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第2部 闇に死す
第9話-1 冒険者レベル5
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メダルについての情報を手に入れた日の翌日。新たな冒険に必要なものを購入するため、ギンたちとカールは街へ繰り出した。今、ギンとカールは、彼ら二人のみで行動している。冒険者向けの雑貨店、小ぎれいな店内。二人は様々な商品をながめている。ギン。
「カールさん、他に必要なものって、何がありますか?」
「そうだな……。いざという時のための回復アイテムがあればいいんだが。どうだろう……」
二人は店内を移動し、よさそうな物がないか探して回る。その結果、小さくて青い水晶を発見する。
ギンはそれを手に取って、色々と観察してみる。形について語るなら、道端に落ちている小石のような、何の特徴もない様子である。表面はキレイに磨かれているものの、少しザラザラした部分がいくつか存在している。
カールがそれについてコメントする。
「それは癒しの水晶だな。一回きりの使い捨てで、パーティー全体の体力と魔法力を回復してくれる」
「便利ですね……」
「全回復するわけじゃない。少しだけだよ」
「でも、これがあったら安心ですよ」
「確かにね……」
カールは値札を見る。一つ2万マー。
「ギンくん、それ、ちょっと見せてくれないか?」
「どうぞ(手渡す)」
「うん……(観察する)」
「どうですか?」
カールはため息をしながら言う。
「この質で2万は、ちょっとね……。割高だな」
「そうですか……」
「もう少し安ければね……」
その時、誰かが二人の後ろから声をかける。二人は振り向く、そこには店主と思しき人間族の中年男性がいる。彼は話し出す。
「いかがです、それ? いい品でしょう?」
カールが返事をする。
「えぇ、いい品ですよ。といっても、もう少し安ければの話ですが」
「いやいや、お客さん。それでかなり安くしてるんで……」
「そうかな。ところで店主、私は冒険者レベル5なのだが……」
「5?」
店主は少し驚く。カールは腰につけている小型バッグから小さな金属板を取り出し、言う。
「確かめてみますか?」
「それじゃ、失礼して……(板を受け取る)」
店主は金属板に少し魔法力をこめる。魔法で書かれた文字が板の表面に浮かび上がる。
「(板を見ながら)……これはこれは……」
「信じていただけますか?」
「えぇ、えぇ、もちろんですとも!」
「これを二つ買う代わりに、少し割引……というのはいかがですか?」
「お客さん、なかなか上手ですねぇ……。でも、こちらも商売なんで」
「そこをどうにかお願いしたいのです」
「へぇ……」
結局、ギンたちは水晶二つを計3万マーで購入した。彼らは店の外へ出て、街の通りを歩き出す。ギンは少し興奮しながら言う。
「やっぱり、レベル5は凄いですね! あの店主が手のひら返しちゃって、びっくりです!」
「そんなに褒めたって、何も出ないよ」
「いえ、ホントもう、びっくりですよ! 俺たちもあれから強くなって、今はレベル4ですけど、やっぱ5は憧れますね!」
「私が言うのもなんだが、5になれる人は少ないからね。そりゃ、あぁいうお店の人は値引きしてくれるさ」
「強い人を優遇して、そのかわりにコネを作る」
「そうすれば、貴重なアイテムを売ってくれるかもしれない。あるいは、高い物を買ってくれるかもしれない」
「結局、レベルが物を言いますよね」
「悲しいが、それが現実だ」
「はい……」
しばらくの間、二人は無言で歩き続ける。不意に、ギンは言う。
「俺、金持ちになりたくて家を飛び出して、冒険者になって。あの頃はバカでした、冒険者って儲かると思ってたんです。現実は、ぜんぜん違った。食べてくだけで精一杯でした」
「私も、駆け出しの頃は辛い生活だったよ」
「それでも俺、へこたれてたまるか、そう思って頑張って。やっとレベル4になれたんです」
「うん」
「カールさん。よかったら、俺と手合わせしてもらえませんか?」
「手合わせ?」
二人は立ち止まる。ギンはカールの顔を真っすぐ見ている。ギンは言う。
「カールさんと別れた後、俺、頑張って修行しました。今は昔よりずっと強い、そう思います。でも、どれくらい強くなったか、はっきり実感できなくて」
「それで、私を相手に戦って、腕試し……というわけか」
「ダメですか?」
カールは笑いながら言う。
「OKだ。やろう、私も、少し体を動かしたいと思っていたんだ」
「ありがとうございます!」
ギンは頭を下げる。そして、続けて言う。
「冒険者組合に行って、訓練場を借りて戦うってのはどうですか?」
「いいね。それでいこう」
「じゃ、さっそく行きましょう! 方角はこっちですよね?」
二人は歩き出す。勝負への緊張感を胸に秘めながら。
「カールさん、他に必要なものって、何がありますか?」
「そうだな……。いざという時のための回復アイテムがあればいいんだが。どうだろう……」
二人は店内を移動し、よさそうな物がないか探して回る。その結果、小さくて青い水晶を発見する。
ギンはそれを手に取って、色々と観察してみる。形について語るなら、道端に落ちている小石のような、何の特徴もない様子である。表面はキレイに磨かれているものの、少しザラザラした部分がいくつか存在している。
カールがそれについてコメントする。
「それは癒しの水晶だな。一回きりの使い捨てで、パーティー全体の体力と魔法力を回復してくれる」
「便利ですね……」
「全回復するわけじゃない。少しだけだよ」
「でも、これがあったら安心ですよ」
「確かにね……」
カールは値札を見る。一つ2万マー。
「ギンくん、それ、ちょっと見せてくれないか?」
「どうぞ(手渡す)」
「うん……(観察する)」
「どうですか?」
カールはため息をしながら言う。
「この質で2万は、ちょっとね……。割高だな」
「そうですか……」
「もう少し安ければね……」
その時、誰かが二人の後ろから声をかける。二人は振り向く、そこには店主と思しき人間族の中年男性がいる。彼は話し出す。
「いかがです、それ? いい品でしょう?」
カールが返事をする。
「えぇ、いい品ですよ。といっても、もう少し安ければの話ですが」
「いやいや、お客さん。それでかなり安くしてるんで……」
「そうかな。ところで店主、私は冒険者レベル5なのだが……」
「5?」
店主は少し驚く。カールは腰につけている小型バッグから小さな金属板を取り出し、言う。
「確かめてみますか?」
「それじゃ、失礼して……(板を受け取る)」
店主は金属板に少し魔法力をこめる。魔法で書かれた文字が板の表面に浮かび上がる。
「(板を見ながら)……これはこれは……」
「信じていただけますか?」
「えぇ、えぇ、もちろんですとも!」
「これを二つ買う代わりに、少し割引……というのはいかがですか?」
「お客さん、なかなか上手ですねぇ……。でも、こちらも商売なんで」
「そこをどうにかお願いしたいのです」
「へぇ……」
結局、ギンたちは水晶二つを計3万マーで購入した。彼らは店の外へ出て、街の通りを歩き出す。ギンは少し興奮しながら言う。
「やっぱり、レベル5は凄いですね! あの店主が手のひら返しちゃって、びっくりです!」
「そんなに褒めたって、何も出ないよ」
「いえ、ホントもう、びっくりですよ! 俺たちもあれから強くなって、今はレベル4ですけど、やっぱ5は憧れますね!」
「私が言うのもなんだが、5になれる人は少ないからね。そりゃ、あぁいうお店の人は値引きしてくれるさ」
「強い人を優遇して、そのかわりにコネを作る」
「そうすれば、貴重なアイテムを売ってくれるかもしれない。あるいは、高い物を買ってくれるかもしれない」
「結局、レベルが物を言いますよね」
「悲しいが、それが現実だ」
「はい……」
しばらくの間、二人は無言で歩き続ける。不意に、ギンは言う。
「俺、金持ちになりたくて家を飛び出して、冒険者になって。あの頃はバカでした、冒険者って儲かると思ってたんです。現実は、ぜんぜん違った。食べてくだけで精一杯でした」
「私も、駆け出しの頃は辛い生活だったよ」
「それでも俺、へこたれてたまるか、そう思って頑張って。やっとレベル4になれたんです」
「うん」
「カールさん。よかったら、俺と手合わせしてもらえませんか?」
「手合わせ?」
二人は立ち止まる。ギンはカールの顔を真っすぐ見ている。ギンは言う。
「カールさんと別れた後、俺、頑張って修行しました。今は昔よりずっと強い、そう思います。でも、どれくらい強くなったか、はっきり実感できなくて」
「それで、私を相手に戦って、腕試し……というわけか」
「ダメですか?」
カールは笑いながら言う。
「OKだ。やろう、私も、少し体を動かしたいと思っていたんだ」
「ありがとうございます!」
ギンは頭を下げる。そして、続けて言う。
「冒険者組合に行って、訓練場を借りて戦うってのはどうですか?」
「いいね。それでいこう」
「じゃ、さっそく行きましょう! 方角はこっちですよね?」
二人は歩き出す。勝負への緊張感を胸に秘めながら。
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