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終章 決着!
Oh my!
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香は少し震える声でそれを言った。
「じゃあ、色は……青」
「青?」
「青!」
俺はテーブルの上にあるドロ4へ視線を落とす。次に、手札にある青の1を見る。俺はそのカードを捨て、静かに言う。
「上がり……」
「えっ、あがっ、上がりって……えぇーっ!?」
香の声は部屋の中に広がり、やがて消えていった。
なんかさ、ここまで読むとさ、俺が最下位脱出してウノが終わったように思えるだろ? 違うんだな。残念ながら、俺は負けてしまった。
点数計算の時のこと、今でも覚えてるよ。会長2点、ゲンキ8点、先輩1点。ここまで合計11点、俺と香の点差は36だから、逆転勝ちするには最低でも26点が必要だ。
あの時、香は手札をテーブルに広げながら言った。
「えぇと、黄色の0、赤の2、赤の3、青の1、青の2。合計8点だよ」
思わず俺は軽く笑う。
「お嬢さん、冗談はおよしなさいよ。8点? 8点って、4枚引いたのに?」
「嘘じゃないよ、ほら」
テーブルのカードは嘘をつかない、そこにある5枚のカードの点数を数えると、確かに8点だった。会長が喋り出す。
「えぇと、これでじゃあ合計いくつ? 19点? ふむふむ……」
会長はホワイト・ボードの点数表に文字を書き入れていく。俺、321。香、338点。最後に、彼女はまとめの言葉を口にする。
「よし、罰ゲームは虎くんに決定! おめでとうございまーす!」
「会長、そりゃないっすよ!」
麻里先輩が割って入る。
「まぁまぁ、戦ってればこういうこともね? 終盤にみんながポンポン捨てて、高得点のカードがなくなっちゃのが痛かったね」
「でも香は4枚引いたじゃないですか、あそこにスキップとかあっても……」
「確かにそうなんだけど、そこは香ちゃん、ラッキーガールだから。運よく低いカードばかり集まって、さすがだねー」
「えへへ……」
えへへ、じゃねーよ香。くそぉ、こんな形で負けるなんて……。
まぁこんな次第で、俺は罰ゲームをやる羽目になったのさ。やれやれ、この減ったお小遣いじゃあ、欲しいものを買うなんて当分は先だな。That is life, 人生こんなもんだよ。はぁ、もうちょいツキがあったなら……。
とはいえ、ウノは楽しかったな。たまにはこういうのも悪くないぜ。今後もこのルールでウノをするのかどうか、それは分からないけど、まぁ楽しけりゃあなんでもいいさ。次の勝負は負けねーよ、今度こそ勝利だ!
それじゃ、今日はもう寝るとしよう。Sweet dreams!
「じゃあ、色は……青」
「青?」
「青!」
俺はテーブルの上にあるドロ4へ視線を落とす。次に、手札にある青の1を見る。俺はそのカードを捨て、静かに言う。
「上がり……」
「えっ、あがっ、上がりって……えぇーっ!?」
香の声は部屋の中に広がり、やがて消えていった。
なんかさ、ここまで読むとさ、俺が最下位脱出してウノが終わったように思えるだろ? 違うんだな。残念ながら、俺は負けてしまった。
点数計算の時のこと、今でも覚えてるよ。会長2点、ゲンキ8点、先輩1点。ここまで合計11点、俺と香の点差は36だから、逆転勝ちするには最低でも26点が必要だ。
あの時、香は手札をテーブルに広げながら言った。
「えぇと、黄色の0、赤の2、赤の3、青の1、青の2。合計8点だよ」
思わず俺は軽く笑う。
「お嬢さん、冗談はおよしなさいよ。8点? 8点って、4枚引いたのに?」
「嘘じゃないよ、ほら」
テーブルのカードは嘘をつかない、そこにある5枚のカードの点数を数えると、確かに8点だった。会長が喋り出す。
「えぇと、これでじゃあ合計いくつ? 19点? ふむふむ……」
会長はホワイト・ボードの点数表に文字を書き入れていく。俺、321。香、338点。最後に、彼女はまとめの言葉を口にする。
「よし、罰ゲームは虎くんに決定! おめでとうございまーす!」
「会長、そりゃないっすよ!」
麻里先輩が割って入る。
「まぁまぁ、戦ってればこういうこともね? 終盤にみんながポンポン捨てて、高得点のカードがなくなっちゃのが痛かったね」
「でも香は4枚引いたじゃないですか、あそこにスキップとかあっても……」
「確かにそうなんだけど、そこは香ちゃん、ラッキーガールだから。運よく低いカードばかり集まって、さすがだねー」
「えへへ……」
えへへ、じゃねーよ香。くそぉ、こんな形で負けるなんて……。
まぁこんな次第で、俺は罰ゲームをやる羽目になったのさ。やれやれ、この減ったお小遣いじゃあ、欲しいものを買うなんて当分は先だな。That is life, 人生こんなもんだよ。はぁ、もうちょいツキがあったなら……。
とはいえ、ウノは楽しかったな。たまにはこういうのも悪くないぜ。今後もこのルールでウノをするのかどうか、それは分からないけど、まぁ楽しけりゃあなんでもいいさ。次の勝負は負けねーよ、今度こそ勝利だ!
それじゃ、今日はもう寝るとしよう。Sweet dreams!
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