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第1部 すべては経験
第2話 命の奪い合い/Fight for Life
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それから1時間ほどして、ギンは集合場所に戻った。全員がそれぞれの収穫を持ち寄り、確認する。リッチーが犬耳を少しピクピク動かしながら言う。
「ワート草が11本、グリコスが15本、もちもち草が7本。締めて合計、約500マー」
レーヴが褐色肌の汗をハンカチでぬぐいながら答える。
「あたしらにしちゃ、上出来じゃない?」
「Gimme a break, 冗談よせよ。こんなシケた稼ぎ、何が上出来だよ」
「収穫無しよりはマシでしょ」
「そりゃそうだけどな……。でも、いいか、お前。500マーじゃ、大したものは食えねぇんだぞ。またあの安くてまずい黒パンを食べなくちゃならねぇ。はぁ、たまにはどーんと稼いで、白いパン食べたいよなぁ……」
その時、ギンの視界の奥に生き物の姿が見えた。彼は会話に割り込む。
「ちょっと、みんな静かに。あっちを見て、あれってピーコー鳥じゃない?」
ギンたちから遠く離れた場所に、2羽の鳥がいる。それらは大きなニワトリのような姿をしていて、高さは1.5メートルほどだろうか。体色は、どちらの鳥も灰色だが、そのうちの一羽は、ノドの下付近にきれいな青色の羽を持っている。金髪を少し揺らし、キャンディスが小声で言う。
「たぶんカップルですね。エサを探しにきたんでしょうか?」
ギンも小声で言う。
「さっきから地面を突っついて回ってる。きっとそうなんだろう。ねぇ、油断してるように見えるよね?」
「はい……」
リッチーが提案する。
「ピーコー鳥の肉を売ればよ、金持ちだ、しばらくは黒パン生活におさらばだ。それだけじゃねぇ、あの青い羽を傷一つなく取れれば大金持ちだ、武器だって鎧だって買える」
全員、お互いに目くばせをする。獲物を見つけたらやることは一つ、それが何であるかは言うまでもない。各人は戦闘態勢に入る、ギンは背中の両手剣を取り出し、リッチーはアポート(apport, 何もない空間から物を出現させる)の魔法を使ってクロス・ボウを取り出す。キャンディスとレーヴは心を鎮めて、利き手に魔法の光球を作り出す。
ギンは作戦を確認する。
「いつも通りにいこう。リッチーが狙撃、直後にレーヴが魔法を叩きこむ」
「バインディング(binding, 相手を拘束する)でいいよね?」
「あぁ、OKだ。先制攻撃の後は俺が突っこむ、キャンディス、援護よろしく」
「はい」
「よし、じゃあもう少し近づいてから作戦開始だ」
彼らは静かに少しずつピーコー鳥の方へ歩く。ある程度の距離になったところでギンが小声で喋る。
「OK、いこう……」
リッチーはクロス・ボウを構えて慎重に狙う……shoot, 矢が放たれ、それは青い羽が無いほうのピーコー鳥に突き刺さる。すぐさまレーヴが魔法の光球を放つ、それは先ほどと同じピーコー鳥に命中し、魔法を発動させる。魔法で作られた糸がいくつも現れ、鳥の体を縛り上げる。地面に倒れ、悲鳴を上げながら体をばたつかせるピーコー鳥。突撃のチャンス、ギンは走り出す。
「うおおおおおおおおおおっ!」
それとほぼ同時に、キャンディスの魔法の光球がギンの背中へ向かって飛ぶ。
「スマイティング(smiting, 打撃力を強化)です、また援護しますから!」
青い羽を持つほうのピーコー鳥は、ギンたちの存在に気付く。青い羽のピーコー鳥は雄であると言われているが、彼は「ギャーン、ギャーン!」と大声で鳴き叫び、戦いの態勢をとる。
命がけの戦いが始まる。
「ワート草が11本、グリコスが15本、もちもち草が7本。締めて合計、約500マー」
レーヴが褐色肌の汗をハンカチでぬぐいながら答える。
「あたしらにしちゃ、上出来じゃない?」
「Gimme a break, 冗談よせよ。こんなシケた稼ぎ、何が上出来だよ」
「収穫無しよりはマシでしょ」
「そりゃそうだけどな……。でも、いいか、お前。500マーじゃ、大したものは食えねぇんだぞ。またあの安くてまずい黒パンを食べなくちゃならねぇ。はぁ、たまにはどーんと稼いで、白いパン食べたいよなぁ……」
その時、ギンの視界の奥に生き物の姿が見えた。彼は会話に割り込む。
「ちょっと、みんな静かに。あっちを見て、あれってピーコー鳥じゃない?」
ギンたちから遠く離れた場所に、2羽の鳥がいる。それらは大きなニワトリのような姿をしていて、高さは1.5メートルほどだろうか。体色は、どちらの鳥も灰色だが、そのうちの一羽は、ノドの下付近にきれいな青色の羽を持っている。金髪を少し揺らし、キャンディスが小声で言う。
「たぶんカップルですね。エサを探しにきたんでしょうか?」
ギンも小声で言う。
「さっきから地面を突っついて回ってる。きっとそうなんだろう。ねぇ、油断してるように見えるよね?」
「はい……」
リッチーが提案する。
「ピーコー鳥の肉を売ればよ、金持ちだ、しばらくは黒パン生活におさらばだ。それだけじゃねぇ、あの青い羽を傷一つなく取れれば大金持ちだ、武器だって鎧だって買える」
全員、お互いに目くばせをする。獲物を見つけたらやることは一つ、それが何であるかは言うまでもない。各人は戦闘態勢に入る、ギンは背中の両手剣を取り出し、リッチーはアポート(apport, 何もない空間から物を出現させる)の魔法を使ってクロス・ボウを取り出す。キャンディスとレーヴは心を鎮めて、利き手に魔法の光球を作り出す。
ギンは作戦を確認する。
「いつも通りにいこう。リッチーが狙撃、直後にレーヴが魔法を叩きこむ」
「バインディング(binding, 相手を拘束する)でいいよね?」
「あぁ、OKだ。先制攻撃の後は俺が突っこむ、キャンディス、援護よろしく」
「はい」
「よし、じゃあもう少し近づいてから作戦開始だ」
彼らは静かに少しずつピーコー鳥の方へ歩く。ある程度の距離になったところでギンが小声で喋る。
「OK、いこう……」
リッチーはクロス・ボウを構えて慎重に狙う……shoot, 矢が放たれ、それは青い羽が無いほうのピーコー鳥に突き刺さる。すぐさまレーヴが魔法の光球を放つ、それは先ほどと同じピーコー鳥に命中し、魔法を発動させる。魔法で作られた糸がいくつも現れ、鳥の体を縛り上げる。地面に倒れ、悲鳴を上げながら体をばたつかせるピーコー鳥。突撃のチャンス、ギンは走り出す。
「うおおおおおおおおおおっ!」
それとほぼ同時に、キャンディスの魔法の光球がギンの背中へ向かって飛ぶ。
「スマイティング(smiting, 打撃力を強化)です、また援護しますから!」
青い羽を持つほうのピーコー鳥は、ギンたちの存在に気付く。青い羽のピーコー鳥は雄であると言われているが、彼は「ギャーン、ギャーン!」と大声で鳴き叫び、戦いの態勢をとる。
命がけの戦いが始まる。
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