50 / 227
第2章 2084年
第47話 だったら最後まで突っ走ろう The show must go on
しおりを挟む
ベアが考えかけた時、紫髪を揺らしてアップルが怒る。
「スエナ! ちゃんと元の名前を言って!」
「ごめん、ごめん……。アップルは愛称だよ、正式にはアップライムっていうんだ」
興味深そうにポールが話す。
「珍しい名前ですね」
アップルは「よく言われます」と返し、銃(ワルサーP22)の調子を確かめながら話す。
「この向こうに2本の柱がありますよね? 右に3人が、左に2人が隠れてます」
今度はスエナが喋る。
「こっちにも仲間がいたんだけど、みんなやられちゃって……。ところで、君たちの名前は?」
「俺はタイガー。こいつはベア、こっちはポール」
「了解。で、これからのことなんだけど……」
タイガーの視線がポールに向く。
「なぁ、アイデアあるか?」
「バリアを張って正面から攻めれば……」
「悪くねぇ。でも、途中でバリア・エナジーがきれるぜ」
ベアが「じゃあさ……」と話し出す。
「スエナさんたちに敵を引きつけてもらって、その隙に俺たちがステルス奇襲すればいい」
「でもジャマーはどうする? ジャミングされてたらどうにもならねぇ」
スエナが「あいつらのジャマーはもう壊した!」と説明する。
ならばチャンスかもしれない。ベアはステルスを試みる。
”ジャミング中です”
すぐ過ちに気づき、ベアは言う。
「タイガー。俺たちのジャマーをオフにして」
「了解」
「……。よし、警告なし!」
ベアの姿が一瞬で透明になる。スエナがコメントする。
「ステルス作戦、ボクは賛成だよ。アップルは?」
「異論なし!」
「他の人たちは?」
タイガーは「オッケー」、ポールも「俺も!」と言い、話がまとまる。
ベアに続いてタイガー、ポールの姿も消える。そして彼らは抜刀し、バリアを張って飛び道具に備える。
ポールの視線がスタミナ・ゲージにいき、それが猛烈な速度で減っていくのに気づく。
「うわっ、大丈夫かな?」
タイガーが「回復アイテムがあるだろ」と指摘する。
「そりゃそうですけど、やっぱ不安で……」
「ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン(The show must go on)って言うだろ。今さら引き返せない、だったら最後まで突っ走ろう」
唐突にエレベーターの向こう側から声が響く。セブンだ。
「お前ら! 援軍が来たぐらいで勝てると思ってんのか!」
スエナが怒鳴り返す。
「うるさいよ! やってみなくちゃわからない!」
「とっくに3人も殺された間抜けに、何が分かる?」
「黙れぇええええぇぇぇえぇぇぇぇええぇっ!」
スエナはエレベーターの陰から身を乗り出し、狂ったように撃ちまくる。
「黙れ、黙れ、黙れ! 黙れぇっ!」
アップルが「スエナ、落ち着いて!」と止めに入るものの、まるで効き目がない。
そんな光景を見ながらタイガーが言う。
「さぁ、行こう! このままじゃヤバい!」
作戦開始だ。
「スエナ! ちゃんと元の名前を言って!」
「ごめん、ごめん……。アップルは愛称だよ、正式にはアップライムっていうんだ」
興味深そうにポールが話す。
「珍しい名前ですね」
アップルは「よく言われます」と返し、銃(ワルサーP22)の調子を確かめながら話す。
「この向こうに2本の柱がありますよね? 右に3人が、左に2人が隠れてます」
今度はスエナが喋る。
「こっちにも仲間がいたんだけど、みんなやられちゃって……。ところで、君たちの名前は?」
「俺はタイガー。こいつはベア、こっちはポール」
「了解。で、これからのことなんだけど……」
タイガーの視線がポールに向く。
「なぁ、アイデアあるか?」
「バリアを張って正面から攻めれば……」
「悪くねぇ。でも、途中でバリア・エナジーがきれるぜ」
ベアが「じゃあさ……」と話し出す。
「スエナさんたちに敵を引きつけてもらって、その隙に俺たちがステルス奇襲すればいい」
「でもジャマーはどうする? ジャミングされてたらどうにもならねぇ」
スエナが「あいつらのジャマーはもう壊した!」と説明する。
ならばチャンスかもしれない。ベアはステルスを試みる。
”ジャミング中です”
すぐ過ちに気づき、ベアは言う。
「タイガー。俺たちのジャマーをオフにして」
「了解」
「……。よし、警告なし!」
ベアの姿が一瞬で透明になる。スエナがコメントする。
「ステルス作戦、ボクは賛成だよ。アップルは?」
「異論なし!」
「他の人たちは?」
タイガーは「オッケー」、ポールも「俺も!」と言い、話がまとまる。
ベアに続いてタイガー、ポールの姿も消える。そして彼らは抜刀し、バリアを張って飛び道具に備える。
ポールの視線がスタミナ・ゲージにいき、それが猛烈な速度で減っていくのに気づく。
「うわっ、大丈夫かな?」
タイガーが「回復アイテムがあるだろ」と指摘する。
「そりゃそうですけど、やっぱ不安で……」
「ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン(The show must go on)って言うだろ。今さら引き返せない、だったら最後まで突っ走ろう」
唐突にエレベーターの向こう側から声が響く。セブンだ。
「お前ら! 援軍が来たぐらいで勝てると思ってんのか!」
スエナが怒鳴り返す。
「うるさいよ! やってみなくちゃわからない!」
「とっくに3人も殺された間抜けに、何が分かる?」
「黙れぇええええぇぇぇえぇぇぇぇええぇっ!」
スエナはエレベーターの陰から身を乗り出し、狂ったように撃ちまくる。
「黙れ、黙れ、黙れ! 黙れぇっ!」
アップルが「スエナ、落ち着いて!」と止めに入るものの、まるで効き目がない。
そんな光景を見ながらタイガーが言う。
「さぁ、行こう! このままじゃヤバい!」
作戦開始だ。
0
あなたにおすすめの小説
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる