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幻想級迎撃
服が濡れると不快だよね
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俺がエイグに惜しかったといった理由。
それは全てを魔法で構築したことだ。
簡単に言えば、周りのものを利用していなかったのである。
俺は小太刀を持っているという特性上、魔法が効きにくい。
よって、鬼ごっこのような俺を邪魔するのが目的であっても、魔法だけでは俺を止めることは難しい。
なら、どうするか。
こいつらがやったように周りのものを魔法によって操作してやればいいのである。
この世界の魔法の汎用性は広く、魔法で火を生み出して操作するのと、もともとあった火を操作するのは同じ魔法によって行える。
ただ、MP消費に違いがあるだけだ。
つまり、周りのものを使った方が自らのMP消費は抑えられるのである。
また、魔法が消されても、そこに結果は残る。
例えば、地面の土を使って壁を作ったとして、それを俺が小太刀で斬りつけてもその土に対する操作性が失われるだけで、その土壁は残るのだ。
よって、今回のように水という攻撃性のない物質を使ったものでも俺の足止めには十分となる。
狙ってかどうかはわからないが、なかなかいい作戦だ。
とにかく不快なのだから。
「服が重いのぅ……」
「気持ち悪いしな」
こういうときに風魔法が使えたら乾かしたり出来るんだろうなぁ。
ついでに火魔法も使えたらドライヤーだな。
今度レインに頼んでみるか。
だがしかし。
今はこのまま追わねばならん。
ただ、この重いままというのもどうだろうか。
ちょっとだけ家にお邪魔してあらゆる服を絞り、ある程度水気をきる。
レインとオーシリアが丁寧に干した服を俺が丁寧にたたみ、一応小綺麗だった服はよれよれだ。
しょうがないことではあるが、なんか切ない。
許さん。
謎の使命感のもと、服がよれる原因となった4人を探しに探す。
1チーム目と同じで、4人がバラバラの場所に逃げるという選択だったが、エイグのように突出した者もいなければ、諦める者もいなかった。
しかし、俺が近くにくると、周りが見えなくなるのか、自分の魔法で水やら火やらを出してくるのでむしろ俺には好都合だった。
その後、3チーム目、4チーム目とやっていったのだが、殆ど変わりはなく、同じくらいの時間で捕まえることが出来た。
とりあえず1巡を終えたのだが、どこも代わり映えしなかったというのが正直な感想だ。
今はレインによるMP管理講座から一部始終を見ていたキラによるどこが悪かったか反省会が行われている。
キラによる、とは言ってもキラはそれは違うと思ったところにだけ口を出しているだけで、基本は討論会だ。
「水では止められなかったぞ」
「火でもだ」
「そもそも壁を作るというのが間違っていたのか?」
「いえ、惜しかったと言われたのでそれはないと思います」
「……隠れていても見つかってしまいました……」
という風に議論が白熱している。
その間俺は休憩というわけだ。
「どうでした?」
「エイグは惜しかったな。単純に俺をちゃんと見て行動していた。他は俺を大きく見過ぎているかもな」
「……リブレさんは、強いから。……とうぜん」
「で、そっちはどうだった?」
「どうもこうもありませんよ。毎回咄嗟に判断しているから遅くなるわけで、パターンを何個か作っておいてくださいって言ってるだけなんですけど。自分がいつもどうやっているかが思い出そうとしたらわからないそうで」
「末期だな」
「ですね」
これは道のりは長そうだ。
それは全てを魔法で構築したことだ。
簡単に言えば、周りのものを利用していなかったのである。
俺は小太刀を持っているという特性上、魔法が効きにくい。
よって、鬼ごっこのような俺を邪魔するのが目的であっても、魔法だけでは俺を止めることは難しい。
なら、どうするか。
こいつらがやったように周りのものを魔法によって操作してやればいいのである。
この世界の魔法の汎用性は広く、魔法で火を生み出して操作するのと、もともとあった火を操作するのは同じ魔法によって行える。
ただ、MP消費に違いがあるだけだ。
つまり、周りのものを使った方が自らのMP消費は抑えられるのである。
また、魔法が消されても、そこに結果は残る。
例えば、地面の土を使って壁を作ったとして、それを俺が小太刀で斬りつけてもその土に対する操作性が失われるだけで、その土壁は残るのだ。
よって、今回のように水という攻撃性のない物質を使ったものでも俺の足止めには十分となる。
狙ってかどうかはわからないが、なかなかいい作戦だ。
とにかく不快なのだから。
「服が重いのぅ……」
「気持ち悪いしな」
こういうときに風魔法が使えたら乾かしたり出来るんだろうなぁ。
ついでに火魔法も使えたらドライヤーだな。
今度レインに頼んでみるか。
だがしかし。
今はこのまま追わねばならん。
ただ、この重いままというのもどうだろうか。
ちょっとだけ家にお邪魔してあらゆる服を絞り、ある程度水気をきる。
レインとオーシリアが丁寧に干した服を俺が丁寧にたたみ、一応小綺麗だった服はよれよれだ。
しょうがないことではあるが、なんか切ない。
許さん。
謎の使命感のもと、服がよれる原因となった4人を探しに探す。
1チーム目と同じで、4人がバラバラの場所に逃げるという選択だったが、エイグのように突出した者もいなければ、諦める者もいなかった。
しかし、俺が近くにくると、周りが見えなくなるのか、自分の魔法で水やら火やらを出してくるのでむしろ俺には好都合だった。
その後、3チーム目、4チーム目とやっていったのだが、殆ど変わりはなく、同じくらいの時間で捕まえることが出来た。
とりあえず1巡を終えたのだが、どこも代わり映えしなかったというのが正直な感想だ。
今はレインによるMP管理講座から一部始終を見ていたキラによるどこが悪かったか反省会が行われている。
キラによる、とは言ってもキラはそれは違うと思ったところにだけ口を出しているだけで、基本は討論会だ。
「水では止められなかったぞ」
「火でもだ」
「そもそも壁を作るというのが間違っていたのか?」
「いえ、惜しかったと言われたのでそれはないと思います」
「……隠れていても見つかってしまいました……」
という風に議論が白熱している。
その間俺は休憩というわけだ。
「どうでした?」
「エイグは惜しかったな。単純に俺をちゃんと見て行動していた。他は俺を大きく見過ぎているかもな」
「……リブレさんは、強いから。……とうぜん」
「で、そっちはどうだった?」
「どうもこうもありませんよ。毎回咄嗟に判断しているから遅くなるわけで、パターンを何個か作っておいてくださいって言ってるだけなんですけど。自分がいつもどうやっているかが思い出そうとしたらわからないそうで」
「末期だな」
「ですね」
これは道のりは長そうだ。
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