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第3章 七寺英太の革命日記
第54話 くたばれ金持ち! NO FUTURE
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やがてビールが運ばれてくる。コップをひっつかんでグビグビ飲み、酔いに任せて俺は喋る。
「ほんの100年ほど前は、貧乏人でも成り上がれたっていうじゃねぇか。ボクシングなんかまさにそれだ。
若きチャレンジャーがチャンピオンに挑み、ノック・アウトして王者になる。アメリカン・ドリーム!」
「そんなの映画の中だけの話だよ。『ロッキー2』とか、あぁいうの」
「違う! 現実世界でもマジであったんだ! 成り上がりが!」
「仮にそうだとしても、2084年の日本じゃそんなのあり得ない。だって、金持ちが社会を牛耳り、貧乏人が成り上がれないようにしてるから。
例えば、高級ジムを会員制にして、ボッタクリ料金を払わないと利用できないようにした。優秀なトレーナーを高い給料で雇い、貧乏人が雇えないようにした。
要するに金持ちは、金の力でいろんなものを買い占め、貧乏人を合法的に追い払ったわけだ……」
広田はため息をつく。逆に俺は鼻息を荒くして言う。
「クソだ、こんなの! 間違ってる!」
「でも、今さらどうにもならない」
「違う! そんなわけねぇッ!」
「おい、飲み過ぎだ。落ち着け……」
「違う、違う! ちくしょう!
いいか、広田! 俺もお前もプロになれた、それだけの力があったじゃねぇか!
だって俺たちはどんな試合にも勝った! 負けたのは、金持ちのガキが相手の時だけだ!」
「やめろよ……」
「うるせぇ!」
酔いすぎて考えがまとまらない。言葉が勝手にこぼれていく。
「うるせぇ! うるせぇよ、うるせぇ!
俺は負け犬じゃない、勝ち組だ! もし金持ちの家に生まれてたら、プロになれた! そんでいろんな大会で優勝して、有名人になれた!
そうだろ! そうだろ!?」
激情が高まるにつれて涙が流れ、口に入る。ビールと涙が混ざり合い、塩辛くてたまらない。
世の中はつまり塩味だ! さもなきゃクソの塊だ! バカヤロー!
そんな調子で俺は飲み続け、怒り続け、その夜を過ごした。
むなしい時間だった。これならプラネットに行ったほうがよかった、もう酒なんて飲むものか!
「ほんの100年ほど前は、貧乏人でも成り上がれたっていうじゃねぇか。ボクシングなんかまさにそれだ。
若きチャレンジャーがチャンピオンに挑み、ノック・アウトして王者になる。アメリカン・ドリーム!」
「そんなの映画の中だけの話だよ。『ロッキー2』とか、あぁいうの」
「違う! 現実世界でもマジであったんだ! 成り上がりが!」
「仮にそうだとしても、2084年の日本じゃそんなのあり得ない。だって、金持ちが社会を牛耳り、貧乏人が成り上がれないようにしてるから。
例えば、高級ジムを会員制にして、ボッタクリ料金を払わないと利用できないようにした。優秀なトレーナーを高い給料で雇い、貧乏人が雇えないようにした。
要するに金持ちは、金の力でいろんなものを買い占め、貧乏人を合法的に追い払ったわけだ……」
広田はため息をつく。逆に俺は鼻息を荒くして言う。
「クソだ、こんなの! 間違ってる!」
「でも、今さらどうにもならない」
「違う! そんなわけねぇッ!」
「おい、飲み過ぎだ。落ち着け……」
「違う、違う! ちくしょう!
いいか、広田! 俺もお前もプロになれた、それだけの力があったじゃねぇか!
だって俺たちはどんな試合にも勝った! 負けたのは、金持ちのガキが相手の時だけだ!」
「やめろよ……」
「うるせぇ!」
酔いすぎて考えがまとまらない。言葉が勝手にこぼれていく。
「うるせぇ! うるせぇよ、うるせぇ!
俺は負け犬じゃない、勝ち組だ! もし金持ちの家に生まれてたら、プロになれた! そんでいろんな大会で優勝して、有名人になれた!
そうだろ! そうだろ!?」
激情が高まるにつれて涙が流れ、口に入る。ビールと涙が混ざり合い、塩辛くてたまらない。
世の中はつまり塩味だ! さもなきゃクソの塊だ! バカヤロー!
そんな調子で俺は飲み続け、怒り続け、その夜を過ごした。
むなしい時間だった。これならプラネットに行ったほうがよかった、もう酒なんて飲むものか!
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船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
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