戦力より戦略。

haruhi8128

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幻想級迎撃

適・材・適・所!

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「まず言わせてもらう。俺は勝てん!」
「清々しいですね……」
「大事な事だろ」

「つまり、負けを認めると」
「いや? そうは言ってないだろ」

俺は卑屈に卑屈を重ねて生きてきたが、自分の実力を測るのは大切だと思っている。
むしろそれをしないのは嫌いだ。
例えば、「いや勉強なんてしてないって。ほんとほんと。多分50点も取れないんじゃないかな」とか言っててまぁまぁ勉強してた俺よりいい点数取ってく奴ら!
あんなこと言ってたのに80点くらい取ってく奴ら!
許さん!!
実力より小さく申告して「あ、やっぱりできてたわ」とか要らんから!
自分を高めるのに必死ですね!

「リブレさんがけっこう怒ってます……」
「……悪い。ちょっと思い出し怒りだ」
「そんな言葉初めて聞きました」
「思い出し笑いがあるなら思い出し怒りもあるだろ」

「つまり、なにが言いたいんだ?」

ライオン族の長がこちらに発言を促す。

「負けはしないって言ってるんだよ。俺はそっちに特化してるからな」
「……なめられたものだな」

長殿から発されるプレッシャーが大きくなる。
カイルさんはその様子を見てニヤニヤしてるし。
その笑いの意図は何。
しかし、長殿に視える感情も怒ってるわけではないようだ。
これはむしろ……。


「では、そこのエルフも一緒で構わん。見たところ2人で1人のような戦い方をしているのだろう?」
「あー、まぁ、ご無沙汰にはなるんだけど。そういうことになるかな」

俺が攻撃能力皆無だから他の人に頼ってばっかだからな。
他力本願。
適材適所。

「なんで僕も加わることになってるんですか」
「頼むよ。俺だけじゃどうせ勝てないんだから」
「……負けるって言わなくなっただけ成長ですかね」
「いや、キラには負けるぞ?」
「そりゃあの人は正しい意味で超人ですもん」

その通りだ。

「じゃあ、そういうことでいいか?」
「もちろん。これは面白そうだ」

カイルさんに一応確認を取るが、ノリノリだ。
それでいいのか皇帝。


「よし、ではついてこい」

遂に先導し始めたカイルさんについて行くと、前々から気になっていた闘技場コロッセオみたいなところについた。
まさかここで戦えと……?

「よし、ではここで戦ってくれ」

そのままを言うんじゃねぇよ!?

「これはある意味私闘だろ? そんなのをこんなとこで大々的にする必要あるか!?」
「本音は?」
「大勢の前で晒しものになるのなんかごめんだ!」

良い合いの手だ、レイン。

「晒しものとはまた。闘士の皆は必死に戦っているんだぞ?」
「それは大いに尊敬いたしますけど? 役者が違うんだよ!」

さっきも言っただろ?
適・材・適・所!

「て言ってもお前。大勢の前で堂々としゃべってたらしいじゃねぇか。エルランド王から聞いてるぜ」

あのバカが!
人が嫌がることをしないの!

「リブレさんそれ言えます……?」
「これがTA・NA・A・GEスタイルだ!」
「いや、もう何言ってるかわかりませんけど」

「逆にお前はいいの!? こんなとこで戦うとか!」
「本来ならやめとくべきなんでしょうけど……。僕たちのは真似しようと思っても出来ないですし、リブレさんも覚悟決めたほうがいいですよ」
「お前、成長したな……」

レインも長殿が裏で考えてる俺たちの実力を見せて、国民説得の材料とするっていうのに気付いていたらしい。
成長したな……!

「僕はなんだと思われてたんですか……」
「さて、やるか? やらないか?」
「やるよ!」

わかってるよ、もう、うるさいな!
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