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第1章 下流階級で低収入の俺が本気出したら無双してしまった
第19話 下剋上 Wind of change
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その後、俺はさっさとダンジョンを脱出し、ゲールフォースのアジトに帰還した。部屋にいたメンバーは少しだったが、全員が俺の成功を喜んでくれた。
しかし復讐劇はまだ終わりじゃねぇ。むしろこれからが本番だ!
数日後、アジトの一室。椅子や机といった家具が置かれたこの場所に、ゲールフォースのメンバーの数人と俺が集まっている。
みんなを前に俺は提案する。
「毒を食らわば皿までっていうだろ。いい機会だ、とことんパンプキンズをぶちのめそう!」
クランのリーダーであるワラビーさんが反論する。ちなみに女性だ。
「でもどうやって?」
「週末のベース争奪戦があるじゃないですか!」
木の椅子に座っているオリヴィエくんが手を挙げて質問する。こっちは男性だ。
「すいません、争奪戦ってなんですか?」
この子は最近ゲールフォースに入ったんだけど、ゲームを始めたばかりの新人なせいか、知らないことが多い。しょうがねぇ、俺が教えよう。
「じゃぁ簡単に説明するけど……」
彼のそばに行き、近くのテーブル上にベースの立体映像を出す。
「プラネットの大きな街(シティ)には、1つにつき1つのベース(基地)がある。それは知ってるだろ?」
「はい」
「普段、ベースはどこかのクランが占領してる。そして、占領してると色んなボーナスがある。モンハン時の経験値が増えたり、毎日なにかのアイテムをもらえたり」
「へぇ……」
「それでね。毎週日曜には、ベースをかけての勝負、争奪戦がある。
手っ取り早く言えば、クラン同士の戦争イベントだよ。これに勝ったクランがベースの支配者になる」
「戦争ってことは、相手を殺すわけですよね? そんなことして大丈夫なんですか」
「イベント中は特別ルールが適用される。殺してもPKにはならない」
「なるほど……」
オリヴィエくんはホッとした顔になる。俺は話を続ける。
「今この街のベースは、パンプキンズに占領されてる。だから今度の争奪戦で奴らに挑戦し、ぶちのめし、ついでにベースも奪っちまおうってわけ」
ワラビーさんが疑問を投げかける。
「バーバリアンさんの気持ちは分かるけど、やっぱり私は挑戦に反対。
だってパンプキンズって戦い慣れしてるんでしょ? でもうちは戦争イベントの経験なんてほぼゼロ。これじゃ勝ち目は低い」
「でもあんだけやられてナメられて、それで放っとくなんて俺には無理です。
やられたらやり返す。生きるってそういうことですよ」
「それについて言えば、こないだバーバリアンさんがやり返したわけでしょ。もうそれで充分だと思う」
「じゃあ他のみんなに聞くけど、満足してるの?」
アンズさんが手を挙げる。
「そんなわけ無い! 私は絶対、自分の手であいつらをぶっ殺したいよ。このまま終わるなんてやだ、だから挑戦に賛成!」
彼女の近くにいる坊主頭のアフリカンの男性、名前はポールだけど、彼も自分の意見を述べる。
「みんなに心配かけたくなくて黙ってたけど、実は俺、ずっと前にあいつらに襲われたことがあるんです。
その時は他のクランの人たちと一緒だったんですが、完全包囲されてぜんぜん抵抗できなくて、ドロップぜんぶ巻き上げられて……。クソッ!」
トラウマじみた記憶を思い出したせいで興奮したらしく、ポールはさらに熱っぽく喋る。
「俺も挑戦に賛成します。刺し違えてでも奴らを皆殺しにしますよ。
今はこの場にいないけど、マサキングさんだってきっと同じ意見だと思います。だってこないだあの人と話した時、ヤバいくらいキレてましたもん」
話はどうやら俺が望む方角に向かってるらしい。だったら後押しだ。
「ワラビーさん、やりましょうよ。そりゃワラビーさんは襲われたわけじゃないし、復讐の気持ちがないってのは分かります。
でも復讐とか関係なしにベース欲しいじゃないですか。ボーナス欲しいじゃないですか。
てっぺん取りましょうよ! 下剋上です! 革命です! ジャイアント・キリング! 成り上がり!」
そうだ、下剋上だ! パワー2億5000万の俺がいるゲールフォースがどれだけ強いか、パンプキンズにわからせるんだ!
「下剋上しましょうよ! ワラビーさん! 下剋上です!」
「うーん……」
彼女は視線をあちこちに向ける。不満そうな人がいれば、そいつに話を振って流れを変えるつもりなんだ。
でもワラビーさん、とっくに分かってるでしょう? あなた以外は誰でも乗り気だ。そんな中、あなた一人だけが反対したってナンセンス。
ほどなくしてため息をつき、彼女は言う。
「オーケー。じゃあやろう、争奪戦」
よっしゃぁ!
しかし復讐劇はまだ終わりじゃねぇ。むしろこれからが本番だ!
数日後、アジトの一室。椅子や机といった家具が置かれたこの場所に、ゲールフォースのメンバーの数人と俺が集まっている。
みんなを前に俺は提案する。
「毒を食らわば皿までっていうだろ。いい機会だ、とことんパンプキンズをぶちのめそう!」
クランのリーダーであるワラビーさんが反論する。ちなみに女性だ。
「でもどうやって?」
「週末のベース争奪戦があるじゃないですか!」
木の椅子に座っているオリヴィエくんが手を挙げて質問する。こっちは男性だ。
「すいません、争奪戦ってなんですか?」
この子は最近ゲールフォースに入ったんだけど、ゲームを始めたばかりの新人なせいか、知らないことが多い。しょうがねぇ、俺が教えよう。
「じゃぁ簡単に説明するけど……」
彼のそばに行き、近くのテーブル上にベースの立体映像を出す。
「プラネットの大きな街(シティ)には、1つにつき1つのベース(基地)がある。それは知ってるだろ?」
「はい」
「普段、ベースはどこかのクランが占領してる。そして、占領してると色んなボーナスがある。モンハン時の経験値が増えたり、毎日なにかのアイテムをもらえたり」
「へぇ……」
「それでね。毎週日曜には、ベースをかけての勝負、争奪戦がある。
手っ取り早く言えば、クラン同士の戦争イベントだよ。これに勝ったクランがベースの支配者になる」
「戦争ってことは、相手を殺すわけですよね? そんなことして大丈夫なんですか」
「イベント中は特別ルールが適用される。殺してもPKにはならない」
「なるほど……」
オリヴィエくんはホッとした顔になる。俺は話を続ける。
「今この街のベースは、パンプキンズに占領されてる。だから今度の争奪戦で奴らに挑戦し、ぶちのめし、ついでにベースも奪っちまおうってわけ」
ワラビーさんが疑問を投げかける。
「バーバリアンさんの気持ちは分かるけど、やっぱり私は挑戦に反対。
だってパンプキンズって戦い慣れしてるんでしょ? でもうちは戦争イベントの経験なんてほぼゼロ。これじゃ勝ち目は低い」
「でもあんだけやられてナメられて、それで放っとくなんて俺には無理です。
やられたらやり返す。生きるってそういうことですよ」
「それについて言えば、こないだバーバリアンさんがやり返したわけでしょ。もうそれで充分だと思う」
「じゃあ他のみんなに聞くけど、満足してるの?」
アンズさんが手を挙げる。
「そんなわけ無い! 私は絶対、自分の手であいつらをぶっ殺したいよ。このまま終わるなんてやだ、だから挑戦に賛成!」
彼女の近くにいる坊主頭のアフリカンの男性、名前はポールだけど、彼も自分の意見を述べる。
「みんなに心配かけたくなくて黙ってたけど、実は俺、ずっと前にあいつらに襲われたことがあるんです。
その時は他のクランの人たちと一緒だったんですが、完全包囲されてぜんぜん抵抗できなくて、ドロップぜんぶ巻き上げられて……。クソッ!」
トラウマじみた記憶を思い出したせいで興奮したらしく、ポールはさらに熱っぽく喋る。
「俺も挑戦に賛成します。刺し違えてでも奴らを皆殺しにしますよ。
今はこの場にいないけど、マサキングさんだってきっと同じ意見だと思います。だってこないだあの人と話した時、ヤバいくらいキレてましたもん」
話はどうやら俺が望む方角に向かってるらしい。だったら後押しだ。
「ワラビーさん、やりましょうよ。そりゃワラビーさんは襲われたわけじゃないし、復讐の気持ちがないってのは分かります。
でも復讐とか関係なしにベース欲しいじゃないですか。ボーナス欲しいじゃないですか。
てっぺん取りましょうよ! 下剋上です! 革命です! ジャイアント・キリング! 成り上がり!」
そうだ、下剋上だ! パワー2億5000万の俺がいるゲールフォースがどれだけ強いか、パンプキンズにわからせるんだ!
「下剋上しましょうよ! ワラビーさん! 下剋上です!」
「うーん……」
彼女は視線をあちこちに向ける。不満そうな人がいれば、そいつに話を振って流れを変えるつもりなんだ。
でもワラビーさん、とっくに分かってるでしょう? あなた以外は誰でも乗り気だ。そんな中、あなた一人だけが反対したってナンセンス。
ほどなくしてため息をつき、彼女は言う。
「オーケー。じゃあやろう、争奪戦」
よっしゃぁ!
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参考文献
松井奈美子 一発合格! 毒物劇物取扱者試験テキスト&問題集
船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
齋藤勝裕 毒の科学 身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで
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