国の命運を握る星読みの魔女やってます

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ジェイド視点〜疑惑②

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次の休みの日、彼女の店に行ったが店は閉まっていた。
彼女のためにも早めに身を引いた方がいいに決まっている。
しばらく店の外で待ってみよう。
そう思い待ってみたが、時間が経っても彼女はなかなか戻ってこない。
諦めて出直そうか。そう思っていた時、彼女の声がした。
「あの……うちの店に何かご用ですか?」
至近距離で見た彼女は、可憐だった。
ピンクブロンドの髪が整った顔を縁取り、澄んだブルーの目が心配げにこちらを見ている。
知らず知らずのうちに見惚れてしまっていた俺は、慌てていうべきことを彼女に伝えた。
国の為、そして彼女の為だ。少し厳しめに言っておいた。
これで身を引いてくれればいいが。
大事になる前に俺がなんとかしないと。

さっそく次の日、シリウス殿下に報告すると、またもや殿下は下を向いて震える声で答えた。
「そうか……兄上の為、国のためによくやったな」
「ロベルト殿下の方はいかがでした? 何と言っておられましたか?」
シリウス殿下は考えるように上を向き答えた。
「ああー。兄上はお忙しくて、なかなかゆっくり話せなくてな。ほら人に聞かれたくないだろう? タイミングを見て話すよ」
「はい、よろしくお願いします」
ロベルト殿下の方はシリウス殿下に任せておけばいいだろう。
これで俺も訓練に打ち込める。
そう思っていたのだが……。

「また来てしまった」
何故かあの少女が気になって仕方がない。
俺のせいで落ち込んでいるかもしれないから様子を見るだけだ。
自分にそう言い聞かせて、窓からそっと店の中を伺うと、そこには若い男女がいた。
一人は俺も知っている、魔術師団副団長のマチルダだ。
その立場に関わらず誰にでも気さくで、第一騎士団にも人気がある。
おまけに美人だ。
もう一人は誰だ? よく見えないな……。
もう少し良く見えるように覗き込むと、突然ドアが開いて、中にいた男がすぐ側にやってきて俺を見下ろした。
「何なのお前。俺のリリィになんか用でもあるわけ?」
いきなり見下ろされた状態から言われた言葉にカチンとして、慌てて立ち上がる。
なんだこいつ? 俺のリリィ? ロベルト殿下はどうしたんだよ。
「お前こそ何だよ。あの子とどういう関係なんだ」
そういった途端、俺の顔から下はピクリとも動かなくなった。
なんだコイツ? 魔術師か?
何とか動けるようになろうともがいていると、リリィと呼ばれた少女が男に何か言って店内に連れて行った。
途端に体が自由になる。
と、思ったらマチルダが俺の手引いて何故か大通りに向かって走り出す。
大通りに出た途端、マチルダは息を切らせて、あの男がいるうちは彼女に近寄らないようにと念を押した。
「何なんだ一体……」
何かどうなってるんだ。さっぱり訳がわからない。
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