2 / 16
第一章
自堕落魔女のアパート暮らし
しおりを挟む
町を走る車の中で、二人は空腹を覚えていた。
まあ無理もない。朝から慣れない手続き手続きの連続で、気付けば昼を軽く回っていたのだ。
ぐにゅ。二人のお腹が鳴り止まない。
「お腹減ったねぇ。ねぇ、今日はもう疲れちゃったし、何か食べてこうよ」
「うん、ここらへんは何があるの?」
「ここらへんは食べ物屋さんならあちこち色々あるよ。僕お寿司が良いなぁ。あ、でもみいちゃんはなまもの、苦手なんだったっけ」
「得意ではないけど嫌いってほどでもないから寿司で大丈夫だよ」
「本当?やったーっ」
相方はウキウキしながら、近くにあった回転寿司屋の駐車場に入って行く。
「お寿司だーい好きっ」
「ははっ、本当寿司好きだよねぇ」
「うん、お寿司なら毎日でもいいよ。お金がもたないけどね」
二人はテーブルにつくと、タッチパネルで寿司を頼む。
相方はまんべんなく色々頼んでは食べているが、みいは大体イカ、ネギトロの軍艦、(茹でた)エビをローテーションで頼んでいた。
「……みいちゃん、やっぱ他のとこで食べた方が良かったかなぁ……」
「え?何で?」
「だって、僕ばっかり色々食べてるのに、みいちゃんはイカとかばっかで、何か僕申し訳ないよ……」
「そんなこと無いよ。ほら、コーンも食べるし」
「そうだけどさぁ。でも何かさぁ……」
「それに、好きで同じの食べてるんだからそこ気にすること無いってば」
「うーん、本当?」
「本当だってば」
「そかぁ。なら良いんだけどさ」
相方も気にしてるんだなぁと思いつつ、結局基本その寿司ローテーションで腹一杯寿司を食べた。
相当のお茶も飲んだので、腹からちゃぽんっ、と音がなる。
「いやぁ、満足満足♪久々に食べたよー」
「私も、今日はエビが個人的にヒットだったかも」
満腹の二人はアパートまで車を飛ばし、重たい腹を抱えながら帰宅した。
この秋からお世話になるアパートは、以前目を付けていた物件が他の客にタッチの差で取られてしまい、それで慌てて探して決めた場所なのだ。
持っていかれた物件と同じ地域でペット可の、そんな物件だった。
室内も綺麗にクリーニングされていて清潔感があり、結果的にだが思ったより良い物件に巡り会えたと言う感じだった。
「ここもなぁ。車の通りが激しいから、そこがネックだよねぇ。僕、ここまで車が通るとは思いもしなかったもん」
「確かに。住んでみなきゃ分からない事ってあるよね。私はぶっちゃけ下水の臭いも気になる……」
「あ、確かにー」
人の多い地域ってこんなもんなのだろうか。
実家にいた頃は、こういう臭いとか騒音とかで悩む事も無かっただけに、みいはこれが都会なのかと思う事が多々ある。
相方から言わせれば、ここは都会なんかじゃ無いよと一蹴されるのだろうが、田舎から出て来たみいからしたら、盛っているこの町は都会で間違いなかった。
「さて、明日に備えて早寝しなきゃね」
「だね。風呂って寝よう」
「はーい。あー、でも仕事嫌だなぁ」
相方は嘆きながらバスルームへと消えて行く。
明日から、みいにとっても本格的な新生活の始まりだ。
「よし、頑張るぞー!」
まあ無理もない。朝から慣れない手続き手続きの連続で、気付けば昼を軽く回っていたのだ。
ぐにゅ。二人のお腹が鳴り止まない。
「お腹減ったねぇ。ねぇ、今日はもう疲れちゃったし、何か食べてこうよ」
「うん、ここらへんは何があるの?」
「ここらへんは食べ物屋さんならあちこち色々あるよ。僕お寿司が良いなぁ。あ、でもみいちゃんはなまもの、苦手なんだったっけ」
「得意ではないけど嫌いってほどでもないから寿司で大丈夫だよ」
「本当?やったーっ」
相方はウキウキしながら、近くにあった回転寿司屋の駐車場に入って行く。
「お寿司だーい好きっ」
「ははっ、本当寿司好きだよねぇ」
「うん、お寿司なら毎日でもいいよ。お金がもたないけどね」
二人はテーブルにつくと、タッチパネルで寿司を頼む。
相方はまんべんなく色々頼んでは食べているが、みいは大体イカ、ネギトロの軍艦、(茹でた)エビをローテーションで頼んでいた。
「……みいちゃん、やっぱ他のとこで食べた方が良かったかなぁ……」
「え?何で?」
「だって、僕ばっかり色々食べてるのに、みいちゃんはイカとかばっかで、何か僕申し訳ないよ……」
「そんなこと無いよ。ほら、コーンも食べるし」
「そうだけどさぁ。でも何かさぁ……」
「それに、好きで同じの食べてるんだからそこ気にすること無いってば」
「うーん、本当?」
「本当だってば」
「そかぁ。なら良いんだけどさ」
相方も気にしてるんだなぁと思いつつ、結局基本その寿司ローテーションで腹一杯寿司を食べた。
相当のお茶も飲んだので、腹からちゃぽんっ、と音がなる。
「いやぁ、満足満足♪久々に食べたよー」
「私も、今日はエビが個人的にヒットだったかも」
満腹の二人はアパートまで車を飛ばし、重たい腹を抱えながら帰宅した。
この秋からお世話になるアパートは、以前目を付けていた物件が他の客にタッチの差で取られてしまい、それで慌てて探して決めた場所なのだ。
持っていかれた物件と同じ地域でペット可の、そんな物件だった。
室内も綺麗にクリーニングされていて清潔感があり、結果的にだが思ったより良い物件に巡り会えたと言う感じだった。
「ここもなぁ。車の通りが激しいから、そこがネックだよねぇ。僕、ここまで車が通るとは思いもしなかったもん」
「確かに。住んでみなきゃ分からない事ってあるよね。私はぶっちゃけ下水の臭いも気になる……」
「あ、確かにー」
人の多い地域ってこんなもんなのだろうか。
実家にいた頃は、こういう臭いとか騒音とかで悩む事も無かっただけに、みいはこれが都会なのかと思う事が多々ある。
相方から言わせれば、ここは都会なんかじゃ無いよと一蹴されるのだろうが、田舎から出て来たみいからしたら、盛っているこの町は都会で間違いなかった。
「さて、明日に備えて早寝しなきゃね」
「だね。風呂って寝よう」
「はーい。あー、でも仕事嫌だなぁ」
相方は嘆きながらバスルームへと消えて行く。
明日から、みいにとっても本格的な新生活の始まりだ。
「よし、頑張るぞー!」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
道化たちの末路
希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる