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幻想級迎撃
ここにきて津波
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一応、1回戦目はやはりエイグが山場だった。
回復役は見つかった時点で逃げる素振りすら見せなかった。
残り2人は俺を大きく見過ぎているのか、余計に強い魔法を撃とうとし、詠唱時間が足りずに俺につめられて負けるパターンだった。
俺ごときが言うのもなんだが、これでは先が思いやられる。
2チーム目。
それぞれに自分で学んでもらうために他のチームの様子は見せていない。
暇な時間にはレイン先生による効率の良いMPコントロールの講座が行われている。
レインは無限MP回復があるとはいえ、その発動時間の管理と無駄のない魔法の並列発動は目を見張るものがある。
MP管理は全員に共通するものだから、その考え方は参考になるだろう。
というか参考にしてもらわないと困る。
そのくらいこなしてやっとスタートラインだろ。
レインは俺に会ったころはまだ管理が疎かだったが、俺の【探求スル者】の魔法多重発動を見て思いついて練習していた。
俺もまだそこまでは頭が回っていなかったので、よく気づくものだと感心したものだ。
次に会った時にはもう完成されてたからな。
血のにじむような訓練をしてきたのだろう。
もしくはエルメと一緒に俺を探しに出ていたという旅の中で完成されたのか。
どちらにしろ、一朝一夕で出来るようなものではない。
しかし、レインは自分が使える全ての魔法に対してその発動までの時間と詠唱時間から逆算して戦うことなんて要求していない。
自分が最も得意とする魔法の組み合わせがどの順番だったら1番効率よく出せるか。
それを2番目、3番目とどう組み合わせるか、という話しかしていない。
俺は二つ名の関係上最もMP管理が必要な部類なのだが、それは魔法の消費MPが少ないことでカバー出来ている。
種類が少ない分組み合わせの仕方は一瞬で覚えられた。
そんな俺が見た感じで言っているだけなのだが、まだ誰も3番目との組み合わせに踏み込めていない。
2番目との組み合わせに苦労している感じだ。
レインもここばかりは努力ですからね、と見守っているらしい。
と、キラから聞いた。
「やけに詳しいな?」
「『僕が頑張ってるんだからリブレさんはもっと頑張ってください』って言伝と共にこの情報を伝えるように言われたよ」
「……そうかぁ」
俺をどうしても休ませないらしい。
「うん、じゃあ、次やろうか」
自分でも驚くほど疲れていない。
レベル17でダンジョン踏破とかキラとタイマンとかひじょーにやってられるかってことをしてたから、免疫がついてしまったのかもしれない。
とても悲しい。
次の組が緊張した面持ちで俺の前に並ぶ。
よし、了解。
「よし、じゃあ始め!」
俺の指示と同時に全員が詠唱を始める。
え。
「「ウォーター・ヴェール!」」
全員が一斉に詠唱を終え、周りに水のドームが出来る。
この水は周りの水路から引いてきたものなので水の操作をしているだけだ。
それを終えた後、皆がまた四方に散らばっていく音が聞こえた。
水の音で定かではないけど。
2分後。
俺たちは動きだそうとするが、周りの水を見てげんなりする。
「これやるしかないよな?」
「そうじゃな……」
渋々俺たちは水の壁に近づいていき、小太刀を振るう。
結果、かかっていた魔法が解け、俺たちに水が降りかかる。
ドザアァァァン!!
相当の質量の水に押し潰され、流される。
「ぶはっ!!??」
オーシリアが周りの水を固定したおかげで俺たちは干潮の際に取り残された小魚みたいな状況になる。
周りは濁流だが。
津波ってこれよりやばいんだろうな。
恐ろしい。
回復役は見つかった時点で逃げる素振りすら見せなかった。
残り2人は俺を大きく見過ぎているのか、余計に強い魔法を撃とうとし、詠唱時間が足りずに俺につめられて負けるパターンだった。
俺ごときが言うのもなんだが、これでは先が思いやられる。
2チーム目。
それぞれに自分で学んでもらうために他のチームの様子は見せていない。
暇な時間にはレイン先生による効率の良いMPコントロールの講座が行われている。
レインは無限MP回復があるとはいえ、その発動時間の管理と無駄のない魔法の並列発動は目を見張るものがある。
MP管理は全員に共通するものだから、その考え方は参考になるだろう。
というか参考にしてもらわないと困る。
そのくらいこなしてやっとスタートラインだろ。
レインは俺に会ったころはまだ管理が疎かだったが、俺の【探求スル者】の魔法多重発動を見て思いついて練習していた。
俺もまだそこまでは頭が回っていなかったので、よく気づくものだと感心したものだ。
次に会った時にはもう完成されてたからな。
血のにじむような訓練をしてきたのだろう。
もしくはエルメと一緒に俺を探しに出ていたという旅の中で完成されたのか。
どちらにしろ、一朝一夕で出来るようなものではない。
しかし、レインは自分が使える全ての魔法に対してその発動までの時間と詠唱時間から逆算して戦うことなんて要求していない。
自分が最も得意とする魔法の組み合わせがどの順番だったら1番効率よく出せるか。
それを2番目、3番目とどう組み合わせるか、という話しかしていない。
俺は二つ名の関係上最もMP管理が必要な部類なのだが、それは魔法の消費MPが少ないことでカバー出来ている。
種類が少ない分組み合わせの仕方は一瞬で覚えられた。
そんな俺が見た感じで言っているだけなのだが、まだ誰も3番目との組み合わせに踏み込めていない。
2番目との組み合わせに苦労している感じだ。
レインもここばかりは努力ですからね、と見守っているらしい。
と、キラから聞いた。
「やけに詳しいな?」
「『僕が頑張ってるんだからリブレさんはもっと頑張ってください』って言伝と共にこの情報を伝えるように言われたよ」
「……そうかぁ」
俺をどうしても休ませないらしい。
「うん、じゃあ、次やろうか」
自分でも驚くほど疲れていない。
レベル17でダンジョン踏破とかキラとタイマンとかひじょーにやってられるかってことをしてたから、免疫がついてしまったのかもしれない。
とても悲しい。
次の組が緊張した面持ちで俺の前に並ぶ。
よし、了解。
「よし、じゃあ始め!」
俺の指示と同時に全員が詠唱を始める。
え。
「「ウォーター・ヴェール!」」
全員が一斉に詠唱を終え、周りに水のドームが出来る。
この水は周りの水路から引いてきたものなので水の操作をしているだけだ。
それを終えた後、皆がまた四方に散らばっていく音が聞こえた。
水の音で定かではないけど。
2分後。
俺たちは動きだそうとするが、周りの水を見てげんなりする。
「これやるしかないよな?」
「そうじゃな……」
渋々俺たちは水の壁に近づいていき、小太刀を振るう。
結果、かかっていた魔法が解け、俺たちに水が降りかかる。
ドザアァァァン!!
相当の質量の水に押し潰され、流される。
「ぶはっ!!??」
オーシリアが周りの水を固定したおかげで俺たちは干潮の際に取り残された小魚みたいな状況になる。
周りは濁流だが。
津波ってこれよりやばいんだろうな。
恐ろしい。
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