59 / 227
第3章 七寺英太の革命日記
第56話 新銃お披露目 The gunslinger is coming soon
しおりを挟む
家に着いた俺はすぐプラネットに行き、課金を始めた。
さぁて、何を買おう? PKを重視するならやはり武器だな。ショップの銃リストを調べて……おっ、これは?
スプリングフィールド M1911A1。確かジョン・ウーの映画で見たことある。めっちゃカッコよかった、性能もいいしこれに決めよう。
お次は改造だ。金の続く限り強化して、それが終わったらどこかで試し撃ちだ。
その時ちょうど、リスとゼーキルがログインしていた。だから俺は、二人を誘って冒険に出かけた。
行先はブラック・スクール。あそこなら手ごろなモンスターがすぐ見つかるし、運に恵まれればPKもできる。
PK! その時こそ、このスプリングフィールドの出番だ! カッコよく敵の頭をぶち抜いてやるぜ。
そんなこんなで俺たちはスクールに着き、探索を始める。俺一人では無理なダンジョンだが、さすがに仲間がいれば問題ない。
俺たちは高級ジャマーを使いながらフロアを進んでいく。PKするつもりが逆にされるなんて、間抜けすぎるからな。しっかり用心だ。
まぁでも、今回は短時間で切り上げる予定だし、PKにそこまでこだわってるわけでもない。だったら有効時間30分の安物で充分だろう。
そして、小部屋の入り口にさしかかった時。ついに一匹のモンスターと遭遇する。
遠くからそいつの姿を眺め、俺はチャットで言う。
(なんかカニみたいだけど、なんだろ?)
ゼーキルが(クラップ・クラブだ)と答える。
クラブか。ちょっと厄介だな。しかしその頑丈さは、試射の的としてうってつけだ。やってやる、命令!
(戦闘準備!)
ゼーキルとリスは(了解)と返し、それぞれ銃を構える。同時に、クラブがゆっくりと体の向きを変え、俺たちに気づく。
これじゃあ奇襲は無理だ。ならば真っ向勝負!
「みんな、撃てっ!」
バン! すべての銃が火を噴き、クラブのHPゲージが減少する。
しかし致命傷には至らない。クラブは平然と突き進んでくる。ちっ、射撃のみじゃ無理か? 作戦を変えよう。
「二人とも、下がれ! 接近戦の準備!」
ゼーキルが「お前はどうするんだ?」と聞いてくる。
「ここで撃ち続け、奴を足止めする」
「了解。俺たちの準備ができるまで、頼む」
リスが「よろしくぅ!」と言って後退する。続けてゼーキルも。
クラブはどんどん距離を詰めてくる。クソッ、手こずらせやがって! イライラしながらスプリングフィールドのトリガーを引く。
「おらおら、おらァ!」
狙いを定めて撃ちまくる。いくつもの弾がクラブに当たり、ダメージを発生させる。
それでも奴は倒れず、なお向かってくる。やべぇ、このままじゃあのハサミの餌食だ!
「くそっ! リス、ゼーキル、準備は!?」
「あと少し!」
「俺はまだ……」
クラブのうなり声が響く。
「ブァアァアアアァァァアアァ!」
奴はチャンスと思ったんだろう、猛然と走り出す。俺の背筋に冷たい悪寒が走る、だがそれを振り払ってスプリングフィールドを握りしめる。
「往生しろ! 化け物!」
マガジンに残った最後の一発を放つ。それは狙い違わずクラブの眉間をぶち抜き、HPゲージをゼロにする。
「ブオォォ……」
力のない悲鳴をあげ、クラブが死ぬ。光の粉をまき散らしながら消えていく。
ったく、! こんなに手間取るんじゃ、スプリングフィールドを買った意味がねぇ。悔しい気持ちがこみあげる。
俺の心に気づいたリスが慰めのセリフを言う。
「そんな気を落とさないでさ。射撃だけで倒せたのは、セブンのおかげだよ」
「でもな……」
「まぁまぁ。そのスプリングフィールドはPK用に改造したんでしょ? だったら、モンスターに手こずるのはしょうがないって。
モンスター相手に有効な武器と、人間相手に有効な武器は違う。そういうもんだから……」
「分かってるさ」
ふぅ。じゃあ今はそう思っておこう。
次の敵を見つけた時こそ、この銃の真価を見せてやる。そうと決まれば上のフロアに移動だ。
さぁて、何を買おう? PKを重視するならやはり武器だな。ショップの銃リストを調べて……おっ、これは?
スプリングフィールド M1911A1。確かジョン・ウーの映画で見たことある。めっちゃカッコよかった、性能もいいしこれに決めよう。
お次は改造だ。金の続く限り強化して、それが終わったらどこかで試し撃ちだ。
その時ちょうど、リスとゼーキルがログインしていた。だから俺は、二人を誘って冒険に出かけた。
行先はブラック・スクール。あそこなら手ごろなモンスターがすぐ見つかるし、運に恵まれればPKもできる。
PK! その時こそ、このスプリングフィールドの出番だ! カッコよく敵の頭をぶち抜いてやるぜ。
そんなこんなで俺たちはスクールに着き、探索を始める。俺一人では無理なダンジョンだが、さすがに仲間がいれば問題ない。
俺たちは高級ジャマーを使いながらフロアを進んでいく。PKするつもりが逆にされるなんて、間抜けすぎるからな。しっかり用心だ。
まぁでも、今回は短時間で切り上げる予定だし、PKにそこまでこだわってるわけでもない。だったら有効時間30分の安物で充分だろう。
そして、小部屋の入り口にさしかかった時。ついに一匹のモンスターと遭遇する。
遠くからそいつの姿を眺め、俺はチャットで言う。
(なんかカニみたいだけど、なんだろ?)
ゼーキルが(クラップ・クラブだ)と答える。
クラブか。ちょっと厄介だな。しかしその頑丈さは、試射の的としてうってつけだ。やってやる、命令!
(戦闘準備!)
ゼーキルとリスは(了解)と返し、それぞれ銃を構える。同時に、クラブがゆっくりと体の向きを変え、俺たちに気づく。
これじゃあ奇襲は無理だ。ならば真っ向勝負!
「みんな、撃てっ!」
バン! すべての銃が火を噴き、クラブのHPゲージが減少する。
しかし致命傷には至らない。クラブは平然と突き進んでくる。ちっ、射撃のみじゃ無理か? 作戦を変えよう。
「二人とも、下がれ! 接近戦の準備!」
ゼーキルが「お前はどうするんだ?」と聞いてくる。
「ここで撃ち続け、奴を足止めする」
「了解。俺たちの準備ができるまで、頼む」
リスが「よろしくぅ!」と言って後退する。続けてゼーキルも。
クラブはどんどん距離を詰めてくる。クソッ、手こずらせやがって! イライラしながらスプリングフィールドのトリガーを引く。
「おらおら、おらァ!」
狙いを定めて撃ちまくる。いくつもの弾がクラブに当たり、ダメージを発生させる。
それでも奴は倒れず、なお向かってくる。やべぇ、このままじゃあのハサミの餌食だ!
「くそっ! リス、ゼーキル、準備は!?」
「あと少し!」
「俺はまだ……」
クラブのうなり声が響く。
「ブァアァアアアァァァアアァ!」
奴はチャンスと思ったんだろう、猛然と走り出す。俺の背筋に冷たい悪寒が走る、だがそれを振り払ってスプリングフィールドを握りしめる。
「往生しろ! 化け物!」
マガジンに残った最後の一発を放つ。それは狙い違わずクラブの眉間をぶち抜き、HPゲージをゼロにする。
「ブオォォ……」
力のない悲鳴をあげ、クラブが死ぬ。光の粉をまき散らしながら消えていく。
ったく、! こんなに手間取るんじゃ、スプリングフィールドを買った意味がねぇ。悔しい気持ちがこみあげる。
俺の心に気づいたリスが慰めのセリフを言う。
「そんな気を落とさないでさ。射撃だけで倒せたのは、セブンのおかげだよ」
「でもな……」
「まぁまぁ。そのスプリングフィールドはPK用に改造したんでしょ? だったら、モンスターに手こずるのはしょうがないって。
モンスター相手に有効な武器と、人間相手に有効な武器は違う。そういうもんだから……」
「分かってるさ」
ふぅ。じゃあ今はそう思っておこう。
次の敵を見つけた時こそ、この銃の真価を見せてやる。そうと決まれば上のフロアに移動だ。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
EX級アーティファクト化した介護用ガイノイドと行く未来異星世界遺跡探索~君と添い遂げるために~
青空顎門
SF
病で余命宣告を受けた主人公。彼は介護用に購入した最愛のガイノイド(女性型アンドロイド)の腕の中で息絶えた……はずだったが、気づくと彼女と共に見知らぬ場所にいた。そこは遥か未来――時空間転移技術が暴走して崩壊した後の時代、宇宙の遥か彼方の辺境惑星だった。男はファンタジーの如く高度な技術の名残が散見される世界で、今度こそ彼女と添い遂げるために未来の超文明の遺跡を巡っていく。
※小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様、ノベルバ様にも掲載しております。
毒素擬人化小説『ウミヘビのスープ』 〜十の賢者と百の猛毒が、寄生菌バイオハザード鎮圧を目指すSFファンタジー〜
天海二色
SF
西暦2320年、世界は寄生菌『珊瑚』がもたらす不治の病、『珊瑚症』に蝕まれていた。
珊瑚症に罹患した者はステージの進行と共に異形となり凶暴化し、生物災害【バイオハザード】を各地で引き起こす。
その珊瑚症の感染者が引き起こす生物災害を鎮める切り札は、毒素を宿す有毒人種《ウミヘビ》。
彼らは一人につき一つの毒素を持つ。
医師モーズは、その《ウミヘビ》を管理する研究所に奇縁によって入所する事となった。
彼はそこで《ウミヘビ》の手を借り、生物災害鎮圧及び珊瑚症の治療薬を探究することになる。
これはモーズが、治療薬『テリアカ』を作るまでの物語である。
……そして個性豊か過ぎるウミヘビと、同僚となる癖の強いクスシに振り回される物語でもある。
※《ウミヘビ》は毒劇や危険物、元素を擬人化した男子になります
※研究所に所属している職員《クスシヘビ》は全員モデルとなる化学者がいます
※この小説は国家資格である『毒物劇物取扱責任者』を覚える為に考えた話なので、日本の法律や規約を世界観に採用していたりします。
参考文献
松井奈美子 一発合格! 毒物劇物取扱者試験テキスト&問題集
船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
齋藤勝裕 毒の科学 身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで
鈴木勉 毒と薬 (大人のための図鑑)
特別展「毒」 公式図録
くられ、姫川たけお 毒物ずかん: キュートであぶない毒キャラの世界へ
ジェームス・M・ラッセル著 森 寛敏監修 118元素全百科
その他広辞苑、Wikipediaなど
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる