戦力より戦略。

haruhi8128

文字の大きさ
44 / 566
国家戦争

戦いに向かう雰囲気ってどんな感じなんだろうね

しおりを挟む
「いい加減覚悟決めろってー」

戦場となる場所に向かう馬車の中で俺はレインを説得しにかかる。

「これで納得する人います? いきなりですよ!? 戦場に!?」
「仕方ないだろ? レイン一人にするわけにもいかないし……」
「リブレさんは私の保護者ですか!」

ちなみにキラも俺たちにあわせて馬車に乗ってる。


「じゃあ、キラといたほうがこの国で一番安全って説もあるぞ?」
「まぁ、それはそうなんですけど……」

あれ?
俺の立場は?

「普通初陣ってほら! 隊の後ろのほうで雰囲気を学ぶみたいなのありません?」
「それは人材に余裕がありまくってるとこだけだろ」


「ほらほら、そんなくだらないこと話してないで。そろそろ着くよ?」

ちなみに寄って来るそこら辺のエネミーは御者もやってくれてるケインが指先から発射される【熱線銃レーザー】で処理してる。
便利すぎるだろ。
だが、レーザーが指先からなのがいただけない。
折角リアルに目からビームが見れると思ったのに。


「着いたぜ。馬車で行けるのはここまでだな。あとは歩いて向かわなきゃならん」

ケインが伝えてくれるが、

「嫌です! こんな奥地の方のエネミーなんて強いに決まってるじゃないですか! キラさんもいなくなるのにこれ以上奥に行ってどうするんですか!?」

そう。
キラには速さを活かして偵察に行ってもらうのだ。

「そんなこと言ってもな……。俺とケインがいなくなったら一人のほうがやばいぞ?」


「うぅ……。なんでこんな目に……」

歩きながらもぼやきはとまらない。

「まだなにも起こってないだろ?」
「いいですか、リブレさん!」

おぉ。
いきなりか。

、なんですよ。! これから起こることが確定的なのになんで飛び込まなきゃいけないんですか!」
「攻め込まれたらお前の家も焼けるぞ?」
「それはそうなんですけど! 他にもいたでしょう! こっちに連れて来れば戦力になる人が!」


「そりゃいたにはいたが、俺たちがこっちに来てる間にむこうがやられたらある程度戦力はないと持ちこたえられもしないだろ?」
「そうなんですけど、そうじゃなくて……」

ま、いいや。

「キラ、頼むぞ」
「了解、行ってくるよ」

そう言い残してキラの姿が消える。

「ほんと敵じゃなくて良かった……」

どこに行ったのかまるでわからん。


「で、参謀リブレさんよ。この人数でむこうさんを破れるという計算なのかい?」

ケインが聞いてくるが、

「いや、わからん」

だって、虎って強くね?

「そんなことだろうと思いましたよ! だから僕はこんなとこ来たくなかったのに!」


「ははっ! それはいい! 勝ち目が薄いほうが燃えるってもんよ!!」

ケインはなんか気合入ってる。
やっぱただの脳筋か。
こちとらさっきからくだらない話してる間も延々と考えてんだよ!
それでも全くもって相手を退ける方法がないってことに気づいてありえないくらい恐怖してんだけど!?
怯えるの通り越してもはや冷静だわ!


「ケイン、虎族の弱点とか聞いたことないのか?」

一応尋ねてみるが、

「いや、そんなもんあったらお后様マレイユさんがあんたに伝えてるだろ」

確かに。
やっぱゼロから考えるしかないのか……。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...