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終章 ロボット乗りは夢を見ない

作者より

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 この度は拙作を最後までお読みいただき、ありがとうございます。楽しんでいただけたなら、私はとても嬉しいです。
 私はJ・D・サリンジャーが好きなので、彼をマネしているところがあります。ですので、彼がそうであったように、自作についてあれこれ語ったり、解説したり、そういうことをしたくはありません。
 とはいえ、サリンジャーの時代とは違ってインターネットのある昨今です。まったく何も語らず……というわけにはいかないでしょう。ですので、必要最低限のことだけをお伝えします。

 この物語の続きですが、構想やネタはまだあります。今回みなさんにお読みいただいたのは、シリーズものでいうなら第一巻というところなのです。
 ケニスの統治、そこから発生するいろいろなトラブル、ケニスの西にある「星の代弁者の都市」、そことの外交、東の港町との付き合い、そして……ノーリアとの戦い。エイミーの出自の秘密とか、裏設定も含め、書こうと思えばまだ書けるのです。

 じゃあなぜ書いていないのか、これの続きがないかというと、この作品がどれだけ好評を得るかわからないからです。私も人の子ですから、やっぱりたくさんインセンティブが欲しいし、お気に入りの登録数が欲しいし、感想も欲しい。大好評を得て書籍化までいきたい、そんなことを思っています。
 ですので、あまり人気が出ないものを長々と続けるのは辛いのです。なので、これの続きが出るかどうかはみなさん次第です。みなさんの「まだ読みたい」という声があれば、いつの日か、私は続きを投稿するでしょう。そうでなければ、残念ですが、クロベーたちの物語はここでおしまいです。
(その場合、今回考えたネタのいくつかは別の作品で流用しちゃうけどネ!)

 次の作品がどうなるか、それは現段階ではまだ分かりません。ライト文芸に挑戦したいなと思っていますが、あれの定義がいまいちつかめていないので、何をどう書いたらいいのかとても悩んでいます。宗教をテーマにすえた作品を……と思っていますが、それはライト文芸の範疇に入るんでしょうか……。
 あるいは、またSFになるかもしれません。この作品、最初はライト文芸に投稿していたんですが、運営さんから

「カテゴリー・エラーなのでSFに移動させていただきました」

 ってメールがきまして……。それでSFでの投稿になったのです。
 学生の頃はいろいろSFを読んだものです。そんなに詳しいわけではありませんが、ディストピアものとか、優生学とか、遺伝子操作とか、疑似的な不老不死とか、哲学的ゾンビとか、SFっぽいネタはいくつか思いついていますね。それを面白い作品にできるかどうかはわかりませんが、案ずるより産むがやすし、機会をみつけて挑戦してみたいです。

 結局、長い話になってしまいました。こんなにお喋りな人間では、サリンジャーの域に到達するまで、まだまだ修行が必要そうです。
 とにかく、ここでいったん終わりにしましょう。次の作品でまたお会いできたらと思います、それまでさようならです。
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