4 / 227
第1章 下流階級で低収入の俺が本気出したら無双してしまった
第1話 俺が暮らしている世界 The real world sucks
しおりを挟む
俺、馬場英知が住んでいるこの部屋は、まァ……ゴミカスだ。
狭く、汚く、日当たりが悪い。鉄筋コンクリのマンションの一室といえば聞こえはいいが、実際はクソみたいな掃きだめだ。
近くにコンビニがあるのは確かにありがたい。だが、汚ねぇ煙をまき散らす化学工場もありやがる。
あれってちゃんと法律を守って営業してんのかな。ダチのマサルは「心配ねぇよ」なんて言うが、ウソくさいぜ。
だって、俺みたいな貧乏人が住む町にわざわざ建設したんだぜ?
コスト削減が絶対正義とされる世の中だ。毒を取りのぞく機械とか、そういう安全対策は手抜きに決まってる。ぜってーやべぇよ。
もうちょいカネがありゃ引っ越すんだけどさ。なにせここら一帯は水道代や電気代が安い、だからそんな選択肢はあり得ない。
つまんねー話だよ。クソッタレ。
そんなことを考えながらゲームの準備を進めていく。
ベッドに転がって仰向けになり、目を閉じ、意識を集中する。近くの机に置いたスマホへ脳波を送る。
え、どうやるかって? 簡単だよ、手足を動かす時と同じように、「その行為をしたい」と考えればいい。
第三次世界大戦のおかげでサイボーグ技術が発展したからな。手術で頭を改造すれば、誰でも脳波で家電をコントロールできるのさ。
実際に医者がどんな手術をやってるのかは知らん。
マサルが言うには、プラスチックみたいな磁気を帯びない材質で作ったマイクロマシンを頭に流しこみ、脳波を読み取れるようにしてとか、まぁそんな感じらしい。
手術が終わってみると、両耳の後ろに小さな穴(ソケット/socket)がいくつかできてる。このソケットに棒型の機械を突っこんでいろんなことするわけ。
USBみたいなもんかな。俺の上の世代の人たちは、パソコンのUSB端子にフラッシュ・メモリを挿して、メモリの中に入れた音楽とか聴いてたわけでしょ?
今の時代では、それのかわりとして頭のソケットに棒型のフラッシュ・メモリを挿し、中の音楽を脳内で再生して聴く。音漏れがなくて実に快適だぜ。
こういった技術の応用として、俺が今やってるようなスマホの操作がある。ソケットに無線子機を挿してスマホへ脳波を送り、アプリをいじったりネットを見たりする。
もちろんゲームだって遊べるぜ。仮想現実で遊ぶような、いわゆるVRMMOが手軽に楽しめる時代になったわけさ。
それでどこまで話したっけ? あぁ、ベッドに仰向けになって目を閉じたんだ。
俺は意識を無線子機へ集中させ、脳とスマホを無線で接続する。成功、迷うことなくゲーム・アプリを起動する。
ここからは意識だけの世界だ。通常なら脳から肉体へ送られる電気信号は、殆どがスマホへ転送され、たとえゲーム内で走ろうと現実の体は動かない。
もちろん呼吸や心臓の拍動といった生命活動は維持される、そこは心配しなくていい。
それともう一つ、蛇足かもしれんけど、お前を安心させるために言っておこう。いきなりゲームからログアウト不可能になるとか、そんなことは絶対にあり得ない。
スマホを違法改造したならそういうこともあり得るかもしれん。でも正規のスマホやパソコンなら大丈夫。もしもの時は外部操作で安全に強制ログアウトできる。
じゃ、前置きはこのくらいにしてぼつぼつ始めるとしようぜ。VRMMO、「レヴェリー・プラネット」での冒険を。
狭く、汚く、日当たりが悪い。鉄筋コンクリのマンションの一室といえば聞こえはいいが、実際はクソみたいな掃きだめだ。
近くにコンビニがあるのは確かにありがたい。だが、汚ねぇ煙をまき散らす化学工場もありやがる。
あれってちゃんと法律を守って営業してんのかな。ダチのマサルは「心配ねぇよ」なんて言うが、ウソくさいぜ。
だって、俺みたいな貧乏人が住む町にわざわざ建設したんだぜ?
コスト削減が絶対正義とされる世の中だ。毒を取りのぞく機械とか、そういう安全対策は手抜きに決まってる。ぜってーやべぇよ。
もうちょいカネがありゃ引っ越すんだけどさ。なにせここら一帯は水道代や電気代が安い、だからそんな選択肢はあり得ない。
つまんねー話だよ。クソッタレ。
そんなことを考えながらゲームの準備を進めていく。
ベッドに転がって仰向けになり、目を閉じ、意識を集中する。近くの机に置いたスマホへ脳波を送る。
え、どうやるかって? 簡単だよ、手足を動かす時と同じように、「その行為をしたい」と考えればいい。
第三次世界大戦のおかげでサイボーグ技術が発展したからな。手術で頭を改造すれば、誰でも脳波で家電をコントロールできるのさ。
実際に医者がどんな手術をやってるのかは知らん。
マサルが言うには、プラスチックみたいな磁気を帯びない材質で作ったマイクロマシンを頭に流しこみ、脳波を読み取れるようにしてとか、まぁそんな感じらしい。
手術が終わってみると、両耳の後ろに小さな穴(ソケット/socket)がいくつかできてる。このソケットに棒型の機械を突っこんでいろんなことするわけ。
USBみたいなもんかな。俺の上の世代の人たちは、パソコンのUSB端子にフラッシュ・メモリを挿して、メモリの中に入れた音楽とか聴いてたわけでしょ?
今の時代では、それのかわりとして頭のソケットに棒型のフラッシュ・メモリを挿し、中の音楽を脳内で再生して聴く。音漏れがなくて実に快適だぜ。
こういった技術の応用として、俺が今やってるようなスマホの操作がある。ソケットに無線子機を挿してスマホへ脳波を送り、アプリをいじったりネットを見たりする。
もちろんゲームだって遊べるぜ。仮想現実で遊ぶような、いわゆるVRMMOが手軽に楽しめる時代になったわけさ。
それでどこまで話したっけ? あぁ、ベッドに仰向けになって目を閉じたんだ。
俺は意識を無線子機へ集中させ、脳とスマホを無線で接続する。成功、迷うことなくゲーム・アプリを起動する。
ここからは意識だけの世界だ。通常なら脳から肉体へ送られる電気信号は、殆どがスマホへ転送され、たとえゲーム内で走ろうと現実の体は動かない。
もちろん呼吸や心臓の拍動といった生命活動は維持される、そこは心配しなくていい。
それともう一つ、蛇足かもしれんけど、お前を安心させるために言っておこう。いきなりゲームからログアウト不可能になるとか、そんなことは絶対にあり得ない。
スマホを違法改造したならそういうこともあり得るかもしれん。でも正規のスマホやパソコンなら大丈夫。もしもの時は外部操作で安全に強制ログアウトできる。
じゃ、前置きはこのくらいにしてぼつぼつ始めるとしようぜ。VRMMO、「レヴェリー・プラネット」での冒険を。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
EX級アーティファクト化した介護用ガイノイドと行く未来異星世界遺跡探索~君と添い遂げるために~
青空顎門
SF
病で余命宣告を受けた主人公。彼は介護用に購入した最愛のガイノイド(女性型アンドロイド)の腕の中で息絶えた……はずだったが、気づくと彼女と共に見知らぬ場所にいた。そこは遥か未来――時空間転移技術が暴走して崩壊した後の時代、宇宙の遥か彼方の辺境惑星だった。男はファンタジーの如く高度な技術の名残が散見される世界で、今度こそ彼女と添い遂げるために未来の超文明の遺跡を巡っていく。
※小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様、ノベルバ様にも掲載しております。
毒素擬人化小説『ウミヘビのスープ』 〜十の賢者と百の猛毒が、寄生菌バイオハザード鎮圧を目指すSFファンタジー〜
天海二色
SF
西暦2320年、世界は寄生菌『珊瑚』がもたらす不治の病、『珊瑚症』に蝕まれていた。
珊瑚症に罹患した者はステージの進行と共に異形となり凶暴化し、生物災害【バイオハザード】を各地で引き起こす。
その珊瑚症の感染者が引き起こす生物災害を鎮める切り札は、毒素を宿す有毒人種《ウミヘビ》。
彼らは一人につき一つの毒素を持つ。
医師モーズは、その《ウミヘビ》を管理する研究所に奇縁によって入所する事となった。
彼はそこで《ウミヘビ》の手を借り、生物災害鎮圧及び珊瑚症の治療薬を探究することになる。
これはモーズが、治療薬『テリアカ』を作るまでの物語である。
……そして個性豊か過ぎるウミヘビと、同僚となる癖の強いクスシに振り回される物語でもある。
※《ウミヘビ》は毒劇や危険物、元素を擬人化した男子になります
※研究所に所属している職員《クスシヘビ》は全員モデルとなる化学者がいます
※この小説は国家資格である『毒物劇物取扱責任者』を覚える為に考えた話なので、日本の法律や規約を世界観に採用していたりします。
参考文献
松井奈美子 一発合格! 毒物劇物取扱者試験テキスト&問題集
船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
齋藤勝裕 毒の科学 身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで
鈴木勉 毒と薬 (大人のための図鑑)
特別展「毒」 公式図録
くられ、姫川たけお 毒物ずかん: キュートであぶない毒キャラの世界へ
ジェームス・M・ラッセル著 森 寛敏監修 118元素全百科
その他広辞苑、Wikipediaなど
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる