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第1部 すべては経験
第14話-3 地図があれば安心/Void Insurance
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レーヴたちは15分とかからずにココナツ・アヴェニューへ到着する。そしてホコリっぽいそのアヴェニューを見て回る。
人間族、耳長族、男、女、若い者、中年の者。一山当てようと、誰もが必死に売ろうとしている。そんな中、白の耳長族に見える若い男性が、キャンディスたちに声をかける。
「おい、そこのお二人さん。あんたら、冒険者?」
レーヴがむっとして返す。
「そうだけど、もうちょっと丁寧に喋ってよ」
「まぁいいじゃねぇの、細かいことは。それで、何を探してんだ?」
「この街のダンジョン、地下四階の地図」
「地図ぅ!?」
そのミックストの男性は驚く。
「地図って……。そんな金あんの?」
「当たり前でしょ。お金なかったら探すわけないじゃん」
「はは、そりゃそうだ。ふん、ちょっと待ってろよ。その地図、心当たりがあるぜ」
男性はバッグの中をごそごそ漁る。そして一枚の黄色い紙を取り出し、喋る。
「ほら、お探しの地図だ。見てみるか?」
男性はレーヴにそれを渡す。彼女はキャンディスと共にそれを見る。キャンディスが感想を言う。
「へぇ、これは……。かなり書き込まれていますね」
レーヴもそれを見る。
「なるほど……。よくできてるじゃん。でもなんか変な感じ」
男性が返す。
「おい、なんだよ、変って」
「だってさ、冒険しながら作った地図って、もっとボロいでしょ。戦ったり走ったり、汗やら薬の染みやらで汚れてる、そういうもんじゃん? でもこれはきれい。ねぇ、なんでなの?」
「いや、それは……」
男は苦笑いを浮かべる。
「こないだ、あ~……えっと、酒場でポーカー勝負やって、賭け金代わりに手に入れてよ。前の持ち主がどういう奴だったか、俺はよく知らねぇ。だから、なぜボロくないかって言われても困るぜ」
「ふーん……」
「それで、買うのか、買わないのか?」
「いくらなの?」
「へぇ、そうだな……」
男性はレーヴたちの服装を見る。
「そこの、白いあんた。そのローブ、さざ波の奴だろ?」
「えぇ、そうですが……」
「そんなもの着てるって、金持ちなのかい?」
「さぁ……。ただ、これが高価な品だということは知っていますよ」
「ふーん……」
男性はもう一度、さざ波のローブを見る。そしてキャンディスに向かって言う。
「2万5000でどうだ」
「えっ、2万5000!?」
「当たり前だ、なにせ地図だぞ? おう、買わねぇなら帰った帰った。買わずにダンジョン行って、モンスターの巣に入って殺されりゃいいや」
キャンディスの顔が不安に包まれる
「私はそれが怖いんです。なるべく安全にいきたい、だから、どうしても地図が欲しいんです」
「なら、2万5000出してくれ」
「うーん……」
キャンディスに考える暇を与えず、男性は畳みかける。
「安全にいきたいんだろ? なっ、買っちまえよ、地図」
「でも……」
「なぁなぁ、やっぱり安全に冒険したいだろ? なっ?」
安全に冒険したいだろ? この言葉がキャンディスに止めを刺し、彼女は購入を決定した。レーヴは「高いよ~」と文句を言ったが、キャンディスは決して意見を変えず、強引に取引をまとめてしまった。
こうして、二人の買い物は終わった。地図にかなりの出費をしたせいで、レーヴの野望……新しい服を買うという野望がダメになったのは、言うまでもない。
これで準備は整った。後は出陣するのみ。
人間族、耳長族、男、女、若い者、中年の者。一山当てようと、誰もが必死に売ろうとしている。そんな中、白の耳長族に見える若い男性が、キャンディスたちに声をかける。
「おい、そこのお二人さん。あんたら、冒険者?」
レーヴがむっとして返す。
「そうだけど、もうちょっと丁寧に喋ってよ」
「まぁいいじゃねぇの、細かいことは。それで、何を探してんだ?」
「この街のダンジョン、地下四階の地図」
「地図ぅ!?」
そのミックストの男性は驚く。
「地図って……。そんな金あんの?」
「当たり前でしょ。お金なかったら探すわけないじゃん」
「はは、そりゃそうだ。ふん、ちょっと待ってろよ。その地図、心当たりがあるぜ」
男性はバッグの中をごそごそ漁る。そして一枚の黄色い紙を取り出し、喋る。
「ほら、お探しの地図だ。見てみるか?」
男性はレーヴにそれを渡す。彼女はキャンディスと共にそれを見る。キャンディスが感想を言う。
「へぇ、これは……。かなり書き込まれていますね」
レーヴもそれを見る。
「なるほど……。よくできてるじゃん。でもなんか変な感じ」
男性が返す。
「おい、なんだよ、変って」
「だってさ、冒険しながら作った地図って、もっとボロいでしょ。戦ったり走ったり、汗やら薬の染みやらで汚れてる、そういうもんじゃん? でもこれはきれい。ねぇ、なんでなの?」
「いや、それは……」
男は苦笑いを浮かべる。
「こないだ、あ~……えっと、酒場でポーカー勝負やって、賭け金代わりに手に入れてよ。前の持ち主がどういう奴だったか、俺はよく知らねぇ。だから、なぜボロくないかって言われても困るぜ」
「ふーん……」
「それで、買うのか、買わないのか?」
「いくらなの?」
「へぇ、そうだな……」
男性はレーヴたちの服装を見る。
「そこの、白いあんた。そのローブ、さざ波の奴だろ?」
「えぇ、そうですが……」
「そんなもの着てるって、金持ちなのかい?」
「さぁ……。ただ、これが高価な品だということは知っていますよ」
「ふーん……」
男性はもう一度、さざ波のローブを見る。そしてキャンディスに向かって言う。
「2万5000でどうだ」
「えっ、2万5000!?」
「当たり前だ、なにせ地図だぞ? おう、買わねぇなら帰った帰った。買わずにダンジョン行って、モンスターの巣に入って殺されりゃいいや」
キャンディスの顔が不安に包まれる
「私はそれが怖いんです。なるべく安全にいきたい、だから、どうしても地図が欲しいんです」
「なら、2万5000出してくれ」
「うーん……」
キャンディスに考える暇を与えず、男性は畳みかける。
「安全にいきたいんだろ? なっ、買っちまえよ、地図」
「でも……」
「なぁなぁ、やっぱり安全に冒険したいだろ? なっ?」
安全に冒険したいだろ? この言葉がキャンディスに止めを刺し、彼女は購入を決定した。レーヴは「高いよ~」と文句を言ったが、キャンディスは決して意見を変えず、強引に取引をまとめてしまった。
こうして、二人の買い物は終わった。地図にかなりの出費をしたせいで、レーヴの野望……新しい服を買うという野望がダメになったのは、言うまでもない。
これで準備は整った。後は出陣するのみ。
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