どうやらメイユー隊長らしい。返答する。
「えぇ、何とか……」
「うなされてたみたいだな。マインド・ブラストの後遺症だろう、心が疲れているんだ。でも大丈夫、メシ食って安定剤を飲みゃあ治るさ」
「はい」
「それじゃ、早速で悪いけどね。戦いの話をさせてもらうよ」
彼女はベッドのそばにある簡易な椅子に腰かけ、話し始める。
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