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第2章 さぁ、やろう!
混乱の第1ラウンド
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テーブルの席順は以下の通りに決まった。フラニー会長→俺→香→ゲンキ→麻里先輩→フラニー会長。ウノは時計回りで遊ぶのが普通だから、各人の順番はいま俺が述べた通りに回っていくわけだ。もちろん、リバースが出されれば逆回りになるけど。
カードを配る仕事は会長がやることになった。彼女は手早くカードを集めてシャッフルし、山札を作ってテーブルの中央に置く。それから俺たちにカードを配る。初期の手札は7枚、全員がそれぞれの手札をチェックして、過不足がないかを確認する。それが終わった後、会長は宣言する。
「じゃ、第1ラウンドの開始……」
彼女は山札のいちばん上をめくり、場に捨てる。青の7。彼女の最初の番はこれで終わり、次の番は俺に回る。俺は手札を確認する。
(青の2、青の5、赤の9、黄色の2、黄色のスキップ、緑のドロ2、ワイルド)
いったい、どれを捨てればいいのか? 慣れないルールだ、まったく勝手がわからない。えぇい、考えるのはやめだ! 俺は長年のゲーム経験に従い、自動的に手を動かす。青の2と黄色の2を同時に捨てようと……その途中で俺は気づく。
(そうだ、ルールその1。手札は常に1枚しか捨てられない!)
俺は黄色の2を出さず、とりあえず青の2を捨てる。順番が香に回る。彼女は青の1を捨てる。次、ゲンキ。その次は麻里先輩、そして会長に番が戻る。ゲームが進んでいく……。
ある程度ゲームが進行した頃、会長が赤のドロ2を捨てた。彼女は言う。
「さて、虎くん。2枚引いてもらいましょうか?」
「いや、俺にはドロ2が……」
「ルール説明の時、言ったでしょ。ドロ2返し、ドロ4返しは出来ない」
「くっ……」
そうだ、ドロ2で攻撃されても防御できないんだ! 俺は心の中で舌打ちしながら、カードの指示に従って山札から2枚を引く。その後、順番が香に移る。俺の内心の思考。
(ドロ2返しが出来ないんだから、身を守るためにドロ2を持っていても無意味なんだ。防御的な戦いはやめよう、むしろ、チャンスを見つけてどんどんドロ2で攻めたほうがいい)
瞬間、俺の脳裏に雷光が走る。俺は麻里先輩の手札を見る、どうやら4枚か5枚は持っている。
(先輩、やっぱり……!)
俺が考えている間にもゲームが進む。やがて会長の手札が残り1となる、彼女は宣言する。
「はい、赤の1。残り1枚、ウノ!」
俺の番が来る、赤の3を捨てる。番が次々に回り、麻里先輩の番となる。場の札は赤の0。麻里先輩はニッコリと微笑む、フラニー会長のほうを見ながら言う。
「フラニー、ごめんね。でも、これもルールだから……」
麻里先輩がカードを捨てる。赤のドロ2。会長の軽い舌打ち。
「Dash it! やってくれるじゃない……!」
会長は2枚を引く。俺は内心でうめく。
(先輩、やっぱり……! 会長を封じるために……!)
あの人、わざと手札にドロ2を残していたんだろう。もちろん、会長を妨害するために。なっ、だから言っただろ? これだから麻里先輩と付き合うのは嫌なんだよ。いくら見た目が良くってもさ、こういう性格の人と付き合うのはリスクが高すぎるもの。何をされるか分からないってのは怖いよね……。
俺に番が移る、手札は残り2枚。内訳は、赤の7と黄色の5。俺は赤の7を切ろうかと思った。しかし、それはやめにしておいたよ。俺は心中で祈りつつ、黙って山札から1枚引く。
説明すると、「出せるカードがあるのにわざと出さず山札から1枚引く」、これはルール違反だけど一応は認められている行為だ。問題はない。えっ、わざと手札を増やすことの意味? まぁ、じきにわかるよ、じきにね……。
俺は引いてきたカードを見る。(ワイルド!)。やったぜ、運がいい。これからの順番、この流れで勝てる。
(次の番、赤の7を捨てる。これで手札は、ワイルドと黄色の5の2枚。その次の番でワイルドを捨ててウノを宣言、色の指定は、残っている黄色の5のために黄色。そのまま場が黄色で回って俺の番が来れば、黄色の5を捨てて勝利!)
何やらゴタゴタした第1ラウンドだが、負けるかよ、ここは俺がとる!
カードを配る仕事は会長がやることになった。彼女は手早くカードを集めてシャッフルし、山札を作ってテーブルの中央に置く。それから俺たちにカードを配る。初期の手札は7枚、全員がそれぞれの手札をチェックして、過不足がないかを確認する。それが終わった後、会長は宣言する。
「じゃ、第1ラウンドの開始……」
彼女は山札のいちばん上をめくり、場に捨てる。青の7。彼女の最初の番はこれで終わり、次の番は俺に回る。俺は手札を確認する。
(青の2、青の5、赤の9、黄色の2、黄色のスキップ、緑のドロ2、ワイルド)
いったい、どれを捨てればいいのか? 慣れないルールだ、まったく勝手がわからない。えぇい、考えるのはやめだ! 俺は長年のゲーム経験に従い、自動的に手を動かす。青の2と黄色の2を同時に捨てようと……その途中で俺は気づく。
(そうだ、ルールその1。手札は常に1枚しか捨てられない!)
俺は黄色の2を出さず、とりあえず青の2を捨てる。順番が香に回る。彼女は青の1を捨てる。次、ゲンキ。その次は麻里先輩、そして会長に番が戻る。ゲームが進んでいく……。
ある程度ゲームが進行した頃、会長が赤のドロ2を捨てた。彼女は言う。
「さて、虎くん。2枚引いてもらいましょうか?」
「いや、俺にはドロ2が……」
「ルール説明の時、言ったでしょ。ドロ2返し、ドロ4返しは出来ない」
「くっ……」
そうだ、ドロ2で攻撃されても防御できないんだ! 俺は心の中で舌打ちしながら、カードの指示に従って山札から2枚を引く。その後、順番が香に移る。俺の内心の思考。
(ドロ2返しが出来ないんだから、身を守るためにドロ2を持っていても無意味なんだ。防御的な戦いはやめよう、むしろ、チャンスを見つけてどんどんドロ2で攻めたほうがいい)
瞬間、俺の脳裏に雷光が走る。俺は麻里先輩の手札を見る、どうやら4枚か5枚は持っている。
(先輩、やっぱり……!)
俺が考えている間にもゲームが進む。やがて会長の手札が残り1となる、彼女は宣言する。
「はい、赤の1。残り1枚、ウノ!」
俺の番が来る、赤の3を捨てる。番が次々に回り、麻里先輩の番となる。場の札は赤の0。麻里先輩はニッコリと微笑む、フラニー会長のほうを見ながら言う。
「フラニー、ごめんね。でも、これもルールだから……」
麻里先輩がカードを捨てる。赤のドロ2。会長の軽い舌打ち。
「Dash it! やってくれるじゃない……!」
会長は2枚を引く。俺は内心でうめく。
(先輩、やっぱり……! 会長を封じるために……!)
あの人、わざと手札にドロ2を残していたんだろう。もちろん、会長を妨害するために。なっ、だから言っただろ? これだから麻里先輩と付き合うのは嫌なんだよ。いくら見た目が良くってもさ、こういう性格の人と付き合うのはリスクが高すぎるもの。何をされるか分からないってのは怖いよね……。
俺に番が移る、手札は残り2枚。内訳は、赤の7と黄色の5。俺は赤の7を切ろうかと思った。しかし、それはやめにしておいたよ。俺は心中で祈りつつ、黙って山札から1枚引く。
説明すると、「出せるカードがあるのにわざと出さず山札から1枚引く」、これはルール違反だけど一応は認められている行為だ。問題はない。えっ、わざと手札を増やすことの意味? まぁ、じきにわかるよ、じきにね……。
俺は引いてきたカードを見る。(ワイルド!)。やったぜ、運がいい。これからの順番、この流れで勝てる。
(次の番、赤の7を捨てる。これで手札は、ワイルドと黄色の5の2枚。その次の番でワイルドを捨ててウノを宣言、色の指定は、残っている黄色の5のために黄色。そのまま場が黄色で回って俺の番が来れば、黄色の5を捨てて勝利!)
何やらゴタゴタした第1ラウンドだが、負けるかよ、ここは俺がとる!
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